人形達を守るモノ   作:NTK

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それぞれのセリフが少ないかも知れませんが自分の力量不足で申し訳ありません!

それでは結婚式、どうぞ!


Code-59 守護者達の結婚式

式場の受付ではスミスとリバイバーの二人が来客の応対の準備をしていた。式場の警備は本部の人形を何名かとは別に以前より鹵獲し、ペルシカの改造及びリバイバーのハイエンドとしての権限で掌握したプラウラーやスカウト、リッパーやヴェスピトなどを警護に当たらせていた。なお、リッパー達の服は通常のピチピチスーツではなくSPのような服装である。

またコンダクターはイノセントの子守と内部の案内をしていた。

 

「あ〜やっぱバイザーないと落ち着かないわ〜」

 

「仕方ないだろ。警護のリッパー達はともかく、参加者のお前がバイザー付けてたら悪目立ちするだろ」

 

今回リバイバーは素顔での参加で本人はやや落ち着かない様子だがスミスの言葉を聞き納得したようであった。

 

「それで、何人お客さんは来るんだ?」

 

「さっき通したM82A1とMP5、FAL、FNCとホーテン達を除いて19人だ。そろそろ来るとは思うんだが…」

 

そう呟いた時、こちらに向かってくる一段が見えてきた。

最初にやってきたのはバルカン達EA小隊であった。

 

「お、私達が一番乗りか?」

 

「まぁな。今日は来てくれてありがとう」

 

「お兄ちゃん達の結婚式ですもの、行かない理由がありませんよ。それと、本日はおめでとうございます!」

 

「にしても、三組同時に式を挙げるなんて中々面白いことするわねぇ?」

 

「別々にしてたら呼ぶのも大変だしな、それじゃここにサインしてくれ」

 

出席簿に各自サインをする中、フレイムはリバイバーの方を見てこう言った。

 

「あの…あなたは…?」

 

「…おいおいヒドイじゃないか?リバイバーだよ。この前一緒に任務に行ったろ?」

 

「あっ!ご、ごめんなさい、素顔だったのでわからなかったです…」

 

「まぁ気にしてないから良いさ。それで、そこのデストロイヤー。俺がくれたそのボディの具合はどうだ?」

 

「色々と便利で最高よ!あ、前に言うの忘れてたけどこのボディくれてありがとうリバイバー!」

 

「どういたしまして」

 

そんな会話をしている時であった。M82A1がやってきてこちら─正確にはペイロード─の方を見ていた。

 

「…?M82A1、どうかしたか?」

 

「あ、いえ…ペイロードってのは貴女?」

 

「はい、そうですが…もしかして…お姉ちゃん?…きゃっ⁉︎」

 

お姉ちゃんと言うワードを聞いた瞬間、あっという間にM82A1はペイロードに駆け寄り、抱きしめた。

 

「は〜いお姉ちゃんですよ〜♪やっと会えて嬉しいわ。バレットから聞いてたよりずっとカワイイわね〜!」

 

「え、はい…私もお姉ちゃんに会えて良かったです…」

 

「〜〜ッ‼︎」

 

少しの間M82A1は服装や髪型が乱れない程度にペイロードを愛でるとペイロードから体を離した。

 

「それじゃまたねペイロード〜♪」

 

「あ、うん…またね、お姉ちゃん…」

 

M82A1がその場から立ち去るのをみるとペイロードはスミスに話しかけた。

 

「スミスさん、お姉ちゃんって普段からあんな感じで?」

 

「まぁな…彼女、極度のブラコン&シスコン(とショタコン)って事を除けば至って普通なんだがな…だからマーダー、もし何かやらかして台無しにしてみろ、冗談抜きで彼女に殺されるぞ?」

 

「えぇ…一目で何かヤバイのは感じ取れたわ…というよりやらかしたらペルシカの実験台にされるからやらないわよ」

 

「それじゃ、その先にコンダクターっていう俺の妹がいるからそいつの案内に従ってくれ。それと中にリッパーとかいるけどペルシカの改造と俺の権限で味方になってるから安心してくれ」

 

EA小隊が立ち去った後、リバイバーは気になっていた事をスミスに話した。

 

「スミス…バルカンさ、明らかに胸デカくなってないか?」

 

「何か、ペルシカの薬勝手に飲んだみたいなんだ…しかも、()()らしい…」

 

「えぇ…(困惑)何でまた?」

 

「聞いても教えてくれないんだ、それより来たぞ」

 

次にやってきたのはS04地区のアレクサンドラ指揮官と副官のG3、S07地区のカスミ指揮官とBB小隊であった。

 

「アレクサンドラ指揮官、お久しぶりです」

 

「久しぶりだな。今日は招待してくれて感謝する」

 

「こちらこそ来ていただきありがとうございます。カスミ指揮官とは直接会うのは初めてでしたね」

 

「あぁ。初めまして、S07のサクラ・カスミだ。前回の作戦ではだいぶ世話になった。感謝する」

 

「スミスさん、俺からも礼を言わせてください。みんなを助けてくれてありがとうございます!」

 

「いえいえ、俺らは俺らに出来ることをやったまでです。あ、それとM16A4、式場内に警護でリッパーとかいるがペルシカが改造してあるからあまり気を悪くしないでくれ」

 

「…っ!はい、わかりました」

 

その後彼女達にサインをしてもらっている時、スミスはある事に気付いた。

 

「…ん?MP5F?て事はレストの妹か」

 

スミスの言葉にMP5Fはうなずいた。

 

「まぁね。初めて会う兄さんの結婚式に出るのは何か変な感じだけどね」

 

「あとであいつと話してやってくれ。新しく妹ができて喜ぶと思うから」

 

「ん…わかった」

 

彼女達を通し、残す招待客は一組となった。

 

「それで、あとは五人だが、誰が来るんだ?」

 

「S09P基地のユノ夫婦とナガン副官、あとあっちのノアに『キャロル』って子が来るらしい」

 

「キャロル?誰なんだろうな…」

 

ちょうどその時、ユノ指揮官達がこちらに向かってくるのが見えた。

 

「お、来たか…で、キャロルってのはって…アイエエエエ‼︎エリザ⁉︎エリザナンデ!?」

 

キャロルなるエリザそっくりの少女の姿を見た瞬間、リバイバーは驚きのあまり顔を青くして椅子から転げ落ちていた。

その様子を見たナガン副官が説明に入った。

 

「あー、リバイバーとやら。こやつはキャロルといって詳しくは省くがエリザのダミーに自我が芽生えたもので今はこちらの味方じゃ、安心せい」

 

「え…?あー前に言ってたアレか」

 

「驚かせてすまない、俺はキャロル・エストレーヤだ。よろしく頼む」

 

「あ、あぁ…よろしく…」

 

「そちらの事は聞いている。色々とすまないことをした…」

 

「い、いや、気にしなくて良い。この前奴らに仕返ししたし」

 

リバイバーとキャロルが会話をしているなか、スミスはユノ指揮官に話しかけた。

 

「それでユノ指揮官、お身体の方は…」

 

「うん…最初の時よりは平気…かな」

 

「あたくしが出来る限りサポートしますが、何かあったときはよろしくお願いしますわ」

 

「了解です」

 

ユノ指揮官らを案内したあと、二人も式場へと向かっていった。

 

────

 

「皆さま長らくお待たせしました、新婦の入場です」

 

式場にて司会役のコンダクターがそう告げると、扉が開きウェディングドレスに身を包んだアスター、ノア、フィオナの三人がゆっくりとヴァージンロードを歩いていき、タキシードを着たバレット、レスト、ウェイターの元は歩み寄っていく。本来なら親族が手を引くのだが、彼女達にとって該当する存在がいないため一人で歩くことなるがこのご時世人間でも親族がいないものもいるため珍しくはなかった。

 

誓いの言葉も通常と違い一組行っては神父が別の組に向き直り行っていき、やがて全員の誓いの言葉が終わり、指輪の交換も無事に終えた。

 

「それでは、誓いのキスを」

 

それぞれの新郎が相手のベールを上げ、皆が見守る中誓いのキスを行い式は無事に終了した。

 

その後それぞれの招待客と記念撮影を行い、ブーケトスを行うため、未婚の女性陣達は集まった。

やがて三人の花嫁からブーケが投げられ、歓声が沸くなか受け取ったのは──

 

「やった!取れた!」

 

「…これは、どうすればいい?」

 

「まさか取れるとは思ってみなかったな…」

 

上からバルカン、キャロル、サクラ指揮官の三名であった。

特にバルカンは大はしゃぎでスミスの方を見ては照れていた。それを見たリバイバーはスミスの肩をポンと叩いて

 

「ツギハオマエダ」

 

「…なんでホラー風に言うんだよ」

 

────

 

その後別会場で披露宴を行い、ケーキ入刀を行なって披露宴を開始した。

当然ケーキも三つあるのだが、大きさは通常よりやや小さいものであるが花嫁達は不満はないそうだ。曰く、『小さくても想いは充分伝わっているから』だそうだ。

 

夫婦の挨拶回りも行い、それぞれの招待客から祝福の言葉をもらっていった。P基地のテーブルでは同名のノア同士で話し合ったり、EA小隊のテーブルではペイロードからバレットへ祝いの言葉を贈ったりアスターが義妹となるペイロードを揶揄ったりしていた。

S04のテーブルではアレクサンドラ指揮官と夫婦仲について話し合い、S07のテーブルではMP5Fという新しい妹が出来たことにレストが困惑したりホーテン達のテーブルでレスト夫婦が質問攻めにされたりと話に花を咲かせていた。

 

そして披露宴は終わりに近づき、バレット達新郎組が言葉を発した。

 

「えー、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。三組同時結婚という異例な事をしましたが、これだけの方に祝福されて感激です。これからも妻と共に幸せになっていくのでよろしくお願いします」

 

「俺もまさかこんなにも祝福されるとは思ってもいませんでした。俺も妻と共に幸せを噛み締めながら生きていこうと思うのでよろしくお願いします」

 

「私からも感謝の言葉を送ります。私は人形と人間が結婚できる時代となるとは思ってもいませんでした。私も妻と共に限りある時間を過ごしていきますのでよろしくお願いします」

 

「それでは、最後に余興としてBB小隊一同様より祝砲を、バルカン様より打ち上げ花火を行います。皆さま、それでは外にお集まりください」

 

コンダクターの言葉で一同は外に出る。

その後、初めにBB小隊が祝砲の準備を始める。

 

「全員、整列ッ‼︎」

 

「構えッ‼︎」

 

サクラ指揮官の合図でBB小隊は整列し、それぞれの銃を構えた。

 

「…撃てェ‼︎」

 

サクラ指揮官の号令と共にBB小隊は祝砲を放ち、拍手が響き渡った。

 

「BB小隊一同様、ありがとうございます。それでは次に、バルカン様による打ち上げ花火です」

 

「よっしゃあぁ‼︎撃ちまくるぜぇぇ‼︎」

 

バルカンが待ってましたと言わんばかりに飛び出し、自身の愛銃を構え空に向けて打ち上げ花火を放ち、大量の花火が夜空に咲いた。

大勢の歓声が上がるなか、スミスはある事に気付いた。

 

(ん…?バルカン…何か堪えてないか?

 

見るとバルカンは何かを必死に堪えるような顔をしていた。気になったスミスだが、すぐに訳を察すると知らないフリをした。

 

「バルカン様、ありがとうございます」

 

「ハァ…ハァ…良いって…こと…よ…」

 

打ち上げ花火が終わり、彼らの結婚式は幕を終えたのであった。




後日、DG小隊は結婚式の写真を持ってある場所に向かって行った。

「この辺なのか?」

「あぁ。()()()()()()()()の情報によればこの辺であの喫茶店に行った人がいると聞いたとのことだ」

「んじゃ、やるか」

写真を風船にくくりつけ、バレット達はとある地区に流した。
すると風船は彼らの目の前で突然消えていった。

「おぉ…!」

「本当にあそこにいったのでしょうか?」

「そうだと信じようぜ」

彼らの予想通り、写真はあの喫茶店に届いたという。

今回の参加者…

焔薙作 「それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!」より
ユノ夫婦、ノアちゃん、ナガン副官、キャロルちゃん

oldsnake様作 「破壊の嵐を巻き起こせ!」より
EA小隊

スツーカ様作 「指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説」より
アレクサンドラ・プーシキナ指揮官とG3

ガンアーク弐式様作 「MALE DOLLS外伝集」より
サクラ・カスミ指揮官とBB小隊

それとサプライズでいろいろ様作「喫茶 鉄血」に記念写真を送ります!

皆さま、ありがとうございます!

描写が足らないとは思いますが、あとは皆様方で補完を任せます(投げやりですみません)
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