今回はコラボの後日談です。
波乱に満ちたバルカン護衛作戦はひとまず終了し、DG小隊は事後処理に努めていた。正確に言えばリヴァイルが主に担当し、彼らがその補佐に回っているといった感じであった。
というのも、バルカンが終盤に取得した古代兵装アマルガム、あれは下手をすれば遺跡関連の条約に違反し、最悪彼女が処分される可能性があったからだ。当然それを知ったスミスは国連にカチコミを仕掛けんばかりの勢いを示していたが、リヴァイルがそれを阻止し国連に対しバルカンのアレは自身が発明したものであり、条約に触れるような事はしていないと報告。その後色々な交渉もありその結果、バルカンの処分はナシという形になったのであった。
「これはデカい貸しだからなスミス」
「まぁ…助かる。しかし、彼らお前の顔見た瞬間露骨に嫌そうな顔してたが、本当何したんだお前?発明だって言われた途端にも似た反応してたし」
「HAHAHA、遺跡の研究が飛躍的に進む代わりに条約違反スレスレになるような事を幾らか無断ないし強行したくらいかな?下手に処刑しようにも、私以上に遺跡に詳しい人材がいなかったからね。カーターが干渉してくるまではやりたい放題だよ」
「うわぁ…」
「あ、あと見返りと言ってはアレだが、キミの装備やバルカンについても色々調べさせてもらうよ。安心したまえ、エロい事はしない」
「寧ろしたら消し飛ばす」
「おー怖。それじゃ私はこれからソフォスに話があるから」
そういいリヴァイルはソフォスの元へと向かっていった。拘束しようにも彼女の性質上それは不可能に近く、また色々と面倒な性格をしてるので尋問をやりたがる者が殆どいないのだが、リヴァイルに至っては寧ろ嬉々として尋問役を買って出ており尋問目的でなくとも、しつこいくらいに来訪していたのであった。
「うわっ、また来たわね…」
「そう言うなよ?で、何度でも聞くがな…キミは誰だい?」
「いやぁね、私はソフォス。永遠の17歳よ♡」
「答える気はないと。そのセリフは精神、もしくは肉体年齢が17歳で成長が止まってるからか?…まぁいい。キミが【バルカンかリホーマーの関係者の未来の姿】ってのはこれまでの行動から目星が付いてるんだ。話せない理由があるならそれはそれで話してもらいたいのだがね?」
「…勘の良いコは嫌いよ?で、今度は何のよう?」
「25年後に襲来する存在についてだが、それは確定してるのか?」
「私が今ここにいることから、それは間違いないわね」
そこまで聞くとリヴァイルは少し黙るとやがて肩を震わせ、大笑いし始めるという奇行に走ったのであった。これにはソフォスもドン引きであり、唖然として見ていると笑い終えたリヴァイルが口を開いた。
「いやぁすまない。つい興奮してね。…当ててやろうか?これから来る存在、
【GAVIRUL】、遺跡やそれに関連する技術を開発したとされる未確認生命体であり、ごく少数のミイラのみ地球上で確認されているのみの存在であり、彼らがどんな目的で遺跡を開発し、今どこにいるかは謎のままであった。
リヴァイルはこれまでの情報と自身の研究成果から未来に襲来するのがそれらではと推察したのであった。
「言えないわね、色んな意味でね。それであなたが大笑いした理由は何?」
「…それが答えのようなものだぞ?まぁ違うにせよ、遠くない未来に遺跡に深く関わってるであろう存在に確実に接触できるんだ。遺跡の探究者としてこれほど興味をそそるものはないだろう?しかも奴らと言う言葉から複数いる上に人間に友好的でないのならば、
そら恐ろしいことを話す彼だが、そもそも彼は人類のためならば自身の身も顧みない性格であり、パラデウスのような人道に反する存在には容赦なく敵対するため、人類の敵でありそれらの持つ技術が役に立つのであれば襲来する彼らに対して非情になるのは当然の話であった。
「和解が不可能という情報は有難い。駆逐に対策が集中できるからな。それに25年【も】あれば充分に対応は可能だ。それまでに何度かpawnみたいな連中と接敵するだろうし、そいつらの技術を模倣出来る機会もあるだろうしな。なんなら上手いこと双方で潰し合わせる選択肢もアリだな…。さて、私はそろそろお暇しよう。別に話しておきたい人物がいるのでね」
それではとリヴァイルは部屋から退出していった。
(リヴァイル…彼なら本当に…)
次に彼が訪れたのは意外にもバルカンのいる検査室であった。
バルカンの方もまさかリヴァイルが来るとは思ってもおらず、何事かと身構えていた。
「そう身構えるなよ。キミに話しておきたい事があるんだ…キミの将来に関わる話だ」
「私の…?」
「そうだ。……単刀直入に言おう。バルカン、自分の銃を使えるようになれ」
「っ⁉︎ど、どういうこと…?」
リヴァイルは持ってきた資料を並べ、詳しく説明をし始めた。資料にあったのは、P基地のアナやRFB、バレット、スミス、レストなどといった自分の銃以外に武装を持つ者たちであった。彼曰くASSTからかけ離れた武器、前者二人に関しては殆ど自身の銃を使用してないのにも関わらず高いポテンシャルを維持していることに興味を示し、ほぼ同条件のバルカンが戦闘中に不調をきたす原因の解明になるのではと彼なりに調査したところ、考えられる原因は『自身の銃の使用に忌避感を抱いているかどうか』ではと結論付けたのであった。
「キミは自分の銃を使うことを恐怖し、拒絶している。それによりASSTが上手く機能しなくなり他の武器の使用に影響を及ぼしてる可能性が非常に高い。簡単に言うなら『自分の得物を満足に使えないヤツが他の武器を扱える筈がない』というやつだ」
「でも、今更使えても…」
「役に立たないと?そんな事はない。偏差障壁は一撃でぶち抜く必要はなく、断続的な攻撃でも削れる。そういう意味でも発射レートの高いキミの武器は有効的だ。また、ちゃんと使えるようになればキミのミョルニルも真価を発揮できる筈だ。…厳しい事をいうが、キミがそのトラウマを克服するか否かでキミの旦那が死ぬかどうかも決まると言っても過言じゃない」
「スミスの命が…私に…?」
「彼に守られてばかりは嫌なんだろ?だから力を求めてる。ならば己のトラウマを克服しろ。そうでなければ、歴史は繰り返すぞ?彼を死なせたくはないんだろう?」
「……」
考え込むバルカンを尻目にリヴァイルは部屋を出て行った。すると、扉の近くにスミスが立っていた。どうやら話をドア越しに聞いていたようであった。
「悪く思うなよ?これはキミらの為でもある。キミじゃ彼女に優しくしてあぁは言えないだろ?」
「わかっているさ…リヴァイル、俺の武装の解析も頼む。アレを安定して使えれば、パラデウスやpawnを殲滅出来る可能性が高くなるんだろ?」
「まぁな。だが慎重に進めておきたい。連中がアレの対策をされるどころか模倣されたらこちらの勝ち目がほぼ無くなるからな」
こうして、様々な出来事が起きたバルカン護衛作戦は幕を閉じたのであった。
…そして、リヴァイルがパラデウスの事を世界に告発したのはそのすぐ後であった。
今回の内容はほぼ現状からの推察なので違ったらすいません。
コラボ参加者の皆様、コラボお疲れ様でした!
oldsnake様、また機会があればよろしくお願いします!