あの日の桜の下で永遠を   作:リトルデーモンリリー

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思いつきで始めたので拙い文章だと思いますが是非最後まで読んでいってください。


プロローグ ~いつまでも訪れる春~

あの日のことは今でも鮮明に脳裏に浮かぶ。

高校入学式の日、桜色の花弁がヒラヒラと舞い踊る中、その下に儚げに立っている一人の少年がいた。

ふと彼と視線が交差する瞬間は、時間にすれば一瞬のものだったが永遠の様に感じられるほどの感覚に見舞われた。彼の瞳はどこまでも広がる蒼穹のような空色をしていて、私と近しいものだった。だが、瞳の奥に映る何かは、どこか忘れられないような色をして目が離せなかった。

 

この出会い・この瞬間が私の高校生活、そしてこれからの運命を変える出会いとなっていくということは誰が想像できただろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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?「ハァッハァッハァッ」

 

 

 

四月のある日、私にとってはとても・とても・とてーも!!大切な日なのだが、ある失態により猛烈に焦っていた。

失態に気づいた時から急いで行動し、現在は全力で走っています!!

 

こんなに走るのはいつぶりだろうか。

高校を卒業してからは運動などは久しくしなくなったので、あの頃ぶりだろうか。

今日は一年に一度の恒例のあの日だということで、色々な感情が頭の中を駆け巡りなかなか寝付くことができず、そしてやはりというべきか寝坊をしてしまっていた。

この寝坊も一年に一度の恒例となりつつあり、自分でも少し笑えてくる。

 

 

?「あぁ〜〜、もう!!お母さんも雪穂もなんで起こしてくれないのーー!」

 

 

 

走りながら叫んでいるせいか、周りの人から様々な視線を向けられるが、今私はそんなものを気にする余裕もなく走っている!

 

 

?「早くしないと怒られちゃうよ〜〜〜!!」

 

 

時間が迫っていて余裕はないが、このまま走れば予定の時間にはギリギリ間に合う・・・はずだ!!

 

 

 

?「間に合え〜〜〜ーー!!」

 

 

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?「で?なんで20分も遅刻したのですか?」

 

 

 

何やかんやあって時間には間に合わず、着いたのは10分ほど遅れてしまった。

そして私は今、鬼の目の前で正座をしていた。

それはものすごい、いい笑顔をした鬼の前で正座をしている。顔は笑顔で知らない人が見れば魅了されそうな笑顔をしているが、目は全く笑っていない。こんなにも怖い笑顔があるのかと驚くほどだ。

そして私にはわかる、この笑顔は彼女怒りがMAXの状態の時であると。

 

 

?「いや〜、なんといいますか〜、そのーいろいろありましてー、アハハハハハ…」

 

?「(ニコッ)」

 

?「ひぃ!?」

 

 

この時私はヤバイ!! と思って取り敢えず事実を正直に話すことにした。

 

 

?「ごめんなさいっ!走れば間に合いそうだったんだけど、走っている途中にパンの香りがしてきてちょっとだけ覗こうかなーって思って、中に入ってしまいパンを買って食べていました!!」

 

 

正直にありのままの真実を告げると彼女は呆れたのか、こめかみに手を当てながら深いため息をついた。

 

 

?「ハァー、あなたはいっつも人に心配ばかりかけるんですから!!もう心配して損しましたよ。それよりも後からみんなにもちゃんと謝ってくださいよ?少しとはいえ私達が遅刻しているんですから」

 

?「ごめんなさい……」

 

?「もういいですよ慣れました…それよりもみんなも待ってくれていますし。ほらっ!行きますよ」

 

 

呆れたように彼女は言っているが、口元には笑みも見えており何だかんだ優しい幼馴染が手を差し出してくれた。

 

 

?「うん!!ありがとう!!!」

 

 

 

私は思わず心優しい幼馴染に抱きついてしまった。彼女に抱きつくと長い髪の毛から彼女の香りが鼻腔をくすぐる。

強くて優しくてしっかり者の彼女は、私の憧れであり、そして大事な親友です!

 

 

?「もうっ!歩きづらいですよ!離れてください!!」

 

 

そういいながらも、特に振り払おうともせずに笑みをこぼしながら言ってくれた。

その様子を見ながら、ここまで口を開かなかったもう一人の親友が話の区切りがついたのかと口を開いた。

 

 

?「フフッ、でもホント事故とかにあってなくて良かったよー〜」

 

?「ごめんね、心配させた上に待たせちゃって??」

 

?「大丈夫だよそんなに遅れてるわけでもないし〜」

 

 

フワフワとしていて、聞いている相手を癒してくれるような声が耳の中を通り抜けた。

彼女も私の大事な親友だ。料理や裁縫などが得意で、誰よりも女の子らしくて可愛い子!!彼女のことも当然、尊敬していて私の憧れだ!

 

 

 

?「本当に2人ともごめんなさい!」

 

 

改めて、謝罪をするために私がそう言いながら頭を下げた。返事が特にないので、顔を上げてみると2人とも笑顔を浮かべながら私の顔を見ていてくれている。

 

 

?「大丈夫ですよ、困らされるのは慣れてますから」

 

?「えーー!ひどいーー!」

 

?「アハハハハー…、お話もこの辺にしてそろそろ行こっ!」

 

 

苦笑いをしながら、誰よりも女の子らしい彼女が声をかけてきた。

 

 

?「うん!そうだねじゃあ改めて行こっか?」

 

 

そう言い私は二人の前を向いて歩き出した。

 

 

?「あれからもう長い時間が経ちましたね」

 

?「そうだね、私たちが知り合ったのは幼稚園生の頃だし長い付き合いになったね」

 

?「うん、本当にいろいろあったね……本当に色々…」

 

 

私は後ろに歩く2人と今までの事を思い出しながら歩いていく。

この二人は昔からの幼馴染でずっと長い時間を一緒に過ごしてきた。目を瞑れば、今までのことが昨日の出来事の様に思い出せる。

楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと、それら全てを共に分かち合ってきた。

高校では同じ部活をして、同じ夢に向かって輝きを追い求めた。大学では少し離れてしまったけど、それでも疎遠になる事もなく今もこうやって会えている。

今日はこの二人と、高校生活で一緒に夢に向かって走り抜けた仲間たち六人、私を含んだ合計九人である場所へ向かっている。

 

 

そう、私達の終わりと始まりの場所……

 

 

 

 

 

 

 

 

?「今年もみんなと行けることができて良かったよ。今年もきっと喜んでくれるよね……」

 

?「そうですね…」

?「うん…」

 

 

 

 

私たちの間では静寂が訪れ、靴の音だけが響いていた。

 

 

そんな中、頭上からは桜色の花弁が舞い散っている。これは徐々に目的地に近づいてきている証拠だ。

 

桜の花弁たちは私たちを歓迎しているかのように、たくさん舞い踊っており、そんな桜色のトンネルの中を私たちは進んでいく。

 

 

 

 

 

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目的地のある見晴らしのいい丘の上へと着くとほかの六人がすでに揃っており、それぞれが話などをしていた。

私たちの到着に気づくと、あるものは笑顔で胸の前で手を振ってくれ、あるものは不機嫌そうに頬を膨らませていたり、そしてあるものは興味がなさそうに装いながらもどこかソワソワしながら髪の毛をクルクルといじっていた。

 

こう見るとみんなバラバラな性格であるのによくここまで長く付き合いがあるものだと不思議に思えてくる。

これも彼が繋いでくれたものなのだろう。

 

 

?「ちょっと〜、なんでこんなに遅れてくるのよ〜〜!!」

 

?「に、にこちゃん、穂乃果ちゃんも何かあったのかもしれないし話を聞いてあげようよ?」

 

?「にゃー、にこちゃんは相変わらずうるさいにゃー、近くであんまり叫ばないで欲しいにゃー」

 

?「そうよ、こんなところで騒がないで欲しいわね」

 

?「まぁ、にこも落ち着いて。ちゃんとみんな集まれたんだからいいじゃない」

 

?「そうやん、彼だって怒っているにこっちやなくて宇宙No. 1アイドルの笑顔の姿を見たいと思うでー」

 

 

怒っている者を宥めてくれていたりしているが、時間に遅れてしまった私が悪いのだからと思い、アハハッとバツの悪い苦笑いをしながら喋った。

 

 

 

?「ごめんなさい!!寝坊しちゃった挙句、寄り道しちゃってて遅れちゃいました!!」

 

 

私が正直に訳を話すと、長い黒髪の背の小さい少女が前に出て私に向かって指をさしながら喋ってくる。

 

 

?「まったくあんたねぇー、心配して損したわよ!!」

 

?「そうやねぇー、にこっち穂乃果ちゃんが事故にでも巻き込まれたんじゃないかって相当心配してたけんなー」

 

 

紫色の髪色をした彼女はニヤニヤとした顔で黒髪の彼女へと言葉を投げかける。

 

 

?「な!!そんな心配してないわよ!!私が心配なんてするわけないでしょ!!」

 

 

そう彼女言いながらそっぽを向いてしまった。だが耳まで真っ赤にしているので説得力はなく、その姿を見たほかのみんなは微笑みをこぼした。

私が遅刻したっていうのにみんな怒るどころか、心配をしてくれるなんて本当に勿体無いくらいの仲間たちだ!

こんな素敵な仲間たちに出会えたことは私にとっての奇跡だ。

 

 

?「それじゃあ、まずは掃除からしようか!!」

 

 

 

 

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私たちは今、小さな丘の上に一つだけある墓標の掃除をしていた。墓標のそばには大きな桜の木が立っており、満開の桜の花びらが舞っていた。

この場所にしようと提案したのは私で、この場所はみんなにとって、そして彼にとっても大切な場所だったからだ。

ここに墓標を作るのは少し無理を頼んじゃったけど、それでも彼ならここが良いと言うだろうと思って。

 

 

 

私は墓石に彫ってある名前を見て、口元を緩ませて笑みが零れた。

そこには大切で、絶対に忘れらない、忘れてはいけない私の初めて恋をした人の名前が記されていた。

 

 

?「(今年もちゃんとみんなで来たよ)」

 

 

そう心の中で彼に届くよう呟くと、それに呼応するかのように風が吹き抜けていきたくさんの桜を舞い踊らせていった。

 

 

 

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それからしばらくの時間掃除をして、来た時よりも綺麗になった墓標の前で私は目を閉じていた。

今はみんな休憩をしていて、墓標の近くにいるのは私だけだ。そんな中、私はあの日のこと・あの時間のこと、そして彼のことを思い出していた。

私が墓標の前にずっといるのに気づいた一人の友人が私の元へ来て口を開く。

 

 

?「あの日から長い時間が過ぎましたね…」

 

 

私は今にも涙が溢れそうなのを目を開き、海未ちゃんへと話を始める。

 

?「そうだね…本当に長かった……私たちが今こうして笑いあっていられるのも彼がいてくれて、彼がみんなを繋いでくれたおかげなのに……、それなのに……彼と一緒に歩いていけないなんて、神様は本当に意地悪だなーって思って…」

 

 

これは私のワガママだ。人の運命は決まっていて抗いようなんてないのかもしれない。それでも、そんな運命を私は呪ってしまいたいぐらいで、そしてそんな運命を定めた神様は嫌いだ。

 

 

?「そうですね…」

 

 

彼女はそういうと私の元へときて、優しく後ろから抱きしめてくれた。

 

 

?「大丈夫ですよ…彼は今でも私たちのことをちゃんと見ていてくれてますし、それに私はもちろん、みんなもあなたのそばにずっと居ます!だから安心してください、あなたは1人じゃありませんから」

 

それだけ私に言うと、彼女は私から離れて少し離れたみんなの元へと向かっていった。

 

 

 

?「本当に敵わないなぁーもぅ………」

 

 

私は零れた涙を手で拭き取りながら呟いた。我慢していたはずなのにあの親友のせいで涙は止まらなくなってしまっていた。

 

彼がいなくなってしばらくは私は周りが見えていなかった。いや、見たくなかったのかもしれない。彼がいない現実を見たくなくて。

自分でも何をしていたかは覚えておらず、毎日泣いていたことだけが唯一記憶に残っている。家族にも友人にも迷惑をかけて、今思えば恥ずかしい限りだ。その時みんなが居てくれたおかげで私は1人じゃないって気づけた。立ち直ることができた。

 

私は、みんながいてくれなかったら、こんな現実に耐えることができなくて彼の後を追っていたかもしれない。

みんなのおかげで今の私がある。いま私がここでみんなといれるのは紛れもなく仲間たちのおかげだ。

 

自分は弱い人間だ。それでも仲間が支えてくれる。

みんなと一緒だから乗り越えていける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなは今少し離れたところで賑やかに騒いでいる。この懐かしい光景は昔と変わらず、これに何度救われたことだろうか。

そう思うと止まりかけていた涙が、また頰を伝ってくるのがわかる。

 

 

私は墓標の前でしゃがみこみ、目を閉じ、自分の内にある思いを一つ一つの言葉にして紡いでいく。

 

 

 

?「久しぶりだね!まだ覚えてくれてるよね。今年もみんなで君のとこへ来たよ。私だけでもこの日は絶対毎年来ようって思っていたけど他のみんなも毎年来てくれるなんて嬉しいけど、相変わらず他の女の子からモテモテでちょっと妬けちゃうな〜〜」

 

そう私はすこし不満げか表情をしながら口にする。

 

 

?「って言っても、やっぱりみんなも君を大事に思って来てくれてるから嬉しいな」

 

 

何だかんだ言ってもやはりこの気持ちは嘘ではない。みんなが彼を大切でかけがえのない仲間だと思って、毎年のように来てくれているので私の心の中は嬉しい気持ちで満たされている。

 

 

?「家の仕事は昔から手伝ってたけど、最近はよく褒めてもらえるぐらいたくさん頑張ってるよ。すごいでしょ!!でもまだ寝坊とかでお母さんと雪穂に怒られるんだけどね〜アハハ〜〜」

 

そう笑いながら言い、この一年間の出来事を彼へと伝えるべくいろいろなことを喋った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「君がいなくったあの日から私はしばらく泣いてばっかりだったけど、それでもみんなが支えてくれて、君の分までいっぱい生きようって……君との約束を果たそうって……君が好きだって言ってくれたこの笑顔だけは絶対に絶やさないようにって頑張ったよ?」

 

彼との約束。これは私の中に永遠と残り続ける約束。

 

 

?「それでもねやっぱりここに来ると君のことを思い出しちゃうんだよね〜アハハ〜………だからね……」

 

 

必死に涙を我慢してもどうしようもなく涙が溢れてきてしまい、とめどなく頰を伝って地面へと落ちていく。

 

 

 

?「今日だけは……今日だけは……私のワガママだけど…約束を破っちゃうのを許しください…」

 

 

 

 

 

 

 

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しばらく時間が過ぎ、頰を伝って落ちていく涙が止まりそろそろみんなのとこへと行かないとと思い立ち上がった。

 

最後に一つだけ伝えようと私は墓標向かって言葉を紡ぐ。

 

 

 

?「私はこれからも君との約束を守れように頑張るね。そして君の分も一生懸命生きていくからね、しっかり見守ってくれてると嬉しいかな。じゃあまた来年も、再来年も…その先もずっと来るからね」

 

 

 

 

 

ふと私は自分の腕で何かが一瞬煌めいた気がした。そこにはブレスレットについた二つの銀色の花があった。

 

一つは私のヒマワリ。そしてもう一つは彼の桜。その桜が私の声に返事をしてくれるかのように光ったように見えた。彼はずっと私を見守ってくれている、そんな気がしてしまい微笑みが漏れてしまった。

 

それだけでも私がこれからも頑張っていく理由には十分だ。彼がついていてくれている、それだけで……

 

 

私は振り向いてみんなの方へと歩いていく。

 

そして彼にだけ届くようにと小さな声で呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「ずっと好きだよ魁君、これからもこの先もずっと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の小さな呟きは誰かに聞こえることなく、ピンク色の風へと流されていき空へと吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

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これから紡ぐ物語は私が初めて恋をした彼との3年間の話。

長いようで短いたったの3年間という、人生においてはごくわずかな時間。

それでも私にとっては、無限にも思えたようなたくさんの時間で、たくさんの思い出を彼から貰えた大切なひと時だ。

 

今でも忘れることのできない、永遠に忘れることのできない小さな小さな物語。

そんなお話を始めようと思う。

 

 

 




はじめまして、リトルデーモンリリーと申します。名前はまあ察して下さい笑笑
前書きにもあるとうり思いつきで書きはじめたので無茶苦茶文章だったりすると思いますが是非これからも読んでいただけると嬉しいです。僕は穂乃果推しなので穂乃果をメインヒロインにして可愛い姿をたくさん見せていけるように頑張りたいと思います!
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