ムメイ様作『カフェD08へようこそ!』とのコラボです。
時間軸がズレてるのでX表記です。
それは遠くない未来の話──
DG小隊が本部内で待機しているとある連絡が入ってきた。
なんでも、D08の人形達が今までのお礼にとデリバリーに来たという事らしい。16Labに来て欲しいとのことなので彼らは16Labへと向かっていく。メンバーには彼らに加え、イノセントとDSRとフィオナもいた。
フィオナはリハビリを続けたのちグリフィンに入社、DG小隊の後方幕僚を務めていた。バレットとDSRとの仲は順調であるが、まだ初々しさが抜けきっていなかった。
「本当に私もついてきて良かったのバレット?」
「構わないさ。すでに連絡は入れてある」
「D08ってウェイターの姪っ子ちゃんがいるのよね?」
「はい。前に出産祝いに来たときに会いましたが、姉さんに似て可愛らしかったですよ」
ちなみに、こう見えてウェイターは姪のソフィアにかなりデレデレであり、待ち受けをソフィアとFALの写真にしているくらいであった。
16Labに辿り着くと珍しくペルシカが外に出て待っていた。
「ん?あんたも呼ばれたのか?」
「あなた達のついでにね。正直呼ばれないかと思ってたけどね」
しばらくして、Transitが一台こちらにやってくるのが見えてきた。そのまま中庭まで案内すると、4名の人形が降りてきた。
「こんにちはー!カフェD08のデリバリーです!」
「久しぶり、ミセス・シーナ。出産祝いに来て以来だったな。お子さん達はお元気で?」
「ええ、元気に育ってますよー。あ、ウェイター君、姪っ子ちゃんも順調に育ってるからね」
「ご報告ありがとうございます」
「…語感が似てるせいか、一々彼女の名前に反応する自分が嫌になるな…」
「レストさん、気持ちはわかりますが慣れていきましょう」
彼らがそれぞれ挨拶をするなか、ペルシカとヴィオラは顔を見合わせていた。
「…久しぶりね」
「今回は彼らのついでだからな。そこのところは勘違いしないでくれ」
「はいはい」
そんなやりとりの中、バレットは先ほどから気になっていた事をシーナに尋ねた。
「あー、ミセス・シーナ?「シーナで良いよ」じゃあシーナ。そこにいるドリーマーは…?一人は前に見たが、もう一人は…?」
「この子はロマネシアって言ってね、色々あってうちで保護することになったの。とりあえず準備するから待ってて」
「手伝おうか?」
「いーよいーよ、今回はお礼に来たんだから手伝わせたら悪いよ」
少しした後、中庭には折り畳み椅子や机が並べられ、簡単な野外カフェのようになった。
「これメニューだから好きなの選んでね。うち特別な材料使ってるからどれも美味しいよ!甘いの苦手だったらビターチョコとかコーヒーとかもあるからね」
「わざわざどうも」
バレットがメニューを見ていると、スミスが彼に近づき、小声で話しかけた。
「おいバレット…どうする?ほとんど乳製品使ってるみたいだが…?」
スミスがそういうのには訳があった。
DG小隊、正確にはバレットとスミスは時折I.O.Pの職員がペルシカの目を盗んで非道な実験をしていないかデータをチェックしているのだが、その過程で知ってしまったのだ─D08の一部の人形に
メニューを見たときからあった疑惑は先ほどのシーナの発言でほぼ確信に変わった…このメニューのスイーツに使われている
「…スミス、腹を括れ。彼女達はお礼に来たんだ。その厚意を無下に出来ないだろ」
「…わーったよ。かつてのヨーロッパ圏にも
口ではそう言っているがぶっちゃけ好奇心があったが知ってて頼むのもアレなのでバレットがそう言うだろうと予想して質問してそれを免罪符にしようとしていたのは内緒なのである。だからこの時点でもオメェだけ彼女いねぇんだよ
「ふむ…何にするか…」
「これなんてどうかしら?」
「ん…そうだな、これにするか…DSRは決まったか?」
「ええ」
「そうか、注文いいかい?」
バレットが注文すると他のメンバーも次々に注文し始めた。
それぞれの注文したものが運ばれるなか、バレットはDSRに質問した。
「俺と同じので良かったのか?」
「あなたと一緒に同じ物を食べるのがいいのよ。その方が"夫婦"っぽいでしょう?」
「…っ!ま、まぁ…そうだな、君が良ければそれでいい…うん…」
この二人は結婚はしていない。それ故に予想外の一言にバレットは動揺し気取ろうとするがどう頑張っても初々しさが抜けてないのがバレバレであった。
ちなみに、DG小隊最初のカップルであるレストとノアはと言うと、
「はい、レストさん」
「ありがとう…これも美味いな…。ほらノア、口開けな」
「はい♪」
慣れた様子でお互いに食べさせあっていた。
「こりゃお砂糖いらないわね」
「まったくねぇ」
シーナとドリーマーがそう言い合うなか、ロマネシアはエクレアを食べているイノセントを眺めていた。
「クヒヒ……カワイイわねぇ……」
エクレアを頬張りながらロマネシアを見つめていたイノセントだが、ゴクン、と飲み込んだ後ロマネシアを指差してこう言った。
「おっぱいおばけ!」
「ブッ⁉︎」
スミスが吹き出したあと、ロマネシアはイノセントの口を引っ張った。
「……生意気言う口はこれかしらぁ?」
「むー!むー!」
「はいはいロマネシア虐めないの、虐めて良いのは盗賊とテロリストだけだよ」
どこぞのバチカン神父みたいなことを言ってシーナがなだめると、渋々従ったものの、今度はあっかんべーを互いにし始めた。その様子をドリーマーが鼻で笑いながら見つつ、ウェイターにミルクプリンを渡す。
「はいミルクプリンよぉ。これね、
「姉さんがですが?では、ありがたくいただきます」
「「っ⁉︎」」
ドリーマーの言葉にバレットとスミスは驚愕の表情を浮かべた。普通なら言葉通りの意味なのだが、ドリーマーが妙にニヤついてることと材料面の事情を知った二人にとっては別の意味に捉えたのであった。
「(まさかあのミルクプリンに使われてるミルクって…⁉︎)ま、待てウェイ─」
バレットが止めようとするが時すでに遅し。ウェイターはすでに食べてしまっていた。
「ん?何ですか隊長?」
「あ…いや…味はどうだ…?」
「とても美味しいですよ。それにしても、随分風味がいいですね。何か使ってるのですか?」
「それはね…」
「やめとけウェイター。店で出してんだから、レシピなんて聞くもんじゃないだろ?」
「そうでした、失礼しました」
「……チッ!」
絶対に真実を伝えないようにしよう、そう誓ったバレットとスミスであった。
───
「ご馳走さまでした」
「はーいお粗末さまー!」
あの後何品か注文し食事を終えた後、シーナ達は片付けを始めていた。すると、ヴィオラがイノセントに近づいた。
「イノセント、口が汚れてるぞ…ちょっと待っててな」
そういいハンカチを取り出してイノセントの口を優しく拭いはじめた。
「ほら、綺麗になった」
「ありがとー!」
「どういたしまして」
(え?何あの母性の塊?本当にあれデストロイヤーなのか?)
慈愛に満ちた笑みを浮かべるヴィオラを見てスミスは軽く衝撃を受けていたのであった。やがて片付けを終えて、Transitを移動させるとバレットは軽く頭を下げた。
「本日はどうもありがとうございます。タカマチ指揮官にもそう言っておいてください」
「ええ。ではまたいつか」
シーナ達はTransitに乗り込み走り去っていった。
「さて、俺らも帰るか…ほら、イノセント行くぞ」
「うん!わかったよ──
パパ♪」
「……は?」
突然のパパ発言にバレットは思わずフリーズした。
「イ、イノセント…?誰から教わったそれ?」
「おっぱいおばけじゃないほうの私」
「…ドリーマァァァァー‼︎」
16Labにバレットの叫び声が響いたのであった。
プリ〜ンは姉の味〜♪(某キャンディのCM風)
ごめんよウェイター…スイーツに加工してるって聞いた時点で思いついたんだ…真実を知ることは無いと思うから許して。
はいそこぉ!向こうの嫁の一人にDSRがいるからってバレットに擬似NTRじゃねとか言わない!言ったら犬神家みたいに上半身埋められますよ?
ムメイ様、本当にありがとうございました!劇中に書いた通り出産祝いには来るのでその時はまたよろしくお願いします!