俺は人に軽く酔ってしまいふらつきながら目的地の駅で降り、ようやく電車の中での窮屈感から解放されて背伸びをしていた。ってか電車の中マジで人多すぎだろ。
みんななんであんなの普通に乗ってんの?東京では普通なのですか?
魁翔「まあ、それじゃあ行きますか」
雪穂「はい、そうですね」
俺たちは軽く雑談をしながら目的の場所へと向かっている。
なんか穂乃果達といる時にも感じるのだが、歩いているといろんな人からの視線を感じる。やはり美少女が隣にいると目立ってしまうな。ってかむしろ目立ちすぎて、隣の俺が残念に見えるのではないか!?
いと悲しきことだ
魁翔「雪穂ちゃんに傷つけられた………」
雪穂「急になんの話ですか!?」
まあいきなり言われたら普通そうなるわな。
魁翔「いやー雪穂ちゃんみたいな美少女が隣に歩いてると目立っちうし、隣の俺が邪魔に見えるなーって思って」
なんか言ってて悲しくなってくるわ……
雪穂「もぉー何言ってるんですか??それ多分私じゃなくて魁翔さんを見てるんじゃないですか?」
魁翔「はぁ?ないないない、俺なんか見ても不快な思いしかしないでしょう」
いやまあ流石に後の言葉は冗談だよ。ってか冗談であってくれよ、本当だったらメンタル破壊されて散々泣いた後に家に帰っちゃうぞ。
雪穂「うーん?顔もまあまあいいんですし勉強もできるのは出来るらしいし中学とかモテなかったんですか?」
魁翔「俺なんかがモテてたら地球上の大抵の人間がモテちゃうって、あ!店ってあれじゃね??」
目的の店が見えてきたので雪穂ちゃんに確認のために指をさして言う。
雪穂「あ、そうですね」
とだけ雪穂ちゃんは返事をしてくれて早速俺たちは店内に行ったのだが、、、、
魁翔「なんだこれ………」
俺が見た先には人の大行列かあった。もちろん並んでいる人の手には先ほど俺が購入したのと同じCDがあった。
え?こんなに人気あるもんなの?さっきの店ではあんまり並んでなかったんすけどね。
俺が驚愕に打ちひしがれているのを脇目に、雪穂ちゃんはCDを俺の分も手に持ってきてくれた。
雪穂「さあさっさと並んで帰りましょ」
魁翔「あ、はい」
こんなものなんですかね?こんなものなの普通が?最近の女子高生は強いなぁと俺は遠い目をしながら見当違いなことを考えていた。
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雪穂「それじゃあ私ここから帰りますので頑張ってくださいね」
魁翔「あぁありがとな雪穂ちゃん!今度お店になんか買いに行くからね」
雪穂ちゃんは最初の店でお別れとなり電車に乗ってまた帰るようだ。まあ俺にとっては2店舗目なのだがな。
何はともあれ次の駅までの行き方などを教えてもらい切符も買ってもらったのでこれで何とかなるはずだ。
雪穂ちゃんの帰り道は俺の行き先とは反対なので逆の便に乗りお別れをした。
無事次の駅に着き安心しているのだが、ここからが本番なのだ。先ほどの店の様に並んでいたらまた何十分も待たさせる羽目になってしまう。なんとしてもあのようなメンドクサイことは回避しないとな!!
まあ回避する手段なんでないのだがなーと考えているうちに目当ての店に着いた。
魁翔「よしっ!!いくぜ!!!」
魁翔「全然ヒトいないのかい!?!?」
え!?マジでいないんすか??
さっきの店のは何だったんすか?ってか俺のさっきの意気込みも完全にフラグだと思ったのに全然フラグ回収できないんかい!!
自分でも意気込み言いながら、「これ完全にフラグ立ったやつやん、絶対に何時間も待たされるやつやん」って思ったのに!!
魁翔「恥ずかしっ!!」
まあそういうことで特に何事もなく3個目のブツも無事ゲットしたということで次でラストなわけです。
次の場所は幸い今いる場所からそれほど離れてないので歩いて行ける距離だ。
魁翔「さっさとこれ買って帰りてぇ〜〜、ってか今思ったら俺なんでにこっち先輩の手伝い普通にしてんだ?無償で働くとかどこの社畜だよ俺は」
あ〜あ、にこっち先輩にこれ渡すときには何か交渉するしかないな。そうでもしないと割に合わねーわ。
まあ今はとりあえず最後の目的に向かって足を進めるしかないので俺は一歩一歩足を動かしていく。
ってなわけでやって参りました!!最終目的地点のお店へと!!
そしてなんと!!CDの残り1品という最高のタイミングで俺はここにたどり着いたわけです!!
魁翔「やっぱ普段の行いがいいからだよなー、そうだよなー」
今そこで、そんなこと無いだろって思った君は後で説教だ。
って事でCDを早速手にとりさっさと買いに行こうと歩きを進めたところで、CDコーナーに誰かが来たようだ。
そしてあろうことか最後の一枚が売り切れてCDが買えないことに相当悲しんでるようだ。
??「うぅ…まさかこんなに早く売り切れるなんてぇ〜……」
んーー?なにやら可愛らしい声が聞こえて来るぞー?これはあれだな、気のせいってやつだな
??「うぅ〜〜次の入荷までどんぐらいかかるか分からないし、でもここの特典は一番欲しかったのに……」
君もここの特典狙いなのかよ!!
………何でおれは心の中でツッコミを入れているのだろうか。
……………いかんいかん!!話に耳を傾けるな!同情なんかして渡してしまえばにこっち先輩に何をされるか分からん!アイドルが絡んでる時のあの人は中々クレイジーだからな……
??「はぁー…取り敢えずかえろーかな……はぁー」
くそ!負けるな俺、負けるな俺!!
といいつも自然と体が回れ右をして先ほどのコーナーに向けて足が進んでしまっている。
だめだ!これ以上進んでしまうと!!
あーーー〜〜〜〜
魁翔「えっ〜〜と、もしかしてA –RISEのCDが欲しかったのか??」
あーあ言っちまったよ。もう後戻りはできねーぞオラ。
ちなみに少女の見た目というか雰囲気が、中学生ぽかったので敬語とか使わなかったんだがな……
何というか一部の部分のみ、この子中学生なんてレベルじゃ収まりきらないんすけど。
海未と比べると……コホンコホン
この話は置いといて、話しかけたのはいいのだが、
??「えっえっ!?えっとその……私……いで…んですけど……くて」
全く聞き取れないんすけど!?
え?なに?俺いつからか難聴系主人公になっちゃったのかな?そんなどこぞやの金髪で目つきの悪くて友達居ないとか嘘ついてるやつじゃ無いぞ。
……話が脱線してしまったがマジでなに言ってるか分かんねーんだけど、話しかけたらキョドった感じだったし声めっちゃ小さいしこれはあれだな。
人見知りってやつだな、もしくは恥ずかしがり屋とか。
魁翔「えっと何言ってるのかあんまり聞こえないんだけどこれが欲しかったんだよな?」
そう言い俺はカバンに入れていたCDを出して少女に見せる。
そうすると少女は、コクッコクッと頷いてくれた。
はぁーと1人ため息をついて俺は決心をする。ここまで話を聞いたのだからもう戻ることは難しいだろう。まあ別に俺的には正直いうと、困ってる少女にこのCDを譲ってあげたいという気持ちの方が大きいので別にいいとのだが。
魁翔「はい、これやるよ。じゃあな〜〜」
話が長引くとめんどくさい事になりそうなので渡したら速攻でこの場を離れる作戦を敢行した。
やはり予想道理というか、後ろでは【お金は!?】とか【お名前を!?】とか聞こえて来るので取り敢えず一回だけ振り返り、
魁翔「それは優しくてカッコいいお兄さんからのプレゼントだよ!」
と、だけ言い残し俺はその場から離れていった。
フッ!どうだカッコイイだろ?
コレができるジェントルマンのやり方ってな!
……若干気持ち悪くてヤバい奴にも見えないこともない気がしてきたが、まあ別に大丈夫だろう。もう会うこともないだろうし、もし会ってもその頃にはお互い忘れているだろう。
はい、そう思っていた時期が僕にもありました。けれど現実ってのは小説よりも奇なりって言うしな。
え?違うって?そんなこと知るか。
ってか気まずさが凄いんですけど。
用事も済んだのでにこっち先輩に指定された場所までいこうと思い、電車に乗ろうとしたのだが、まさか電車に乗ったら隣の席に座ってくるなんて。
コレは魁翔くんも驚きだよ!!
そしてお互いに【アッ!】と声を出したところで時間が止まってしまった。
まあそんなかんなで現実逃避をしているわけなのだが、
??「あのー……」
うーんマジで気まずい、さっきの俺は喋ったやつは確実にキモいよな?あれはマジで黒歴史になるやつだわ。
??「すいませんきこえてませんか?」
これは家に帰って布団の中で散々叫んだ挙句疲れて寝ちゃうやつだな。
寝ちゃうのかよ!!
??「うぅ〜無視されちゃうよ〜…ダレカタスケテ〜…」
あれ?そう言えばさっきから隣からなんか声が聞こえてくるのだが……
魁翔「もしかして俺に言ってる??」
??「そうですよ、ようやく気がついてくれました!」
そう言うとニッコリとした笑顔を向けてくれた。
おぉー天使なのかな!?私の闇の心が浄化されちゃう〜〜
魁翔「ごめんごめんちょっと考え事しててな、まあってな訳でお疲れ様」
??「あ!は、はい!お、お疲れ様です??
ってちょっと待ってください!」
華麗な話術によりこの戦線から離脱しようとしたのにあと少しというところで声をかけられてしまった。
ってか大きい声出せんじゃん。
魁翔「なんだよ、俺は今助けを呼ぶ声が聞こえたので今から人を助けに行かないといけないんだ」
??「絶対に聞こませんでしたよね!?」
おぉー突っ込む時は声が大きくなるのか。
魁翔「俺は正義の味方だから特別な耳を待ってるのさ。この耳にかかればどんな悲鳴だろうと半径100メートル以内のは聞き漏らさないのさ!」
??「なんか凄い風に言ってるけど、結構普通ですよね!?」
魁翔「まあな」
??「開き直りました!?!?」
魁翔「ってなわけでさようなら」
??「だから待ってくださいってば!!」
ここで手を掴まれて引っ張られてしまいお互いの顔が向き合う形になってしまった。
そして2人とも動かなくなり時間が過ぎていく。
魁翔「えっと…恥ずかしいのでそろそろ手を離しませんか?」
そこでようやくフリーズ状態から戻ってきた俺が声をかけると、少女もようやく回復したかと思ったら勢いよく手を離され何度も頭を下げられた。
ちょっと電車の中なのでそういうのはやめよーね?主に俺の精神が周りからの視線でやられちゃうから。
魁翔「それでどうかしたのか?って言ってもさっきのCDの事だよね?別に気にしなくていいよ俺いらないし」
俺はいらないがどこぞの部長さんは欲しいらしいので、俺の命が危ういのだがまあいいだろう。
??「そんなっ!あなたが買ったのですから貰うことなんてできません」
うーん全然引いてくれないな。ぶっちゃけ言うと全然返してもらってもいいのだが、それだと一回上げちゃってるので格好がつかないんだよな〜。
どうしたものかね〜〜
魁翔「うーん、別に全然いいんだけどなー。あ!それじゃあ貸し1って事で今度俺が何か困ってたら何かしてもらおうかな?」
??「え?そんな事でいいんですか?いやでも、また会えるかもわかりませんし……」
魁翔「じゃあ連絡先でも交換しとかない?そしたらまた会えるし!」
??「それでいいのなら構いませんが…、せめてお金だけでも払いたいのですけど…」
連絡先を交換しているのだがそれでも代金だけでも払おうとする。
本当に律儀な子だなー、貰えるものなんてタダで貰えばいいのに。
……ってか今更だけどこれって犯罪じゃないよな?女子中学生の連絡先を教えてもらうなんてちょっとヤバい気もするんだけど?
魁翔「いいっていいって、その代わりまた今度なんかあったらよろしくね。それじゃ俺ここだから〜〜」
そう言うとちょうど俺が降りる駅に止まったので俺は何か言われる前に電車を降りた。
こんな風に誰かのためにたまには動いてもいいだろう。
って事で今から目的の品を揃えてないのに部長さんの元に行かないといけないのだ、明日学校に俺はいけるのかね?殺されたりしないよな?
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やって参りました、地元の公園でございます。もう時間も遅いので辺りは暗く、街灯の光がついている。子供達の影などは見られず閑散とした公園の橋にあるベンチの上で俺は待っている。
しばらくするとこちらに近づいてくる音が聞こえたので顔を上げてみると、やはり予想道理にこっち先輩がいた。
アー報告するの嫌だなー、絶対怒られるだろうなー、アーアーアーアー
矢澤「魁翔!目的のブツは手に入ったでしょうね!?」
魁翔「いや、ブツってそんな薬じゃあるまいし。まあはい、約束のものですよ」
そう言い俺は一つの袋を手渡す。もちろん中身は一つ足りないのだが。
矢澤「ん?一つ足りなくこれ?」
やっぱりバレしまったか。まあそうだと思いましたけど。
魁翔「頑張ったんすけど最後の店だけ売り切れちゃってて買えなかったんすよねーアハハー」
にこっち先輩を笑っている俺をひと睨みすると、俺の顔を見てくる。いや正しくは俺の目をか。
俺の考えをより取ろうとするかのごとく俺の目の奥まで、網膜が見えるかのごとく覗き込んでくる。
しばらくこの時間が続くと、にこっち先輩はハァーっとため息をついて額に手を置いた。
矢澤「まあ確かにスケジュール的にも無茶があったのは本当だし今回は許してあげるわ」
魁翔「え?まじっすか?」
矢澤「なによ??不満??」
魁翔「いやーなんて言うか意外だったんで。正直かなり怒られると思ったんで」
ってかあげちゃったこと言ったら確実に怒られるだろうなこれ。
矢澤「別にいいわよ、あんたもあんたで頑張ってくれたでしょうから。それよりも今日は大分迷惑かけただろうしお礼もしたいから、うちで晩御飯食べていかない?」
え?マジっすか???
って事で終わりませんでしたね笑
次週にちょっとだけ続きを書きたいと思います。今回出てきた少女は、まあみんな誰かは分かると思いますがその内また出したいと思います。
それではアドバイスやコメントなど是非ありましたよろしくお願いします!それではまた来週!