という事で特別編として、未来ルートを書いていこうと思います!
今回、大陸版の盛大なネタバレと原作ブレイクが入りますのでご了承ください。
ある日、民間学校『リディアン』にて終業のチャイムが鳴り、一人の少年が帰りの支度をしていると、教室の扉が開いて二人の少女が顔を覗かせていた。
「「にぃにー(お兄ちゃん)‼︎一緒に帰ろー‼︎」」
「あぁ、うん。ちょっとまっててくれ…」
二人の妹に急かされ、彼─リヒト・ヘックラーは帰り支度を早めていた。
レストとノアの息子である彼は灰色の髪に青い瞳と、両親の特徴をしっかり受け継いだ優しい子になっていた。妹のアンナとアリサも白い髪とこちらは赤と青のオッドアイ、アンナが右が赤で左が青でアリサがその逆と、容姿端麗の女の子なのだが、このやりとりからわかる通り二人は筋金入りのブラコンであった。生まれたばかりの頃から感覚が鋭いのか、リヒトから1、2メートルでも離れたら大泣きする程であり、それが判明したときは間違いなくレスト達の子と確信させられたのであった。
人形同士の子ではあるが、特に異常はなく、健康に育っており彼ら自身も年老いない両親に理解を示し家庭面でも問題は無かった。
物心ついた頃はさほど気にしなかったが、流石に13歳となった彼としてはいい加減兄離れして欲しいものだが、彼も彼で妹達になんだかんだ甘いのであまり強く言えずにいた。別クラスになると決まった時は二人はショックを受けてたが、迎えに行ける楽しみが出来たとして納得しているらしい。彼のクラスメイトもこの光景に慣れたらしく、微笑ましいものを見てるような目で彼らを見ていた。
「ホントお前の妹、お前の事大好きだよな」
「まぁこっちとしては早く兄離れして欲しいが…」
そう言いつつリヒトは支度を終えて二人の元に駆け寄っていく。ちなみにだが、アンナとアリサはブラコンという点以外は性格も良いため男子達の間で評判で、すでに何人かに告白されてるのだが、生憎二人は兄以外の男子は今のところ眼中にないため丁重に断っているそうであった。
「「〜♪」」
「……」
帰り道、リヒトは妹二人に腕を組まれて歩いていた。側から見れば両手に花の状態なのだが、本人からすると去年からずっとこうなので気が気でなかった。
一度前にどうにかできないか本人に言ったら二人は真顔になってこちらを見ており、その瞳に光がないまま、彼女が出来たのかと言われて思わずリヒトはゾッとした。即座に否定して事なきを得た上、彼女達も理解してくれたのか、週に一回だけと言う形で折り合いをつけたのであった。
…彼女達は
彼らの学校自体、共学なのだが彼らの世代は女子が多く、ほとんどがいい意味で年齢に合わないナイスバディの持ち主(しかも何故かファミリーネームが同じ)でありその為女子生徒が可愛いと評判になっていた。
ゆえに大好きな兄が取られないか心配なのだろうが、これは行き過ぎではとリヒトは常々感じていた。
もし彼女がいると言ったらどうするつもりなのか気になったが、答えが怖くて聞けずにいた。
(…そろそろ父さん、いやその前に『レオン』に相談するか…)
彼は先程教室にいた父の恩人の子であり、自身の親友に相談することを考えていた。
さて、彼らの親であるレストとノア、そしてDG小隊はというと第一部隊は全員非常時にのみ手を貸すといった形でグリフィンを抜け、第二部隊は残って増えつつあるメンバーの育成をしていた。昔ほど人形達にとっての脅威はないが、治安維持の名目でDG小隊自体は存続していた。
彼らはそれぞれ自分にあった職を見つけて働き、それぞれの家庭を支えていた。バレットは初めに産まれた『ミラ』と『レオン』の姉弟に加え、その後授かった双子の姉妹の計四人の子と暮らしていた。
「…レオン、またラブレター貰ってたわよね?相変わらずモテるわねぇ…でも気をつけなさいよ?修羅場に巻き込まれるのは嫌よ?」
「その子に何かしたわけでも無いんだけどなぁ…」
「あなた、仕草がいちいち色っぽいのよ。正直私も意識しかけた事もあったけど…ワザと?」
違うからね⁉︎と答えるのはバレットとアスターの息子『レオン』とそれにため息をつく彼の姉『ミラ』である。ミラは真面目でクラス委員を務めており、父親譲りのリーダーシップの高さを発揮し、サバサバした性格と母親譲りの立派なモノがあるのもあり、男女問わず人気があった。
レオンはというと、アスターもといDSRの血が濃く出ており、魔少年じみた色気が出ており、また指摘されたように仕草にいちいち色気があり、時折女子から言い寄られる事もあるが本人は至って誠実であり、行動や仕草も自然に出たものである為、逆に本人は困っていた。
「ハァ…まぁこれはママも『自分に似てる』って言ってたから仕方ないかもね」
「そういう意味だと、普通に接してくれるルキアさんやアンナ達には感謝してるよ」
(アンナちゃん達はアレだけどね…)
前に一度、リヒトに勉強を一対一で教えた事があるのだが、それを目撃したアンナとアリサに真顔で詰め寄られた事があり、その時はリヒトが二人に説明し誤解は解けたが少々苦手意識があった。
そんなことを思い出したあと、ミラはふと先程のレオンの言葉に違和感を感じた。
「ねぇレオン…なんでルキアちゃんだけ『さん』付けだったの?」
「っ⁉︎…いや、その……あっ!そういや今日、ペイロードさんが来るんじゃなかったっけ?」
「あ、そうだった!なら早く帰ろ!」
ミラは叔母にあたるペイロードに対し、一度模擬戦の様子を見た際に、アイアンサイトで遠く離れた目標に命中させるさまや落ち着いて作戦指揮を執るさまをみてかっこいいと憧れを抱いていたのであった。そのペイロードが家に来ることを思い出し、彼女は慌てて家に駆けて行った。
「…ふぅ、危なかったぁ…「何が?」おわぁ⁉︎って…『アイン』か」
レオンの後ろにぬっと現れたのは、ウェイターとフィオナの一人息子、アインであった。
「レオンくん、ちょっと相談があるんだけど、いいかな?」
「何だ?」
「僕の従姉妹にソフィアちゃんって子いるの知ってるでしょ?「あぁ。あの子か…それが?」最近、その子の事気になってね…それで、何かいいアプローチとかないかな?」
「…何故に俺に相談を?」
「いや、だってレオンくんモテるし、こういうの得意そうかなって…」
「…こういうのも何も、俺彼女いないんだが…」
レオン13歳。モテてこそいるが、父親がかつてもってた女運のなさを引き継いでしまい、色々あって彼女は何故か出来ないのであった。
「ハァァッ⁉︎急に任務出てくれってどういうこったペルシカ⁉︎」
スミスは通信機に向かって怒鳴りつけていた。何でも、近くでテロリストの立て篭もりが起きたらしく、その鎮圧に協力して欲しいとのことである。
『他に出れる実力者があなたくらいなのよ。このまま奴らを野放しには出来ないし、悪いけど頼むわよ?』
「ざっけんなよ⁉︎こちとら娘達が友達と泊まりがけで出掛けるからって久々にバルカンと二人でデート行こうって約束してたんだぞ⁉︎バルカンこの日をずっと楽しみにしてたんだぞ⁉︎」
現在の彼はリヒト達が産まれてからそこまで経たないうちにバルカンと結婚し、双子の娘も産まれ順風満帆な家庭を築いていた。とはいえ、そこまで行くのに吸った揉んだすったもんだあったがここでは割愛しておこう。
『それについては…本当にごめんなさい…あとでお詫びするわ』
「それでバルカンが納得するかは別問題だからな?早めに鎮圧すれば間に合うか…?つーかリバイバーは?あいつの機動力なら問題ないだろ?」
『今彼は【タリン】に行ってるわ。絶対間に合わないわ』
「チッ!わーったよ、すぐ向かう」
通信を切ったスミスは今度はバルカンに通信を行った。
「あーバルカン?今日の予定なんだが…うん、ペルシカから緊急依頼が来てな……俺も聞いたけど、他に向かえる奴がいないらしくてな…あぁ、本当ゴメンな。なるべく間に合うようにはしとくけど…あー泣かないでくれ…わかった、絶対間に合わせてやる。そうじゃなかったらあとでペルシカに殴り込みだな。うん、うん…じゃあもう行くから…あぁ、愛してるよ」
通信を終えたスミスは修羅の如き形相でこの事態を起こしたテロリストに恨みを募らせた。
「クソったれが…!人の楽しみ潰したことと、
その後、スミスは異例のスピードでテロリスト達を殲滅、人質も無傷で救出させ全力で引き返してバルカンとのデートに間に合わせたが、それを評価された結果、S&Wのリボルバー銃の人形の生産が決まり、さらに言えば開発部が何をトチ狂ったのか『直接の姉妹銃でなくともS&Wのリボルバー銃は年代順に兄弟姉妹と認識する』プログラムを施し、『帽子を目元まで被った、某大泥棒の一味の一人みたいな格好の兄』を始めとした多数の兄や姉が出来たのは別の話であった。
「何であの子達、幾ら再開発したからって、私達についてこないであんなとこに留まってるのかしらね?」
「あいつらにとって、あそこは良くも悪くも思い出の場所なんだろ。てか、お前さんも妹達に会えるのが楽しみなんだろ?───『ニモジン』」
リバイバーの言葉にニモジンは照れ臭そうにそっぽを向いていた。二人以外にも、グリンダやトレイターら元蠱毒組の他にも、かつて『ネイト』と呼ばれた者たちの姿もあった。恐らくリバイバーがこの13年で大きく変わった存在だろう。
ある日突然接触してきた【パラデウス】なる組織の人形から伝えられたリバイバーの出生の秘密とその組織のおぞましい真実に動揺したものの、彼はそれを受け入れ、その後彼はパラデウスと対峙しつつ、首魁である『ウィリアム』の存在を知り、やがてその居場所を特定。さまざまな基地や部隊の協力の元、掃討作戦を実施し、その結果
その戦いの最中に彼の仕込みで敵対してた多数のネイトやニモジン達をまともな人格にし、彼女達の生命維持に必要なものを造る設備以外は廃棄し、パラデウスの人形もこれ以上『本来の造り方で』生産ができないようにした上で造りを変え、多少スペックダウンはしたものの、生産可能にした。
リバイバーはそれらを制御下に置いた上でグリフィンから独立許可を申請、これまでの功績から独立後一年間の監視付きで認められ独立し、グリンダやトレイターら、そして蘇らせた蠱毒で散った同胞のAIとネイト達と共にパラデウスを再建、平和及び除染活動の為の部隊として活躍していった。元々表立って活動していなかった組織であったため、すんなりと世に受け入れられた。
そしてリバイバーはネイトから【アイソマー】と呼ばれる存在の情報を聞きタリンという廃都市に赴き、彼女達の呪縛をP基地のアーキテクトやD08のドリーマーらの協力の元で解放した後、そこに咲いていた【ある花】を採取し先の二人と共に研究、特にアーキテクトがある人物から吸い出したデータが役に立ち、その花にある厄介な特性を打ち消す品種に改良することに成功し、各地の崩壊液汚染を除去に大いに役立つ事となった。
タリン自体も復興させ元々の花も廃絶し改良した花を代わりに植えて彼女達の居場所を作り、こうして時折様子を見にやって来ていたのであった。
彼らがタリンの近くまで来ると、アイソマーの一人が彼らを見つけて顔を輝かせた。
「あ!みんなー!ニモジン姉様と兄様が来たよ‼︎」
彼女達を解放させた時、リバイバーは彼女達からえらく気に入られ、兄様と呼ばれて慕われていた。
その声を合図に続々とアイソマー達が集まってくるのが見えた。
「姉様!」「姉様!」「兄様!」「兄様!」「姉様!」「姉様!」「兄様!」「姉様!」「兄様!」「兄様!」「兄様!」「姉様!」「ニーサン!」「姉様!」「兄様!」………
ワラワラと集まってくる彼女達にクックッ…とリバイバーは笑みをこぼしていた。
「おーおー、相変わらず盛大な歓迎なこった」
(あの子達の立場からして、これだけいるってことは
彼女達の出生を知るグリンダは優しい目で彼女達を眺めてる時であった。
「突撃するデェース‼︎」
「ちょっ⁉︎なんて事言って…のわぁぁぁっ⁉︎」
とある事情で知り合った人形の合図でアイソマーらは一斉に彼らに駆け寄り、彼らは揉みくちゃにされるが、彼らの顔は言うほど嫌がっていないのが見て取れた。
…人形達を護り抜いた彼らと彼らの子らは、平和となりつつある世界で今日を生きていた。
ちなみに子供達の名はパッと浮かんだもので、女難継いだバレットの息子は将来B.O.Wとドンパチしないから安心してください。
色んなとこからネタ引っ張りましたが、まずかったら連絡ください。
さて、原作で好き勝手やってるパラデウスですがええ、リバイバーがパッショーネしてやりましたよ。
だって各所であげてる未来に行くには、最低でもあのド畜生を始末しなきゃですし、ウィリアムには生きるのを諦めてもらいました。おかけでパン屋の世界は無くなりましたが、この改変はドラ○もんやタイム○ンジャーだって許すどころか推奨すると信じてます。
そもそもあいつら、原作ならともかく、奏者(を再現した武器)や悪魔、伝説の傭兵に遺跡生まれ(推定)のオーパーツ人形やらがいるこの世界線で好き勝手できるかと言えば…ねぇ?顔と所業バレたら速攻で終わりそう。
本編でもそのうち触れてくつもりですね。
後半のワードは各自でお調べください。ただ、これだけ言わせてください。ウィリアムがやった事をひとつだけわかりやすく言うと
『他人(大勢)に手を出したショウ・タッカー(但しアレキサンダーは人形で代用とする)』
です。
リバイバーの相手がぼかしてあるのは、向こうで面白い事が起きたので、それ次第で変わっていく感じですね。
長々と書きましたが、ここまでいったのは皆様の応援のおかげです。ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします‼︎