人形達を守るモノ   作:NTK

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こちらではお久しぶりです。
ちょいと前のコラボ終えてから所謂燃え尽き症候群になってたり、その途中でエイティシックスにハマったりして遅れました。

さて今回はoldsnakeさまの『破壊の嵐を巻き起こせ‼︎』のコラボ、その準備回です。


Code-151 バルカン護衛作戦-スミスの想い

作戦会議を終え、リヴァイルは今起きている状況について軽く頭を悩ませていた。

ようやく、ようやく準備が整いパラデウスの公表ができると思った矢先、ターミネーターと名乗る存在の対処が優先され後回しとなってしまったのであった。

 

無論、彼とてことの重大さは理解している。ターミネーターは単騎でS13地区を崩壊させ、バルカンを差し出すか殺さなければ本部を同様に破壊すると脅してきた。これでは公表前にこちらが滅ぼされる。故にその対応としてリヴァイルもS10地区の者たちから送られてきた兵器群を用いて参戦することに決めていた。また、迎撃のために集まったメンバーも殆ど見知った者たちであり、戦力としては充分であるが、懸念点があるとすればターミネーターは比喩抜きで不死身である点である。

 

(直接ソフォスに聞いてみたが、奴は龍の血なる物質の影響で不死性を得ており、しかもそれに由来する力も持っていると…崩壊液も未知の物質ではあるが、それとは系統が違う故に厄介だな…しかも単純な戦闘力も高い。流石()()()()()と言ったところか)

 

いつかのサメ騒動でソフォスの行動を目撃した際、彼女の持つ力が遺跡由来かどうかはさておき、この時代の物ではない事を彼は見抜いており、先程彼女にその辺りを確認したところあっさり本人が認めていたことからその疑惑は確信に変わっていた。

 

(だが妙だな…?私がこうも世界の浄化に努めており、周りもそれに尽力しているのにも関わらず、彼女たちの存在は消えていない。となれば世界が浄化されたあとに彼女らが存在したのか、または…彼女らが存在するきっかけとなる出来事がまだ発生していないからか?それがターミネーターがバルカンを始末しようとしていることに関係があるのか…)

 

そこまで考えて、ふとリヴァイルはターミネーターについてある仮定が脳裏に浮かんできた。だがその仮定ではターミネーターの行動は不可解である。しかし、合理性を捨てて感情論で考えてみると色々と辻褄が合っていった。

 

「……もしこれが事実なら、なかなかに困ったもんだ…『愛』というものは」

 


 

さて、本部が狙われている都合上、バレットら家族のいる隊のメンバーは既に家族らを別の地区に避難させておりその護衛に第二部隊を付かせているものの、自分らの居場所を守るためにもいつにも増して士気を高めていた。

そして、恋人であるバルカンの命を狙われているスミスは特に強い意志を持っていたがその反面、彼女の置かれてる状況に思い悩んでいた。

前作戦での義体の不調、その前兆にさえ本人が隠していたとはいえ気づいてやらなかった自身に負い目を感じており、より力を得るために生体義体に乗り換えた彼女に対し自分はというと、作戦に備えてリヴァイルにある程度調整した神獣鏡のみでありそれでも彼女を守るには心許ないものであった。

 

(それに…この戦いを凌いだとしても、パラデウスやpawnといった勢力が存在する以上、そいつらとの戦闘にバルカンが参加する可能性は高い…。それに戦闘の度に奴らが強くなるのは明白な以上、傷付くだけじゃ済まない事だってある…!このままじゃ俺は彼女を守りきれやしない…)

 

もちろんそれまでに強力な装備が開発される可能性もあるがそれでも、スミスの胸中は晴れなかった。過去に彼女が危険な目に遭っているときは大抵自分は側におらず、いたとしてもすぐに倒れ伏したりとあまり助けになっていない事を思い出して彼は心を痛めていた。しかし、戦闘面はともかく私生活ではかなり彼女の支えになっているのだが、それに気付かぬほど半ば憔悴していた。

 

「自信がないようなら、作戦に出ない方がこちらとしては良いのだけれど?」

 

いつの間にか後ろに現れたソフォスにそう言われるも、スミスはすぐさまそれを否定した。

 

「それとこれは別だ。恋人の命が危ないのに、助けに行かない奴がどこにいるんだよ。アンタのいう勝ち筋ってのが成功するまで時間を稼いでやるさ」

 

「…それとは別に、個人的にあなたをターミネーターと戦わせたくないのよ」

 

「あ?すぐに俺がやられるとでも?」

 

「違うわよ…まぁいいわ。私もなるべく時間を稼ぐから、頑張りなさい」

 

ソフォスはそのままどこかへ消え去り、スミスは彼女の警告とも言えるような言葉に首を傾げていた。

 

(そういや…アイツはターミネーターについて何か知ってる感じだったな…それと俺が何か関係があるのか…?それにしても、龍の血か…)

 

ターミネーターの力の根源でありソフォスも持つというそれ。もしそれがあったとして、それを使えば自分もバルカンを守れる力を得られるのかとスミスは考えたが、無いものを考えても仕方ないと思い、作戦の準備を進めるのであった。




クッソ重い感情抱き始めてるなこの彼氏…

何かに気がついたリヴァイルと警告を受けるスミス…作戦の行く末は如何に?
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