人形達を守るモノ   作:NTK

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段々ネタが出てきたから近いうちにスランプは治りそうですかね。

9610が平成から追い出されてまたやって来るってマジすか⁉︎


Code-125 秘密の対価

「事の発端はつい先日にここの職員と思われる遺体が発見されたことで、医師の解剖の結果、体内に大量の自白剤と麻薬の成分が検出されました。情報流出源はそれで間違いないでしょう」

 

「それと、敵の集結地点を調べたところ、以前にリバイバーさんをダルマにした機体は確認できず、代わりに改良型のP.A.C.Sが何機かと一般機が多数確認されました」

 

「おうその覚え方やめーや」

 

リバイバーのぼやきはさておき、第二部隊が表示したデジタルマップに幾つもの赤い点が表示された。おおよそ30〜40機ほどと多いものの、自分達のいる本社を攻めるには些か戦力不足であることと、話にあった強化機体がいないことから恐らくはいくつかある過激派の派閥の一つが独断で攻めてきていると見ていいだろう。

 

「それで、本当にあなた達だけで対処するの?」

 

「あぁ。連中は俺らがまだ前の作戦で戦力低下してると思ってるのなら、俺らだけでもまだ戦えるって示す必要がある。DG小隊のみで倒せたってわかれば、EA小隊やAR小隊といったのが控えてるこっちをこれ以上攻めるのは得策じゃないとわかるだろうしな」

 

「やられたといっても小隊内だと俺と俺の用意した部隊しかやられてないしな。その辺で連中勘違いしてんだろ」

 

迎撃にはノアを除いた第一、第二部隊とリバイバーといった編成でありバレットのみヨルハに搭乗しての出撃となっていたが、リヴァイル本人もせっかく人形のボディなのだから実際に自分でヨルハを使って改良点を見つけたいとの申し出があり、正直不安だが参加させることにし、出撃するのであった。

 


 

ある程度の操作を教わり、バレットはリヴァイルと共に巡行形態で進んでいくと廃都市、とはいってもほぼかろうじて廃墟が残ってるような場所で武装した過激派達が進軍しているのが見えた。

 

「おーおー、赤子如きで大袈裟なこった。奴らのあの兵器さ、あとで持ち帰っていいか?」

 

「それは構わないが…リヴァイル、お前は子供たちについてどう思ってるかお前の意見が聞きたい」

 

「ん?そーだな……オレとしては別に人形同士の子でも遺伝子的に人間って証明されてんならそいつは人間だよ。誰が産んだとかそんなモン他人がとやかく言う資格はねぇだろ?大昔に神聖と言われてた生贄の儀式が今やればイカれた所業と言われたりするが、その逆だってあり得るんだ。正しいかどうかは時代が決める。まぁなんだ、悪意を持って子を成したわけじゃねぇなら誇っていいとオレは思うよ?」

 

「…そうか、わかった」

 

「んじゃまぁ早速始めますかッ!そのまま掃射しながらミサイルを撃ち込んでくれ。あとは好きに暴れてくれて構わない。コンテナの方はパージしても平気だから」

 

了解、と返事をした後バレットはすでにこちらに気付いている彼らに向けてミサイル全弾と補助腕の機関砲を撃ち放った。生身の歩兵は当然として、P.A.C.Sまでも手脚を引きちぎられ、一拍遅れて着弾したミサイルに地面ごと吹き飛ばされていった。リヴァイル機に搭載されているレーザーも敵の装甲を焼き切り、成果を確認したバレットは速度を緩めて機動形態に変形させるが、リヴァイルはスピードを緩めずにそのまま変形させていった。次の瞬間、リヴァイルは吐いたのであった

 

「ッ!リヴァイル、平気か?」

 

「ぉぇぇ…大丈夫だ…まさか腹の中ひっくり返るとは予想外だ、こりゃある程度食った状態でやるとゲロ詰まって死ぬな…そこんとこ改良がいるな…」

 

ブツブツ呟きながらも機体を操作して撃破していくリヴァイルに若干引きつつも無事と判断してバレットはレーザーブレードを振るい、敵を両断していく。

 

当然、来ているのは彼らだけではない。上空にばかり気を取られてた過激派達は横合いからの攻撃に晒されて倒れていく。見るとリバイバーら第一部隊が接近しており各々愛銃と追加の武装で仕掛けていった。

スミスの方はこれが神獣鏡の初の実戦運用ではあるが、長年の経験で上手いこと使いこなし、通常射撃以外にもミラービットを使った反射や拡散を利用してのトリッキーな攻撃で圧倒していた。

 

(にしても、ホント腹立つくらいに使いやすいな…これにリヴァイルが手を加えたらゾッとするな…)

 

過激派も応戦しているものの、空と地上の二つに注意を向けなくてはいけないため、あまりいい成果を出せずに倒れ伏していく。それに、最近ほとんど彼らの前に現れなかったスミス達の腕が鈍ってるどころか上がっている事に動揺しているのが見てとれた。スミス達とて確かに戦闘をほとんど行なっていなかったが日頃の鍛錬は怠っておらず、さらに言えば過激派達がしようとしてる事を考えれば自然と士気も上がるため当然と言えば当然だろう。

 

戦場が混乱し始めた頃、歩兵の何人かが突然倒れ、それが狙撃によるものと気付いたのと時を同じくして狙撃手であるライを除いた第二部隊がスミス達とは別の地点から突撃し、さらなる混乱を彼らに招いていた。第二部隊の面々は特にこれといった特別な装備はしていないが彼らも16Lab製の精鋭である。的確に急所となる場所を攻撃し、ひとつひとつ確実に無力化していった。

 

「クソッ!男性型人形が他にもいたのかよ⁉︎」

 

「…なんか、俺らのことあまり知られてないようだが…」

 

「隠してるつもりはないんですが、こっちはあまり大きな戦闘に参加してないですし、いかんせん先輩達が有名過ぎますから結果的に秘匿してるみたいになってるんでしょうね…それはそれで僕達にとっては都合が良いですが」

 

「それでもたまに助けた人形から所属を聞かれて、ん?とか第二部隊っていたんだ?って反応やられるのはアレだけどな…」

 

そんな軽口を叩きながら戦闘を継続していると、何かを察知したリバイバーが彼らの間に割って入り、電磁フィールドを展開した直後、無数の弾幕が電磁フィールドに直撃した。

 

「助かりましたリバイバーさん!」

 

「礼には及ばんよ、ありゃ改良型か…ん?」

 

リバイバーが相手の方を確認すると何故か苦笑いを浮かべていたので彼らはその方を見た。すると()()()()を持った改良型数機の姿が見えた。

 

「あの改良型の持ってるあの銃器…形状と大きさからしてあれは…」

 

「M61、A2……」

 

『あっ(察し)』

 

(オイオイオイ、死ぬわアイツらw)

 

次の瞬間、改良型は幾つものレーザーに撃ち抜かれ爆散していった。あまりにも呆気なく破壊された事に過激派達が驚愕していると、レーザーを放った本人であるスミスが明らかにキレている様子で彼らを睨んでいた。

 

「ほぉ…バルカン(アイツ)の銃持ってこっちにカチコミ仕掛けるとはなぁ…あわよくばアイツに嫌がらせしようって魂胆か?そーかそーか……

 

 

 

 

テメェら覚悟しろよ

 

そう言うや否やスミスはレーザーを乱射しそれらをさらにミラービットにて拡散させ近くの敵を一掃しその後、鬼気迫る勢いで追撃を加え始めたのであった。

 

「うわぁ…スミス先輩メッチャキレてますねぇ…」

 

「てかよく見たら爆散させた割に銃の方のバルカンはほぼ無傷で残ってるな…傷付けないよう狙ったのか」

 

「と言うか、何人か生捕りにする予定だった筈だが…このままじゃ全滅させちゃうような…」

 

「ウェイター、レスト。お前たちで生捕りにしてバラージ達は巻き込まれないよう注意して戦闘を継続してくれ」

 

バレットはそう指示を出すと眼下で絶賛無双しているスミスを見て苦笑するが、自分も同じ事をされたらあぁなる自信はあるため深くは言わずにいた。程なくして彼らは生捕りにした何名かを残して全滅し、過激派達にこちらは未だ健在という無言のメッセージを送る結果となった。

リヴァイルとしても実戦データが取れて改良点を見つけられたので非常に満足しているようであり、残骸も回収して何かに利用するそうである。

 

「まぁこれで連中も下手に手出しできないし、こっちも変に隠し立てる必要が無くなったから気が楽になるな」

 

「確かにな、堂々と直接子供たちの物を買い物に行けるのは大きいな」

 

ちなみに、これを機に情報の制限が解除され、時折他の人形達が子供たちを見にやって来るようになり、彼女達の間で癒し的な存在となり一部で見守り隊のようなものが出来たとか。




リバイバー「妙だな、あそこまでの出力は出ない筈なんだが…何でだ?」

次回の予定ですが、百話以上書いてるのにほぼ絡んでなかった原作主人公たちを出す予定ですかね〜。
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