かつての仲間たちに見捨てられた時はやさぐれて、もう二度と他人と関係を持たずに生きていこうと思っていた。けれど、今こうして子供達とテーブルを囲んでご飯を食べるのが本当に幸せで。
そして、たまらなく不安になる。
もしかしたらこれは夢なのかもしれない。もしかしたらみんなが急に俺のことを蔑んだような目で見てくるのかもしれない。
そんな事を考えてしまうと、もう止まらなくなる。
「先生…? どうかなさいましたか!? どうしてそんなに震えていらっしゃるのです? 何か、何か嫌なことでも御座いましたか?」
震えている? あぁ、そうか。震えているのか。いけないな。ついさっきミーナに元気になったと言ったのに。しっかりすると誓ったのに。
「先生…。私を、
その声に身体が勝手に従って顔を上げてしまう。
「先生、今ここに貴方の敵は存在しておりません。
アリシアの妖しく光る瞳に意識が吸い寄せられる。なんとなく思考に靄がかかっていくような感じがして、
「先生。先生は、今どうして震えていらっしゃったのですか?」
頭が働かない。眠い。あぁ、意識が遠くーー
「ーー今が幸せで、幸せでたまらないから、怖くなったんだ。いつか君達が急に消えてしまうんじゃないかって。もしかしたらこれは夢でみんな本当は居ないのかもしれないって。
ーーほんとうはぼくのことがきらいなのかもしれないって。そうおもうとこわくてなきそうになるんだ。」
「ーーーっ!あぁ、あぁ、あぁ!先生…!安心して下さい!もう、もう二度とわたくし達は貴方を裏切りません!だから、だからどうか安心して下さい、
あたまをだきしめられる。あたたかいな。ふわふわしてあんしんする。
「そうだよ、ヤマダ。私たちはもう二度と君を裏切らない。誓ったんだ。君を幸せにするって。だから、だからその為に私たちは今こうしてーーー」
「ミーナ。それ以上先は、たとえヤマダが
「ーーあぁ、そうだね。ごめん、熱くなりすぎたようだ」
「えぇ、気をつけてちょうだい。何を切っ掛けに催眠が解けるか分からないのだから」
「そう。それに、もうすぐ先生の意識が戻る。だから、お喋りはここまでにしないと」
「あぁ…。最近、先生がどうもおかしい。催眠をかけ続けるのも心苦しいし、私たちの手で原因を突き止めないとな」
みんながなにかいってる?あたまにはいらない。あたまがポカポカしてきもちいい。あぁ、もうねむっちゃいそうだ。
「あぁ、お休みなさい、ヤマダ。いい夢を」
うん、おやすみなさいーーー。