蘇がえぐらし 今度こそ守り抜く!   作:金剛時雨

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連続投稿です!
今回だけかも………………………………
できる限り他の小説と共に頑張ります!
ではどうぞ!


第3話 運命の分岐点

どうもー直樹 快斗ですー

 

あれから1週間が経ったがその間に西條姉妹について調べてみたが姉の薫は俺と同じ教師志望で来年には俺と一緒で教育実習生として巡ヶ丘学院に来るらしい、妹の光は現在巡ヶ丘学院1年生でなんと美紀と同じクラスなのだ

 

何故その事を知ったかというと光は美紀と圭と一緒に家に勉強会をしにきたのだがその時に家庭教師をしたのが俺だ

 

おかげで妹の方とは仲良く?なった気はするが姉とはいまだに接点なしだ

 

まぁまだ時間はある、ここで焦っても意味がないので別の事を考えた

 

大学の友人たちだ、その中でも頭護と高蔵は中学からの友人で過去では大学とショッピングモールでそれぞれ死んでいた

 

前までの俺は何も忠告せず見捨ててきたが今回は助けてみようと思う

 

理由は2つ、1つ目はやっぱり他の大学の友人たちを見捨てたくないから、2つ目は過去で彼女たちが言った場所でモールには美紀達がいたし、大学の奴らは最後には生き残りの女性数名以外は壊滅した

 

俺は今回はできるだけ多くの人を助けたいと思う、過去に裏切ってきた人、見捨てた人、殺した人、いろんな人達が今俺の目の前で笑顔でしゃべっていると複雑な気持ちにはなるがそれはこれからの行動で全てが変わる

 

だからそのために準備をしないとな

 

俺は姉の薫より先に友人の頭護と高蔵に会いに行った

 

大学に入ると周りは2種類の反応をしていた俺の存在に驚く者と気にしない者だ

 

俺はそんなことは気にせず自分の割り当てられたクラスにいる友人に会いに入った

 

 

「頭護!高蔵!ちょっといいか?」

 

頭護「直樹か!どうした?」

 

「お前この後予定あるか?高蔵も」

 

高蔵「俺もなのか?何かあったのか?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

頭護「わかったよ、お前もいいだろ?高蔵」

 

高蔵「ああ、問題ない」

 

 

俺は2人を校舎の屋上に連れてきていた

 

頭護(とうご) 貴人(たかひと)高蔵(たかくら) 洋二(ようじ)

 

彼らはこの後起きるパンデミックでそれぞれ様々な人達のリーダーとして率いていたが最後は感染して死んだ

 

俺はいろんな過去のこいつらを見たが最終的には同じ死に方をした、一部を除いてだが…………

 

 

「貴人、洋二今から言うことは信じられないかもしれないが俺が見てきた(・ ・ ・ ・)事実を話す」

 

頭護「急にどうしたんだ?」

 

高蔵「まぁ貴人、とりあえず話を聞いてみようよ」

 

頭護「…………わかった、とりあえずな?」

 

「ありがとう、じゃあまずは……………………」

 

 

俺はこれから起こることとその原因、彼ら2人がどんな末路を辿ったのか、そして過去にも同じ事をして俺が彼らに殺されたり殺したりした事などを話した

 

ただここで誤算が起きていた

 

彼らがその事を覚えていたのだ

 

今までそんな傾向などなかったのに、だ

 

ここから仮設になるが恐らく同じ死ぬ運命を辿り続けると過去の彼らに夢という形で出てきているのかもしれない

 

 

「…………というわけだが、納得できたか?」

 

頭護「・・・・・」

 

高蔵「普通なら納得いかないけど少なくとも夢の件がある、理解だけならできる」

 

「そうか、貴人は?」

 

頭護「納得したくないけど、お前が言ったことが事実なら俺はこの世界が崩壊した後、友人達を囮にしたり殺したりするってことか?」

 

「…………その通りだ、信用できないか?」

 

頭護「違う!お前のことは昔からの馴染みだ、嘘をついてるとは思えないし俺も洋二のように夢を見たことがある!だがな!目の前で友人達を囮にして悠々と生きていた俺はそれが当然のような顔していた!挙句には大学にいたやつは俺を含めほぼ全滅していた!それを「これから起きる現実だ」って言われて納得なんかしたくない!」

 

「貴人……………………俺はある女性達を守らなければならない、そのために俺はいろんな人たちを囮にして邪魔な奴は殺してきた、それでも俺は彼女達を守れなかった!だから俺はこうして過去に戻て来ている!今度こそ、今度こそは守り通すためにだ!だから協力してくれ、みんなのために!」

 

頭護「……………………それは俺達も含まれるのか?」

 

「ああ、もう俺は友人達を見殺しにしたくない」

 

高蔵「貴人、もういいだろ?快斗の気持ちは本当なのはわかったんだし」

 

頭護「……………………ああ、こいつがここまで言うなら協力するしかなさそうだしな」

 

高蔵「あっもちろん俺も手伝うよ」

 

「2人ともありがとう」

 

 

俺はこの瞬間過去とは違う行動……………………できるだけ多くの人を助ける行動を取ったことで少しずつであるが運命の歯車がズレてきている気がした、それでも俺はみんなと一緒に守り続けたいと思う

 

あれから俺達は武器屋のおやっさん所にいったり射撃場で射撃練習をしたりして準備をしていた

 

それと同時に武器の調達や食料以外の生活必需品の買い出しやランダルに付いて調べたりしていた

 

今の所ランダルコーポレーションから何かある様子は見られないが警戒しないわけにはいかない

 

何回か前に過去に戻った時にランダルを直接抑えようと何度かやって見たが失敗に終わった

 

職員を買収したり、重役を消したり、会社を爆破したりしたが最終的にはパンデミックは起こったしある時は起こる前に俺自身が消されたこともあった

 

とにかく裏でそんなことしながら表では悠里やるーちゃん、美紀に圭ちゃんや光ちゃんに勉強を教えていたりしていた

 

そんなある日の事おやっさんから連絡が来た

 

『例のモノが届いた』、と

 

俺は家の作業を一旦中止しておやっさんのいる武器屋に向かった

 

 

「おやっさん!例のモノ届いたって本当か!?」

 

おやっさん「店に入ってきて第一声がそれか!挨拶ぐらいしろ!まぁいいこっちに来い」

 

 

俺は言われるがまま地下に降りて行った

 

そこに複数の木箱がありその内の一つから口径のデカいスナイパーライフルが出てきた

 

その銃の種別は対物ライフル、つまり人に撃ってはいけないマジヤバな銃だ

 

俺がこれを頼んだのは未来で彼女達のいる学校でとある事件が起こるためその対策である

 

 

「おやっさん試し打ちしていい!?」

 

おやっさん「お前さんほんとは撃ちたいだけじゃないじゃろうな?」

 

「そんなことないよ……………………多分」

 

おやっさん「まぁいい、ほれ壊すんじゃねぞ?」

 

 

ズッシリくる重みに懐かしさを覚える感触、あの時使ったやつとほぼ一緒だ

 

俺は脚を立てスコープを覗く

 

かなり分厚そうな鉄板が見えた

 

俺は既にマガジンに入っている弾を薬室に入れ引き金を引いた

 

肩にかかる衝撃と耳当て越しに感じる轟音、いとも簡単に弾け飛んだ鉄板は下半分が消し飛んでいた

 

銃を下ろしながらおやっさんを見るとなんかすげぇ驚いた顔しているのは何故だろうか?

 

 

おやっさん「お前さん、それ撃ったのは今回が初めてじゃよな?」

 

「ああ、そうだよ(この世界ではな)」

 

おやっさん「驚いたまさか初手で的確に当てるとは思わんかったわ」

 

「そいつはうれしいな」

 

 

俺は薬室に弾がないことを確認して箱にしまった後おやっさんに礼を言い地下の射撃場から店に出るとそこには1人の女性がいた

 

 

??「あれ?おじいちゃんとあなたは……………………?」

 

「初めまして直樹快斗です」

 

??「直樹って光が言ってた勉強教えるのがめちゃくちゃうまい美紀さんのお兄さん?」

 

「光があなたに何を教えてるのかわからないが美紀の兄ではありますよ」

 

??「光がお世話になってます姉の西條薫です」

 

「勉強を教えているだけでお世話ってほどでもないですよ」

 

薫「ふーん、ところで何でおじいちゃんと一緒にいるの?」

 

「ああ、それはーえーと…………」

 

 

あれ?彼女射撃場の事知ってるのかな?

 

もし知らなかったらちょっと、いやかなり不味いのではないだろうか?

 

 

おやっさん「彼はうちの常連じゃよ、時々地下の掃除を手伝ってもらってるんじゃ」

 

薫「そうだったの、でもおじいちゃんいくら彼が常連でも地下のあれはバレたらまずいんだからね」

 

おやっさん「わかっとるよ、じゃが彼は信頼に足る人物じゃよ」

 

薫「………………まぁいいわ、おじいちゃん今日も射撃場貸して」

 

おやっさん「ああ、構わんよ何ならお前さんも殺ってきな」

 

「それはありがたいがなんか"やる"のニュアンスがおかしくないか?」

 

 

薫は少しこっちを見てからおやっさんに射撃場の許可を取り何故かニヤリ顔のおやっさんが俺も巻き沿いに地下に向かった

 

 

 

 

 




はい、大学メンバーとオリキャラの登場です!
次回は西條姉妹の姉の薫さんと………………………………!?
続きは次回です!
次回『薫と交渉と約束』です!

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