人形達を守るモノ   作:NTK

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すまぬ…最近謎にモチベが上がらぬのじゃ…

これがスランプか…


Code-123 ホワイトデーでの安らかなひと時

ここ最近過激派や鉄血の活動もなく、彼らは比較的平穏な日々を送っていた。特にウェイターはもうすぐ子供が産まれるため、平和でいられることが何よりであった。

話は変わるが、今日はホワイトデー。去年は謎の不調でまともなものが作れなかったバレットはその不調が治ったため、張り切っていた。しかし一方で、腕自体に自信はあるものの、これが実質的に初めてのお返しとなるので上手くできるか不安であったが、そこで事前に同じ境遇のスミスとリバイバーに声をかけ共にこういったことに慣れているレストにレクチャーしてもらい、彼からお墨付きをもらい、お返しを行うのであった。

 

「アスター…はい。バレンタインのお返しだ」

 

「あら、美味しそうなクッキー…随分と手が込んでるわね」

 

「去年は送れなかったからな、その分もある。それに日頃の感謝も込めてある。君が支えてくれているから今の俺がいるんだ。ありがとう」

 

「…っ!あなたのそういうところが良いのよね…んんっ!今頂いてもいいかしら?」

 

「あぁ、構わないよ」

 

にこやかに礼を言うバレットにアスターは赤面するも咳払いをして誤魔化し(但しバレットにはバレているが)クッキーを口にする。バレットは口に合うか緊張していたが、アスターが口にした途端に表情を緩ませていた事からどうやら口に合ったようでバレットは安心した。

ちなみにミラとレオンのために乳児用のクッキーも作ってきたのでしばらく親子でクッキーを食べる時間を過ごしていたのであった。

 


 

「リヒト〜アンナ、アリサ〜?パパが作ったクッキー美味しいか〜?」

 

『んぅま〜〜』

 

「そうか〜美味しいか〜」

 

(レストさん、この子たちが産まれてからなんか可愛くなりましたね)

 

レスト一家はというとご覧の通り、ノアにお返しをするのはもちろん、愛する子供たちにもバレットが作ったのと同じクッキーを用意しそれを与えていた。子供たちに好評のようであり満足そうな声をあげるのを見てレストは笑みを浮かべておりノアはその様子を見て微笑んでいた。

当然ノアに送ったものも抜かりなく、上々の出来栄えであった。

 

「いや〜随分と成長が早いなぁ。こないだ産まれたかと思ったらもうそろそろ離乳食ってところだもんな」

 

「えぇ。ウェイターさんのお子さんもそろそろ産まれるので賑やかになりそうです」

 

「そうだな…」

 

そう返すレストだが脳裏にはパラデウスの事が浮かんでいた。子を持つ身であるため、子供であるネイトたちを人体改造して戦わせる彼らを許せるはずもなかった。さらに、保護したネイトたちのリーダー格の少女には個体名があり、それが娘と同じ『アンナ』である事が余計にその思いを強くさせていた。

だが今のままでは彼らに太刀打ちできるほどの装備が整っておらず、そこはリバイバーやリヴァイル、グリンダたちに任せる事にし、今は家族の交流を大切にしようと心がけるのであった。

 


 

「これ…本当に私に…?」

 

「あ、あぁ…こういのは初めてだし、口に合うかわからんが受け取ってくれ…」

 

「ありがとうっ‼︎リバイバー大好き!」

 

「っ⁉︎こういうの面と向かって言われると恥ずいな…って、何見てんだリヴァイル」

 

お返しを貰ったグリンダは感激のあまり上記のセリフを言いながら抱きつき、珍しくリバイバーが動揺してるところをリヴァイルがニヤついて見ていた。

 

「うぇ⁉︎リヴァイルさん見てたの⁉︎しばらくMCRに篭りきりだったのに…」

 

「ある程度完成したからね、戻ってきたわけ。いや〜いい青春を見させて貰いましたよー?」

 

「この物好きめ…そういやお前さん、好きな奴とかいなかったのか?」

 

「いないいない、敢えて言うなら『遺跡』が恋人みたいなモンだし〜♪」

 

『そ、そう(か)…』

 

相変わらずの発言に二人が引いているとリヴァイルは今後の方針を話しだした。恐らくパラデウスの方でそろそろ動きが出てくると思うからそちら方面で対抗策を練るとのことであり、また自我を奪われたネイト達をどうにかして救済できないかも検討中との事である。

 

「だが、それまでは奴らを生け捕りにするのは極力避けろ。境遇には同情するが救済案が見つかるまでは死なせてやるのがいい。そもそも数が多いから救済案見つかるまで不殺は無理がある。なるべく早く見つけるがな」

 

それだけ伝えると彼は部屋から出て行った。

 

(まずはニモジンとマーキュラス…彼女らをどうにかせねば…あの二人には『アレ』があるしな…早いとこなんとかしなくては二人は『アレ』に殺される…処理能力を肩代わりするようなモンを作らないとな…)

 

「うぉ⁉︎危ねぇな!前見ろよ!」

 

「ん?スミスか。すまないな…それはバルカンにか?」

 

「まぁな。バルカン、喜ぶといいな…」

 

(う〜ん、だいぶ主夫感が強いな〜)

 

丁寧に包装されたクッキーの袋をみてリヴァイルがそう思うなか、スミスはバルカンの部屋に向かっていくのであった。




?「なんか変態に彼氏面されてるんですけど…」

スミスにつきましては向こうにお任せいたしますのでお好きに使ってくだせぇ!中身は普通の手作りクッキーの詰め合わせです。

なんか(最近過激派の活動が)静かっスね〜+もうすぐ子供が産まれるっつうフラグ立ててるけど別にウェイター死ぬとかじゃないから安心してね?

早いとこスランプを脱却せねば…!
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