大神紅葉は防人である   作:社畜戦士 くっ殺

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難産でした……。

幾つかの案があって、それを決めるのに時間が掛かりました。

オリジナル要素増えてますので、引き続き暇つぶしにどうぞm(_ _)m

最後に補足?あるので暇な方おなしゃす。


レオ・バーテックス

首を捻じ切られた。

 

腹を貫かれた。

 

頭部ごと叩き潰された。

 

 

七人御先(しちにんみさき)”によって生まれた分身が次々に殺されて行くのを、レオ・バーテックスへと“生大刀”を斬りつけながら若葉は歯嚙みする思いで見ていた。

 

動きが別次元だ。千景の持ち前のスピードと、“七人御先”という手数を増やす精霊が居なければ勝負はとうに着いていた。

 

 

圧倒的なパワー、スピード、手数を誇るレオ・バーテックスに対しての若葉達の対処は、千景の“七人御先”でガードしつつ、その隙に斬り込む、というジリ貧戦法を余儀なくされていた。

 

 

「勇者ぁパーンチッ!!」

 

 

千景がガードした隙に出来た敵の懐へ、“天の逆手(てんのさかて)”を構えた友奈が飛び込む。

 

一目連(いちもくれん)”により暴風を宿した腕を振るい、全身全霊の一撃をレオ・バーテックスへと叩き込んだ。

 

重い直撃音と、拳から伝わる確かな手応えに友奈に笑みが浮かぶ。

 

だが、たたらを踏む事無く持ち直したレオ・バーテックスに血の気が引いた。

 

 

レオ・バーテックスの四肢が変形する。鞭の如くしなやかになったそれは、友奈の両手を左右に捕まえると自身の身体の前へ宙吊りにした。

 

ガパリと開けた口に数瞬疑問を浮かべるが、徐々に集まる熱エネルギーを見てヤバいと直感が警鐘を鳴らす。

 

 

「っ、この、このぉ!!」

 

「友奈ぁ!! 千景、腕を切り落とすぞ!」

 

「もうやってる!!」

 

 

足を振り上げ必死に抵抗するが、空中という力が入らない状況での抵抗ではあまり効果が無い。

 

若葉、千景が急いで腕を切断しようと武器を振るうが、ギチギチと凄まじい密度の筋肉をした腕に食い込むだけで、切断までには少し時間が掛かる。

 

二人の顔に焦りが浮かぶが、その中でも冷静に動いたのは鞭を振るう歌野だった。

 

 

(さとり)”により行動を先読み。音速で鞭を振るい、脚を払うと同時にレオ・バーテックスの首元へと鞭を巻き付け地面へ引き倒す様に後ろへと引っ張る。

 

直後、レオ・バーテックスから放たれた莫大な熱エネルギーの火球はギリギリ友奈に当たること無く上空へと撃ち出された。

 

撃ち出された延長上に居たバーテックスが、身が焼ける苦悶に苛まれる暇も無いままに消し飛んだのを見て、一同がぞっとする。

 

 

「二人とも、友奈さんを!!」

 

 

「すまない歌野、助かった!」

 

「ありがとー、ってあちちちち?!」

 

「高嶋さん?! 大変、勇者服が!」

 

 

漸くレオ・バーテックスの腕を切断した若葉と千景が、友奈を抱えて離脱する。

 

助けて貰った礼をする友奈だが、火球が掠ったのか一部に火が付き燃え上がる勇者服を抑えて飛び跳ねた。

 

傍らに居た千景も気付き、急いで消化の為に友奈の勇者服を手で懸命に払う。

 

 

「さて……、どうするかしら?」

 

「……斬り続ける他ないだろう。頑丈とはいえど、他の融合体と同じで無限に回復する訳ではないだろうからな」

 

「脳筋ね、とは言いたいけれど、そうするしかなさそうね」

 

「ぐんちゃん、大丈夫? “精霊”の連続使用は危険だよ!」

 

「高嶋さん、それは貴女も同じでしょう」

 

 

歌野の確認に若葉が生大刀を構えながら宣言する。その内容にやっぱりか、とでも言いたげな目をしていた千景だが、それしか答えが出ないのか賛同した。

 

先程から連続で“精霊”を使っている千景に心配そうな顔をする友奈に、千景が笑みを浮かべて指摘した。

 

 

それにしても、と若葉がレオ・バーテックスから注意を逸らさずに言う。

 

 

「モミジはどうだろうか。正直、アイツ抜きでは厳しいな」

 

「弱音はノンノン、と言いたいけれど、確かにそうね。か・な・り、ハードだわ」

 

 

若葉の言葉に、歌野が苦笑いを浮かべながら言う。先程までのバーテックスの襲来によって疲弊していたとはいえ、万全な状態であってもまともに対処出来る自信がない。

 

四国で耳にした、“禁忌精霊”ならばまだ対抗は出来るのだろうが、あれは万全な状態であって二、三回が限度なのだそうだ。

 

また個人によって差があるらしく、人によっては一回でダウンしてしまう事もあるらしい。

 

 

だからこそ、皆が認める程の力を持つモミジに戦線に立ってほしかったのだが、

 

 

「……来るぞ、構えろ!」

 

「「応!!」」

 

 

レオ・バーテックスが立ち上がる。刺すような殺意に身を引き締めつつ、若葉は檄を飛ばした。

 

 

「モミジが耐えた戦線だ。アイツが居なくとも、私達で押し返すぞッ!!」

 

 

――モミジは、気を失ったまま目覚めていなかった。

 

 

 

 

此処は何処だ。

 

 

目覚める。だが其処は樹海化していた四国ではなく、見たこともない空間。そこがこの世の何処でもないことは直ぐに気付いた。

 

 

『お目覚めか。大神紅葉』

 

「……俺、なのか?」

 

 

声に振り向けば、子供ほどの体躯が目に映る。その異様さに気付いたのは、その者の姿を見てからだ。

 

見間違え様のない、小さな頃、“天災”が起きた頃の俺の姿。

 

 

『お仲間が必死に戦ってるのに吞気な事だな』

 

「何を……、そういえば?!」

 

 

意識が急激に覚醒する。あれからどれほど時間が経った?若葉達は無事なのか?急いで戻らなければという感情とは別に、安否確認が取れないもどかしさに焦りを感じる。

 

 

『何だ、戻るのか』

 

 

素っ気ない態度の少年(モミジ)に、当たり前だと返す。

 

 

「若葉達が……、俺の大事な仲間が危険な目に合っている。それを見殺しになんか出来るかよ」

 

『ふーん。だが、まぁ、言っちゃあ悪いが』

 

 

ちらりと、此方を見透かす様な目で、

 

 

『お前、死にに戻るようなものだぞ?』

 

 

少年は続ける。

 

 

『おかしいとは思わなかったか。本来直ぐにでも供給される筈の神力が、何時まで経っても来ない』

 

 

少年の言葉に心当たりがある。あの少女との戦闘中、そしてレオ・バーテックスとの数合のやり取り……。本来なら回復する筈の神力が、全くといっても良いほどに回復しない。

 

樹海内で、“神樹”の結界内で怪我で気を失うなんてことはよっぽどでもない限り有り得ないのだ。

 

 

――だが、そうなる心当たりならある。

 

 

『なんだ、分かってるんだな。……そうとも、大神紅葉』

 

 

ニタリと、少年はモミジを嘲笑う様に笑みを浮かべ、

 

 

『“穢れ”を溜め込み、人類を守護する者としての座から堕ちた。お前は“神樹”から見放されたんだよ。いわば、今のお前は――』

 

 

突如として身体が重く感じる。続いて感じるのは、身体の内から湧く嫌な感覚。

 

血管を通して身体中に回っていくそれを見て、朧気に理解する。

 

これは、“穢れ”だ。

 

 

――俺を、人から“堕とす”為の穢れだ。

 

 

『ゆっくりと消滅を待つだけの、ちっぽけな有象無象なだけにすぎない』

 

 

ケタケタと、少年は楽しそうに嗤っていた。

 

 

 

 

「いいか、此処を動くなよ」

 

「戦況が動き次第指示を出します。辛いでしょうが、それまで耐えて下さい……っ!」

 

 

“巫女”の護衛に入った球子と杏が、レオ・バーテックスを鋭く睨みながら口を開く。

 

直ぐにでも援護の為戦線に戻りたいだろうに。それでも護るべき仲間の為に、奥歯をギリギリと食いしばりながら我慢していた。

 

 

その中で伊予島杏は、冷静に戦況を分析する。味方の消耗具合、今時点での優劣と、これから先の戦況の移行……。

 

その上で、答えが出る。

 

この勝負、“勇者”側が負ける可能性が高いと。

 

 

最初のバーテックスとの攻防が長引きすぎた。あの消耗が無ければ、そして、“勇者”全員に“禁忌精霊”を降ろす余力があれば、戦況はひっくり返るだろうと確信する。

 

 

だが、そんな都合の良いことは有り得ない。

 

 

「……お願いします、皆を助けて――」

 

 

ただ一心に祈る。純粋で、無垢な少女が必死に祈る。

 

相手は不明。だが、この状況に手を貸してくれる、そんな好都合な神様へと向けて。

 

 

望月梓は、祈りを捧げていた。

 

 

「――神様……っ!」

 

 

――樹海が広がる神の世界に、大きな満月が爛々と姿を現した。

 

 

 

 

「――はぁっ!!」

 

「せいやぁッ!!」

 

 

若葉の“生大刀”、友奈の“天の逆手”がそれぞれ確かな威力を持ってレオ・バーテックスへと叩き込まれる。

 

だが、相手は不動。ただ攻撃を受け止め、その上で無傷だとアピールをしたいのだろうか。

 

 

――遊ばれている。

 

 

若葉はそう確信し、ぎり、と悔しさから歯を鳴らした。

 

最初ほどの攻撃の威力はなく、ただ此方の攻撃を受け止めては投げ飛ばすなどの反撃を見せるだけ。

 

最初の一撃必殺の様な殺傷力ある攻撃を放ってこないのには、理由がある。

 

 

千景が、ついに“精霊”を降ろせなくなった。

 

 

――キャパオーバーだろうと、容易に予想がつく。

 

油の切れたブリキ人形の様にろくに動くことも出来なくなり、歌野に中距離からの援護と千景の守備を任せている状態だ。

 

千景を責める事はない。全ては状況を判断しきれなかったリーダーである私の責任だろう。

 

 

だが今は、出来ることの全てを奴に叩き込むだけ――!!

 

 

若葉の剣戟と友奈の拳戟、そして歌野による先読みの鞭の乱打がレオ・バーテックスへと与えられる。

 

疲労した状態とはいえ、今出来る全力の攻撃にどうだと期待を込めて見るが、変わらずレオ・バーテックスは不動のままだった。

 

揺らがない。

 

獅子王(レオ・バーテックス)は毅然として若葉達の前に立ち塞がっていた。

 

 

だが、状況は一変する。

 

 

「がっ?!」

「うぁ?!」

 

「二人とも!! ぐっ……」

 

 

疲労がピークに達したか、それとも攻撃を繰り返せど効果が無いレオ・バーテックスに呆気に取られたか……、ヒット&アウェイを繰り返していた二人のタイミングが見事にずれた。

 

二人の首をへし折らんと掴み上げ、援護に入る歌野へと足元の瓦礫を蹴り飛ばし牽制する。動けない千景が居る以上、歌野はどうするべきかと頭をフル回転させる。

 

 

若葉と友奈の顔色が次第に変わっていく。苦悶の表情を浮かべ死へと着実に進む彼女達を見て、歌野は即座に行動を決定した。

 

 

「千景さん、モミジさん、ちょっとソーリー!!」

 

 

鞭を振るい、千景とモミジの身体を一纏めに縛ると、球子達が居るシェルターへと目測でえいやと放り投げる。

 

多少の痛みはあるだろうが、そこは勘弁してほしい。文句なら、後で幾らでも言ってくれ、と苦笑いする。

 

 

「別に、死ぬつもりなんてないけれど……っ!」

 

 

駆ける。全身全霊で駆ける。

 

回避も、防御も考えない。最短距離で、レオ・バーテックスへと肉迫する。

 

 

あの日大社の神官は確かに言っていた。

 

 

――“禁忌精霊”は万全な状態であっても使役には二、三回が限度です。

 

 

上等だ。ならばその限界(リミット)、軽々と超えてやろうではないか。と歌野は笑みを浮かべる。

 

此方へと吹き飛ばされ砲弾の如く迫る瓦礫を最小限の動きで躱す。全ては避けきれない、クリーンヒットが無いなら無問題だ(ノープロブレム)

 

 

「私はいずれ“農業神”になる女よ。こんなただの神様の使いっ走り(バーテックス)なんかに良いようにされて堪るもんですか……っ!!」

 

 

――歌野は、今は四国の“勇者”という立場ではあるが厳密にはまだ認定されてはいない。

 

別に歌野が“神樹”が認めていないから、という訳ではなく。大社が運営する“勇者システム”のデータ上に歌野がまだ完全に登録されていないからだ。

 

最低限の、“勇者”服へとボタン一つで変身する事が出来るだけで、他の若葉達の様に“精霊”を呼び、その身に降ろす“精霊降ろし”は使用できない。

 

 

先程まで力を貸してくれていた“(さとり)”は、歌野を(あるじ)と認め、“覚”から波長を合わせ自主的に力を貸してくれていただけだ。

 

その為他の“勇者”とは違い、力をダイレクトに変えるために疲労も段違いに溜まるのが欠点と言えるだろう。

 

 

あの子()……はもう無理ね、力を借りた時間が長かった。無理をさせて申し訳ないわ」

 

 

千景が“精霊”を降ろせなくなっていたのを見ていたからか、もしやと思い力を借りようとしても、“覚”から感じる反応が弱々しいのが分かった。

 

これでは意味がない。と即座に考えを切り捨て、限界が近くなっている若葉と友奈の二人を視界に入れつつレオ・バーテックスへと肉迫する。

 

 

「二人を、離しなさいっ!」

 

 

鞭を振るう。風を切って振るわれる鞭は、甲高い音を立ててレオ・バーテックスへと直撃した。

 

 

だが、決定打にはならない。

 

 

虫の息となった二人を後回しにして、先にまだ動ける歌野を仕留めようと考えたのかレオ・バーテックスが構える。

 

 

身体中ボロボロだ、多分最初の様な攻防が来れば避けきれないわね。と弱気になる自分を、ぱん、と頬を叩いて活を入れる。

 

――逃げ腰になるな、今の自分に出来ることを精一杯やりきれ!

 

 

「カモンッ!!」

 

 

レオ・バーテックスが踏み込む。

 

 

――それは今までのどの攻撃よりも早い、即ち()()()()()()()()()()()()()()

 

 

胴体を貫く手刀が歌野へと迫る。

 

徐々に実感する、死という終わり。

 

仲間達が逃げる時間を稼ぐため、せめて一矢報いる……!と歯を食いしばり相手を睥睨して鞭の柄を振り上げた時、声が聞こえた。

 

 

――――!

 

 

あの子()の声だ。逃げていない。最後まで、力を貸してくれるというのか。

 

言っている内容は分からないが、何となくこうかな?というのは予想がついた。

 

 

負けるな、頑張れ――!

 

 

――その(あるじ)を想う“精霊”の純粋な心意気にか、はたまたその一連の流れを見ていた“その精霊”の気まぐれかは分からない。

 

 

だが、

 

 

――歌野の身体を中心に、金色の風が暴風さながらに舞い上がった。

 

 

突如として現れたその威容、そして確かに感じる“神威”にレオ・バーテックスが初めて明確な警戒を露わにする。

 

金色の風が晴れる。そこに居たのは確かに歌野であったが、今までの彼女とは容姿が大きく変わっていた。

 

 

腰に巻いた派手な虎の革の袴。

 

目元には歌舞伎役者の様な紋様が入り、頭には締め付ける様に金色の細い金具が取り付けられている。

 

純白の、だが少しボロボロな法衣を纏った歌野が、目をぱちくりとさせてワッツ?!と驚嘆の声を上げた。

 

 

「ワォ?! 何事?!」

 

「……もしかして“禁忌精霊”か?」

 

「わぁ、歌野ちゃん格好いい!」

 

 

解放され少しずつ体力を回復していた若葉と友奈が、その姿を見て口々に感想を言う。

 

 

僅かに空気が弛んだのを見て、それを冷静に見ていたレオ・バーテックスが動いた。

 

 

それに反応し、マズい、と二人を庇おうと歌野が焦った瞬間、()()()()()()()()()()()

 

 

「“変われ”」

 

 

声と共に手を出せば、その手に金属製の、歌野の背丈ほどの如意棒が現れる。それを緩やかに流れる渓流の如く淀みなく振り回し、迫るレオ・バーテックスをさながらゴムボールの様に軽々吹き飛ばした。

 

その武器、そして次々と湧き水の様に頭に浮かぶ“力”の使い方に、歌野はなるほど、とその“精霊”の本質と起源を理解する。

 

 

――義理人情に重きを置く好漢、自らが抱いた野望への道を猪突猛進に進み続け、果ては“神”の座にまで至った石から産まれた石猿。

 

 

孫悟空(そんごくう)。斉天大聖とも呼ばれた貴方の力、私に貸して頂戴!!」

 

 

歌野の叫びに応じる様に、歌野の両眼が金色に染まる――。

 

 

 

 

 

 




うたのんの“禁忌精霊”の案として、もう一つ“大百足”がありました。山を何周も回るほどに大きな妖怪ですね。

その際のビジュアルが完全に闇堕ちしてたんで(鞭が“大百足”になり、巻き付いた相手をチェーンソーさながらに削り取る、身体に“大百足”からの呪いが回る等)、うたのんは闇堕ちなんかしないっ!というみーちゃんの叫びが聞こえ変更。猿の“覚”繋がりから“孫悟空”に。

自分の野望をがむしゃらに貫き、地上の猿達の王から果てには神へと登り詰めたその逸話が、目指せ農業神なうたのんに合ってるかなと言い訳&説明。


長くなりましたが、いつも読んで下さってる方々ありがとうございます。これからも頑張るので優しく、気長にお付き合い下さい。m(_ _)m
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