あの日の桜の下で永遠を   作:リトルデーモンリリー

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今回はあのお方を出す事としました。私的にはこのアニメの中で一番尊敬している人物であり、本当に強い人だと思います。では本編をお楽しみに。


6話 ~夢見る少女~

 

?「にっこにっこに〜♡」

 

今起こった事をありのまま話そう。

屋上で絶対零度が起き世界が凍りついたという感覚だろうか?俺の目の前で世界が凍える現象が引き起こされていた。

黒髪のツインテールの少女が目の前で独特の指の形を作り、妙に甲高い声で放った言葉により俺は一歩も動けなくなっていた。

そもそもなんでこんな事になったんだろーな?少し時間を巻き戻して振り返ってみよーか?よし!そうだな少し時間を巻き戻して現実から逃げてみるとするか!!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

俺の誕生日から一週間ほどが経ち、今日も今日とて通常通り授業があった。昼食前の最後の授業は数学で俺にはチンプンカンプンだったので夢の世界へとダイブしていた。そしたら教科書の角で頭を打ち抜かれていた。あのー先生後ろでは穂乃果が寝ているのに俺だけっすか?男女差別だ!!っと文句を言ったらまたもや角で打ち抜かれて俺はダウンした。

くそーあの暴力教師め!今度靴の中にでもゴキブリのオモチャでも詰めてやろーか!

‥‥‥仕返しが怖そーだからやめとこ…

ってなわけで昼休みに入って俺は今日も購買へパンを買いにいっていた。

 

魁翔「うーん、今日は気分転換にどこか別の場所で食おーかね〜」

 

大体の日は教室へ帰り穂乃果たちと机を並べて昼食を取っているのだが、たまに学校の中をブラブラと歩き回ってテキトーな場所で昼食をとることがある。今日はそんな気分だったので探索をする事にした。

 

魁翔「そうだなー、屋上って入れるのかね??」

 

アニメの世界でキャラたちがよく屋上で何かをしているものだが、実際は危険などの理由から立ち入り禁止の学校も多いのだ。この学校はどうなのか知らないから暇だし行ってみるか?中学の頃は立ち入り禁止だったので少しショックだったので期待を込めて今は向かっている。

屋上へ近づいてきたところで屋上の方から何か声が出て聞こえてきた。

 

魁翔「なんか大きな声が聞こえるけど部活でもしてんのかねーー??」

 

気になりドアを少しだけ開けて屋上の様子を伺ってみる。

 

東條「にこっち‥それはないわぁ‥‥」

 

にこっち?「だから!ぬわぁんでよ!!」

 

そこには希先輩とにこっちと呼ばれているちっこい少女がいた。

なんかめんどくさい事に巻き込まれそーなのでそろ〜とドアを閉じて見なかったことにしようとしたら、

 

東條「魁翔くん、覗き見は感心できんな〜〜」

 

マジかよこの人、この前は心読まれるし今回はいるのバレるしこれがスピリチュアルパワーというやつか。

 

魁翔「希先輩奇遇ですねこんなとこで会うなんて」

 

東條「ウチがおること気づいてて逃げようとせんかった?」

 

魁翔「いやーそんな訳ないじゃないですかー」

 

俺は極めて冷静さを保ちながら答えた。ここでボロを出せば俺の心を攻撃してくるに違いない!今回こそ俺が勝つんだ!!

謎の宣誓を心の中でしていると希先輩の隣にいるにこっちという少女が少し不機嫌そうに口を開いた。

 

にこっち?「希こいつ誰よ??」

 

自分だけのけ者にされていたのが気に入らなかったのか睨むような目でこちらを見てくる。

身長は低く、赤いリボンで二つのポニーテールを左右に二つ作ったいわゆるツインテールという髪型をしており、髪も綺麗な光沢が輝く黒だ。そして何より目が奪われたのが彼女の紅色の目だ。宝石のルビーのような輝きを放っており太陽光の反射で紅く光っている。穂乃果の空色の目とは正反対の色をしているなーとなんとなしに考えていた。

 

東條「こちらは希咲魁翔くん。えーと趣味は女の子の覗き見??」

 

魁翔「普通の紹介かと思ったら俺への風評被害がスゴイ!!」

 

東條「まあこのようにノリがいい一年生の後輩やね」

 

にこっち?「ふーん新しく入ってきた新入生ねー」

 

あまり興味なさそーににこっちという少女は答える。

 

魁翔「で、あなたはもしかして俺とは別のクラスかな?一緒のクラスにはいなかった気がするし」

 

そういうとそのにこっちさんは口元をピクつかせた。明らかに怒っていらっしゃる様子だ。俺が何かやってしまったようだが、何が気に入らなかったのかは分からない。

隣にいる希先輩は笑いを零しながら俺に答えてくれた。

 

東條「にこっちはウチと同級生やから、魁翔くんの先輩やで」

 

魁翔「え?まじっすか??こんなにちっこいのに??」

 

そこまで言うと我慢の限界だったのかにこっち先輩?が大きく口を開いた。

 

にこっち?「誰がちっこいよ!!人が一番気にしてる事をはっきり言っちゃって!!私は先輩よ!!敬いなさい!!」

 

魁翔「まあまあにこっち先輩落ち着いて、ドウドウドウ」

 

にこっち?「人を馬扱いするな!!てかにこっちって呼ぶな!!」

 

魁翔「え〜〜だって名前知らないですもん」

 

東條「じゃあにこっちさっきのを見せてあげたらええんとちゃう?」

 

さっきの?っと意味が分からず俺は首を傾げているが二人の間では分かる事らしいので話は進む。

 

にこっち?「全くしょうがないわねー、ちゃんと目ん玉かっぴらいて見ておきなさい!」

 

魁翔「いや、目ん玉かっぴらいたら死ぬんすけど。まぶたを開かせてくださいよ」

 

俺のツッコミは聞いていないのかにこっち先輩は後ろを向く。そして深呼吸を何回か繰り返したのちに、こちを振り向き

 

にこっち?「にっこにっこに〜〜あなたのハートにニコニコニ〜笑顔届ける矢澤にこにこーにこにーって覚えてラブニコ♡」

 

にこっち先輩は指の形も作りながら、先程とは違う甘い声で全力で謎の何かをした。

この瞬間地球上が凍り付いてしまった。

ってことで冒頭へと戻っきたのだがやはり現実から逃げるのは不可能らしい。さてどう声をかけるのが正解か分からないがとりあえず褒めておくとするか。

 

魁翔「素晴らしい一発ギャグですね!!」

 

矢澤「ギャグじゃないわよ!アンタぶっ飛ばすわよ!!」

 

えぇーギャグじゃ無かったのかよ。じゃあ何なんだよと思い希先輩の助け舟を求めようと希先輩の方を向く。

 

東條「魁翔くんは知らへん?スクールアイドルって?」

 

魁翔「あーなんかテレビで名前は聞いた事ありますね、まあ何のことかは知りませんけど」

 

俺は基本的に地上波はあまり見ない。基本的に地上波以外で深夜アニメなどを見ているのでトレンドのニュースなどには疎い方だ。

俺が知らないっと言ったらにこっち先輩は目を見開いて顔を迫ってきた。

 

矢澤「あんたスクールアイドルも知らないの!!そんなんでよく生きていけるわね!!」

 

魁翔「いや逆に何で知らないと生きていけないんですか?てか顔近いです」

 

矢澤「そんなんじゃ人生の10割を損してるようなもんよ!」

 

魁翔「10割って俺の人生を全否定じゃないっすか、てかアイドルなら俺も大好きっすよ?」

 

東條「え?そうなん??」

 

魁翔「ケータイの中でプロデューサーとなってアイドル達を育ててますから!」

 

俺がドヤ顔でケータイを見せると、にこっち先輩はプルプルと震えながらら下を向いていて、顔をおもっいきりあげたと思うと、

 

矢澤「あんたのゲームなんかと一緒にするなーーーーー!!!!」

 

っと叫んだ。

後から聞いた話だがこの声は学校中に聞こえており、教室の窓が相当震えたやらという現象が起きたらしい。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

魁翔「高校生の間だけなれるアイドルで部活動などで行なっていて、インターネットなどで日々ランキングを競い合ってるねー」

 

今は壁に腰掛けて三人で座っている。にこっち先輩を真ん中に俺が左、希先輩は右という位置で腰掛けている。真ん中のにこっち先輩が携帯で動画を開いてアイドルの子達が踊っている姿を見せてくれている。ちなみに俺はパンをかぶりつきながら見ているので、正直半分ぐらいしか内容は入ってきていない。

 

東條「へぇーこの子達、歌も踊りも上手やねー」

 

矢澤「当たり前じゃない!この三人はA –RISEって言ってスクールアイドル界のトップよ!!」

 

なぜか自分のことのように胸を張るにこっち先輩を見て、ついつい希先輩の大きな双丘と見比べてしまう。

 

矢澤「なにかしら、なんか無性にアンタのこと殴りたくなってきたわ」

 

魁翔「完璧なる理不尽な暴力ですね。その場合もう二人が引くぐらい泣いて先生に言いつけますからね」

 

慌てて返事を返せたものの内心冷や汗をかいていた。なんだ最近の女子高生は心を読むのが流行っているのか、希先輩といいこの人と言いすぐに考えを読まれてしまう。

 

東條「別に流行ってはないと思うでー」

 

魁翔「だからそういうとこ!!」

 

また読まれてしまったようだ。くそーこうなったら希先輩に教えてもらうしかないのか?あ、でも人の心が読めるようになって、もしことりとかが心の中で俺のことキモいとか思ってたら自殺しちゃうかも。‥‥ほっとけば勝手に死ぬんだったな俺。

 

魁翔「まぁ、つまりさっきのにこっち先輩のはスクールアイドル活動の一環ってことですか?」

 

矢澤「にこにーよ!スクールアイドルといえばキャラが大事なのよ、見にきてくれた会場のみんな最高に笑顔を届けるのが私たちスクールアイドルの誇りよ!」

 

東條「でもさっき私も魁翔くんもにこっちのあれを見た時死んだ目をしてたよ?」

 

矢澤「それはアンタ達がおかしいのよ!」

 

えぇー俺たちのせいなのあれ、確実にスベってただけじゃんと思いながらも怖いので口にはしなかった。

 

魁翔「それにしても二人で練習してるなんて希先輩もスクールアイドルなんですか?」

 

俺はこの二人を見てから気になっていたことを聞いてみた。

 

東條「あーちゃうで、にこっちが凄いこと思いついたから見て欲しいってここに呼び出されたんよ」

 

魁翔「そういうことっすか、まあ確かに凄かったですね‥‥いろんな意味で‥‥」

 

矢澤「ちょっとどういう意味よそれ!!」

 

魁翔「別に深い意味はないっすよーマリアナ海溝ぐらいしか」

 

矢澤「どんだけ深い意味があんのよ!!いいわアンタにスクールアイドルが何たるものか教えてあげるわ、放課後アイドル研究部にきなさい!!」

 

魁翔「あー今日はアレがアレで大変なんで無理っすね」

 

矢澤「そうじゃあ授業終わったら迎えに行くから待ってなさいよ」

 

なんだと、俺の人間関係における誘いの断り文句を見破るだと!?

 

東條「頑張ってきてなー」

 

魁翔「希先輩はきてくれないんすか?」

 

東條「ウチこれでも生徒会の一員やけん結構忙しいんよ?」

 

へぇー希先輩生徒会に入ってたんだ。巫女のバイトしてたりとか本当に不思議な人だ。

 

魁翔「はぁー、分かりましたよ授業終わったら逆立ちしながら気長に待ってますよ」

 

矢澤「なんで普通に待とうとしないのよ!」

 

はぁーとにこっち先輩ため息をつきながら呆れていた。

 

矢澤「だーかーらー!にこにー!!」

 

だから勝手に思考を読まないで下さいよ‥‥

 

 

 

 

 

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園田「それじゃあ私は部活に行きますので三人とも気をつけて帰って下さいね」

 

魁翔「あぁ気をつけて道行く人に抱きつきながら帰るわ」

 

園田「気をつける意味がわかりませんよ‥‥」

 

魁翔「確かにそれもそうだな」

 

海未は俺の言葉に呆れてこめかみに手を添えながら部活へと向かっていった。

 

南「じゃあわたし達は帰ろっか?」

 

魁翔「あーそれなんだけど 矢澤「希咲魁翔ーーーーーー!!!」

 

魁翔「あ、にこっち先輩」

 

にこっち先輩は凄い形相をしながらズカズカと俺の目の前までやってきた。

 

矢澤「アンタ違うクラス教えたでしょー!!お陰で大声で叫びながら入ったらクラスにそんな人はいないって言われて恥をかいたじゃない!!」

 

魁翔「あーそう言えばそうでしたね」

 

放課後呼びに来るからって事でクラス教えたけど、別のクラスの名前をなんとなしに教えたらまさか叫びながら飛び込むとは思わんわ。

 

矢澤「意味のわからない嫌がらせをするんじゃないわよ!!」

 

魁翔「にこっち先輩おこってちゃ可愛い顔が台無しですよ、ほらにこにこにー」

 

矢澤「だからにこにーよ!!そして人のを軽々しく使うな!!もっとリスペクトの気持ちを込めなさい!」

 

そういうと頭を教科書でふりぬかれていた。

 

魁翔「痛いじゃないっすか!!バカになったらどうするんすか!!」

 

矢澤「アンタは元々バカだから関係ないわよ!!」

 

スパーンっと気持ちの良い音が俺の頭上でまたもや鳴り俺はノックアウトされた。へへ、床が冷たくて気持ちいな。

 

穂乃果「えっーと‥‥魁翔くんの知り合いかな??」

 

矢澤「そうよ、このバカをちょっと借りて行くわね」

 

そういうと俺は首根っこを掴まれて引きずられて行く。なんかこの前も似たような事あったな。ってかドアとかにぶつかってて痛いんすけどね。

 

魁翔「穂乃果もことりもまたな〜〜〜」

 

南「う、うんまたね‥‥」

穂乃果「バイバーイ‥‥」

 

二人とも状況に全くついていけない様子であった。

それから数分俺はにこっち先輩に引きずられているんだが、

 

魁翔「にこっち先輩まだ着かないんすか?いい加減お尻とかがすれてて痛いんすけど」

 

矢澤「じゃあ自分で立って歩きなさいよ!!」

 

魁翔「えぇー、引きずり出したのにこっち先輩じゃないですか〜」

 

そういうとにこっち先輩は手を離したので俺は立ち上がる。

 

矢澤「それにもう着いたわよ」

 

ドア窓の左下にちっさいシールが貼られておりそこにアイドル研究部と書いてある。扉を開けて中に入ると、棚などに所狭しとグッズなどがあり、だけど綺麗に整頓されている部室だった。

 

魁翔「ここがアイドル研究部ですか。思ったよりは普通っぽいですね」

 

矢澤「どんなのを想像したのよ‥‥」

 

魁翔「うーん?グッズが散乱したゴミ屋敷みたいな感じですね」

 

矢澤「そんなことするわけないでしょ、貴重なグッズたちを!!」

 

まあ確かに言われてみればそうだな。俺もアニメのグッズとかは比較的綺麗に保存してるし。

 

魁翔「まあまあ、落ち着いてお茶でも飲みましょうよ。ほらにこっち先輩お茶でも入れて下さいよ」

 

矢澤「ほんとうに腹立つわねー」

 

魁翔「もうだからにこにこにーですよ!」

 

矢澤「だからアンタはもっとリスペクトして使いなさいよ!! はぁーとりあえずお茶入れるわね」

 

何だかんだしてくれるあたり根はやさしくていい人なのだろう。まあ面白くてついついからかっちゃうんだけどな。

 

魁翔「それにしても凄い量ですね、全部自腹なんすか?」

 

矢澤「自分で買ったのもあるけど、部費から買ってるやつも結構あるわね。はいこれ」

 

そう言い入れたてのお茶を出してくれた。ってか今気になることを言った気が‥‥部費!?

 

魁翔「っていうことは部活を作れば部費で好きなもの買えるってことですか!?」

 

矢澤「そうだけど部を作るには五人必要よ」

 

魁翔「なーんだじゃあめんどいしいいですね。ってか今はにこっち先輩しか居ないっすけどほかに四人部員がいるんすか?」

 

そう言うとにこっち先輩は気まずそうに目をそらした。何か事情があるのだろうか?

 

矢澤「今は私だけしか居ないわ。創立時は五人必要だけどそれからは何人でもいいのよ」

 

魁翔「へぇーそうなんすか」

 

何か訳ありなのだろけど本人が気にしてるみたいだし聞かない方がいいだろう。俺が聞いたところで何かできるわけじゃないし、その内この先輩を救ってくれる人が現れるだろうと無責任なことを俺は考える。

 

魁翔「で、スクールアイドルについて教えるって言ってたけどどうするんすか?」

 

矢澤「そうね‥‥まずはこれを見てもらおうかしらね」

 

そう言って取り出したのはでかい箱だ。

 

魁翔「なんすかこれ?はこ??」

 

矢澤「これは伝説のアイドル伝説DVD全巻ボックスよ!!通称 伝伝伝よ!!」

 

魁翔「でんでんでんってどれだけ伝説にしたいんすか」

 

矢澤「取り敢えずはこれを見てスクールアイドルたるものが何なのかの基礎を学びなさい、詳しくはそれからよ!」

 

魁翔「へいへいそれじゃあ見ますかね」

 

そんなに乗り気じゃないが、まあ暇つぶし程度にはなるかなと思い取り敢えず言われたとうり見ることにした。

 

 

 

 

 

そして現在‥‥

 

魁翔「はぁ‥はぁ‥はあ‥、死にそう‥‥」

矢澤「やるわねぇ‥ぜぇ‥私についてくるとは‥ぜぇ‥‥」

 

俺たち二人は部室で死にかけていた。しかも俺は結構リアルにだ。

なぜこんな事になったかというと、理由は至って簡単。ライブの映像を見ていたら二人ともヒートアップしてしまいサイリウムを借りて力の限り腕を振り声を出していた。

ってかマジで死にそうなんですけど、心臓バックバクなんすけど。

取り敢えず薬でも飲んでおくか。そう思いバックから錠剤の薬を取り出して飲んだ。

 

矢澤「アンタ何飲んでんの?」

 

魁翔「あー、ちょっと風邪気味なんで薬を飲んでんすよ」

 

本当のことは言えないので、適当にごまかしておこうと思いテキトーな嘘をついた。

 

矢澤「ちょっと何で先に言わないのよ!道理で苦しそうな顔しているわけね。ほら!送って行ってあげるから帰るわよ!!」

 

魁翔「大丈夫っすよちょっと休めば」

 

矢澤「ダメよ、病人は大人しく帰って寝るのよ。ハァー全く先に言ってくれれば無理に今日見せなかったのに」

 

魁翔「にこっち先輩って案外優しいですよね」

 

そう言うとにこっち先輩は顔を赤くしてその顔を隠すかのようにそっぽを向いてしまった。

 

矢澤「別にそんなんじゃないわよ!ただ私のせいでアンタの体調が悪くなると後味が悪いだけよ!!」

 

やっぱり優しい先輩だ。そんな先輩を俺がニヤニヤと見ているとさらに機嫌が悪くなったのか、

 

矢澤「ニヤニヤしてるとぶっ飛ばすわよ!!もう早く帰る!!」

 

そう言いバックを持ち扉へと向かって歩みを進めていく。

了解ですと俺も言いにこっち先輩の後を追う。校門を出たところらへんでにこっち先輩が俺の方へと顔を向け、

 

矢澤「今日の感想は?」

 

あーそう言えばまだ言ってなかったなーと思い率直に感じたことを言ってみる。

 

魁翔「そうっすね思ったより普通でしたね」

 

矢澤「普通?」

 

俺の言葉が気に入らなかったのか不満げな声でにこっち先輩が言う。

 

魁翔「そうです何て言うかそんな俺たちと変わらないような普通の子たちが一生懸命頑張っているなーって。でもみんな輝いていて見ているこっちまで笑顔にさせてくれるような感じでしたね。最初ににこっち先輩が言っていた笑顔を届けるの意味はわかった気がしますね」

 

矢澤「そう!それは良かったわ」

 

さっきの顔とは打って変わって満足げな顔となったにこっち先輩を見て俺は笑みがこぼれた。

 

矢澤「何よ??」

 

魁翔「いや、にこっち先輩もスクールアイドルなんですよね?」

 

矢澤「そうよ、なんか文句でもあんの?」

 

魁翔「ちょっとだけにこにこに〜見せてくださいよ」

 

矢澤「なんでこんなとこでやんなきゃいけないのよ!?」

 

魁翔「えぇーいいじゃないないっすか、スクールアイドルならいつ如何なる時でも笑顔にしないと」

 

矢澤「そうだけど‥‥はぁ一回だけよ?」

 

そう言うとまた後ろを向きあれの準備をしてる。

 

矢澤「にっこにっこに〜〜にこに〜って呼んでにこ!♡」

 

にこっち先輩の一発ギャグ??を見て俺はついつい笑ってしまう。

 

矢澤「なんなのよ!アンタがしろって言ったくせに!!」

 

魁翔「別に悪い意味で笑ったんじゃないですって」

 

矢澤「じゃあ何なのよ!?」

 

魁翔「いや、にこっち先輩はスクールアイドルに向いてるんだろーなって思いましてね」

 

矢澤「あ、当たり前じゃない!!にこにーは宇宙ナンバーワンアイドルになるんだから」

 

急に褒められて照れたのかにこっち先輩は腕を組んでそっぽを向いてしまった。宇宙ナンバーワンアイドルとか意味不明な言葉は聞こえはしたがそれでも俺のさっきの言葉は本音だ。この人のギャグはさておき、笑顔に関しては見ている人を自然と笑顔にしてしまうような不思議な魅力があった。なので俺はこの人は素直にスクールアイドルに向いているんだろうと思う。

 

魁翔「そうっすか、じゃあ俺は今日から宇宙ナンバーワンアイドルのファンですね」

 

矢澤「そ、そう!じゃあ特別にファン第一号の称号をあげるわ!」

 

魁翔「宇宙ナンバーワンアイドルなのに今までファンいなかったんすね‥‥」

 

矢澤「そんな同情に満ちた目で私を見るな!!」

 

魁翔「はは!宇宙ナンバーワンアイドルのにこにーさんこれからも頑張っていってくださいね、ファンとして心の中からは密かに応援してますから」

 

矢澤「普通に言葉とかにして応援しなさいよ!!」

 

魁翔「えぇー嫌っすよ、こんなちっこい人のファンなんてバレたら恥ずかしいじゃないっすか」

 

矢澤「ぬわぁんでよ!!アンタそれでもにこにーのファンか!!」

 

もう時間も遅くなってきて空は夕焼けに包まれる中、ギャーギャーと叫ぶ二人組がいた。一人の男はギャーギャー言う女を宥めつついじり、女はそんな男に文句を言うように叫んでいた。夕焼けの空の下に二人の伸びた影は、二人が動くたびに一緒に動いておるがその影の間隔は少しあり、二人の今の距離感を示しているかのようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




って事で今回はにこにーの登場回でしたが、なんか個人的には一番描きやすかったですね。主人公と穂乃果を絡ませたいんですが、主人公君が勝手に海未ちゃんとかにこにーとふざけ出すのでなかなかうまくいきませんね。絵里もそのうち希とかとセットで出そうと思いますが凛と花陽はどうしようか迷いますね。そして六月九日は希の誕生日の話でも投稿できたらなーって思います(できたらなので思い付かなかったらやらないかも)
ってなわけで次回もぜひ読んでください。コメントやアドバイスとかもぜひぜひどうぞ!
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