人形達を守るモノ   作:NTK

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年明け(もう一月半ば)
すみません、仕事始めから結構多忙で遅れました…




Code-52 年明け任務

「で?バルカンは無事だったのかスミス?」

 

ある日、盗賊の拠点殲滅任務のため現地へ向かっている途中、バレットはスミスにそう尋ねた。

 

「あぁ。初めはリホーマーの肩持ってたから洗脳されたのかって話だったが、調べてみた結果、問題無かったみたいだ。俺も直接会って幾つか質問したけどだった」

 

「そうか…質問って具体的には何を聞いたんだ?」

 

「自分の名前と所属部隊とその仲間、最近やった作戦、あと誰と付き合ってるか

 

「最後いらないよな?」

 

「それ聞いた瞬間真っ赤になって恥ずかしそうに答えたのが滅茶苦茶かわいかったです」

 

「そこまで聞いてねぇよ」

 

「それで、盗賊共の拠点はどうなっているのだ?」

 

後部座席で腕と脚をそれぞれ組みながらリバイバー(未だ♀)が二人に聞き出した。

 

「やたら偉そうだなリバイバー…まぁいい、改めて説明するか」

 

盗賊が拠点にしているのは第三次世界大戦時に使われていた防空壕であり、内部は入り組んでいるが出入り口は一つのみで制圧は比較的容易であった。

 

「なるほど…内部制圧なら小回りの効くビットが使えるこのボディの方が都合が良いのか」

 

「まぁな。俺が出入り口を制圧するからお前達は内部を頼む。資料によればそこまで広くはないが改装されてる可能性もあるから注意しておけ」

 

数十分後、盗賊の拠点近くまで辿り着いた一行は配置につき始める。

出入り口には四人の男が見張りに出ており、会話の内容からして彼ら以外の全員は中で次の目標を決めているらしい。制圧中に戻って来た盗賊に挟撃される恐れが無くなったところでスミスはバレットに連絡した。

 

「こちらスミス。連中は見張り以外は全員中にいるみたいだ。見張さえ倒せば問題無い」

 

「こちらバレット。了解した。こっちも狙撃ポイントについたからすぐ仕掛ける」

 

通信を終えて数秒後、銃声が聞こえた後男たちの頭がほぼ同時に吹き飛んだ。

 

「(あいつ、最近ダミーの精度も上がってないか?)良し、行くぞ!」

 

スミス達が中に突入し、制圧を始める。盗賊達も異変に気づき応戦するが、元は防空壕でしかもロクに改装もしていなかったため、遮蔽物は殆どなく出てきた側から撃ち倒されていった。

リバイバーはというと、見た感じ丸腰の姿を見て油断したのか、盗賊がリバイバーに向かっていった。

 

「迂闊だな…ビット展開‼︎奴らを撃てッ‼︎」

 

リバイバーはビットを展開し、迎撃していった。

やがて情報が伝わったのか、待ち伏せを行い始めて来た。リバイバーはいつものクセでそのまま突撃しようとしたがボディが違うことに気づき一度身を引いた。

 

(不味いな…いや、このビットの機能を応用すればいけるな)

 

リバイバーはビットの視覚共有機能を使い、ビットのみを先行させる。

流石に小型のビットを撃ち落とせず、盗賊達は次々にやられていく。

すると、盗賊の一人が捕虜にしたであろう人形を盾にし始めた。

 

「チッ…愚劣な…!」

 

「オイ!こいつが惜しかったらすぐに攻撃をやめろ!()()()()他の奴にも伝えろ‼︎」

 

「…ッ!わかった、応じよう」

 

立場上見捨てるわけにいかないリバイバーは攻撃をやめ、スミス達にも連絡をした。スミス達も攻撃をやめ、その後盗賊達が十名ほど出てきた。そのうち五人は先ほどの盗賊と同じく捕虜の人形を連れていた。

盗賊達はスミス達を見ながら出入り口に向けて後退りし始めた。

 

「余計な事をしたらこいつらの命はねぇからな…」

 

上手いこと人形を盾にしている為、彼らを撃ち倒す事は()()()()()()ほぼ不可能であった。

やがて出入り口まで着き、盗賊達が防空壕から出た瞬間、人質を取った五人の頭部が吹き飛んでいった。狼狽た残りの盗賊達はスミス達の反撃に遭い倒れていった。

 

「上手くいったなバレット」

 

「あぁ。にしても、何でこいつら俺から狙撃される可能性を考慮しなかったんだ?」

 

あの時、リバイバーは盗賊はバレットの存在に気付いていないことに気づき、バレットにも連絡し、連絡を受けたバレットは彼らを真横から狙撃できる位置まで移動し実行したのだが、それにしても敵の迂闊さに疑問を抱いていた。

 

「多分、俺らのツラみて何の反応もしなかったから最近盗賊になったばかりで俺たちの事を知らなかったとかだろ。戦い方も雑だったし」

 

「まぁいい、とにかく任務完了だ。彼女達を保護して引き揚げるぞ」

 

その後、彼女達を保護しDG小隊は帰還していった。

また、彼女達の話によればやはり盗賊達は最近出来たばかりの集団で、さらには色々な噂が混同した結果、誰がどの部隊にいるのか不明になっていたという何とも間の抜けた話であった。

 

────

 

それから二日ほど経ち、DSRとのデートの日となりバレットは準備を進めていた。

 

(ある程度プランはできてる、あとはその時の流れで変えていくか…)

 

「お、これからデートかバレット?」

 

「あぁ。万一の時は頼んだぞスミス」

 

「りょーかい。ま、楽しんでこい」

 

バレットが出掛けるのを見届けたあと、スミスは腕を組んで考えていた。

 

(バルカンの誕生日が近いってペルシカから聞いたからな…プレゼント何にしよう?うーん…)

 

その一方で、リバイバーは自室で今のボディについて考えていた。

 

(本当にすごいなこれは…メンタルモデルとボディの性別が違ってもこうも動くとは…鉄血じゃエラーで動かないというのに…)

 

ここでふとリバイバーはある事を思い出した。

 

(そういえば…私を造る時にボディ側のエラーで動かなくなったあのAI…()()()()()()?あのまま用済みにするとは思えんが…)

 

何か得体の知れない不安を感じたリバイバーであった。




出入り口一つしかないのに狙撃警戒しないって愚策の極みでしょ(他人事)
しかも人質って負けフラグ全開じゃないですかー!
最後のは…まぁ、そういう事です。ヤバめの奴にするつもりですのでご了承を。

さーて、次回はデートでその後向こうの誕生日イベント考えなきゃだし脳味噌フル回転でいきますか!

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