なんだかんだリバイバー、色々頑張っているなぁ…
今回短めで大陸版に出てくる正規軍のユニットが出てきます。
「このっ…オラァ‼︎」
砲撃によりフードマントの一機を撃破し、辺りの敵が居なくなるとリバイバーはその場にいる負傷した人形達に指示を飛ばす。
「自力で歩けるか?…そうか、ならそのまま五時方向へ向かうと正規軍の装甲部隊がいるから合流してこのポイントへ行け!万能者の支援部隊がいるから修理してもらえ。そのあとは他の負傷者の手当てだ。無理して復帰するな、生き延びる事を優先的しろ!ケンタウロス、援護に付いてやれ」
そう指示したあとリバイバーは次の場所へ飛び立つ。
現在リバイバーは戦場各地にいる孤立、もしくは負傷した味方の救援を行なっていた。今現在、通信は回復しルーラーの支援の恩恵を受けてるとは言え、正規軍はともかく、グリフィンの戦術人形ではフードマント達には殆ど歯が立たず、乱戦状態で負傷、孤立してる者が多数である。しかも、ランページゴーストやデビルメイクライ、EA小隊にアレス改といった強力な戦力は敵リーダーユニットや大型機の相手をしており、救援に向かえそうにない。
故にリバイバーはそれらの相手は彼女らに任せ、生き残った正規軍の装甲部隊や万能者の支援部隊、同盟を組んだ鉄血達と共に陣営問わず負傷者の救援活動を行っていたのであった。
「テュポーン・コイオス混成隊、二時方向のフードマント達に斉射しろ‼︎よし、足を止めさせたら試験者重装兵装は突撃して蹴散らせ!クラトスとGolemでそれぞれの陣営の負傷者を護衛しながら撤退!Behemah隊とヒュドラ隊、九時方向の撤退部隊と合流して支援!」
鉄血の新型の名前を教えてもらい、次々に指示を飛ばして着実に負傷者達を救助し下がらせてるが、正直手一杯でありリバイバーは万能者の手を借りるべく救援しつつ彼を探していた。しばらくすると視界の端に万能者がフードマント達を殲滅してるのを見つけたリバイバーは彼の元に駆けつけた。
「うわ、アイツ難なく撃破してるよ怖…万能者!話がある‼︎」
「ん?えっと確か…リバイバーだったか?丁度良かった、こっちも今の状況が知りたかったんだ」
リバイバーは万能者に今の状況を要点を纏めて説明した。
「……っつーわけで今は鉄血とは休戦してるから狙うなよ?それで、お前さんには負傷者達の撤退を支援して貰いたい、そうすれば味方の被害を抑えられる!」
「ふむ…だけど先にリーダーユニットを潰した方が…」
「いや、連中の目的がお前さんの注意を引くことだとすればそれはまずい。何よりも、お前さんと接触してお前さん用の戦闘システム発動されてパワーアップされたりしたら誰も勝てなくなる。なら普通のフードマントを蹴散らして味方を撤退させてから向かう方がいい。その方が周りを気にせず思い切りやれるだろ?」
「…確かにそうか。わかった、そうしよう。にしてもアンタ、独断で敵と交渉して同盟とか思い切った事するなぁ…大丈夫なのか?」
「現場の連中やクルーガーとかはわかってもらえるだろうが、一部の上層部は難癖つけてくるだろうな…ま、ある程度は覚悟しとくよ」
実際にはそれらの問題はすでに裏方で解決しているため覚悟する必要はないが裏方であるためにそんな事はリバイバーが知る由もなかった。
「なんなら俺が脅h…説得して何とかしようか?」
「それだと余計疎まれて何かあったらヤバくなるからやめろ」
万能者の提案を丁重に断っているとギルヴァとブレイクが向かった辺りから巨大な何かが現れて地面に突き刺さったのが見えた。するとすぐにランページゴーストのアナから通信が入る。
《こちらランページゴースト、シンデレラ。敵リーダーユニットの一体を撃破しました》
「あぁ、味方のかアレ…こちらリバイバー、了解した。現在負傷者の撤退支援を行なってる。今は万能者と合流して共に撤退支援を行うつもりだ。そっちはキツイかもしれないが、敵リーダーユニットもしくは大型機の相手を頼む。撤退が済み次第そちらと合流する」
《なるほど…了解しました》
「ちなみにさ、今のは何だ?壁?」
《剣です。では撤退支援の方、頼みます》
「任せな。…よし、じゃあこっちも始めるか」
「あぁ。となると試験者達を何体か向こうに回すか…」
リバイバーと万能者は正規軍と鉄血の装甲部隊を連れて移動を開始して負傷者の救援及び撤退支援を行ない始めたのであった。
というわけで、撃破に戦力偏らせるとアレなのでリバイバーは散り散りになった装甲部隊集めながら万能者と一緒に負傷者を下がらせてますのでよろしくです。