今後ともこの作品をよろしくお願いします。
新年を迎え、レストはノアから初詣の誘いを受け先に厚着に着替えて待っていた。そして待つ事十数分程経った時であった。
「レストさん、お待たせしました」
「あぁ、じゃあ行こうk…ッ!」
振り向いたレストは思わず息を呑んだ。
てっきり冬服で来るのかと思っていたのだが、彼女が着ていたのは着物であった。普段とは違った雰囲気にしばしレストは見惚れていると、ノアは黙っているレストを見て不安そうな顔をした。
「あの…どう、ですか?」
「…!あ、あぁ。すごく似合ってるよ」
それを聞きノアはホッとした笑みを浮かべる。ただそれが今のレストには結構な破壊力があり、思わず抱き締めたくなったが着崩してはいけないと思い、レストは気持ちを抑えつつノアの手を引いて神社へと向かっていった。
少し遅く来たとはいえ、境内は人や人形が集まっていた。二人は離れないよう手を繋いで賽銭箱まで歩いていった。
賽銭を投げ入れ、二礼二拍手し二人はそれぞれ願い事を心の中で祈る。とはいえ、二人が考えてる事は同じであった。
((今年も
その後、二人はおみくじを引こうと売り場まで行くがそこには膝から崩れ落ちているヘリアンの姿があった。
「レストさん。あれ、ヘリアンさんですよね?」
「あぁ…どうしたんだろうな?」
「何故だ何故私が十回連続で大凶で彼女が大吉なんだ日頃の行いか?それとも私はそういう運命にあるのか…」
ブツブツと呟く彼女を見て事情を察した二人は関わらない方がいいと考えその場をあとにし、出店を回ることにした。その後二人は出店を巡って食べ歩いたあと、本社へと戻っていった。
「ふぅ…意外と人が多かったな…ってうぉ⁉︎」
レストの部屋に入るやいなや、ノアはレストに抱きついた。レストは突然の行動に驚いたものの抱き締め返し、頭を撫でた。
「…どうしたんだ、急に?」
「…今日ずっとレストさんが抱き締めてくれなかったのでつい…」
「あー、それは…」
「わかってますよ。着物が崩れないように我慢してたんですよね?レストさんのそういうところ…私は好きです」
「ノア…っ⁉︎ちょ、何を…?」
そう言われた後、レストはノアに押し倒され軽くパニックになった。
ちなみにだが、
「あの…どうした?」
「…その、着物って下着を着けないって聞いたので恥ずかしかったのですがその通りにしたのですが…その…ちょっと興奮しちゃいまして…」
誰から聞いたんだそれと言う前にレストは唇を塞がれた。
数十秒ほどして口を離すとノアは目を潤ませながら
「こういう事してこんな事聞くのはズルいとは思いますが…ダメ、ですか…?」
「……大丈夫だ」
その後二人がどうなったかは言うまでもないが、後日着物用の肌着があると聞かされ、ノアはしばらく部屋に閉じ篭もったのは別の話である。
────
「もしもしDSRか?次の休みっていつかわかるか?クリスマス出掛けられなかったからその埋め合わせをしようと思うんだが…」
バレットはDSRに連絡をしていた。生憎今日は彼女の方で見廻り任務があったため出掛けられなかったため、予定の空いてる日を聞き出していたのだ。
『そうね…5日後が空いてるわね』
「5日後だな?わかった」
『ふふ、楽しみにしておくわね』
「あぁ。待っていてくれ」
バレットは通信を切る。その日のデートで彼は彼女に名前をつけるつもりであった。
(気に入ってくれると良いんだがな…あとは当日どうするか考えとくか)
そう考えながら廊下を歩いていると慌てている様子のスミスと遭遇した。
「ん?どうしたスミス?」
「あぁ、何かバルカンが神社で居なくなったって聞いたからちょっと探しに行ってくる」
「そうなのか?わかった。何かあったら連絡してくれ」
「そのつもりだ。あ、場所が場所だからもしかしたら神隠しかもしれないから、その場合どうすればいいか一〇〇式とかに聞いてくれないか?」
「あ、あぁ…」
その後、スミスは日暮れまで探し続けるが見つからず、誘拐の可能性も考えていたが後日無事に戻ってきた事を知り安堵したスミスであった。
着物スキンの9A-91の重傷絵見たけどアレ絶対着けてないよね⁉︎
ちなみにこれ書いてるときにガチャったら出ました。書けば出るってホントなんですね。
なお、描写はしてませんがウェイターはフィオナと部屋デートしてます。
最後のは彼女行方不明になったら心配するよねって事で書きました。