グリンダの第二の発明品とリバイバーの新たな武器の話です。
「まさか双子とはねぇ…」
グリフィン本部の中庭でバレット、アスター、レスト、ノアの四人でお茶会をしながらアスターが自身のお腹を摩りながらそう呟いた。
以前に行った検査の結果、現在アスターのお腹には双子がいると判明したのであった。
「ペーシャさんによると、恐らく人形同士だと多胎妊娠になるのではと考えてるそうだが、だからといって特にこれといった問題はないそうだ」
「成長が早いですが、私もこの子たちも問題ないですからね。きっと隊長さんたちの子も無事に育ちますよ」
そう話すノアのお腹はだいぶ大きくなり、数週間〜一ヶ月後くらいには産まれそうとのことであった。
「そういやレスト、子供の名前は決めてあるのか?」
「ええ。子供の性別は産まれるまでお互い知らないようにしておくと決めてますが、それ含めても考えてあります」
「そっか…こっちも色々考えておかないとな…」
そんな会話をしてしばらく経ち、バレット達は少し前にグリンダから貰ったある物を眺めた。机に置いてあるのは今時珍しいを通り越して骨董品レベルである二つ折りケータイ。するとそのケータイは人型に変形しだし、あたりを見ていた。『フォンガードナー』と名付けられたそれはグリンダが開発した発明品の一つであり、万が一ノアやアスターの身に危険が及ばないようにと作られ、素の状態でもスタンガンとレーザーカッターの機能を腕に備えており追加のアタッチメントで色々な機能を使えるとの事である。全部で7機あり基本的にはあまり喋らないが、今いる7号機は投げると猛抗議するらしい。
「グリンダさん、なかなか良いものを作ってくれました。屈まないと取れないようなものとか率先して取りに行ってくれたりで色々と助かってるんです。他にもグリンダさんから編み物とか教えてもらったりで仲良くしてますよ」
「あら、それなら私も習っても良いかしら?」
楽しげに話す二人をみてそれぞれの旦那は微笑んでいた。
一方でウェイターとフィオナの二人は部屋でゆっくり過ごしていた。フィオナが過去に数年ほど昏睡状態だった影響もあり、もしかしたら子供は難しいかもしれないと言われた時は少なからずショックを受けたものの、それでも可能性があるならと既にウェイターは施術を受けていた。
「ねぇウェイター。私ね、正直言ってあなたとの子は欲しいけど、こうしてまたあなたに出会えただけでも充分なのに、子供まで欲しいなんて贅沢な願いだって感じるのだけど、あなたはどう思う?」
そう話すフィオナの問いにウェイターは少し黙ったあと口を開いた。
「…私はですね、貴女が目覚めるのは不可能かもしれないって言われたあの時から、ずっと諦めずに貴女を待ち続けました。そしてその結果、奇跡的に貴女は目覚めて私と結ばれた。なら、もう一度くらい奇跡が起きても良いと考えてます。だから、決して贅沢な願いではないと思います」
「…!そう…ありがとう。ごめんなさい、変なこと言って」
気にしてませんよと微笑むウェイターを見てフィオナはこんなに良い人に出会えて良かったと改めて感じたのであった。そして、この二人に本当に奇跡が起こるのは少し先の話である。
───────
崩壊液汚染地区
「オラ!くたばれゾンビ野郎ども‼︎」
正規軍の人形部隊がE.L.I.Dと激戦を繰り広げてる中にリバイバーはそこにいた。彼は改造を施した自身の兵装テストと正規軍との交渉を目的にクルーガーの許可を得て正規軍と接触し、現在行われているE.L.I.D掃討戦に参加していたのであった。通常のE.L.I.Dはもちろん、スマッシャータイプのE.L.I.DまでV.S.L.Cやレールガンで楽に撃破していく様を見て正規軍の士官達は彼に興味を示していた。
すると突然警報が鳴り響いた。
《D級E.L.I.Dを確認‼︎各員ヒュドラを足止めにし撤退せよ‼︎》
正規軍がようやく撃退できるレベルのD級E.L.I.Dの発見の知らせを受けてあたりは騒然となるがリバイバーは落ち着いていた。
『何をしているリバイバー!貴様の力は充分わかったから早く撤退しろ‼︎』
「いや、俺はこのままD級を相手にする」
『正気か貴様⁉︎我々でも撃退がやっとなバケモノだぞ⁉︎』
「だったらお前さんらは運がいい。そのD級がくたばる瞬間が見れるかもしれないからな」
『何…⁉︎それは本当か‼︎』
「理論上はな。それに、殺さなくとも致命傷くらいは与えられる筈だ」
そういいリバイバーは現場は急行していく。すると、遥か彼方に筆舌に尽くしがたい見た目をした大型のD級E.L.I.Dがヒュドラやテュポーンを薙ぎ払っていた。リバイバーはそれを確認すると、左のレールガンの銃身を外し右のレールガンに連結させロングバレルにした。その後フォアグリップを付けて両手で持てるようにすると義足のふくらはぎに追加したパイルバンカーを地面に突き刺し身体を固定、さらにF.E.F.G基部のシールド部分を後ろに回し、同じく先端につけたパイルバンカーを地面に刺した。
準備を終えたリバイバーは電力を生成しエネルギーを溜めつつ、逆コーラップス技術をつかい特殊弾丸を成形していく。
「弾丸、エネルギー共に良し…目標との距離…問題無し……発射‼︎」
リバイバーは全力でブースターを吹かしながら引き金を引き、レールガンを放つ。その瞬間、バシュン‼︎と大きな音が鳴り固定して前進してるにも関わらずリバイバーは反動でやや後ろに下がった。放たれた弾丸は辺りの地面を衝撃波で崩しながら射線上のA級E.L.I.Dを引き裂き、D級E.L.I.Dに命中する。すると、弾丸はD級E.L.I.Dの硬化した皮膚を破砕し、貫通していった。D級E.L.I.Dはおぞましい叫び声をあげると倒れ込み、それきり動かなくなった。
『なっ…⁉︎D級を…一撃で…⁉︎』
『リバイバー…一体何を…?』
「まぁ色々言いたい事はあるが、とりあえず撤退させてくれ。話はそれからだ」
安全地帯へ帰還したリバイバーは士官達に説明をし始めた。
「俺があのレールガンに込めた弾丸は、ウルツァイト窒化ホウ素っつうダイヤより硬い鉱石をベースに人工物最硬のハイパーダイヤモンドやらタングステンやらを混ぜた特別性のKEP弾だ。で、それを逆コーラップスで出した大電力とバレルを長くしたレールガン本体で撃ちだした。見ての通り威力はあるがそれ故に使いどころが難しい。しかも反動もデカイし逆コーラップスじゃなきゃ腕をいちいち取り替えなきゃならねぇ。ロングバレルでなくとも撃てるが威力は落ちるな」
リバイバーはこの特殊弾丸を用いたレールガンを神話にある、一度抜けば生き血を吸うまで鞘に収まらないという魔剣になぞらえ、『ダインスレイブ』と名付けたがそんなことは士官達にはどうでもよく、一人の士官が本題に入った。
「それで、交渉とは…?」
「簡単だ。俺はあんたらの傘下には入らないが出撃要請があれば余程なことがなければ従う。その代わり、俺の周りの奴らに手を出さないでくれ」
「なっ⁉︎あれだけの力を持って、グリフィンに残るだと⁉︎そんな横暴が…」
「だが、俺が正規軍入りしたら、俺を巡って派閥や権力争いが起きるのは明白だろ?ただでさえカーターとかいうエリザのケツ追っかけてたロリコン将軍がフェアリーリリースとやらで失墜してエゴールも除隊した現状で、お前さんらも身内同士で無駄な血を流したくないだろ?」
リバイバーの尤もな指摘に彼らは返す言葉もなく、この場はとりあえず仮受託し、後日改めて交渉するとの事で話は決まった。
「ありがとよ。あと、これだけ覚えておけよ。交渉が決まったあとに約束を違えたら…コレがお前さんらに降り注ぐからな?」
そう言い残し、リバイバーはグリフィンに帰っていった。
後日、鉄血が占領してる資源地域の奪還作戦を受けたノア除く第一部隊とリバイバーはすぐさま準備に取り掛かった。
_人人人人人人人人_
> ロリコン将軍 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
まぁ、だいたい合ってるっしょ。求めてるの中身だけど。(言い方ェ…)
『フォンガードナー』
元ネタはケータイ捜査官セブンの彼ら。性格とかは大体一緒だけど何故か1号機は唐突に寒いギャグを言うバグがある。(ヒント:元ネタの名前)
『ダインスレイブ』
元ネタは言わずがな、オルフェンズの畜生爪楊枝。
弾丸は元ネタのように無駄に長くはないが威力は充分。ていうか、思い切ってD級やっちゃいました。排熱とかのデメリットはありますけどね。電力下げて威力抑えればまだ使える場面はありそう。
最後のはoldsnake様の『破壊の嵐を巻き起こせ!』でのコラボ参加への布石です。よろしくお願いします。