今回もコラボ回です。
リヴァイルの自爆特攻もとい奇行(通常運転)と他のメンバーの活躍、そして万能者の機転により鮫のリーダーは倒され、残った鮫も駆逐され事なきを得た彼らはひと息ついていた。ちなみに船上に残った鮫の死体はというと安全性を確かめたうえで調理したところ、非常に美味であり栄養価も普通の鮫より高いことが判明し、さらにはボス鮫の肉片に至っては未だに再生しているためリヴァイルはどうにかしてこの鮫を凶暴性を排し食糧資源として利用できないか考えているらしい。
翌日、島の調査を開始するにあたり、バレットたち全員は島に上陸して調査を行うことにし、他のメンバーとともに島内を進んでいくのだが…
「おっほぉ〜♪タマゴタケにテングタケ、こっちは紫蘇の実じゃ〜ん!いや〜植物のサンプルが手に入っていいね〜♪」
「リヴァイル、あまりデカイ声だすなよ。何がいるかわからないんだからな」
ご機嫌な様子で背負っている大きなバックアップから試験管や容器を取り出してキノコや植物を採取しているリヴァイルにバレットが注意する。目的の一つに環境の再生があるリヴァイルにとってはここは汚染前の希少な自然が多く、その為大量にサンプル採取が出来る格好の場所であった。
しばらく突き進んでいくと、一行の前に大型の蟲の大群が襲いかかり、即座に交戦を開始するのであった。
「サメの時点で嫌な予感はしてたが、まさかの蟲かよッ⁉︎本当にここ何がいるんだ?」
「さあな‼︎とにかく敵意を持ってる以上、対処するしかないだろ!」
銃弾が通用するものの、いかんせん数が多い為苦戦を強いられていた。奇妙なことに撃破された蟲はいずれもすぐにドロドロに腐敗していき、それを見たリヴァイルは大声を上げていた。
「何ィ⁉︎こいつらすぐ腐りやがった‼︎サメの件もあるし、味も良いだろうと思って食べてみようと思ってたがこれじゃ無理じゃねーか⁉︎クッソ〜蜘蛛の唐揚げつまみにして雀蜂の焼酎漬け頂こうとしてたってのにすぐに分解者に身を委ねやがって‼︎食物連鎖に貢献しやがれ蟲畜生が‼︎」
「もうやだ、このオリジナル…」
「あの、バレットさん…昨日もですけど、あの人はいつもあんな感じなんですか?」
「フレイム、残念ながらそうだ。いっそ薬キメてた方が理解できるんだがあれでシラフなんだから始末に負えないんだ…」
「ええ…」
ちなみにだがここに来る前に異世界の者も含めたメンバーにリヴァイルについて話しており、案の定彼の行動や過去にドン引きし、特異な技術を持つ一部の者は彼に警戒していた。特にアラマキに関しては彼の行動理念に思うところがあるのか、彼を見定めるような目で観察していたのだった。なお、リヴァイルはそんなことは露知らず、蟲のサンプルが採取及び実食できないことを嘆いていたのであった。
しばらく交戦を続けていると、後方でペイロードの悲鳴が聞こえバレットが振り向くとバルカンのシャツを羽織ったペイロードが蹲っていた。
「ペイロード、何があった!」
「えっと、さっき襲ってきた蟲が出した液を浴びたら、服が、その…溶けて…」
「服が…?肌は平気なのか?」
「うん、とりあえずは…ヒッ!また来た…⁉︎」
「…アレか。とにかく、危ないから下がっててくれ」
理屈はわからないものの、妹に公然の面々で脱がすという恥辱を与えた蟲に報いを与えるべくその蟲の群れに突っ込んでいくバレットの後をリヴァイルが何故かついていき、それに気づいたバレットが話しかける。
「…何のようだリヴァイル?」
「いやなに、彼女の着ていた服の素材が棉や麻などの植物性の物にしろ、ウールなどの動物性にしろ、化学繊維にせよ、それらを溶かす溶解度を持ちながら肌を溶かさない特異性をもつ液体。実に興味深い。是非とも採取したいから全部殺すのは少しまってほしい。採取したら皆殺しにして構わないさ」
「採取して何に使う気だ?」
「何に使えるかを調べるのがオレの仕事だ。少なくともやましい事には一切使わない事を約束しよう」
「…わかった。だが液体を出す気配がなければその時は全滅させる」
「了解」
交戦距離に入り何体か例の蟲を撃ち殺し、液体を出すまで他の蟲を駆除しながら目を離さずにしているが一向に吐き出す気配がなく、なら全滅させるかと考えた矢先、突然その蟲はバルカンの方へ向かっていった。
「へ?うわっ⁉︎やだ、来るなよ⁉︎」
「ほぅ…あの蟲、女性を狙う習性があるのか。益々興味深いな」
「言ってる場合か!バルカンがあの蟲にやられてみろ、スミスがブチギレてここにいる男全員の目ん玉、見てる見てないに関わらず抉りだしても可笑しくないぞ⁉︎」
「俺のこと何だと思ってんだバレット⁉︎そこまではやらねえよ‼︎」
似たようなことはやるのかという他の者が心の中でツッコむなか、例の蟲はバルカンに近づき、どう避けても当たるように液を吐き出したが、殆どはスミスの出したミラービットにより防がれ、残りは間に入ったリヴァイルが持ってきた容器で掬い取る形で受け止めたのであった。
「はいサンプルゲットォ‼︎じゃあ殺していいぞ」
「「わかった。死 ぬ が 良 い」」
二人の攻撃により例の蟲は全滅、だがその直後に蔦が襲いかかり、身動きを封じられさらには大型の軍隊アリが迫ってきたものの、何者かの襲撃によりそれらは壊滅、同時に発生した煙幕が晴れるとそこには人語を話すE.L.I.D【蛮族戦士】がおり、彼に救出されるといった怒涛の展開が続くのであった。
なお、当然ながら蛮族戦士の存在にリヴァイルは興奮し、彼に突撃していった。
「やあやあやあそこの蛮族戦士とやら!自意識を持ったうえに片言ながら言葉を話せると非常に興味深い‼︎覚えてる限りでいいからキミの事を聞かせてくれ‼︎まず元は人間か?だとすればその時の名は?いつ頃感染し、いつ頃に意識を持って行動できた?変異した経緯は?何を食べて生きてる?その腕の剣はいつ頃変わった?まぁそれは追々でいいからまずは皮膚片でもいいから採取させてくれ‼︎」
自分の姿を見て恐れるどころか嬉々とした顔で捲し立てながら近寄るリヴァイルにある種危機感を感じた蛮族戦士は思わず近くの地面を切り裂いて牽制した。
「うぉ危なっ‼︎」
「オチツケ オソレ シラヌ モノ ハナシハ アトデ キク ダカラ イマハ チカヨルナ」
「…へーい」
自分はともかく、下手に機嫌を損ねてここにいるメンバーがやられるのは彼の本意ではない為、リヴァイルは大人しく彼の指示に従うのであった。
多分この場に姉者がいたら蟲どころかバレットとその関係者除くその場の男とレズの目と記憶を消してたかもしれない。
オマケ 上陸前・リヴァイルの部屋にて
『随分と無茶な事するのねあなた』
「あれが最適解だったし、結果的に合ってたから問題ないだろ?あとそろそろキミの事をもっと教えてくれてもいいんじゃないか?」
『もう少ししたらね。あなたはかなり珍しいから、私の願いを叶えられるか確かめたいの。少なくとも、ルニシアの役には立ってもらうわ』
「ハァ…あのな、"彼女"はルニシアじゃない。彼女の臓器を移植されて出来た存在に過ぎないだろ?キミは臓器移植手術受けた人を臓器の提供元の人物と同一化するのか…って、切りやがったよ」
「…アイツ、一人で何ブツブツ部屋の中で話してんだ?」