あの日の桜の下で永遠を   作:リトルデーモンリリー

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すいませんだいぶ遅れました。言い訳はあとがきでします。それではどうぞ。


15話 ~巫女さんと~

 

8月も中旬を迎え、夏も本番と告げるような暑さを感じながら俺は駅の前である人物を待っていた。

 

駅前は人でごった返しており何倍もの暑さを感じてしまっていて正直言えば今すぐ逃げ出したいのだけれど、そうすると後が怖いのでおとなしく待つ事としよう。

現在は正午を軽く回ったところを俺の腕時計は示しており集合時間の12時半まではまだ時間に余裕がある状態だ。けれどこういう男女の待ち合わせでは男が必ず早くきて来ておいて、女が来て【ごめん!まった?】という言葉に【今来たところだよ】と優しく声をかけるのが定番と決まっている。なので例に見習って俺も少し早めに来てお待ちしているわけですが

……まあまだ時間には20分以上余裕がある訳だがな。

 

ってか、今日はまた何で俺を呼んだのだろうか?お昼ご飯は食べてこなくても良いって言われたので食べて来てないのだが、つまり何かを食べに行くという事なのだろうけど。

 

そこまで俺の思考が回っていた最中に突如俺の視界が闇に包まれた。

…闇に包まれたって何かカッコいいなと思ったけど、よくよく考えたらチョット痛いな。

まあそれはさておき、感触からして誰かが俺の目に手を当てて視界を遮ってるのだろう。

 

 

 

 

??「だ〜れだ!?」

 

魁翔「これで俺が思って人以外だったら、それはそれでホラーなんすけど」

 

 

 

いや、だって考えてみろって。約束した人以外だったらそんなの変質者とかの類だろーが。知らないおっさんとかだったらホラーすぎだろ。まあ他の知り合いの可能性もあるかもしれないけど。って言ってもやってきそうな人なんて穂乃果とことりぐらいしか思いつかん。

 

 

 

魁翔「ってかいい加減離してくれないですかね?暑いですし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希先輩」

 

東條「ありゃ?バレちゃったかーってどうしたの?怪我でもした?」

 

 

 

あれから時間も立ち傷は結構癒えたので、現在は小さいカットバン程度しか貼っていない。まあそれでも顔に貼られてたら気になりはするのだろう。

ってか近い近い!どんだけ顔を近づけてくるんですか!傷口の部分触らないで!!チョットまだ痛いのでやめて!

 

俺は逃げるように後ずさりをして希先輩の手から逃れた。全くほんとうにやめてほしいものだ俺の理性がやられちゃうわ。

 

 

 

魁翔「蚊に刺さたんですよ」

 

 

俺はぶっきらぼうに自分の心を落ち着かせながら言った。

 

 

東條「蚊に刺されたからってそうなるのは無理があるんやないかな?」

 

魁翔「でっかい蚊だったんすよ」

 

東條「ふーんまあそういう事にしといたるわ」

 

 

 

まあこの人の場合は言わなくて分かっている可能性があるので怖い。この人はいつも俺の心を読んでくるからな。

 

 

 

 

東條「まあ海ではお疲れ様やったな」

 

魁翔「一応聞きますけど、本当は分かってます?」

 

東條「ふふっ!スピリチュアルやね!」

 

 

 

いやどういうことですかねそれは?確かにスピリチュアルだけどね。

ってか何でこの人は知ってんだよ。コエーワ。

もうこの人が何知ってても驚かない気がするわ。

 

 

 

東條「まあという事で頑張った魁翔くんのために今日はお昼ご飯を奢らせてあげようと思います!!」

 

魁翔「今俺の聞き間違いじゃなければ、奢られせてあげると聞こえたのですが?奢ってあげるのと言い間違えたわけではありませんか?」

 

東條「もぉー!ウチがそんな言い間違えするわけないやん〜!」

 

魁翔「できれば言い間違えであって欲しかったのですけど………」

 

 

 

トボトボと歩き出した俺の後ろから希先輩も追いかけるように隣へときた。

「冗談やからな〜」っと声をかけてくれてようやく揶揄われていることに気づいた。まあ昼飯一食ぐらいなら奢れないことはないが、一人暮らしかつ趣味にお金を費やしているので余裕がないというのも事実だ。

ってか今更だけど何しに俺は呼ばれたんだ?昼飯っていうのは分かるけどなぜに俺?

 

 

 

魁翔「今日はどうしたんですか?わざわざ俺なんか呼んで?」

 

東條「うーん?暇つぶしかな?」

 

魁翔「それこそ俺である必要ありますかね?」

 

東條「今日占いで後輩の男の子と12時半に時半に待ち合わせしてお出かけするといいことあるかもって言ってたけんな」

 

魁翔「時間がピンポイント!!どこの占いですか!?」

 

東條「朝の4時44分の死兆星占いやで」

 

魁翔「時間が不吉だなおい!!名前のセンスも安直!!その割には占いの内容とのギャップがすごい!!」

 

東條「せやろ?ギャップ萌えってやつやんな」

 

魁翔「それは絶対に違うと思います!!」

 

 

 

愉快そうにケラケラと笑っている希先輩を見てため息が漏れてしまう。さっきからツッコミっぱなしで少々息も上がっており少し息が苦しい。まあこのぐらいならそこまでの問題もないが。

それにしてもこの人は本当に不思議な人だとおもう。コロコロと表情を変えて喋る。人との距離感の取り方も上手く決して不快な感じはしない。

 

 

 

東條「あー魁翔くんはホンマオモロイな〜」

 

魁翔「やられてるこっちはたまったもんじゃないですけどね。ところで話戻しますけどどこに行くんですか?」

 

東條「あれ?言うてへんかったっけ?」

 

魁翔「はい、まあ昼飯でも食べるのかと思ってきましたけど」

 

東條「うーん、半分正解で半分不正解ってとこやね」

 

魁翔「って事は飯を食べるし、他にもする事があると?」

 

東條「そうやで〜」

 

魁翔「へぇー飯は行くところ決まってんすか?」

 

東條「私は何でも良いけど、魁翔くんは何か食べたいものはない?」

 

 

 

 

何でも良いって一番困るやつっすよね。

世の中の男の皆さん、奥さんに今日の晩飯なにが良いとか聞かれて何でも良いって言うとイラッとするらしいから気をつけてね!!最悪その場合、米と梅干しだけとか出て来る可能性があるので要注意です!!

 

まあ、冗談は置いといて、俺も別段食いたいものがあるわけじゃないしな〜〜。

って事は希先輩が好きそうなものを……希先輩って何が好きなんだ?まあとりあえず……

 

 

 

 

 

魁翔「じゃあ、カチャトーラ?エスカベージュ?シチリアーナとかにしますか?」

 

東條「いやいや一個も分からへんのやけど」

 

魁翔「えぇ!!希先輩ならカタカナのお洒落な食べ物詳しいと思ったのに!!」

 

東條「私への偏見がすごいなぁ!ってかホンマに何なんそれ?」

 

魁翔「え?知らないっすけど」

 

東條「じゃあ何でそんなん知っとるんよ……」

 

魁翔「いやぁーネタとして使えると思って」

 

 

 

 

この前、真姫との会話の時にペペロンチーノとかタピオカとか普通のお洒落そうなものしか言えなかったからな〜、今度会った時に使ってやろうと覚えていたらこんなとこで使えるなんて!!

まあ全然通じなかったんだけどな!!真姫ならワンチャン分かるのかね??

 

……今度聞いてみよ…

 

 

 

 

 

東條「魁翔くんは暇人なんやね……」

 

魁翔「いやぁーそうでもないですよ?夏休み中もゲームで忙しかったですし!」

 

東條「魁翔くんは暇人なんやね……」

 

魁翔「あれっ?俺の声聞こえてないのかな?おーい聞こえてますか〜」

 

東條「大丈夫やで聞こえとるけん。聞こえた上で魁翔くんは暇人なんやねって言ったけん」

 

魁翔「うわぁ!辛辣!!」

 

 

東條「まあ魁翔くんがやる事なさ過ぎて可哀想な話は置いといて、そこにあるカフェでお昼ご飯にせぇへん?」

 

魁翔「もう言い方に悪意しか感じないんすけどね!!別に俺はどこでも良いっすよ」

 

 

 

希先輩が言うカフェの方へと顔を向けると、そこには如何にもリア充どもが蔓延ってそうなカフェが目に入った。

何て言うか、俺だったら一人では決して行きそうにないような店なのだが……

 

……なんか武者震いがしてきたな、決して普段行かないような所だからって緊張してるわけじゃないんだからね!!

 

 

 

 

魁翔「そそそそそれでは、いいきまちょうーかか!」

 

東條「どしたん急に!?壊れたロボットみたいになっとるやん!!」

 

魁翔「なななにをいいってるののかわわわかりりりませせんねねねー」

 

東條「もう何を言ってるかすら分からんのやけど……」

 

 

 

 

くそ!!これがリア充どもから放たれるオーラによる攻撃か!!よもや俺にこれほどまでのダメージを与えるとは!!これは俺の封印されし小指の封印を解くとき!!

……チョット自分でも意味がわからないな。

 

 

 

東條「もうええから早よいくよ?」

 

魁翔「いやチョット心の準備がって、ちょい手を引っ張らないで!」

 

 

 

 

希先輩は俺の手を掴むとグイグイと引っ張って行きカフェの中へと強制連行されていく。

もうちょいだけ心の準備する時間頂けないでしょうかね?具体的には後30分ぐらい。

え?そんなに待てないって? はいすみません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェの中へと入ると、さっきまで居た外の空間とは打って変わり、切り離された別の空間のようにヒンヤリとしており少し鳥肌が立つほどに冷えている。むしろ効きすぎな気がするんですけど。暑いのよりかはマシだとは思うけど、それにしても寒すぎやありませんかね?

 

まあそれは置いといて、俺たち二人は窓際の席に案内をされて椅子に腰を下ろしている。先ほど注文の方も終わらせて今は目の前に座っている希先輩と談笑中である。

余談だが、注文する時うまく言えず噛んでしまい恥ずかしい思いをしたのは一生忘れられない思い出だろう。

 

 

 

東條「なんかこうしてるとデートしてみたいやな!」

 

魁翔「いやなんでですか、せいぜい兄弟のお買い物程度にしか見えないでしょう」

 

東條「なんやつれないな〜、そんなんじゃ女の子からモテへんで?」

 

魁翔「別にそんなんラノベの主人公じゃあるまいし、ノリが良くてモテるわけないじゃないですか」

 

東條「まあ魁翔くんは可愛い女の子を三人もいつも侍らせているけんモテる必要もないのかな??」

 

 

 

喋る直前に悪い顔をしたと思ったら、とんでもない誤解を招くよう言い方をしてくれますねこの人は。侍らせてるとか、それこそ何処のラノベの主人公だよ。

ってかどちらかと言うと、いつも海未にしばかれてるから俺の方が立場が下な気がするんだよな〜悲しいな〜。

 

 

 

 

魁翔「侍らせてるとか人聞きが悪いですね、ってか何でそんな事知ってるんすか?」

 

 

 

そして純粋に疑問に思ったのだが、あの三人といる時にこの人と会ったことはない気がするんだけど?まあ遠くから見られたっていう可能性もあるんだけど。

同じ学校だし見られてても不思議ではないが、この人の場合、千里眼でも使ってそうでコエーワ。

 

 

 

 

東條「ふふっ、いつ何処で誰が見てるのか分からへんから気をつけた方がええで?」

 

魁翔「あらやだストーカさんかしら?」

 

東條「魁翔くんがして欲しいのなら別に構わへんけど?」

 

魁翔「ヤメテクダサイ」

 

 

 

 

下らない会話をしていると頼んだ料理がテーブルへと並べられて食べ始めた。

因みに俺が頼んだのはペペロンチーノです。噛んでしまってペペペロンチーノと言ってしまいました。はい死にたかったです。

 

希先輩は焼肉定食だ。…ここカフェだよね?ってかチョイスが意外過ぎるだろ。店員さんも運んできた料理を逆にしておいて行っちゃったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

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あの後、食事を終わらせた俺たちは店を出て外の通りを歩いていた。何でも希先輩が行きたい場所があるというそうで俺は黙って付いて行っている。別に本当に黙っているわけではありませんけどね。

因みに先ほどのお昼ご飯はそれぞれがお金を払いましたとさ。…だって一人暮らしだし常にお金はしんどいんだもん!

 

ちょっとそこの君!男としてどうなんだと思っただろう!!だって仕方ないだろう!ラノベやゲームとかで金なんて溶けていくんだよ!!

 

 

 

 

東條「どしたん難しい顔して?」

 

魁翔「男としての葛藤に苛まれてました」

 

東條「??」

 

 

 

俺の意味不明な言葉は当然のごとく希先輩には理解することはできず、何言ってんだコイツはといった表情をされた。まあ確かに自分でも何言ってんだって感じなんだけどさ。

 

 

 

魁翔「ところで何となく聞いてなかったっすけど、何処向かってんすか?」

 

東條「ふっふっふっ!!それは……ここだーーーー!!!」

 

魁翔「こ!こ!ここは!!??ーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魁翔「いや続かねぇよーーー!!!!」

 

東條「ビックリした!急になんなん?」

 

魁翔「なんか突っ込まないといけない気がして……」

 

 

 

 

何か自分でも分からないけど、変な声が聞こえて突っ込まないとっていう使命感に駆られたと言うますか。

 

 

 

東條「まあ魁翔くんがオカシイのは元からやし別にええか」

 

魁翔「何か納得されたけど理由が理由だし素直に喜べない!!」

 

東條「はいでは今回やってきましたのはこちらのライブ会場です」

 

魁翔「今日の希先輩なんか冷たくないっすか?スルーが多いんですけど、ってライブ??」

 

東條「にこっちが誘ってくれたやつなんやけど、当の本人が用事で来られなくなっちゃったので代理として呼ばれたのが魁翔くんです!っていうかにこっちの知り合いでこういうのが譲れるのが魁翔くんしか思いつかなかったそうです!!」

 

魁翔「あの人の交友関係の狭さには涙が出そうです……」

 

 

 

あの人は本当に友達がいないのだろうか?クラスでも希先輩以外の人とは話す人はいないんだろうか?

なにそれめっちゃつら。俺もそこまで交友関係は広くはないけどこれはちょっと……

 

 

 

 

東條「そんなにこっちの話は置いといて取り敢えず中にはいろ〜」

 

魁翔「にこっち先輩……」

 

東條「はいはいいいから入る入る〜」

 

 

 

 

この後みたライブは、やはりと言うべきかスクールアイドルのライブだった。まああの人が行く予定だったやつだしな。因みに見に行ったグループは、なんでもにこっち先輩の最近の一押しのグループらしくアップテンポな曲などを多く作っており会場全体で盛り上がることができた。

今回も俺はノリノリで盛り上がってしまい、息切れで死にそうになってました。まあ毎度のことですね。そんなノリノリの俺を見て若干希先輩が引いていたのが傷ついた。

つらい

 

 

 

 




はい大遅刻ですね。しばらく更新できなかったことを深く反省します。
この作品の更新を待ちわびていた……いるかは分かりませんけど、いましたら申し訳ありません。
この度は自転車から吹っ飛んで死にかけておりまして療養中でした。次からは週一ほどであげれるように、いるかも分からないファンのために頑張ります。(いたら嬉しいです)
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