人形達を守るモノ   作:NTK

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サブタイは盾捨押収(じゅんしゃおうしゅう)と読みます。
さて、コラボ回、出撃準備です‼︎
参加者はあとがきにて書きます。



Code-72 盾捨押収-準備

スミスが行方不明になった翌日、I05地区でコレクターらしき人形を見たという情報が入り、協力者の一人であるウェルロッドが斥候に向かったところ、コレクターを発見するが地区内に大量の鉄血が存在、しかもその大半が『盾』を装備したアイギスやガードである事と、会話の内容からスミスがそこにいる事が判明しバレット達はグリフィン内外問わず協力を要請した。

 

最初に来たのはやはりというべきか、スミスと交際しているバルカンであった。その後遅れてEA小隊の面々とミニガンが会議室に入ってきた。

 

「バレット‼︎スミスが、スミスが攫われたって本当なのか⁉︎」

 

「あぁ。情報によればスミスは生きてはいるが…手足を切り落とされてるらしい…!」

 

「…っ⁉︎今すぐ行かせてくれ‼︎攫ったのはコレクターって奴だろ!スミスをそんな目に遭わせやがって…ぶっ殺してやる‼︎」

 

「落ち着け、今他の協力者達が来る。それまで待ってくれ。それに、問題があってだな…」

 

「でも‼︎その間にスミスになんかあったら…!」

 

「姉貴、落ち着いてくれ!私だってあの人を今すぐに助けたいよ!でも、無策でいって姉貴が返り討ちに遭うのはあの人だって望んで無いだろ?だから、今はバレットさんの言う事を聞いて待とう」

 

「…わかった。悪いなバレット、取り乱しちゃって…」

 

「気持ちはわかる。もうすぐ協力者達が来るはずだ」

 

30分ほど経ち、協力者達が次々にやってきた。

単独で来たのは試験を兼ねて来た第2.5世代人形のマンリヒャーM95/30、長期単独任務の過程で今回の件を察知し協力を申し出たJS9の二名。

 

残りは小隊単位で来た者たちで、まずは先程のウェルロッドが所属してる組織から二部隊が派遣され、01、04というコードネームを持つ女性二人とそれぞれが率いる部隊だが、実際に動くのは01率いる部隊、通称テロポーダ01【カルノタウルス】。01を隊長としIDW、MP5、95式、97式、G28の6名で04率いる部隊『サウロポーダ』は電子戦やオペレーティングなどの後方支援を行うそうである。

 

次にS07地区のBB小隊とE01小隊、重装部隊のAGS-30と護衛としてGsh-18が協力してくれた。特にM16A4はかつての恩人の危機と言うことで基地内で一番に協力を名乗り出たようであった。また、新規メンバーであるM38SDMRはこちらに興味があったらしく、流石に触られたりはしなかったが幾つか質問責めに合った。

 

その次にはS09P基地からキャロル、アーキテクト、ゲーガーとオートスコアラー組が協力してくれた。この協力はリバイバーにとって意外だったらしく、一度見て慣れたとはいえ、キャロルを前に若干声が震えていた。

 

「お前、いい加減慣れろよ。失礼だろ」

 

「わかってるけどさぁ…いや、本当すまないな」

 

「気にしないから心配するな。そちらのペースで慣れていけば良い」

 

実行部隊が揃ったところで、バレットが作戦内容を説明し始める。

 

「まず、I05地区は平坦な土地だが建造物が多いところだ。故に伏兵の可能性もある。スミスがいるとされるのは中央部の建物内だ。そして事前に連絡したと思うが、一番の問題は鉄血兵の内、大半が生きた人形が埋め込まれた盾を持ったアイギスやガードということだ」

 

モニターに映し出された映像を見て一同は驚愕と嫌悪感、そしてそれを平然と行ったコレクターへの怒りを露わにした。

 

「普段なら最悪の場合盾ごと撃つという方法がとられるが、コレクターは狡猾でこちらに揺さぶりをかける戦略が得意だ。一つでも盾を破壊したら他の盾も連鎖的に爆発するような仕掛けを施してる可能性もある。故に盾を破壊せずにアイギス及びガードのみの撃破をお願いしたい。EA小隊は盾持ちではなく伏兵の方を相手してもらう。特にマーダー、絶対に盾を破壊するなよ」

 

「わかってるわよ」

 

「アーキテクトとゲーガーを除いたP基地の部隊はリバイバーと共に戦力の多い西側を、S07の部隊はJS9とマンリヒャーと共に盾持ちの少ない北側を頼む。俺らDG小隊とカルノタウルスは盾持ちが多い南側を攻めるからEA小隊はアーキテクトとゲーガーと共に装甲兵の多い東側を頼んだ。サウロポーダは盾の回収と可能なら盾持ちの奴らを無力化出来ないか試してくれ。あとリバイバーは万が一を考えてルインで出撃だ」

 

了解、とそれぞれが返答する中、アーキテクトは映像を見て神妙な顔をしていたのにバレットは気がついた。

 

「アーキテクト、何か気になる事でもあるか?」

 

「うーん、この盾だけど、見た目以上に作りが良くできているよ。これ鉄血のドリーマーとかじゃこうはいかない。多分、あれの作成に『私』が関わってるよ」

 

「っ⁉︎アーキテクトを向こうは再生産したのか⁉︎」

 

「でも、再生産しても性格は基本変わらないから、こんなん作るのあっちの私は拒否する筈だよ。だけど作ってあるって事は、何かしらの脅迫を受けてるか…暴力で言う事を無理矢理聞かせてるのかも…」

 

「なるほど…コレクターならあり得るな…」

 

バレットがアーキテクトの意見に納得していると、バルカンがある意見を口に出した。

 

「なぁ…スミスを助けるのはわかる。だけど…肝心なこと聞いて良いか?コレクターはどうするつもりだ」

 

「もちろん…殺せ。絶対に奴を逃すな。奴にはテレポートがあるが、対策はある。バイザー型のテレポート位置予測システムをペルシカが作ってくれた。リバイバーには元々あるのにデータをダウンロードさせた。それ以外に5つあるから俺とペイロードとゲーガー、01さんとM16A4が着けてくれ。物はこの後渡す。ではこの後準備を行い次第、出撃する」

 

(スミス…今度は私が助けるから生きててくれよな…!)

 

────

 

I05地区の部隊入れ替えで移動していた鉄血部隊は偶発的にグリフィンの部隊と戦闘を行なっていた。

既にグリフィンの部隊は壊滅寸前であったが、ニーマムの放った一撃が狙いを逸れて道端の廃屋に命中して廃屋を吹き飛ばした。普段ならなんとも思わない鉄血だが、煙が晴れた時彼女達は顔を青くした。

 

……そこには砂塗れになったレーションと万能者がいた。

万能者はギギギ、とゆっくりと首を回し、鉄血部隊を見た。

 

「……懲りずにお前達は人の飯を…‼︎ また道徳のお勉強が必要なようだな…‼︎

 

それから数分と経たずに鉄血部隊は壊滅し、万能者はリッパーに問い詰めていた。

 

「お前らの管轄は誰だ?」

 

「コ、コレクター様です…!」

 

「コレクター?聞いたことないな…で?そいつは今何処にいる?」

 

「I05地区です…」

 

「よし、わかった。待ってろよコレクターとやら…‼︎ 飯の恨み、晴らさでおくべきか…‼︎

 

────

I05地区

 

コレクターは通信で代理人と話をしていた。

 

「あ、代ちゃん?悪いんだけど、救ちゃん寄越してくれるかな?」

 

「救済者ですか?何故です?」

 

「確実に奴らを始末したいから。万能者対策に造られたあの子ならあいつら楽に潰せるでしょ?あと、あの子の実戦訓練も兼ねてね。他の対万能者ユニットも借りたいけど、流石に無理だよね?」

 

「ええ。流石にそこまで戦力は割けません。それと、救済者は損傷が激しくなったらあなたの作戦状況に関わらず帰還させますから」

 

「いいよ。元々は万能者の始末が目的だもんね。じゃ、早めにねー」

 

通信を切ったコレクターは自身の準備を始めた。なお、バレットが危惧したような仕組みは盾には搭載されていない。そう思わせ、盾を破壊させないことが彼女の目的だったからである。

 

スミス救出作戦の開始は刻一刻と迫っていた。




今回の参加者は
oldsnake様作『破壊の嵐を巻き起こせ!』より
EA小隊+ミニガン

焔薙様作『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん‼︎』より
キャロル、アーキテクト、ゲーガーとオートスコアラー組

スツーカ様作『双頭の鷲の下に』より
マンリヒャーM95/30

装甲歩兵様作『403 Forbidden』より
JS9

ガンアーク弐式様作『MALE DOLLS外伝集』より
BB小隊・E01小隊

一升生水様作『本日もよき鉄血日和』より
01率いるテロポーダ01【カルノタウルス】、02の部隊よりウェルロッド、04率いる『サウロポーダ』

試作強化型アサルト様作『危険指定存在徘徊中』より
万能者(ただし乱入で)とコレクターの援軍で救済者

が参加してくださいました‼︎ありがとうございます‼︎
なんだこの王手飛車角金落ち状態…コレクターへの殺意高スギィ‼︎

自身含めて合計8作品のコラボ…上手くそれぞれのキャラを捌けるか不安ですが、頑張っていきます‼︎
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