というわけでリバイバー達が大暴れします。
「おーおー、わんさかいるねぇ」
リバイバーの視線の先には人類人権団体の過激派達が多数集まり、廃都市─といってもかつての大戦で殆ど更地に近いが─を進軍していた。彼らの装備は強化外骨格や大型自立兵器が殆どだが、中でも目を引いたのが五台のテュポーンであった。
「兄上殿、何故奴らは正規軍の兵器を?」
「おおかた命懸けで盗んだか賄賂で兵士ごと買収したか、兵士が抜けて手土産に持ってきたかだろ。どんだけバレット達を殺したいんだか。まぁこの戦力は想定内か」
そう話すリバイバーだが正直五台もくるとは予想外であった。
正規軍の兵器とはいえ一応正面から戦ったときの倒し方は考えてあるものの、さすがに五台となると厳しいところである。しかもテュポーン以外にも敵はいるので尚更である。
対するこちらの戦力はルイン装備のリバイバー、コンダクターとリバイバーが脱走した時に連れてきたガルムのみである。
ガルムに関してはカラーリングを白銀にし、連れてきたときのコンテナの替わりにミニガンと弾薬庫を二丁装着してはいるがこちらが不利なのには変わりない。それでもリバイバーが余裕を持っているのには訳があった。
「敵さんがこのルートを通ってくれて助かったな。おかげて
「というより兄上殿の予想が当たり過ぎて恐ろしいな…」
「あれだけ仕込めば予想はできるさ、むしろ連中がここまでこちらの思う通りになったのが怖いな」
彼らが行動を起こす前にリバイバーの提案のもと、バレット達はある作戦を立てた。
バレット、レスト、ウェイターのダミーを改装工事をしてるように装った教会跡に彼らの目に止まるように向かわせ、改装内容の擦り合わせのため現場近くのプレハブで何日か滞在することをプレハブに行き来する様子も目撃させることで罠でないことを信じ込ませ、そして今日それぞれのパートナーを連れて下見に行くと情報を出したのであればこれ幸いと彼らが動くのは明白であった。
あとは彼らを一網打尽にする上で必要な場所をリバイバーが見つけていたため、そこを通るルートになるよう色々と手を回しそのルートに
「そろそろ始めた方がいいのでは?」
「いや待て、テュポーンは確実に仕留めておきたい。もう少しで範囲内に入るはずだ」
しばらく様子を見ていると過激派達は疑う事なく進んでいき、ようやくテュポーン全台が範囲圏に入ったのを見るとリバイバーはほくそ笑んだ。
「んじゃ、始めるとするか」
リバイバーはまずは例の鈴の音のスピーカーのスイッチを押し、鈴の音を彼らに聞かせた。
噂を知っている彼らは当然立ち止まり、リバイバーの強襲に警戒する─それがリバイバーの狙いだと知らずに。
「よし、んじゃ本命に入りますか…」
そう言いリバイバーはもう一つのスイッチを取り出し、押した。
その瞬間、彼らの足元からくぐもった爆発音が聞こえてきた。何事かと彼らが疑問に思った矢先のことであった。突然地面が轟音を立てて崩れ落ちてきたのであった。突然の事に彼らは対処しきれず、彼らは崩落する地面とともに奈落に落ちていった。
彼らに何が起きたかというと、かつて廃都市が都市であった頃に開発中の巨大地下放水路があったが先の大戦により開発は都市が滅ぶ形で中止、それがまだ残っていた。リバイバーはそれを見つけて事前に内部に侵入、柱と天井に爆弾を大量に仕掛けておいた。
そしてそれを爆破した今、地面が崩落し彼らを生き埋めにし戦力を削ぐのがリバイバーの作戦であった。
結果、崩落から逃れようとするが間に合わず次から次へと過激派や自立兵器が落ちていった。テュポーン部隊も仲間を轢き潰しながら全速力で逃れようとするがもう少しで崩落予想範囲から出るというところで全てが崩落に巻き込まれて落ちていった。
崩落が収まる頃には過激派達の戦力は四分の一以下となりさらにはテュポーン全台が失われる事態となり彼らはパニック状態となっていた。
「ふむ…テュポーンを全滅できたのは幸いだな…ま、念のために…」
リバイバーは追い討ちとばかりに崩落した地面に向けてV.S.L.Cを構え最大出力でレーザーを放った。放たれたレーザーは崩落した地面に当たり大規模な爆発を起こし落ちた者の生存を絶望的にした。
そしてリバイバー達は彼らの前に躍り出た。
「リ、リバイバー⁉︎」
「クソ‼︎これはお前の仕業か⁉︎」
「これはこれは過激派の皆さま方、随分なご様子で。常日頃辛酸を舐めさせられているDG小隊が結婚式を挙げると聞き兵力を揃えて報復せんとしたところ、この僅かな時間でその殆どが呆気なくやられた気分はいかがですか?」
「こいつ…‼︎」
過激派の一人がリバイバーに向けて銃を撃とうとしたが引き金を引く前にコンダクターの放ったビットが彼の頭と銃を持っていた腕を撃ち、永遠に沈黙させられた。
「さて…俺を仲間と認めてくれたあいつらが人生?の墓場に入ろうとしている。だがそんな晴れ舞台を潰そうとしているお前さん達みたいな奴らには…
本 物 の 墓 場 に 入 っ て も ら お う か」
リバイバーは全武装を展開、コンダクターとガルムも攻撃準備をして彼らに向かっていった。
─そこからは一方的な殲滅戦であった。主戦力の殆どを失った上に彼らのリーダーやその他幹部も先の崩落に巻き込まれたため過激派達は混乱、まともに対応ができなかった。
リバイバーのレーザーに消し飛ばされ、コンダクターのビットに撃たれ、ガルムのミニガン掃射やカメラアイのレーザーに次々とやられていった。また、反撃しようにもその全てがリバイバーのF.E.F.Gに防がれダメージを与えることも叶わずもはや彼らに打つ手段は無かった。
一時間後、その場にいたのはリバイバー達のみで過激派達は誰一人生きておらず辺りは死体と兵器の残骸や瓦礫で埋め尽くされていた。
「…任務完了。ま、これだけやればしばらく連中は手出しは出来ないだろう」
「とはいえ当日も警戒するのだろう?」
「まぁな。それなりに人来るらしいし。さて、コンダクター、ガルム。帰るぞ」
「了解」
「ガウ」
リバイバー達は本部に帰還し、バレット達の結婚式の準備の手伝いをし始めた。
─そして数日後、その時がやってきた。
ル○ーシュ式戦術『多数の敵を相手する時は敵の足場を崩せ』
さて次回はいよいよ結婚式です!
とりあえず参加の方はこれで締め切らせてもらいます。
参加してくださった方々、ありがとうございます!
さて、頑張るか!