今回はoldsnake様作『破壊の嵐を巻き起こせ!』とのコラボの準備回です。
「あー…お二人さん、何故そんな怖い顔でこっち見てるので?」
前にもこんな事あったな、とリバイバーは目の前の二人─バレットとスミスを見る。例によって部屋で休んでたところ、二人に会議室に連行されたわけだが、今回は二人の他にはペルシカのみとなっている。
「リバイバー、前に言っていたコード名のシスタスだが…ゴジアオイの事で良いんだな?」
「そうだが…あぁ、そういう事か。お前さん方、アレの花言葉を知ったわけか」
「そういう事よ。『私は明日、死ぬだろう』なんて花言葉のコード名を使ったのはどういう事か説明して貰える?場合によってはあなたを処分せざるを得ないわ」
ペルシカが険しい顔でリバイバーに迫る。彼女がそう言うのも無理はない。リバイバーはP基地に情報を送るときにそのコード名を使った。もし、その花言葉が相手に向けたものなら殺人予告も同然でありグリフィンに置いていく訳にもいかないからだ。
だが当のリバイバーはケロッとした顔でこう言った。
「…あのな、俺がそんな自分の首を締めるような真似すると思うか?ありゃ自分に向けたやつだ」
「自分に?」
「そ。理由は二つ。一つはいつグリフィンに用済みになって処分されるかわからないからその自嘲の意味で、もう一つは願掛けだ。明日死ぬって毎日言ってりゃずっと生きられるだろ?」
「…本当だろうな?」
「本当本当、ニンギョウハウソツカナイ」
「なんでカタコトなんだよ…」
「死ぬ死ぬ詐欺というか、三年峠というか…」
意外な答えに三人は呆れるが、彼がそういう人形なのはもうわかりきっているため、とりあえずリバイバーの言う事を信じることにした。
「はぁ…とりあえず信用するけど、あまり疑われるような言動は控えて置きなさいよ?」
「肝に銘じておくよ…ま、人形に肝はないがなw」
「うるさいわね。それと、あなたを呼んだのはもう一つ理由があるわ」
「ん?なんだ?」
「前々から気になってたけど、あなた…
リバイバーの武装はどちらもアームを介して彼に接続されている。
F.E.F.G…正確にはそれを収める基部のアームは彼の左の肩甲骨辺りに、V.S.L.Cのアームは彼の右腰辺りに接続されている。だがその接続箇所は対称にある。それだけなら利き手を選ばないようにと説明が付くが、
「あなたは元々、それぞれの装備を一対ずつ装備していた、または装備する予定だった。違うかしら?」
「……」
しばしの沈黙の後、リバイバーは口を開く。
「半分正解だな。俺は今の装備が基本で、手こずるような奴ならフル装備で部隊引き連れて攻撃するって算段だ。自分だけじゃなく味方の主要部隊も防御しつつより凶悪な面制圧攻撃を行えるからジュピター以上の威力のある攻撃で突破するかバッテリーを壊されなきゃほぼ無敵さ」
「でもそのバッテリーはお前に付いてるからF.E.F.Gで守れると…ほぼ無理ゲーじゃねぇか」
「なるほどね…わかったわ。話はこれで終わりだから戻っていいわ」
「りょーかい」
そういいリバイバーは部屋から出て行き、バレットとスミスも続くように出て行った。途中、スミスがリバイバーに質問した。
「そういやリバイバー、そのフル装備の形態ってガイアみたいに名前があるのか?」
「あるぜ。ルインってのがな。まぁ容姿は変わらないが」
「ルイン…破滅か。確かにその通りだな」
────
後日、DG小隊とリバイバーはヘリアンとペルシカに召集された。
「H&R社の制圧?」
「ええ。S10地区の山岳部の坑道を不法占拠しているからそれを制圧するのを手伝えってグリフィンの上官から言われたんだけど…どうも怪しいのよね」
「怪しい、というと?」
ウェイターの質問にヘリアンが答えた。
「H&R社は調べたところ、随分前から存在が確認されている。さらに、先月にS11地区での合同任務に参加している。それなのに先月ではなく何故今更制圧を行う理由を聞いたら答えが曖昧だった。それに、その上官は以前より黒い噂があってな…」
「なるほど、正式に権利があるが向こうがでっち上げてる可能性があるわけか」
「そういうこと。それで、あなた達にはその上官の素性を調べて欲しいの。もしそれでもしクロならすぐさま彼を捕縛して作戦を中止させて。でも協力依頼されてるから全員出ないと怪しまれるからリバイバー、今回だけ独自行動を解禁するから
「……は?」
ペルシカの一言にリバイバーは思わず固まった。
「なぁ…今、ルイン装備で独自行動って言ったか?」
「ええ。合同任務の時の向こうの武器を考えれば妥当だと思ってね」
「…こう言うのは言いたかないが、お前さん、お人好しが過ぎるんじゃねぇか⁉︎いや信用して貰えるのは嬉しいよ⁉︎だがな、元敵に火力増やして独自行動を解禁って正気⁉︎この時のために演技してた可能性もあるだろ?いや裏切らないけどさ⁉︎」
「そう言うと思って、前のメンテの時に射線上に味方がいる時に撃とうとするとトリガーロックがかかるようにしたわ」
「あの時か…だからさっきからバレット達は黙ってたのか」
「ペルシカの事だ、何かしらの対策は施してるだろうと思ってたからな」
リバイバーが納得したところでH&R社の情報について整理を始めた。すると、リバイバーがある事を尋ねた。
「なぁ、この社長のリホ・ワイルダーの特徴は『関西弁を使う銀髪の人形』で合ってるんだな?」
「ええ…そういえば、ペイロードの飲み友も同じ名前で特徴も一緒だったわね…もしかしたら同一人物の可能性が高いわね」
「それがどうかしたのか?」
「…多分こいつ、リホーマーだぞ?」
「リホーマー…前にEA小隊が戦ったっていうハイエンドか?」
「あぁ。お前さん方は知らないだろうが、その戦闘の後あいつは自分が何の為に戦っているのかわからなくなったっつー理由で鉄血を脱走したんだ。本来は幼女の姿のはずだが、処理能力を上げる為にボディを変えたか?直接会わなきゃわからないがほぼリホーマーで間違いないだろうな」
リバイバーの言葉に一同は考える。もしリホがそのリホーマーならグリフィンとしては撃破または鹵獲だろう。しかし…
「鉄血と縁を切って生活している彼女に鉄血っていう理由で危害を加えるのもなぁ…」
「しかし、もし不法占拠が事実なら放っておく訳にもいかないでしょう?」
結果、例の上官がシロなら鹵獲、クロなら作戦中止後、向こうの話を聞きその後交渉する予定となった。
「とりあえず、全員準備してそれぞれの場所に向かって。向こうの上官にはバレット達は緊急のメンテで来れないって伝えておくわ」
その後、バレット達は調査の準備を、リバイバーはルインへの装備を行った。また、リバイバーとバレット達、ペルシカはそれぞれ秘匿回線の通信機を持ち連絡を取り合うようにした。
(ルイン装備で行くのはこれが初だが、まぁ元々これで行動する前提で設計されてるから動きに問題はないか。しかし、リホーマーね…)
リホーマーはかつてリバイバーが経験し、そして一度死んだ蠱毒に関わっている。それ故リバイバーは鉄血時代は蠱毒に関わっておいて脱走し、のうのうと暮らしている彼女には自分達と同じ苦しみを与えてから殺してやると息巻いていたが、自身がグリフィンに寝返ってからは彼女の脱走理由に共感しているが、それで恨みが完全に消えたわけではなかった。
(手足のひとつふたつ吹っ飛ばしても、バチは当たらないだろう)
そう思いながらリバイバーは装備を整え、ヘリに乗って合流地点へと向かう。その途中、暇だった彼はある歌を口ずさんでいた。歌詞の内容が気に入り完全に歌詞を覚えて歌えるまでになっていたが、つい感情的になったらしく、それを聞いていたヘリのパイロットは「まるで恨み節のようだった」と言うほどであった。
一方で、ペルシカはある事について考えていた。
(
実際は違うのだが、天才故に考え過ぎてしまうペルシカであった。
─制圧作戦開始の時は迫っていた。
リバイバー・ルイン
要は武装倍加したリバイバー。個の戦闘より集団で戦闘を行う事を重視し、攻撃は言わずもがな、自身を全方位防御しつつ、味方も防御できる利点が大きい。
彼が歌っているのは『build our machine』です。聞けば彼の蠱毒やその関係者に対する気持ちがだいたいわかります。
リバイバーはこの状態でコラボに参加しますのでよろしくお願いします。