「う、あー」
「ふあぁぁ…‼︎レストさん、この子、ホントに可愛いです!」
ええ、そうでしょう。とアンナを抱っこして感動しているMP5をみてレストはそう答える。彼女はリヒト達が産まれる前から長期任務で居なかったため、これが初の対面であった。ただ、MP5の体格は子供のそれなので、間柄は伯母と姪なのだが、どうみても幼い姉妹か親戚の赤ちゃんを見に来た子供にしか見えないのはもはやご愛嬌だろう。
「ノアさん、子育てとか大丈夫なんですか?」
「前々から勉強してたり、P基地の人たちからアドバイス受けたりしてある程度は平気ですが、やっぱり大変です。でも、全然苦じゃないです。あとはウェイターさんもよく手伝ってくれてますね」
民生時代に実践こそ出来なかったがそれなりに覚えていたのもあり、ウェイターはよく彼らの子育てを手伝いに来ていた。また、彼らだけでなくバレット親子の方にも顔を出しているのだが、彼自身の妻で現在妊娠中のフィオナの世話は平気なのか尋ねたところ、それはそれとしてキチンとしているのだから大したものである。
「あんなに活き活きしてるウェイターは見たことなかったが、そのおかげでこっちや隊長たちも助かっている。彼の子が産まれたらお返しも含めてお祝いするつもりです」
「へ〜。でも、何かあったらいつでも言ってくださいね!私、あなたのお姉さんな訳ですし」
「んぅ?」
お姉さんと言ったあたりでまるで狙ったかのように声を出すアンナにMP5は苦笑いをしながら
「アンナちゃん?私、ちっちゃいけどアンナちゃんのパパのお姉さんなんですよ〜?」
「ん〜?ぷぁ?」
言ってる言葉が信じられないのか、何を言ってるのかわからないのか、どっちとも取れるような声を出して眉を顰めるアンナを見てレストとノアは思わず笑ってしまい、MP5が膨れっ面を浮かべている頃、スミスはリバイバーとグリンダのいるラボを訪れていた。
「なるほど…つまりバルカンちゃんがもしまた暴走しても止められるように装備を得たいわけだね!」
「そんなとこだな。できれば暴走しないよう守ってやれるようなものがいい」
本当はペルシカに相談しようとしたのだが、生憎彼女は忙しいため、開発許可の降りてる二人に相談した次第であった。
適合銃の関係上、両者の出力に差があるのは明白なのだが、だからといって何もしないという訳にもいかないのがスミスの心情であった。
「以前はキスで止められたが、毎回通用するとは限らないし、一人でそこまで近づくのに今のままじゃ無理だしな」
「確かにな。いちいちキス見せられるのはアレだし、向こうが慣れちまったら意味ねぇしなw…あー睨むなよ。で、何か注文はあるか?」
「お前が下世話な話をするからだろ。注文としては、普段の任務で使う用と暴走を鎮圧する用の二つの機能を切り替えられるのがいい。で、鎮圧用はなるべく相手を傷つけないやり方で止められるようにしてくれ。それと、大前提として、こっちが暴走したり、止める際に俺に過大な負荷が掛からないようにしてくれ」
「了解。なるべく早く開発してみるよ。でさ、名前なんだが…
『サイサリス』『紅蓮』『イチイバル』『カイザ』どれが良い?」
「全部鹵獲か盗難歴のある二号系じゃねーか‼︎*1全部却下だ却下‼︎」
「まぁそうなるわな。別の考えとくから安心しな」
頼んだぞ、といいスミスはラボをあとにした。
「んじゃ、グリンダ。始めるとするか」
「はーい。それにしても、他の人もそうだけどスミス君はバルカンちゃんの事大事に想ってるよね」
「今ならあいつらの気持ちはわかるな。一緒に戦ってるのならお互い無事に帰れるようにしたいし、帰りを待ってるのならそのために戦いたくもなる」
自分のことを言っていると気づいたグリンダは顔を赤くし作業を始め、それを横目で見ていたリバイバーはククッと笑っていたのであった。
以前より観察対象としていた戦術人形『リバイバー』のAI信号パターンに妙な点を検知…データを本部に送信…
……本部にて解析完了の通知あり。
解析結果、リバイバーのAI信号パターンは紛失したと思われた『メッセル試作機』のものと一致……次の命令まで気づかれぬよう監視を続けよとのこと。
我々事態、何度か目撃されてしまったため本格的に介入することも念頭に入れること。
スミス強化イベント入りました。装備については追々考えるつもりです。
た〜だ、コイツの彼女の現在の装備の元ネタを踏まえた上でのスミスのポジションだとあと一回は拐われそうですが、まぁ平気やろ!(適当)
にしても、なんだって二号系ってのは盗まれたり敵対するんですかねぇ?
『白い連中』に知られてしまったリバイバーの存在…果たしてどうなるのか…