人形達を守るモノ   作:NTK

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仕事が忙しかったり因子厳選したりして中々書けなかったけど私は元気です。

さて、今回はリヴァイルやペルシカたちの話です。


Code-133 技術屋たちの雑談

16Labの研究室内にて、リヴァイルはモニターに映された結果を見て頭を掻いていた。

 

「うーむ…やはり無理か…多分これ理論上核ぶちかましても壊れそうにないぞ?確実に遺跡由来なのはわかるが、似たようなの見た覚えがないしなぁ…」

 

「そう。ならパンドラの箱に関してはしばらくは放置ね」

 

彼の報告にペルシカはそう判断を下した。以前にバルカンが色々あって持ってきたパンドラの箱なる物体についてペルシカは調べたが中身や構成物質がわからず、遺跡に詳しいリヴァイルならわかるのではと解析を頼んだが、様々な開封手段のシュミレーションの結果どれも不可となった次第であった。

 

「寧ろこれだけ頑丈ならPownに対する防御兵装に組み込むのはどうだ?それで破壊できたら万々歳だろ?」

 

「中身が危険なものだったらどうする気よ?奴ら諸共心中する気?第一、誰がそんな物使う…ってあなたが使うんでしょうね」

 

「当たり前だろ?こんな危険物使った防具なんかデジタルクローンで完璧なバックアップを取れるオレが使えばやられたとしても実質ノーリスクだろ?あ、でもそれじゃ中身が健在のとき確保できなくなるな…じゃその案はナシだ」

 

「うわぁ…やっぱお前さんブッ飛んでるな…」

 

「私、リバイバーがこの人に性格が似てなくて良かったと思う」

 

一緒にいたリバイバーとグリンダも彼の発言にドン引きしていた。聞けば彼が人間の時に行ったデジタルクローン作成の前段階である脳内にチップを埋め込む手術、これは二割の確率で四肢のどれかしら最低二つは動かなくなるという普通に考えればハイリスクなものだが、彼はこれを動かなくなったところを切り落として義手or義足にすればいいし、どのみち捨てる身体だから問題ないという言ってることは正しいが人間として大事な何かが間違っている事を平然と話してたのだから改めて彼の異常性を認識したのであった。

 

「そういや、万能者は確か列車砲に轢かれて負傷したんだよな?」

 

「ええ。バレット達の話によればそうだけど」

 

「なるほどなるほど…つまり、イレギュラーな事態だったとはいえ列車砲一両程度の質量とそれなりのスピードがあれば彼にダメージを与えられると。あの世界の列車砲はこちらと同じとして、あとで記録映像見て速度計算してそこから出される衝突時の威力を元にそれを出せる兵器を開発し、改良すれば……対Pown用兵器が出来上がるってことか」

 

従来の使い方では無いものの、人間側が作った既存の技術でも万能者にダメージを与えられると判明し、その時のデータを解析すれば彼と同等もしくはそれ以上の技術をもつPownにも頑張れば通用するものが出来ると話すリヴァイルは話していた。

 

「言うのは簡単だけど、出来るの時間がかかりそうじゃない?あ、そのためにMCRの改良をしてたってわけね…」

 

「そういうこと。設計図さえ出来りゃあとは材料確保して造れば良い話だ。それに実を言うとオレ、電子空間内で何十人と増やしてるしだいぶ早く出来ると思うよ?」

 

「おい、さりげなくとんでもないこと言ったぞお前さん⁉︎同一の人格そんな増やしてよく自我が崩壊しないな⁉︎」

 

「ハッハッハ!記憶は共有してるからどれか一人でも生きてりゃいいからな。自分を群体と捉えれば自我を保ってられるさ」

 

彼との付き合いでわかったことだが、基本的に彼は普通なら『何が起こるかわからないからやらない』ところを『何が起こるかわからないからわかるようにするためにやる』スタンスを取っているためこのような奇行をとるのだが、もはやここまで来ると狂人を通り越したナニカであり、もしかして自分はコイツの数少ない良心の塊が分離した逆ピッ○ロ大魔王的なものではとリバイバーと考えている途中、リヴァイルはさらにとんでもないことを口走った。

 

「あぁそれと、奴らに物理的に対抗する武器はまだだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。あとは敵味方の区別がつくように調整するくらいだ」

 

「っ⁉︎ハッキングツールのようなのが出来てるの⁉︎いやでも、向こうも前の戦いで学習して強化してるだろうし、それが効くとは…」

 

「いいや問題ないな。寧ろどれだけ強化しても構わんよ?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だからな。ハッキングツールというよりは、一種の電子生命体のようなもんだが」

 

詳しくは然るべきときに教えると話すとペルシカは彼の手腕に舌を巻いていた。

 

「私といい、リコに貴方やヨゼフ、そしてウィリアム…なんで同じ世代にこれだけの天才が現れたのかしらねぇ…?」

 

「歴史を見れば一定周期でヤバい経歴や戦果出してる人間が一斉に現れる時期があるから、その類とオレは思うがな。あ、ずっと若いままでいたいならデジタルクローン化の施術しようか?今度は成功率は100%だぞ?」

 

「遠慮するわ。そこまでして生きたくはないし」

 

「だがこうなると実質不老だから上手くいけばユノやノアの玄孫の顔拝めるぞ?」

 

「……」

 

オイ、それで悩むな。ハァ、ここまでいくとお前さんが過去に何してても驚かなくなってきたぞ…」

 

悩む素振りを見せるペルシカに呆れつつリバイバーがそう告げるとリヴァイルは心外だといった顔で抗議しはじめた。

 

「いや、年柄年中こんな奇想天外な事してたわけじゃないよオレは?例えば隠れて魚飼ってたことバレそうになったけど上手いこと誤魔化せたとか色々お茶目な話あるからね?」

 

「こっそり飼うってガキかよ。というかバレちゃマズイ魚ってなんだ?遺伝子組み替えて空中泳ぐようにしたサメとかか?」

 

「いいや……

 

 

 

 

 

 

 

ただの『カマス』さ。ちょっと芸を覚えさせたがね」

 

どこか意味ありげな顔を浮かべてリヴァイルはそう返すのであった。




【朗報】リヴァイル、対Pownシステムの開発が完成間近

まぁその時が来たらお披露目って感じですかね。
現状のシステムと連中が相対するのは本人からすると

『盗賊団orオークの群れを成敗しにきた女騎士団が堕ちずに無事に任務を遂行出来る可能性の方がまだある』

らしいです。

そして最後に彼が言った事の意味とは…
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