魁翔「あ〜だり〜〜」
先生がプリントを列の一番前の人に順番に配っていく中で、配られたプリントを見て俺から思わず声が漏れてしまう。
そのプリントとは何を隠そう、中間テストの予定表である。まあ期末テストと違って一般科目しかテストがないのが救いである。
まあどうせ勉強しないからどうでもいいんだけどねーー。
そこの君、俺の事を頭が悪そうだと思っただろ??残念だったな!!俺の成績はちょうど真ん中ぐらいだ!!
‥‥‥‥真ん中ぐらいなのかよ、、、
魁翔「まあどうせ数学は補習だろうしなー」
園田「なんで受ける前から諦めてるんですか‥‥‥」
海未は呆れたように半目で俺の顔を見てくる。
やめて!そんなに見られちゃうと体力がゴリゴリ持っていかれちゃう!
魁翔「だって考えてみろよ?俺が数学で30点も取れると思うか?」
園田「それは‥‥‥無理ですね」
少し考えてみたようだがやはり俺と同じ結論だったらしい。ってか新しいクラスになってから一ヶ月ちょいでここまで馬鹿だと思われていると思うと少しくるものがあるな。
少し悲しくなるわ‥‥‥
魁翔「まあ後ろで今寝てるやつもどうせ補習だろうし一人じゃないならそれでいいわ」
俺は後ろで寝ているやつを見ながら海未にそう告げた。先生がテストについての説明をしてるのに呑気なやつだなーと思う。
海未も呆れてため息を漏らしている。
園田「魁翔もちゃんと勉強してくださいね?直前に泣きついてきても知りませんから」
魁翔「大丈夫だ、本当にヤバイと思ったら諦めるから」
俺の言葉を聞いてまたもやため息をついている。
魁翔「海未はため息ばっかりだし幸せが逃げて行きそうだよな」
園田「全く誰のせいだとおもってるんですか‥‥‥」
はーい俺ですね。もう海未のため息をつかせているのは俺と言っても過言はないほどだ!!
威張ることじゃねーなこれ。
このやり取りを最後に俺も睡魔に誘われてしまい深い眠りに落ちていった。
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穂乃果「魁翔くん!!クレープ食べに行こう!!」
魁翔「いや、急にどうした??」
ほんとうに急にどうしたんだ?穂乃果が急にこんな事を‥‥‥‥
魁翔「うんいつも通りだな。でなんかあったのか?」
南「近くの公園にクレープ屋さんが来てるらしいんだよ〜」
魁翔「へぇーなるほどねー。え?俺も行くの?」
穂乃果「え?行かないの?」
いやそんなに純粋な目で見ないでよ。俺がついて行くのが当たり前みたいになってんじゃねーかよ。俺はそんなに甘くないぞ!!クレープだけに!!
魁翔「まぁ行くけど」
はい私は甘いものは大好きなので同行させていただきます。
魁翔「海未は今日も部活あるのか?」
園田「はい、だからすみませんが魁翔と穂乃果の事をお願いしますねことり」
南「任されました♪」
その言い方はとっても可愛いんですが、それより一つ物申したいんですけど。
魁翔「そこは男の俺にお願いするところじゃないんすかね?え、なに?俺の信用性って穂乃果と同じぐらいなの?」
それは流石に心外だぞ海未よ。俺だってそれなりに真面目に生きてきたつもりだ!
園田「二人ともどうせ遊びだすでしょうし、早く帰らせて勉強でもするようにさせろっていう意味ですよ」
魁翔「ぐうの音もでない」
穂乃果「うぅ‥‥でもまだ一週間以上あるし今日くらい大丈夫だよ!!明日から頑張るからさぁ行こう!!」
穂乃果はそう言うと俺とことりの手をとり教室の出口へと向かって行く。ってかちょっと恥ずかしいから手とか取らないでほしいんですけどね。
園田「はぁー‥気をつけてくださいねー!」
俺たちが教室から出る直前に海未は大きな声で心配の声をかけてくれた。何だかんだ言って海未も穂乃果のことが好きだからうるさく言ってしまうのだろうな。
まあそれはいいとして、
魁翔「なあー穂乃果、別におれ逃げたりしないしそろそろ手を離してもらえませんかね?」
そう告げると穂乃果はマジマジと俺と繋いでる手を数秒間見たかと思うと、パッと勢いよく手を離された。
なんかこんな風に離されると俺の手が汗だらけだったから気持ち悪かったとか思っちゃうんですけど‥‥‥私ショックです!!
穂乃果「そ、そうだね!!ごめんね?」
魁翔「いや別に怒ったりはしてないよ」
穂乃果は顔を赤くして言ってるんだが、そんなに俺の手を握ってるのが気づいた瞬間嫌になったのか?そろそろ俺泣きますよ??
隣ではことりが【穂乃果ちゃん可愛い〜♪】って言ってるし、俺は涙が溢れそうだし、なんかカオスだな。
魁翔「オホン!それにしても来週ぐらいからテストだけど二人は勉強できるの?」
そう聞いた瞬間、穂乃果は苦い顔をしているがまあ予想通りだな。ことりはイメージ的には結構上の方だな。
穂乃果「穂乃果は苦手だけど、ことりちゃんと海未ちゃんは上位の方なんだよ!!」
魁翔「なぜ穂乃果がエラそーにしてんだよ、勉強をしろ勉強を」
穂乃果「穂乃果だって色々あって忙しいんだよ!」
南「でもこの前、雪穂ちゃんが穂乃果ちゃんが家に帰ってきてから勉強もせずに遊んでばっかって言ってた気が‥‥‥」
おっとここでまさかのことりからの攻撃です。この意外なところからの攻撃には穂乃果選手も唸るしかないようです!!
魁翔「まぁ遊んでるだけだな」
穂乃果「うぬぬぬ‥‥そういう魁翔くんだって数学できないじゃん!」
く、こいつめ痛いところつきおって。
魁翔「いいんだよ、それでも順位的には真ん中の方だからな」
穂乃果「うそ!!穂乃果と一緒のおばか仲間じゃん!!」
魁翔「いつから仲間になってんだよ、言っておくけど俺は数学以外は普通だし現文は上の方だからな」
本当に意外だったみたいで穂乃果は【これじゃあ私だけおバカじゃん!】と唸っているが、ここまで俺のことをみんなバカに思ってたなんて少し傷つくわ。まあ数学はまったく出来ないのは本当なんだけど。
南「そうなんだね〜、ことりも今度教えてもらおうかな?」
魁翔「って言ってもな現文って感覚的な感じだしな教えるって感じは難しいな」
南「うーんそっかー、私現文はあんまり得意じゃないから教えてもらおうかと思ったんだけど」
魁翔「まあ今度暇だったら少しやってみるか?うまく教えれる保証はないけどな笑」
南「うんじゃあお願いしようかな?」
穂乃果「って穂乃果だけ置いてけぼりにしないでよ!!わたしにも現文教えてよ!!」
魁翔「はいはい暇だったらな」
穂乃果が隣でブーブー言ってるがまあ無視してていいだろう。お!公園の中のクレープ屋さんが見えてきたな。
魁翔「ほら穂乃果、クレープ屋さんってあれだろ?」
穂乃果「あ!本当だ!!」
そう言うと一目散に一人だけ駆け出していってしまった。俺とことりはその様子を見て顔を見合わせて笑ってしまった。
南「私達もいこっか?」
魁翔「あぁそうだな」
俺たちも先に行ってしまった穂乃果を追いかけて小走りでいく。穂乃果に近づいてみると、当の本人は何を食べようか選んでいるところだった。
穂乃果「うーんこれも食べたいしあれも食べたいし全部食べたくて選べないよー!!」
どんだけ食べたいんだよこいつは。全部なんてだべちゃったら太っちゃうぞ。まあ口に出したらまた痛い目にあいそうなんで出さないが。
魁翔「じゃあ俺のやつ穂乃果が選んでいいぞ」
南「私も穂乃果ちゃんの好きなやつでいいよ。そしたら三人で分け合いっこしよ?」
穂乃果「いいの二人とも私の食べたいやつで?」
俺とことりの二人はコクリと頷く。
穂乃果「う〜〜ん、二人ともありがと〜〜〜!!」
そう言うと飛びつくように俺とことりの二人にあろうことか抱きついてきた。
いや別に嫌じゃないんだけどね!むしろなんか甘い匂いとかして嬉しいんだけど、ちょっと色々と柔らかいものとか当たってて俺の理性が〜〜!!
魁翔「ほ、ほら早く選んでこいって!!」
はーいと言い穂乃果はことりを連れてクレープを選んでいる。
俺はと言うと近くにあったベンチに座って心臓の動悸を治めていた。
魁翔「(あーもう、このままじゃあ心臓がダメになる前に穂乃果に殺されそうなんすけどね)」
穂乃果はひいき目無しに見ても美少女の分類だろう。もちろん海未とことりもだが。そんな子に抱きつかれてしまう必然的にこうなってしまうよな?
まあやって欲しくないかって聞かれると、そりゃやって欲しいのだが。
‥‥‥だって男子高校生だもん!!
気持ちわりーな俺が言うと。そんなこんな考えていると穂乃果とことりがクレープを買ってきて俺の隣に座る。
穂乃果「はい魁翔くんの!」
穂乃果に渡されたクレープをみるとこれはこれは。クリームにチョコ、バナナやイチゴなど様々なトッピングが乗っており見てるだけで胸焼けしそうな甘い匂いが漂ってくる。
隣の二人を見てるみると二人とも美味しそうにクレープを食べていた。
俺も一口かじってみると、
魁翔「うまぃ、そしてあめぇ‥‥」
うん思ったとうりの甘さである。逆にこの見た目で甘くなかった方がビックリするわって感じだけど。
穂乃果「魁翔くんのどう?おいしい??」
魁翔「ああおいしいよ、美味しすぎて胸が張り裂けそうだ」
穂乃果「本当!?じゃあもらーい!」
そう言うとあろうことか穂乃果は俺のクレープにかぶりついてきた。
別にあげること自体は元からの予定だから良いんだけど、俺の食いかけの場所をかじるのはちょっと‥‥‥
穂乃果「ん??どうしたの顔赤いけど??」
魁翔「いや、なんか暑いなー今日は!!!」
そう言い俺は手で顔をあおる。
穂乃果の奥に座っていることりを見てみると、俺たち二人の様子を見て嬉しそうにニコニコとしている。いや、ニヤニヤしているの方がこれは正しいかもな。
穂乃果「うーんまだそんなに暑くないと思うけど。あ!私のもあげないとね、はい!!」
穂乃果はそう言うと今度は自分の持っているクレープを差し出してきた。もちろん食べかけをだ。
魁翔「いやー別にそんなに食いたいわけじゃないから俺はいいよ」
穂乃果「えぇーダメだよ!穂乃果だけ貰うのは悪いし、ほら!」
グイグイと俺の口元にクレープを近づけてくるので必然的に穂乃果との距離が縮まり俺とくっついて必死に食べさせようとしてくる。
ことりに助けを求めようと見るが、先程と同じくニヤついた顔で俺の方を見てくる。
魁翔「(くそーことりめ、絶対にこの状況を見て楽しんでやがる)」
魁翔「あーもう分かったって、食うからちょっと離れろ!」
穂乃果の肩を掴み無理やり距離を取らせた。
穂乃果「じゃあーはい!!」
魁翔「はいはい、あむっ」
穂乃果「どうどう?おいしい??」
魁翔「うまい‥‥‥」
正直、頭の中で色んなことを考えてて味どころじゃなかったので美味いかどうか分からなかったけど、とりあえず美味いとだけ言っておいた。
それから次はことりにも食べさせてもらうという【もちろん食べかけ】羞恥プレイをやらされておれの体力はほぼ尽きていた。
穂乃果「うーん美味しかったね!!明日も来ようよ!!」
魁翔「え!明日も!?」
このやり取りを明日もするのは流石にきついんすけどね。主に俺の精神的に。
穂乃果「明日は海未ちゃんも来れると思うし四人で来ようよ!!」
魁翔「ま、まぁ暇だったらな」
そう言い残し俺たちは帰路に着いていった。
あれから次の日はしっかりとクレープ屋さんに連れていかれてまたみんなで食べあいっこをしようとしたけど海未の【ハレンチです!///】の一言によって回避をすることができた。
まあ何だかんだ結構毎日のようにクレープ屋さんへは連れていかれた。当然のごとく帰る時間も遅くなり勉強などは全然しなかった。そしてテストを迎えて、今日はテストの返却日だった。
穂乃果「うわーーん!数学欠点だーー!!補習嫌だーー!!」
魁翔「まあ自業自得だな」
園田「ですね」
南「アハハー‥‥‥」
まあ、あんだけ毎日のように寄り道して遊んでたらなそりゃあ勉強なんてできないだろうな。寄り道しなかったところで勉強したかどうかは怪しいけど。
園田「魁翔はどうだったんですか?」
魁翔「ふっ!これを見よ!!」
サッと三人の前に一枚のプリントを出し結果を見せる。そこには‥‥‥
穂乃果「現文学年1位!?」
南「すご〜い魁翔くん!!」
園田「二人とも騙されないでください。数学のとこをよく見てください」
そうだ現文自体は過去最高の結果だったのだが、
穂乃果「数学2点で最下位‥‥‥」
南「えっと〜‥‥極端だね!!」
園田「なんでここまで極端になるんですか‥‥‥」
だって意味わかんねーだもん。なんだよXって!なんで点Pは勝手に動きやがんだよ!!てか方程式ってなんだよ!!
正直なこと言うと2点自体も選択問題をテキトーに選んだら当たっただけなので実質は0点みたいなものだ。
魁翔「まああれだな。人間誰しも得手不得手があるって事だな。なので俺は悪くない!!」
園田「開き直らないでください!!」
まあこうして結局俺と穂乃果の二人は補習にて先生からのしごきを受けるのだった。
ちなみに海未は学年で5番だっらしい。ことりは上の下ぐらいらしい。
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補習にて
魁翔「せんせーい、聞いてもどうせ分かんないので帰っていーすか?」
先生「開始早々に舐めた口を聞くとはいい度胸だな?」
魁翔「嫌ですねー先生、これは先生のためですよ?」
先生「どういう意味だ??」
魁翔「だって俺にいくら教えたって何にも分かんないしただの時間の無駄だし、先生のストレスも溜まるだけでしょ?それだったらお互いのためにもこの補習を俺は受けないべきじゃないでしょうか?」
先生「よーし分かった遺言はそれだけか?」
そう言うと先生はチョークを構えて振りかぶろうとする。
魁翔「先生最近は体罰とかの問題で色々大変ですよ??」
先生「大丈夫だ、これはただの指導だ!!」
そう言い俺の顔にめがけてチョークを投げてきた。俺はとっさに頭を下げて避けたが、避けてから気づいたのだが俺の後ろの席には‥‥‥
穂乃果「痛ったーーー!!なに!なにがあったの!?」
こいつ全然気づいてなかったのかよ。もしかして開始早々に寝てやがったのか??
先生「あーすまん高坂、手が滑った」
穂乃果「すまんじゃないですよ!!びっくりしたじゃないですか!?」
先生「開始早々に寝ているお前が悪い。そして補習は本当は一週間だが不真面目なお前たちのために二週間に伸ばしてやろう」
二人「えぇーーーー!!!」
こうして仲良く三人だけの補習は二週間にわたり行われるのだった。
ちなみに俺たち二人の成績自体は補習開始前とさほど変わらなかった。
人間そんな簡単に成長できたら苦労しねーよ。
第8話目読んでいただきありがとうございます。
まあ内容自体には深い意味もないただの日常みたいな感じですね。5.6月ぐらいだとどんなイベントがあるのかよく分からないから内容がなかなか思いつかないですね。
まあ来週も投稿すると思うんで興味があれば是非読んでください。それではコメントやアドバイスかあれば是非どうぞ!!では来週!