最近バイクを購入して乗り回しているんですが、倉庫を作っている最中に毛虫に刺されて全身痒くなってしまいました…
いや〜辛かった笑
バイクで沼津の海岸を走ったらどれだけ気持ちいいかなぁ
そんな思いがよぎります笑
今回も頑張って書きます!
それでは、どうぞ〜
荒い息が漏れる
悲しみ、憎しみ、後悔…
色々な気持ちが合わさって、自分の心を締め付けていく
また、暴力に屈してしまった
そんな自分が情けなくて仕方がない
真治はバスの1番後ろの席に倒れるように座り込む
シートがギシリと軋みんだ
車内には真治以外は誰もいない
真「俺は…約束を守らなかった、絶対行くって言ったのに…」
今日の昼、練習を見に行くという千歌と交わした約束を、真治は守れなかった
いや、守らなかったのかもしれない
正直、殴られた部分はほとんど痛くない
そんなヤワな鍛え方をしたつもりもない
だが、それとは裏腹に胸の真ん中が槍で突き刺されているかのようにズキズキと痛んだ
瞳から涙が零れ、音もなく地面に吸い込まれる
精真学園高校 屋上
千「いちにっさんしっ〜」
夕焼けが青かった空を少しづつ染めていく
その夕日を見て、千歌は目をうっとりとさせた
曜「それで?練習を見せるって何か特別な事でもするの?」
ストレッチをしながら問いかける
ルビィ、花丸、善子(ヨハネよっ!)も千歌の方を見た
ル「千歌ちゃん達のクラスメイトかぁ…どんな人なんだろ…」
花「きっといい人ずらよ、大丈夫ずら、ルビィちゃん」
ル「うゆ!」
ルビィはにっこり笑顔で答えた
善「それにしても、ちょっと遅くない?もう暗くなっちゃうわよ?」
梨「確かに…もしかして迷ってるとか?でも、千歌ちゃんじゃあるまいし…」
千「どーゆこと?」
千歌はポカンとしている
その時、入口の扉が開く
目をやると、月がラジカセを持って立っていた
月「あれ?真治まだ来てないんだ?」
曜「うん…月ちゃん、どこかで真治君見なかった?」
月はラジカセを置き、片手を顎に当てて唸る
月「う〜ん…教室にいたような…その時誰かと話してたようにも…」
梨「もしかして、先生になにか頼まれたとか?」
月「それだったら連絡があるはずだよ、真治は簡単に約束を破るような人じゃないし」
千「なにかあったのかな?」
善「待ってれば来るんじゃない?」
ル「じゃあ、練習しながら待ってるのは?」
花「マルもそれがいいと思うずら」
梨「そうね、そう言えば近々ライブがあるんでしょ?」
千「うん!商店街のイベントに呼ばれてるんだ!」
曜「ちょうど衣装のイメージも出来たところだよ!」
ル「ルビィも手伝うよ!」
曜とルビィは顔を見合わせて笑う
千「じゃあ練習頑張らないとね!」
花「やる気がでてきたずらぁ!」
善「このヨハネの力で…!ギラン!」
全員、無言で善子を見る
善「なんで黙るのよ!」
お決まりの言葉に、メンバーは高らかに笑った
梨「さっ、はりきって練習よ!」
おー!っと黄色い声が飛ぶ
曜「じゃあ、みんなフォーメーションについて!」
曜は穏やかな表情を浮かべ、夕焼けを見た
曜「真治君…きっと、来てくれるよね…?」
しかし、そんなメンバーの思いは、真治には届かなかった
次の日
いつものように身支度を整え、バス停に向かう
空には太陽が輝いているが、曜の心の中は曇ったように沈んでいた
曜「真治君…結局来なかった…」
彼と交した約束
信じて待ったが、彼が現れることはなく練習が終わってしまった
月ちゃんは真治君は約束を破る様な人じゃないって言ってた
もしかしたら何かあったのかも…
そう思いながら歩いていると、いつの間にかバス停に着いていた
月「曜ちゃん、おはよー!」
善「おはよっ」
曜「おはよー」
この3人は家も近く、いつも一緒にバスを待っている
善「…まだ気にしてるの?昨日の事」
曜の浮かない顔を見て、善子も顔を曇らせた
曜「だって…」
月「大丈夫、きっと体調でも悪かったんだよ!」
月は明るく振る舞う
しかし、曜の顔は晴れなかった
その心の曇を嘲笑うかのように、今日はいい天気だった
善「ま、バスが来れば分かるわよ、それから聞けばいいことだし」
そう言っていると、バスが到着する
曜は早足で乗り込む
何か、嫌な予感がした
バスの中は通勤や通学の人々で溢れ、奥まで見る事は出来ない
体を縮めながら奥へと進み、やっとの思いで千歌達の元へと辿り着く
千歌の顔はいつもの明るい表情ではなく、少し曇った表情だった
千「真治君…今日乗ってこなかったよ…」
曜「そう、なんだ…」
月「ほ、ほら、やっぱり体調でも崩してんじゃない?それか一本早いバスで行ったんだよ!真治、人混みあんまり好きじゃないから」
梨「確かにそれもあるわね…きっと、大丈夫よ!」
ル「それともお寝坊してるのかも?」
花「善子ちゃん見たいに?」
善「うっさい!てかヨハネ!」
1年生組のコントを微笑ましい顔で眺める
曜「あはは、兎に角、学校に行けば分かる事だし!」
曜ちゃんは無理やり笑顔を作っている
千歌は幼馴染の直感でそれを感じとっていた
精静高校 昼休み
曜「はぁっ…」
午前の授業を消化し、お昼時になった
いつもなら嬉しく思うのに、今日はなぜだかそんな気分にはならなかった
曜は顔を傾け、隣の席を見る
目に映るのは誰も座っていない机と椅子がポツンとあるだけだ
千「曜ちゃん、大丈夫?」
千歌は曜に顔を近づける
曜「うん…」
梨「先生も風邪で休みだって言ってたし、そこまで気にすることないんじゃない?」
曜「でも…」
なにか、嫌な予感がした
もうこの先ずっと彼には会えないような
そんな不安が
月「まぁとにかく、学校終わったら真治の家に行ってみよ?真治、一人暮らしだから色々大変かもしれないし…ねっ?」
曜の肩に手を起きながら、月は笑顔で言う
まるで、彼なら大丈夫と曜に言い聞かせているようだ
いや、もしかしたら自分にも言い聞かせていたのかもしれない
曜「うん、そうだね!看病してあげなきゃ!」
勢いよく立ち上がり、背伸びをする
梨「やっと笑ったね」
曜「へ?」
キョトンとした顔で梨子を見つめる
梨「だって曜ちゃん、今日の朝からずっと思い詰めた顔をしてたんだもん、深く考えすぎ」
曜「えへへ…ごめん…」
千「あ〜、もしかして真治君のこと、好きなの?」
曜「ちち、違うよ!そうじゃないって!」
顔を真っ赤に染めながら、手を左右に振る
全力で否定していたがどこか嬉しそうな顔にも見えた
曜「ただ…」
梨「ただ?」
曜は少し下を向き、優しい声で言う
曜「ただ、日頃の真治君をみてたら…なんだかいつも寂しそうで、無理してるんじゃないかって思ってたんだ、だから、私が…私達が少しでも勇気をあげることが出来たらいいなって思ってたんだ」
曜の言葉を月は深く頷きながら聞き、優しげな表情になる
月「曜ちゃんの言う通りだね、私達に出来ることをしていこうよ!」
千「じゃあ、今日の放課後真治君の家に行こぉーう!」
全員が元気な声で返事をした
千「みかん50個くらい持っていったら喜ぶかな?」
梨「千歌ちゃん…それもうほとんど嫌がらせだから…」
いつものコントを繰り広げ、また皆が笑顔になる
その時、ある男の声が割り込むように入ってきた…
?「どこに行くんだって?」
声のした方に目をやると、そこには大柄で大きな八重歯の少年が立っていた
月「…的場…君、なんの用?」
月は先程の笑顔とはうって変わり、厳しい表情で的場を見つめる
的「そんな怖い顔で見ないでくれよ渡辺、俺は遊びの誘いをしに来ただけだからさぁ」
優しい声だが、下心がある目で月を見ている
月「余計なお世話だよ、僕達は真治の所に行くんだから」
的「あー、先生は言ってなかったけど、須藤インフルエンザらしいぜ?だから行かない方がいいんじゃないかなぁ」
千「えっ、そうなの?」
的「高海さん、って言ってたな、君も今日俺達と遊ばない?」
千歌に迫ろうとした的場を抑えるかのように、月が間に割って入る
月「待って、なんで的場君が真治の事を知ってるの?君達、いつも真治を虐めてたでしょ?」
的「たまたま先生から聞いたんだよ、何か悪いか?」
月は黙り込み、的場を敵意のある目で見た
月「別に、でも、もしその話が本当だったら余計心配だよ、風邪がうつってもいいから私達は真治の所へ行く」
的場は目を少し細め不機嫌そうな顔をしたが、直ぐに向き直る
的「ふん、影は薄くても人気は高いってか…まぁいい」
月「どういう意味だよ?」
的「深い意味はねぇよ、ま、せいぜい頑張れや」
手の平を返したような態度をとり、悪態を着きながらその場を去った
曜「月ちゃん?…今の話、本当なのかな?」
月「うん…多分嘘だと思うけど…」
梨「と、とにかく…行ってみればわかるんじゃない?」
曜「(真治君…一体、今どうしているの…?)」
なんとか自分を納得させようとしたが、曜の心の中には暗い闇が広がっていた
今回はここまでです!
次回もお楽しみに!