人形達を守るモノ   作:NTK

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さーてコラボもいよいよ終幕、こっちは街付近のテロリスト達を制圧していきます!


Code-131 守護者達の異世界奮闘記-4

「…よし、予想通り列車砲に意識が向いてここらは手薄だな」

 

「街に待機してる部隊も、やられちまった道路橋の奴らの後始末で殆どが向かってるようだし、あいつらがやられたのは無駄では無かったってわけだ」

 

街のはずれ近くにて、道路橋にいた部隊よりは規模は小さく、戦車といったものはいないものの、重装備を施したテロリストの集団が街に向かっていた。彼らは別働隊であり、列車砲騒ぎでそちらに目を向けてる間に道路橋の部隊と時間差で攻め込む算段にあった。

 

「…む!前方に人形部隊!街の駐留部隊か?数は少ないな」

 

「ならこのまま押し切るまで‼︎」

 

すぐさま銃撃戦が行われるが、その場にいた駐留部隊は他に人数が割かれ数が少ない上に殆どがライフル人形のため手数に差があり、ジリジリと詰められていく。すると、テロリストの1人が突出し1人のライフル人形に詰め寄り銃口を向ける。彼女は迎撃が間に合わない事を悟り思わず目を瞑る。

その瞬間、何かが煌めきすぐにそのテロリストの銃は輪切りになり、驚いてると何者かが彼に飛び蹴りを喰らわし気絶させた。

やって来たのはバレットとウェイターであった。彼らは地区の人形から地図と配置を知り、ここが手薄となると踏んで援軍に来たのであった。

 

「大丈夫か⁉︎」

 

「え、ええ…」

 

バレットは彼女『DSR-50』の安否を確認すると半ば乱戦となってる中では自身の銃だと不利と感じ、愛銃を地面に置きサイドアームのベレッタM9を取り出して突撃する。

 

「ウェイター‼︎奴らの装備を頼む‼︎」

 

「わかりました‼︎」

 

ウェイターはワイヤーを繰り出し何人かのテロリスト達に向けて振るう。瞬間、彼らのヘルメットやボディアーマー、銃が切り刻まれ、彼らは下着姿となった。

 

「へっ?キャー‼︎」

 

(こういうの、またつまらぬものを斬ってしまったとかいうんでしたっけ?)

 

「列車の奴といいこいつらといい、この世界のテロリストはアホばっかなのか…よっ‼︎」

 

「へぶっ⁉︎」

 

誰得な悲鳴を上げる彼らにバレットは容赦なく銃撃していく。もちろん、支給してもらった非殺傷のゴム弾ではあるが、至近距離で眉間に当てているため大概は気を失っていた。

 

「駐留部隊はそのまま態勢の立て直しを‼︎やられないよう気をつけてくれ!」

 

「は、はい!」

 

「な、何この人…いや、この反応は人形?挙動がすごいんだけど…」

 

「……」

 

その後、駐留部隊も立ち直り、装備をウェイターが切り崩しバレットや駐留部隊が制圧するといった形を繰り返し、あっという間に全てのテロリストを制圧したのであった。

 


 

倒れ伏したテロリストを駐留部隊が捕縛している間に、バレット達は彼女達と話をしていた。ある程度のことはぼかして話そうとしたところ、他の世界の人物が来ることはよくあることらしく、そういった現場を目撃した者がいたため彼らが別世界の人形であることは理解したらしい。

 

「あ、あのっ!さっきは助けていただきありがとうございました」

 

「それほどでも。…あの、失礼ですが、DSR-50でいいんです…よね?」

 

バレットがそういうのも訳があり、彼女の服装はいつもの格好ではなく、露出を控えた服装であり、話し方も蠱惑的なものでなくどこか初々しいような話し方であることが原因であった。ちなみに彼の知らない話だが、このDSRは製造過程で性格が純情になったDSRであった。

 

「は、はい…私はちょっと訳ありで性格がちょっと…それより、さっきの立ち回り、凄かったです。見たところサイドアームなのに、M9ちゃんと遜色ない動きで…どうやってその動きを?」

 

「あぁ、これはですね…昔、サイドアームの扱いを上手くしたいと思って直接本人に頼み込んで実戦形式で特訓して貰ったんです。連日のようにペイント弾まみれになりながらやった結果、本人のお墨付きを貰うまでに上達した次第です」

 

「そうなんですか…!」

 

目を輝かせて話を聞いたあと、どこか熱っぽい視線を向ける彼女を見てバレットは内心気まずい顔を浮かべていた。彼女の反応を見てわかる通り、彼女は自身を助けてくれたバレットに惚れており、バレットはそれに気がついている状況にあった。どうしたものかと悩んでいると、彼女はバレットの結婚指輪に気がついた。

 

「っ!結婚、なされてるのですか…」

 

「え?あ、はい…」

 

自身の恋が叶わぬものと知り、見るからに気落ちした様子を見せるDSRにバレットは彼女に声を掛けた。

 

「あ〜実を言うとですね、自分の相手…DSR-50なんですよ。だから、貴女を余計に助けなくちゃと思ったんです…」

 

「え?そう…なんですか…!」

 

同型人形が彼の相手と知り、自分でないことに少々残念であるものの、若干の嬉しさを見せる彼女にバレットは同型の違う人形とはいえ、彼女を喜ばせたことに顔を綻ばせた。

その後、スミス達からヴィーラ制圧の知らせを受け、バレットとウェイターは代理人の提案を受けて喫茶鉄血へと足を運んでいくのであった。




サイドアームでもそれ使う人形のお墨付き貰うくらい動けるとはこの隊長、他のメンバーと違って特殊武装いらねぇな?

いやね、あっちで純情なDSRいることに気がつきましたので絡ませていただきました。

とりあえずこちらの出番はお終いで、あとは打ち上げに参加する形ですのでよろしくお願いします。
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