果たして彼の恋愛は成就するのか?
「DSR、準備は出来てるか?」
DSRの部屋の前まで来たバレットは彼女に呼びかける。
「ええ、今から出るわ」
DSRは返事をし、部屋から出てきた。
彼女が着ているのは黒いドレスなのだが、ほとんど透けておりまた、腰あたりから横に大きくスリットがあるデザインとなっており、そこから彼女の脚が覗かせていることもあり非常にエr…扇情的であった。
そんな彼女の姿を見てバレットは一瞬狼狽えた後、恐る恐る彼女に質問した。
「あっと…DSR?他にドレスは無かったのか…?」
「これ以外には…チャイナドレスがあるけど、これからいくレストランには合わないでしょう?」
「そ、そうだな。だが君はそれで大丈夫か?その……視線とか」
「別に大丈夫よ。それに…そういう忠告をしてくれるって事は、少なくともあなたは私をそういう目で見ているって事でしょう?」
そう言いながらDSRはバレットの頰に手を添えて顔を近づける。
バレットはたちまち顔を赤くし、軽くパニックになっていた。
「あ、いや…その……えっと…すまない…」
「…ふふ。別に謝らなくてもいいわよ。さ、行きましょう」
「あ、あぁ…」
────
予約していたレストランに到着し、二人は案内された席へと向かう。ここに来る途中もそうだったが、レストラン内にいた男性客の視線がDSRに釘付けであった。
(うわ、すっげぇ格好…)
(エロ過ぎる…!)
(となりのは彼氏か?あれを好きに出来るなんて…非常に妬ましい…!)
視線の幾つかは同行しているバレットに対する嫉妬が混ざっていたが、数秒後には彼らの連れの女性に頰や耳をつねられていた。
そんな事はお構いなしに二人は席に着き、シャンパンがグラスに注がれると二人はグラスを持ち上げる。
「少しキザかもしれないが…君の瞳に」
「ふふ、下手に着飾るよりそっちの方がいいわ」
乾杯を交わし、二人は食事をしながら話を始める。
「そういえば、前に他の基地と合同で闇オークションの殲滅を行ったでしょう?あの後、だいぶ過激派達の動きが収まってきたそうよ」
「そうか…やはり資金源が減って装備が整えられなくなったのが大きいんだろうな…そっちの方はどうだい?」
「こっちは本社所属だから大した事は無いわね。お仕事の話はそれくらいにして、今は食事を楽しみましょう」
「あぁ、そうだな」
二人は一度会話をやめ、食事を始めるが、少しばかり問題が起きた。
DSRが出された料理を切り分け、口に運び目を細めて美味しそうにする動作、シャンパンを飲む動作、時折髪をかきあげる仕草など、彼女の一挙手一投足が格好も相まって妙に艶めかしく感じられ、周りの視線を集めていた。もちろん間近でそれを見ているバレットは正直食事どころではなかった。
「(マズい…何か話さなければ…!)DSR、食事はどうだ?」
「ええ、とても美味しいわ。バレット、素敵なお店をありがとう」
「喜んでくれて何よりだよ」
「それより…さっきから周りを見ているけど、やっぱり私が周りの視線を集めてるのは嫌かしら?」
DSRからの鋭い指摘にバレット少し言葉を詰まらせる。
「うっ…まぁ正確に言えば、周りが君をそういう目で見ているのがちょっとな…君の選んだ服に何か言うつもりはないんだが…」
「嫉妬、しているの?」
「そんなところかな。「ふふっ」え?何か可笑しな事言ったか?」
戸惑うバレットにDSRはクスクスと笑いながら
「いえね、あなたって意外と可愛らしいところがあるのねって思って…」
「そ、そうか…」
その後二人は黙々と食事をし、やがて食後のデザートを食べ終え、一息ついていた。
「ふぅ…ご馳走さま。…どうしたのバレット?そんな顔して?」
バレットは真剣な表情でDSRを見つめたあと、彼女の手を取り彼女を真っ直ぐ見つめた。
「バ、バレット?」
「DSR、聞いてくれ。俺は…君のことが好きだ。俺と付き合ってくれないか?」
「え…え…?」
バレットからの急な告白にDSRは先ほどの様子から一転して顔を赤くし、戸惑っていた。少しの沈黙の後、DSRはバレットを見つめ返した。
「…えっと…私でよければ、喜んでお付き合い致します」
「…本当か⁉︎」
ええ、とDSRが頷くとその様子を見ていた周りから拍手が送られた。二人が恥ずかしそうに俯くとオーナーらしき男性がワインボトルを持ってやってきた。
「お二人共、おめでとうございます。ささやかですが、こちらからのプレゼントです」
「いいんですか?見たところかなり良さそうなものですが…」
「ええ、構いませんよ」
「そうですか…ありがとうございます」
その後二人は会計を済ませ、レストランを後にし、本社へと戻っていった。バレットはDSRを部屋まで送り届けると、DSRはバレットに微笑みかけた。
「バレット、今夜は楽しかったわ。それと…これからよろしく」
「ああ…よろしく…。あ、このワインはどうする?」
「私が預かっておくわ。いつか、
DSRが言った言葉の意味を理解したバレットはまた顔を赤くし、狼狽えた。
「あ、ああ…そうだな…。じゃあなDSR、おやすm「まってバレット」?どうしt─んむ⁉︎」
去ろうとしたバレットをDSRが呼び止め振り向かせるとDSRはバレットに顔を近づかせ、キスをした。数秒ほどして口を離すと茫然としているバレットを見ながらDSRはいたずらっぽく微笑んでいた。
「ふふ♪じゃあね。おやすみなさい、バレット」
「あ、ああ…おやすみ…」
DSRが部屋に戻った後もしばらく立ち尽くしていたバレットだがふと我に返り自身の部屋に戻るとスミスが本を読んで待っていた。
「戻ったぞ。…ドリーマーは?」
「おっ、帰ってきたか。ドリーマーならベッドで寝てるぞ。で?デートの結果はどうよ?」
「…彼女と付き合うことになった」
「おぉ!良かったじゃねぇか!ようやくお前にも運が回ってきたか」
「まぁな」
「あーそれと、さっきレストから連絡があってな…あいつの残りの復讐相手がどうなってるかアリババとメジェドから連絡が来たってよ」
「…本当か?で、どうだって?」
「それが…
二人とも、死んでたってさ。一人はPMCとの抗争で、もう一人は前にあっちの指揮官が暗殺されそうになったときにそれに関わってた闇業者で、あっちが報復時に処理してたってさ」
「そうか…これでやっと、あいつの復讐が終わったのか…」
「長かったもんな…近いうちにタトゥー消すってよ。あとであいつに労いの言葉でも送ってやりな。じゃ俺は部屋に戻る」
スミスはそう言い部屋から出て行く。
バレットはレストの復讐が終わった事に対し感慨深い思いでいた。
(これでようやくあいつは前に進めるのか…良かったな、レスト)
結構ギリギリまでお友達でいましょうルート考えてましたが、こっちに落ち着きました。
ちなみにDSRが着ていたのは大陸版で実装しているドレススキンです。
知らない人は一度見てください。その上であれが間近でいられて理性保てた彼を讃えてやってください。
さて、ようやく復讐を終えたレスト。彼が歩んでいく道は…
次回はそこら辺を書いていきます。