人形達を守るモノ   作:NTK

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とりあえず船内散策や他所への絡みです。


Code-156 サマーバケーション-1

指定された場所にやって来た一行を待ち受けていたのは、豪華客船としか言いようのない大きな船であった。

 

「…マジかよ」

 

「とーさ、おっきい、おっきいふね‼︎」

 

「そうだなリヒト…しかし、どうやってチャーターしたんだ?」

 

「色々とツテがあるんだろ…お、あれはシャマール指揮官のとこの…って⁉︎あそこにいるのエリザじゃないか⁉︎」

 

リバイバーの指摘に彼らが顔を向けると確かにシャマール指揮官の近くにエリザが何事もないかのように立っていたため、驚いた一行が話しかけると、どうやらP基地以外にも彼女と取り決めをしているようで、敵対する意思はないようであった。

 

「しかしまぁ、今は対パラデウスに力を入れてるとはいえ、鉄血のトップがそんなんで良いのか?」

 

「無問題。代理人に留守は任せてある。また、ウィリアムがお父様の死に関わってる以上、場合によっては協力を要請することもあるゆえ、その時は頼む」

 

「なるほど…了解した」

 

「あ、あとで貴女のOGASを取り込みたいんだけど、いいわよね?」

 

「…へ?」

 

ダンドリーの突然の提案に変な声を出すエリザを他所に、リバイバーは辺りをなんとなしに見渡すと別の一団、もといP基地の面々の姿が見えたがその中に彼にとって非常に見覚えのある人物を見つけ、そばに駆け寄ったのであった。

 

「あ、ヤッホーリバイバー。(グリンダ)は元気?」

 

「あぁ、元気にしてるよ。それで、アーキテクト…そいつはウロボロス、でいいんだよな?」

 

「え?あー…うん、そうだね…」

 

それを聞きリバイバーは視界のやや下にいる小学校高学年くらいの姿となっているウロボロス、もといロリボロスに視線を向けると面白いものを見つけたようにニヤついていた。

両者は蠱毒時代からの因縁があり、その相手がちんちくりんな姿でいる事にリバイバーは面白がっており、当のロリボロスは面倒な相手に会ったと言ったような顔を浮かべていた。

 

「どうも、お久しぶりだな。で、何でまたそんな格好で?ま、精神年齢的に合ってるかもな」

 

「…誰かさんが元のボディの生産データを消したらしくてな?まぁ案外気に入ってるから不便ではないが」

 

「消えた?イヤーダレノセイダカナー?」

 

「……いつまでも昔の事をネチネチと…図体の割には器は小さいのだな」

 

「お?やんのか、えりーと人形(笑)そんなちんちくりんに勝っても俺は嬉しくねーぞ」

 

「喧嘩するなら他所でやってくれ、教育に悪い」

 

バチバチに煽り合う二人をバレットが諌めると、取り敢えず矛を収めた両者はあとでビーチボールか何かをぶつけてやろうと互いに画策しながら離れていったのであった。

 


 

ギルヴァによる船内案内を終えたあと、荷物を置いた一行はレクリエーションルームやデッキに向かい、リヴァイルはというとシャマール指揮官やギルヴァらと近況を話し合ったあと、適当に船内を散策しているとトゥーマーンの姿が見え、リヴァイルは彼女に話しかけた。

 

「よっ。そちらも暇潰しかい?」

 

「んー?まぁそんな感じですねー。そういや、この前助けたアイソマー達は元気?」

 

「お陰様でね。そうだ、少し待っててくれ…」

 

リヴァイルはタブレットを取り出し、どこかへ通信を繋げたのであった。

 

「やぁキミたち…いや大丈夫、緊急の用件じゃないよ。キミらに会わせたい人がいたから繋げた次第さ。ホラ、この人だよ」

 

そういいリヴァイルがトゥーマーンにタブレットを向けると多数接続しているのか、大勢のアイソマーの顔がビデオ通話で映し出されていた。彼女たちはトゥーマーンの顔を見るやいなや、一斉に表情を輝かせた。

 

『トゥーマーンさんだ‼︎』『トゥーマーンさーん!お元気ですか⁉︎』『え?リヴァイルさんと一緒なんですか⁉︎』『話に聞きました、初めましてトゥーマーンさん‼︎』『久しぶりです、私のこと覚えてますか?』

 

「おわわっ⁉︎」

 

まるで憧れの有名人にでも会ったかのように次々に話しかけるアイソマー達にトゥーマーンは面食らっていた。どうやら彼女らの間でトゥーマーンは自分らに生きる目的を与えてくれた存在として広く周知されているようであった。

 

「ご覧のとおり、彼女らはキミにだいぶ救われている。キミが彼女らの生きる目的をくれたからこそ、精神的にも手術に耐えられるようになったんだ。そうでなければ手術前後のメンタルケアに時間を要してた。ありがとう」

 

「あ、いや〜まぁ、どういたしましてぇ…ハハハ…」

 

どうやら思っていた以上にあの時の発破がアイソマーらに影響を及ぼしてたらしく、ヤベェこれホントの事言ったら大変な目に遭うのではと思った彼女は内心冷や汗をかきながら愛想笑いをするのであった。

 

そんなこんなで数時間の航海を終えた一行は目的地である無人島に到着したのであった。




ちなみにリバイバーは蠱毒のことをもう根に持ってないですし、ロリボロスを嫌ってはないです。とりあえず面白い姿してるからイジったろ的なノリです。

そしてちゃっかり原作通りエリザのOGASを取り込む予約(強制)をするダンドリー…リヴァイルの教育もあるし、ぜってぇコイツ原作より厄介になってるゾ。

あ、船内でウチの連中と適当にコミュニケーション取って大丈夫なので気になるなら連絡ください。
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