さて、良い感じに防衛線を突破しているので、都市部突入です。
「想定以上だな。もうすぐ防衛線を突破しそうになるとは…」
「まぁ、グリフィントップレベルの戦力が集まればこうなりますよね…」
AR小隊、ニモジン、マーキュラスと同行していたリヴァイルはそう呟き、戦況を分析していた。前回の作戦で戦闘用ボディが大破した彼は起動時間などの問題から彼はデータとしてあったP.A.C.Sを自分用に設計、開発した物に搭乗し参加していた。武装としては右腕に実弾とレーザーを交互に各三門、計六門の特製ガトリングを一丁、左腕には大型レーザーブレードを搭載しており、一番の特徴としてリバイバーのF.E.F.Gを大幅に小型化しほぼ同性能にしたものを四十基、コモリガエルの如く背部にビッチリと搭載していた。
これはどちらかといえばヘリの到着までのアイソマーの保護用で装備しており、通常ならこれらの制御用にカスタマイズしたスフィアをコクピットに搭載予定だったが、作戦開始前にシャマールという人物から貰った端末が容量と処理速度が尋常じゃないほど高いことを知りその場で改造して端末をコクピットに接続、端末にOGASを転送させて彼女に制御を任せることにした。なお、そのためヘリで留守番となったスフィアが拗ねてふて寝をしてるのは些細な犠牲として割り切ることにしたのであった。
(ふむ…もうすぐ都市部に着くが、仕掛けてくるとすればそこだな…だが、奴らの目的が単なる返り討ちじゃないのはわかるが、それが何かわからないな…輸送列車の制圧も時間の問題だし、自棄になってる可能性もなくはないが…)
「ねぇリヴァイルさん?ここの連中って元は人間なんでしょ?こんなにやられちゃ連中は持たないと思うんだけど?」
「簡単だSOP。パラデウスの信者の大半はE.L.I.D患者だ。人材が足りなくなったら信者の何人かをワザと発症させて街に放り込めば良い。そうすれば…」
「彼らから感染した市民らが救いを求めて入信する…ホント、よく出来たマッチポンプね」
SOPからの問いにリヴァイルが答えるとAR-15が皮肉と嫌悪を込めてそう返したあと先に進むと、都市部が見えてきた。
「こちらリヴァイル及びAR小隊‼︎まもなく都市部に侵入する‼︎」
「こちらリバイバー‼︎了解した!こっちもまもなく到着する‼︎」
そう聞こえるが早いか、空中から幾つものレーザーが降り注ぎ、地上の対空兵器やパラデウス兵を吹き飛ばしていくのが見えた。
「リバイバーってあんな強かったかしら?」
「いや、彼を倒してるのがだいたいが規格外な連中ばかりなだけで実際の実力は相当なものだよ。何より、意図的に不完全にしたとはいえ私のコピーだからね」
そこまで聞きAR小隊の面々はハッとした。そもそもリバイバーはリヴァイル、もとい『人間』の人格データをある程度コピーした存在である。それが人形にも勝る活躍をしているということは即ち、オリジナルであるリヴァイル本人も同等の戦闘スキルを有してる可能性があるということになる。
「…技術力も戦闘力も高いってアンタ、鳥○族か何かか?」
「そんなわけないだろう…ん?この雷のような音は…ふむ、どうやらバレットに渡した私の装備は役に立っているようだな」
場所は変わり、DG小隊の面々も各自の特殊装備を用いてパラデウス兵を撃破しており、最近までそういったものを持っていなかったバレットも両腕部に装備した新兵装で奮戦していた。
【神威】と名付けられた青と白に彩られた槍状のそれはこれまでの規格外存在との戦闘データを元にバレットに合わせて作られ、連射可能でかつ偏差障壁を突破できる威力の通常レーザーに加え高電圧の電気を複数の敵に放てる[雷撃]、エネルギーを集中させて高威力のレーザーを照射もしくはブレード状にし斬りかかる[雷刀]の三種をうまく使い分け、次々にパラデウス兵を撃破していた。
「こちらもそろそろ突入するか…ライ、そっちの様子はどうだ?」
『今のところ問題ありません』
「了解。連中がヘリの方を狙う可能性もあるから充分注意してくれ」
ライたち第二部隊に連絡したあと、バレットたちも都市部に向かうが彼らもパラデウスの動きに違和感を感じていた。
「数はそれなりに多いが…ただそれだけだし妙だ。やはり仕掛けてくるなら都市部か?」
「それでも救出対象がいる以上、進むしかないか…」
「それなんですが、アイソマーが敵対してる可能性はあり得ませんか?」
「いや、リヴァイルやニモジン達によると苦痛が原因で戦闘意欲が殆どないようで、施術失敗の関係でEMPくらいしかまともな攻撃ができないらしい」
一行は都市内部へと侵入し、しばらく進むとキャロルから通信が入ってきた。
『こちらナデシコ。AR小隊、そちらに敵らしき反応が…ん?まて、この移動速度は…!9時方向に注意‼︎』
それと同時に妙な金属音が聞こえ、指示された方向を見た直後であった。兜を被り、血塗れのコートを着た大男が
「っ⁉︎何なのコイツは⁉︎」
「咎人…見つけたり…」
「(喋った?M4を見て咎人と言ったが…それより、さっきの壁抜け…話に聞くアブノーマルってやつか?)キャロル、こいつと似た反応はいくつある?」
『待ってくれ……およそ五十はいる!全員気をつけろ‼︎妙な奴がいるぞ‼︎』
による収容違反が確認されました
「この赤ペイントのパラデウス兵…強化個体でしょうね、やたら硬いうえに機動性が高いです。弱体化パッチはないと思った方がいいでしょう!」
「オマケにストレリティにも偏差障壁がついてるし、私はどうしろってんだよ畜生!」
「でも強度は通常のロデレロくらいだから頑張れば大丈夫ですよ」
「戦闘型のアンタが言うなッ!しかもマスターの報告だと妙なのもいるみたいだし、多分イレギュラーがまだ来るよ⁉︎」
都市部に侵入したオートスコアラーとルージュだが、都市部に現れたウーランを除くすべてのパラデウス兵は両肩や腕を赤く染めており、先述したように強化がされており行手を阻んでおり、その厄介さにトゥーマーンが喚くもすぐに強化パラデウス兵に突貫していった。
タリン市内、その奥の花畑にて他のアイソマーより一回り成長しているアイソマーが佇んでいた。先ほどから発生している爆発音や咆哮に姉妹たちは怯えてるが、彼女自身はこれを自分らを救ってくれる何かではと直感し、姉妹たちに一言告げてその方角へ向かっていった。
(お父様や【あの花】にも選ばれなかった私…今ここを攻撃してる者たちは、私や妹たちを救ってくれるのでしょうか…?)
バレットの装備の元ネタは同名の同人STGの機体です。百均の体験版遊びまくりました。
ハイ、イレギュラーとしてガンアーク弐式様より血染め男(ブラッディマン)と自前のイレギュラーとして強化パラデウス兵です。
ブラッディマンの見た目は静丘の三角様をイメージしていただければと。
ブラッディマンの方は向こう曰く、素手でも人形の首引っこ抜けるくらいパワーがあり、赤ゴリアテと同じく基本避けたほうがいい相手です。(向こうから来ないとは言ってない)
彼らの優先目標はM4であり、それに味方するものも攻撃対象です。また、耐久度は拳銃弾が効くくらい脆いですが、連絡線が無事な限りリスポしてくるのでご注意ください。
強化パラデウス兵は単純に戦闘力が向上し、ストラリティにも偏差障壁がついてます。ちなみに肩とか腕とか赤く塗ってるけどむせません。
最後に、誰が強化をしたかというヒントを挙げると連中がクローン技術を持ってることと、リヴァイルの遺体の処理が不明ということを教えます。