さて、今回は作戦前における彼らの思惑です。
ちょいとセクハラ入ります
シャマール指揮官とのミーティング及び通信機器の借り入れを終えたリヴァイルは用意された部屋で今回の作戦について考えていた。
(主な目的は川崎和紗の救出及び保護、そして彼女を拉致監禁している場所にいる人員の排除。さらには彼女を手に入れて遺跡の力を手に入れようとするパラデウスとそれに連なる新ソ連の撃滅…)
こちらの持つ戦力を鑑みれば充分に成功しうるものである。だが、少し前に万能者から聞いた情報だとほんの一部ではあるがパラデウスは遺跡の技術を手に入れた可能性があると言う点と、アイソマー救出作戦に現れたアブノーマルなる存在、さらには遺跡の情報を手にした物を封殺せんとするPawnの三つがリヴァイルにとって気掛かりであった。
(間違いなくアブノーマルを使役してる勢力とパラデウスは通じてるな。それと、技術流出を確認出来ないほど連中は間抜けではないだろうからPawnも乱入してくると見ていいな…最高じゃないか。よしんば各勢力の技術を手に入れて除染及びインフラ整備そしてパラデウス殲滅に役立てるといいが…)
世界を戻す事が遺跡技術を手に入れようとする行動理由であるため、その技術を組み込んだ存在と邂逅する可能性がある今作戦は願ってもない状況であった。
遺跡技術の流出を防ごうとする向こうの言い分はわからなくもないが、ならば風化しても容易に立ち入らないように厳重にするか、盗られても良いものしか置いておくなりしておけば良い話のところを適当に放置して出て行った挙句、いざ流出したら殲滅しますと言うのは筋が通らないというのがリヴァイルの持論である。…そもそも先の大戦の余波でシステムを叩き起こしたのは人類側である為、どっちもどっちではあるが。
とはいえ、あくまでも救出がメインであるため、無理をしてでも手に入れようとは微塵も思ってはいない。技術を手に入れるために他を犠牲にするのは彼の望むところではないからである。
(下手を打てば崩壊液の完全適合者である彼女も奴らの排除対象になる可能性だってある。思った以上に大規模な戦いになるだろうな…。それに、私ベースの最上級ネイトがいてソイツが先に手を出した場合、私とソイツの区別が付かずに攻撃するっていう最悪の事態になりかねない)
「ま、もしもの時はこの貰ったデバイスを弄って利用するか…改造したら実験体とか言ってたが仕方ないよな……間抜けだからなッ‼︎」
それなりにプライドはある為、先の間抜け発言は余程気に障ったようであった。
ルースキー島
既に侵入済みであるパラデウスの兵力はその場にいた民間人たちを次々に崩壊液に汚染させ即席の兵力にさせるという非道な行いをしていた。その様子を高台から面白そうに見ている者たちがいた。パラデウスの最上級ネイトたち、モリドー、グレイ、グリク、ブラメドであった。
「あーあ、大の大人がギャアギャア喚いて、みっともな〜い」
「モリドー、よそ見をしてないでさっさと準備しろ」
「…チッ!言われなくてもやるっつー…ひぃん⁉︎」
妙な声をあげたモリドーに何事かと他3名が振り向くと、彼女の胸が妙な形に歪んでおり、捏ねくり回すような動きをしていた。それを確認した彼女らは嫌悪感を露わにした。
「ハァ…ロキプラ。ふざけた真似をやめろ」
「え〜?作戦前に余計な事言われて苛立ってるモリドーちゃんを慰めただけじゃんか?」
飄々とした態度の声と共に、モリドーの背後の地面からその声の主は徐々に足元から【光学迷彩】を解除した。手のひらを除きネイト特有の刺々しい見た目をした両腕の義手と、宙に浮く細長い台形をした八つの刀剣らしきものを携えたその人物はリヴァイルに非常に酷似していた。
彼こそがリヴァイルの遺体から造られたクローンをベースにした最上級ネイト、ロキプラであった。どうやら現地入りの前から光学迷彩をしていたらしく、彼の存在はリヴァイルらには確認されなかったようであった。
「いいか…ら!さっさと手を離…せ!このセクハラ野郎…‼︎」
「おや?おやおや?秘書としての潜入中にぃ〜、怪しまれないよう人並みの欲求を与えられた君の欲求不満を
ロキプラの言葉から分かる通り、両者は【そういった】関係であったが、互いに恋愛の情はなく、都合の良い処理相手くらいにしか思っていなかった。
モリドーの抗議を無視し、ロキプラはねっとりとした口調で話を続けていた。
「それにさぁ、やめろって言う割には抵抗しないし、頬が若干赤くなってるけど、感じてるっしょ?まぁそうだよな、その胸を育てたのオレだしねwいやーこの前脱走したマハちゃんは惜しかったなぁ。あわよくば君ら姉妹共々…って思ってたけどね…」
「乳繰り合うなら他所でしろ。態々こちらに来て何のようだ」
「…ハイハイ」
やや殺気を込めたグレイに咎められ、ようやくロキプラは手を離した。モリドーは忌々しげに彼を睨むと距離を取った。
「いやね?そろそろ動くって話をしにね。既にβとγは先行してる。そしてこれだけ最上級ネイトが揃ってるんだ、ミスしたら
そう言ったあと、ロキプラはヘラヘラ笑いながら移動していった。
「…替えの効く安い駒が偉そうに」
ワザと聞こえるようにいった小声にロキプラは少しだけ反応するが彼は無視していた。βとγ、とは言うが、別に製造順ではなく作戦上の呼び名であり、最上級ネイトの中でも比較的簡単に増やせる彼らロキプラは安い駒として他の最上級ネイトらから蔑まれているが、寧ろ彼からすれば彼女らは『一回死んだらこれっきりの使い捨て』といった具合で下に見ていたのであった。
(オレらは死んでもその経験は他のロキプラに受け継がれ、強化されていく。死んだら終わりのお前らとは訳が違うんだよ…!)
(…さて、この作戦でPawnは来るかな。いや、来ないはずがない…
彼らの父であるウィリアムは遺跡の力を欲している。ならばその遺跡技術を使用しているPawnのデータを手に入れ彼に献上すればウィリアムの役に立ち、褒めてもらえる。そう考えたロキプラはワザとPawnが食いつくような情報を流したのであった。例え全滅しても自分だけはその経験を他のロキプラに継がせて手に入れたデータを差し出せるし、その過程で鬱陶しいグレイら最上級ネイトがPawnらに始末されれば、よりウィリアムに重宝されるし一石二鳥であるとロキプラは考えていたのであった。
(こちらには前からつるんでる援軍もいるし、少しでも多くデータを回収してパラデウス、もとい
色んな思惑が渦巻く中、作戦開始までの時間が迫っているのであった。
【朗報?悲報?】モリドー、わからせ済み
いやーどうせならとやってみましたよええ。
最上級ネイトs「○ね、替えのある安い駒のセクハラ野郎が」凸
ロキプラ「○ね、残機1の身体だけのクソ○○○が」凸
モリドー「悔しい、でも感(この先は血で読めない)」
その他ネイトs「もうやだこの空気、帰りたい」(´;ω;`)
なお、前回言ってた『虐待』は肉体的、精神的、性的のスリーアウトです(白目)
そしてロキプラくん、組織のためとはいえ早速やらかしましたねぇ。
どっかのモリモリよりタチが悪いなぁ(他人事)
元々がアレな性格のやつを無理矢理弄るからそうなった感じです。
さて、どうなる事やら…