ふと思ったんですがゲーム内のあの鉄血の仮装は誰が用意したんでしょうかね?
世間ではハロウィンと呼ばれるこのイベントはグリフィン本部でも行われ、DG小隊は配る側としての参加だが一応形としての仮装をすることになった。
つい先ほどつまらん見栄とプライドで、仲間を守った部下を切り捨てた
「それでバレット、衣装はどうするんだ?」
「衣装は人形達が貸し出してる部屋があるだろ?そこから各自選んでくれ。男性用のもあるから問題ないはずだ。着替え終わったら一旦ミーティングルームに集まろう。ノア、イノセントを頼む」
「了解です。さ、イノセントちゃん、おいで」
「はーい」
「俺も参加して良かったのか?」
「別に外に出るわけじゃないからな。それとリバイバー、近いうちにお前の行動制限がある程度緩和されるらしいぞ」
「マジで⁉︎」
前回の情報提供以降もリバイバーは有用な情報を教えたりその後幾つかの作戦行動にも反抗性は見られなかった事から他の鹵獲ハイエンド程ではないがある程度は緩和するとの決定がされたわけであった。
各自着替えに行きしばらく経ったのち、最初にミーティングルームに来たのはレストであった。ちなみにコスチュームはミイラ男である。
そのまま待っていると扉を開ける音がしたため、レストは扉の方を振り返る。
「ん、来たか…のわああァァ⁉︎何これ気持ち悪ッ⁉︎ってか誰だ‼︎」
レストの目の前に居たのは黒いローブにジャックオーランタンの被り物をした人物だが、目の当たりから緑色の触覚らしきものが生えており、それがイモムシのように脈動しているためかなり不気味さと嫌悪感があった。
「フフハハハハ…(悦)大成功ってところか」
「その声…リバイバーか?なんだその気持ち悪いのは。つか前見えるのか?」
「ロイコクロリディウムっていうカタツムリに寄生する寄生虫だ。ちゃんと先端に視覚センサがあるから見えるぞ。ちなみに自作だ」
「だろうな」
「これでWA2000とか追いかけ回したらどんな反応するかねぇ?」
「撃ち殺されても文句言えないからなそれ?」
その後、残りのメンバーも次々に集まってきた。バレット、ウェイター、スミスは三人とも吸血鬼の格好なのだが、それぞれ特徴が異なっていた。
バレットは主にエジプトに生息してそうな吸血鬼の格好(ただし服装はアメリカに行ったときのもの)を、
ウェイターはイギリスに生息してそうな赤い吸血鬼の格好を、
スミスはとある島に生息してそうでやたら息の荒そうな吸血鬼の格好をそれぞれしていた。
なお、三人ともリバイバーの格好を見て大なり小なり驚いていた。
「あとはノアとイノセントだけか」
「そろそろ来るんじゃね?というか、ウェイターもそんな格好するんだな」
「なんか、妙に惹かれるものがありましてね」
そう話しているとちょうど扉が開き、ノアとイノセントが中に入って来た。
ノアはワーウルフをイメージした格好で、髪の色に合わせた狼耳と尻尾が生えていた。イノセントはというと、山羊のような角と耳がセットになったカチューシャを付け、司祭のような衣服を身につけていた。
イノセントは部屋に入るやいなやバレットのもとに駆けつけ自身の衣装を見せつけた。
「どうバレット?似合ってる?」
「あぁ、なかなか似合ってるぞ(この格好は…あぁ、『ドリーマー』だからか)」
バレットの言葉を受け満面の笑みを浮かべるイノセントの横でノアは恥ずかしそうにレストに近づいた。
「あの…レストさん…この格好、どうですか…?」
「…可愛らしくていいと思うよ」
「…っ!本当ですか!」
「あぁ、本当だ(すっごい尻尾振ってる…どうなってんだあれ?)」
全員揃ったところで各自事前に作っておいたお菓子を持ち、準備を始めた。ちなみにウェイターが監修したため味の方は問題は全くないと言えよう。
準備を終え、部屋から出た瞬間、イノセントはバレットの方に振り返った。
「バレット、トリックオアトリート!」
「さっそくだな…ほら、受け取りな」
バレットはお菓子の入った小袋を取り出し、イノセントが持っているカゴに入れた。
「ありがとう、パパ♪」
「おーいイノセント?パパっていうのはやめろな?それ俺にとってトリック以外の何者でもないからな?」
その後本部内を練り歩くとあちらこちらでトリックオアトリートの声が聞こえてきた。しばらくすると何人かの人形達がこちらに向かってくるのが見えた。
「スミスさん、トリックオアトリート!」
「はいはい。ほら、丸太だ」(○枝チョコを太くした奴)
「ノアさん、トリックオアトリート!…その衣装可愛いですね!」
「ふふ、ありがとう」
「トリック…ぴゃあぁぁ⁉︎」
「おー?何で逃げるんだ?」
「本気で思ってるのなら鏡を見ろリバイバー」
そんな光景が繰り広げられているなか、ウェイターは背後に視線を感じて振り返ると魔女の格好をしたFNCがこちらを眺めていた。
「そろそろ来ると思ってましたよFNC姉さん。それd「トリート!」へ?」
「トリート!トリート!トリート!」
どこぞの最後の大隊よろしくトリートを連呼するFNCにウェイターは相変わらずですねと思いつつここはひとつノる事にし、軽く咳払いをした。
「んっん…よろしい、ならばトリートです」
「ありがと。意外とノリいいんだねウェイター」
「よく言われます」
本部内を移動して行くと、突然レストが何かに驚いたような顔で突き当たりを見ていた。
「どうしたレスト?」
「いや…さっき社長が姉さんの格好をしてそこを通ったような気がしたんだが…」
それを聞いたバレットとスミスはあ〜といった顔をした。
「たまにやるんだよな社長。新人との交流とかであぁいった格好して人形のフリするんだ」
「案外バレないんだよな。俺らがいるからあぁいう男性型人形だと思ってるみたいで」
「そ、そうなのか…でもアレ人形より職員とかの反応が気になるんだが…」
「男性職員や指揮官はだいたいフリーズしたり酷い時は吐血するからな…一番やばかったのは随分前にやったG41の格好をした時だな…」
「あぁ…何名かショックで入院してそのまま復帰できずに退職した奴もいたな…」
「は…?え?」
レスト達はその時のクルーガーの格好をそれぞれ想像してみた。うん、本人には悪いが不気味な事この上ないだろう。想像でこれだから、実際見た職員はもっと大変だっただろう。
「やっぱあの時『ご主人さま〜♪(低く渋い声)』って言わなきゃ被害は抑えられたかも知れねぇな…」
(((そんな事までいったのか(ですか))))
(やべぇすげえ見てみてぇ…!)
そんなこんなでイベントは無事終わり、各自普段の格好に着替えて残りの時間を過ごしていた。
そんななか、リバイバーは自室でパソコンであるデータを見比べていた。
「ふむ…やはりそうか…これならあのクソガキが鹵獲ハイエンドに手を出せない理由に納得がいくな…もう少し調べたら伝えておくか…にしても、まさか鹵獲ハイエンドにこんな特徴があるとはな」
そう呟きリバイバーはキーボードを叩き始めた。
ロイコクロリディリウムは各自自己責任で調べてください。かなりキモいです。
イノセントのした仮装はアンダーテールのアズリエル・ドリーマーです。
バレット達の吸血鬼の元ネタは…まぁわかりますよね?
さて、鹵獲ハイエンドについて何かを見つけたリバイバー。彼が見つけたものについては次回説明します。