A.昨今の需要低下による会社のシフト変更で小説どころかドルフロもまともに触る時間が無くなりました。あと五月病です。
そして気付いたらこの小説一周年経ってました。でも何も考えてないんですよね。
下手すると月一も怪しくなりそうですがなるべくペースを落とさないようにします。
大規模補給路破壊作戦からしばらく経ち、バレット達の怪我も完治し何度か任務を行なっているのだが、一年近く前に行ったオークション殲滅作戦による資金源減少からくる戦力減少に加え、前回の作戦によりさらに大きく戦力を減らされた過激派達の動きはだいぶ沈静化され、行動を起こしても比較的すぐに鎮圧できていた。しかし、作戦の最後に現れた巨大人型兵器や爆撃部隊を殲滅させた特殊ミサイルなどを有していることが判明しているため、油断はできない状況である。そして今日、リバイバーの修復及び強化改修が完了し、その試運転を行う事となり、バレット達はその見学に来ていた。
「改修と言っても、見た目は変わってないんだな」
「まぁな。でも、予定通りならかなり強くなってる筈だ」
「んじゃリバイバー、初めて頂戴」
トレーニングルームの外からペルシカが指示を出すと、リバイバーはトントンと軽く跳ねたあと、
「あれは…反重力装置をあいつのボディに組み込んだのか?」
「そうよ、前の作戦から着想を得てね。こっちに鞍替えしたスケアクロウやドリーマー、こっちだとバルカンとかに組み込まれてるやつをベースにしてるわ。速度はやや遅めだけど、彼にはF.E.F.Gがあるからそれほど問題じゃないわね。でもまだ改良の余地はありそうね。リバイバー、次お願い」
「はいよ」
リバイバーは一度地面に降りるとV.S.L.Cを構える。が、その構えは普段の砲撃態勢ではなく剣を構えるかのような態勢だった。すると、砲口からレーザーブレードが発振し、リバイバーは置いてあったアイギス(残骸を寄せ集めたもの)に向けて駆け寄り、アイギスを真っ二つに切り裂いた。
「レーザーブレードが発振するようにしたのか!」
「そ。前々から彼近接武装が欲しいって言ってたから今回の改修のついでに搭載させたわ。ちなみにゲーガーやマーダーのがベースね」
「にしても、よく許可が降りましたね…」
ウェイターがそう言うのも無理はない。元々リバイバーは基地強襲型、それも大規模基地の襲撃や裏切ったハイエンドモデルの粛清を目的としたハイエンドモデルである。それ故に彼に力を持たせる事に上が反発する可能性があった筈である。
「彼の普段の行いの結果ね。裏切る素振りすら見せずに積極的に協力してくれてるし、前の作戦じゃ彼がいなければ多くの命が失われてたしね。あと、こっちに協力してるアーキテクトが彼に負けず劣らずの武器を開発してるから今更って話になってね。例の大型人型兵器に対抗するためもあるけど」
「ペルシカー!どちらも動きには問題はなかったぞ。もう終了しても平気か?」
「ええ、あとは実戦でデータ取ってくれれば大丈夫だから次の出撃でそれはお願いね」
試運転を終え、リバイバーがトレーニングルームから出ていくのを見てバレット達もその場で解散となった。
バレットが廊下を歩いていると、M82A1が現れ彼に話しかけた。
「バレット…少し話良いかしら?」
「良いですけど…どうしたの姉さん?」
「ちょっとね…」
私室に案内され、テーブルを挟んで座るとM82A1は話を始めた。
「あなたが前の作戦に出る少し前にね、I.O.Pから連絡が来て…私の量産が決まったみたいなの」
「量産が?良かったじゃないか姉さん」
元々M82系列の人形の製造計画は上がっていたが、バレットやペイロードでは16Lab製ということもあり量産には不向きであった。そこで彼女に白羽の矢が立ち、彼女も少なからず優秀であった事もあり量産計画の目処が立ったというわけであった。
「それでね、この期に自分の事を色々客観的に見てみたんだけど…結構あなたたちに迷惑かけてたことに気づいたのよね…」
「あ、あ〜…」
要は自身の性癖(極度のブラコンとシスコン)の異常さに気付いたわけである。M82A1は心底申し訳なさそうな顔で話を続けた。
「あまり環境のせいにはしたくないけど、あの場所にいたからか家族愛と男女の恋愛がごちゃごちゃになってたのかもね…あなたが小さくなって困ってる時に変なことしようとしたり、ペイロードにもお薬仕込んだりで迷惑かけちゃったり…こんなお姉ちゃんで本当にごめんなさい」
深々と頭を下げるM82A1の姿を見て、バレットは先日の看病の真相に気づき、彼女に優しく声を掛けた。
「いや、姉さんが傷つくと思ってハッキリ拒絶しなかった俺にも責任があるから平気だよ。もうあんな事しないと誓えるなら赦すよ」
「本当に⁉︎ええ、誓うわ。これからはあなた達のお姉ちゃんにふさわしい事をするようにするわ。…本当はペイロードも呼びたかったけど、いなかったから代わりに手紙を書いて置いておいたけど、それで大丈夫かしら?」
「多分平気だと思うよ。量産計画の事も書いてあるのなら変に誤解されずに済むと思うし。それないとなんか遺書みたいに見えそうだから」
「それは大丈夫よ、ちゃんと書いてあるから。改めてよろしくねバレット」
「よろしくです。姉さんも、量産されるってことは注目されてるって事だから気を引き締めてくださいね」
────
鉄血工造
「フフンフンフフ〜ン♪」
コレクターは鼻歌を歌いながら帰還していた。
作戦に使うアイギスとガード用の新装備をアーキテクトに製造させ、そのテストも行いしばらく鳴りを潜めていた彼女だが、先程援軍要請を受けて出撃を許可され、久々に『収集』出来たためであった。
「ただいま〜建ちゃん!」
「お、おかえ…っ⁉︎」
アーキテクトは指を持って返り血を浴びたままのコレクターを見て怯えていたが気にせずコレクターは彼女に話しかける。
「いや〜この装備使い易いね〜造ってくれてありがとう」
「ど、どういたしまして…」
「そうそう、戦闘中にね…うっかり
「え⁉︎」
その言葉に驚き青ざめるアーキテクトの顔を見てコレクターは歪んだ笑みを浮かべた。
「ごめんねぇ〜?おかげで君が『私みたいなイカレ人形の仲間』って思われちゃったね。あ、でも向こうもアーキテクトは二人も要らないって言ってたっけ。ま、ここにいる限りはそんなの関係ないよね?」
「う、うん…」
実際にはコレクターは誰に造ってもらったかは喋ってはいないし、グリフィン側もそのようなことは言っていない。
なら何故そのような嘘を言ったのかといえば、アーキテクトに『グリフィンに寝返っても向こうに殺されるだけ』と思わせる為である。彼女の事だからどうにかして逃れたあとコレクターに虐待され、脅された事を話して被害者で済ませようとしたのだろうが、コレクターのこの言葉でその手を封じさせたのである。
(そのうち作戦が実行されるだろうし、土壇場で逃げられても困るしね。あーあ、早く作戦実行されないかなぁ〜)
来たるべき作戦に想いを馳せながら、コレクターは返り血を落とすためシャワー室に向かうのであった。
本当に何でこんな時期にイベント始まるん?(泣)
姉者だけでも入手しなくては…
ではまた次回に。