早速ウチの変態がやらかします。
ニモジン、マーキュラスの二人を確保し、リヴァイルが秘密裏にOGASをその身に取り込んでから数日が経ったある日、彼らに国連より『突然現れた未確認島の調査及びその近くの海上プラントの安否確認』という依頼が出されたのであった。
国連からという事で初めは興味がなかったリヴァイルだったが、内容を聞くと、場所が汚染のない海と島という希少な場所であるためそこのサンプル採取と、もしかしたらその未確認島に彼が邂逅を望んでやまないPownが関わっているかもしれないため彼も参加する手筈となった。
そして、今回の作戦にはなんとニモジンとマーキュラスの二名も同行する事となったのであった。理由としてはAR小隊やDG小隊、EA小隊といった主要メンバーが本部から離れるため、第二部隊が残っているとはいえ万が一に二人が反乱を起こした際に対応が難しくなるのでならばいっそ作戦に参加させた方が反乱しても制圧が容易にできるといった次第である。
参加するにあたり彼女達に与えられた武装は、外付け式に改良した彼女達の武器腕と、手持ち武器として小型の盾とM4A1*1、それと盾に内蔵されたレーザーブレード発振機である。
また、戦闘するにあたり取り除いたOGASに代わり、カチューシャ型の戦闘補助ユニットを装着しており、前ほどでないにせよ充分な戦闘能力を得たのであった。
『ニモジンお姉ちゃん、マーキュラスお姉ちゃん、いってらっしゃーい!』
「「はーい♪行ってくるわ〜♪」」
…尤も、OGASを取り除いた事が原因かは定かではないがこちらに来てから性格が軟化し、保護している妹にあたる子供ネイトらと交流した結果、妹にデレデレな姉と化したため、裏切る可能性は無いに等しくなったが。
「あ、あー。そこの潜水艦に乗った海賊共に告ぐ‼︎たった今その艦はオレがハッキングした‼︎10数える内に投降しなければ潜れるギリギリまで潜行したあと空気循環機能と航行機能とついでに電灯が御陀仏になるプログラムを作動させるぞー?真っ暗い母なる海の奥底で酸素巡って殺し合いしたあと、酸欠でジワジワと死にたくなければ早いとこ投降しろよ〜?これはマジだぞ?さっき戦艦同士で誤射しまくったのもオレの仕業だからな。はいひと〜つ‼︎」
《ヒィィィ‼︎と、投降する‼︎だからそれだけはやめてくれぇ⁉︎》
(うわぁ…エゲツねぇ…)
海上プラントに向かう道中、何度か海賊による襲撃があったが、リバイバーによる砲撃や万能者による水中からの奇襲などによりその全てを返り討ちにしていき、七回目の襲撃ではリヴァイルが自ら近距離通信によるハッキングをして脅迫し投降させる事に成功し、周りはその容赦の無さに引いていたのであった。そして一行は海上プラントまで辿り着くと、突如現れた異界の者たちと遭遇し、話し合いを経て彼ら彼女らと協力することが決定したのであった。
ちなみに、その異界の技術にテンションMAXで調べようとしたリヴァイルが万能者にシバかれる羽目になったのは別の話である。
プラント内で休憩していたスミスはミニガンの元に駆け寄った。
「よ、久しぶり。君も来てたんだな」
「あっ…はい。と言っても、ほぼ無理矢理連れられてだけど…」
「そうか…相変わらず、何も思い出せない感じかい?」
スミスの質問にミニガンが頷くと、しばらく気まずい雰囲気が続きどう話を続けるかスミスが考えているとミニガンの方から話しかけてきた。
「えっと…その、やっぱり…記憶が戻って欲しい感じか…?」
「ん?まぁ、そうだな…でも無理にとは言わない。正直、君はこっちにいた時より記憶を無くしてからの期間の方が長い。どっちの記憶を優先するかは君が決めると良い」
「そう、か…。わかった」
「記憶を戻したいなら出来る限り協力する。ただ、もし記憶を戻したくなく、今の君のままでいたいのなら、ひとつ約束して欲しい。あいつを……バルカンを、姉として認識して欲しい。あいつさ、結構寂しがり屋でしかも、姉として妹の君を大事に思ってるから、記憶を戻さない事を選んでも表向き気にしないようにすると思う。でも精神的にはキツいと思うんだ。だからその時は他人じゃなくて、姉として接してくれ」
ミニガンはこれまでの自分に対するバルカンの接し方から、スミスの言うことはある程度理解できたため、その約束を了承する事にした。
そして夜が明け、例の島まで向かおうとした矢先であった。大量の鮫の群れがこちらに向けて押し寄せてくるのが見え迎撃にあたっているものの、妙に耐久力が高く、群れのリーダーと思われる個体はレーザーやレールガンまでも通用しないうえに統率力が高いため、ほとんどが船上でしか行動できない彼らにとって苦戦を強いられていた。
「あークソッ‼︎普通のやつで対物ライフルでやっと倒せる鮫ってどんなB級映画だよ‼︎」
「B級、B級…‼︎あ、そうだ‼︎」
バレットのボヤきにリヴァイルは何かを閃いたのか、突然船内に走り出していき、その間も船上に上がってくる鮫を一行は相手取っていた。
「オイオイ、鮫ってエラ呼吸だろ⁉︎何で船の上で機敏に動いてるんだよ⁉︎」
「私に言われてもわかりませんよッ!とにかく、小型のはARでも倒せるのでそちらを優先的に!火力のあるものは通常のを頼みます!」
ウェイターや他の者の指示により船上に上がった鮫を少しずつ討伐していくと、リーダー個体がこちらに向かって全速力で泳いできたのであった。
「ヤベーぞ!あのボス鮫、こっち来てるぞ‼︎」
「あいつに近寄られたら俺たち…‼︎」
「待たせたな‼︎」
「ん?リヴァイル、それ昨日万能者にシバかれてボロくなったボディじゃねぇか?何を企んでんだ?」
リヴァイルはあらゆる事態に備えて予備のボディを4体ほど持ち込んでおり、今のボディは昨日万能者にやられたボロボロのボディであったが、何故かドヤ顔の上、包帯の下に何か四角いものや丸いものが大量に見えていた。
「簡単な話だ。この手の鮫はだいたいガスボンベや研究成果横取りしようとした傭兵とかに爆弾括り付けたのを食わせて中から爆破すれば呆気なく散るもんだ。だが生憎ここにはガスボンベはなかった。故に残るは後者だが、捕まえた海賊使うのも悪くないが、ちょうどここに替えの効く奴がいる…つまり、私自身が餌となることだッッ‼︎」
その言葉を聞いた大半の者は何バカなこと言ってんだコイツといった顔をしたが、彼を知る者はヤベェコイツマジでやるつもりだとドン引きした顔をしていた。
そして彼は勢いよく駆け出すと海上に躍り出てそのまま海上に跋扈する鮫を因幡の白兎よろしく踏み台にして進んでいった。
「いや、何で上手いこと踏み台にできてんだよ?」
「ARを弾くくらいの強靭な皮膚持ってるが故に踏み台として十分に利用できたんじゃないか?普通の鮫ならこうはならん」
「オラそこのボス鮫ェ‼︎こんなボロっちい人間相手に逃げるなんて情けねぇ事しないだろぉ?さぁ…Eat Meeeee‼︎」
手榴弾のピンを外しながらボス鮫に特攻するリヴァイルに対してそのボス鮫はというと、それなりに高い知能を持ってる為、あからさまに罠であることは理解できた。しかし、ここで彼を喰って爆散しなければ鮫として三流以下になる気がしたため、思わず大口を開けて彼に喰らい付いたのであった。
その数秒後、ボス鮫の頭部が爆発四散し辺りの海が真っ赤に染まった。
「ええ…」(困惑)
「オッシェェェイ‼︎みたかこのヤロー‼︎」
「いやお前さん、いくらなんでもすぐ予備ボディで復活して戻ってこないでくれるか?怖いわ」
「待て‼︎なんか様子が変だぞ?」
船員の一人が指差すと、頭部を失ったボス鮫の体が蠢き出し、なんと頭部が再生してのであった。流石に表面の鎧のような鱗までは再生出来なかったが、この光景に一行は戦慄したのであった。
「うわぁお…」
「マジかよ」
「ふむ…あの島に不死の蘭でも生えてるのか?」
「それは鮫じゃ無くてアナコンダだ!とにかく、また来るぞ‼︎」
こちらの+αの戦力の正体は前回捕獲したニモジンとマーキュラスです。外付けの武器腕はアルトロンガンダムのようなものをイメージすればわかりやすいです。
そしてリヴァイルの特攻(ノリノリ)で結果的にボス鮫の頭部の鎧をパージさせました。
…勝手に再生能力足しちゃったけど、トリプルヘッド・ジョーズでも再生してたし、ええやろ(震え声)
まずかったら修正いたします。