人形達を守るモノ   作:NTK

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え?12月?

オーストラリアじゃ夏だからヨシ‼︎


Code-160 サマーバケーション-5

他のメンバーとの合流を目指しながら、リバイバーはリヴァイルに気になった事を問いただした。

 

「そういやいつの間に再生能力を身につけたんだ?」

 

「この前のターミネーター騒ぎにな。リホーマーの生体義体技術は私にも思うところがあるのでね、許す代わりに彼女の持つナノマティックウェポンだったか?そのデータを貰ってね、私が独自の改良を加えて自己修復機能を付けてボディとしても運用できるようにした。全身ナノマシンでもいいが、万が一に備えて今の私は最低限のフレームをベースにしたナノマシンの身体となっている。ま、フレームのみでも動けるし、フレームが損傷しても動けるがね」

 

「お前さん本当に人間でいいんだよな…?」

 

「肉体的な部分はないが、魂は人間だよ」

 

そんな雑談を交わしながら合流した彼らはゼーレという少女から事の全容を聞いたのだが、それを聞いたリヴァイルから笑みが消え失せていた。いや、正確には目だけが笑っていないといったところである。

当たり前と言えば当たり前だろう。その『お母様』というのが行った所業は例の兄を除けば彼が一番嫌っている人物、即ちウィリアムとほぼ同じ事であるからに他ならなかったからだ。

 

「…全く、奴と同じ行動をする『お母様』がイカれてるのか、悪魔と同じ所業をする奴がイカれてるのか…。どの道このような所業をしたんだ、只では済まさんぞ…!」

 

「てことは、『お母様』討伐に参加するんだな。なら俺も行こう」

 

リバイバーがそう答えたのを背後に聞き頼んだと返しつつリヴァイルはアーキテクトと話すゼーレの元に歩み寄った。

 

「科学で世界を幸せにするって意見は私も同意しようアーキテクト。この身に課された宿命とは別にね…。初めましてゼーレちゃん、私はリヴァイル・ウィッカーマン。彼女と同じ科学者だ。不幸を比べたくはないが、私も君と似た境遇の子供達を娘として保護してる身でね、だからと言うわけではないが全力で君の助けになろう」

 

「え?あ、はい…。ありがとう、ございます…?」

 

保護したアイソマーらを娘同然に育てていると、それまでに見殺し同然にしていたネイトらや助けが間に合わなかったアイソマーらに対しての罪悪感を感じていたリヴァイルからすれば、『お母様』の行動は理解に苦しむし理解したくなかった。故に彼女を討伐し、ゼーレの姉妹たちの魂を解放してみせると決めていたのであった。

 

 

「…ッどこまで命を冒涜すれば良いんだ貴様ァ‼︎」

 

会敵した『お母様』もとい『母ヲ名乗ル者』の行った仕打ち、それを見たゼーレの顔を見てリヴァイルは自分でも驚くくらいの怒りを感じていた。

初めから慈悲もなく叩きのめすと決めていた彼だが、その考えを改め、例えゼーレ本人が助命嘆願しようとも仕留めると決めたのであった。

 

直後に同様の思いを馳せたアーキテクトがイグナイトモジュールを起動し母ヲ名乗ル者に予想外の一撃を与えたのを確認したリヴァイルはその前後のやり取りから先ほどのマリオネットらの戦いを見られてると確信した彼はアーキテクトに続いて攻撃を開始した。

 

()()を許さないのは私も同じだ、覚悟したまえよ‼︎」

 

「くッ…!悪魔への対抗手段を持たぬと自白した貴様が吠えたところで…っ⁉︎」

 

母ヲ名乗ル者がそうリヴァイルを嘲った直後、彼が変化させた武装に魔力が溢れてるのを見て驚愕の表情を浮かべた。

 

「おやおや?敵の言葉を鵜呑みにするとは、用意周到な作戦をやった割には間抜けだな!監視されてる可能性くらい、織り込み済みだ‼︎」

 

レパリーレン・コネクション第三兵装『ランナウェイ』。ブレイグの持つ『ヴァーン・ズィニヒ』と同系統のバイク型"魔具"であるこれは当然悪魔たちに有効な武器であり、先のマリオネット戦でも使えたが、こちらの動向を監視されてると予想したリヴァイルは敢えてこちらには対抗手段はないと嘘をついていたのであった。

リヴァイルは双剣に変形させたランナウェイを携え切り掛かるが、危機を感じた彼女が周囲に醜悪な化け物を呼び出し、リヴァイルに差し向けるが瞬く間にそれらは切り刻まれ霧散していった。

 

「…!彼、中々やりますね」

 

「まぁ後方とはいえ、元軍属で対処法が確立してない頃のE.L.I.D騒動と第三次世界大戦を生き抜いた奴が弱ぇ筈がねえよな…」

 

ソルシエールの呟きにリバイバーがそう答える間にもリヴァイルはシャリテやアーキテクトらと共に母ヲ名乗ル者に追撃を加えていた。

 

「ええぃ、やかましい…‼︎」

 

そう言い彼女は先ほどとは比べ物にならない数の化け物を召喚し、自身は何かしらの光を溜め始めた。

 

「この魔力…一気に決めるつもりでしょうね」

 

「でも、流石にこの数相手だと制限時間が…!」

 

「キミたち、少々離れたまえよ!」

 

言葉からしてビトレイアル系の何かを使用すると察した一同は咄嗟に離れるが、リヴァイルが取った行動はバイクに戻したランナウェイを爆走させ、化け物たちを次々に轢殺しながら四方八方を駆け巡るといったものであった。

 

そして母ヲ名乗ル者までの進路を確保するとエンジンを噴かして一気に詰め寄ると─

 

「オラよぉぉ‼︎」

 

「バイクで…ッ」

 

「殴ったァ⁉︎」

 

ハンドルを右手に持ったまま地面に降りそのままの勢いで彼女の顔面にバイクを殴りつけたのであった。バイクで体当たりを敢行するものだと予想し身構えていたであろう母ヲ名乗ル者は想定外の攻撃を受け顔面を著しく損傷し溜めを解除してしまっていた。

 

「グゥゥゥ…!」

 

「お、どうした?その性根に相応しい顔にしてやったんだ、別に礼はいらないが?」

 

「舐めるなよ、この人間風情が…ッ‼︎」

 

怒りと共に魔力が溢れてるのを感じ取った一同が身構えるなかでリヴァイルは涼しい顔でこう言った。

 

「こんな私を人間扱いしてくれるなんて、光栄だね」




ドルフロ世界でアラフォー以上の人間を見つけたら生き残りと思え(確信)
※なおコイツはそれを差し引いてもシンプルにヤベェ奴である

バイク殴りはこの前のギーツ見て思いついたし、なんなら主催のクロス元のゲームにも似た技があるって聞いたからやらない手はないと思いましたね。

自分は退職して色々バタついてますが、なるべく周りに合わせて進めていきますのでよろしくお願いします。
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