「ロシア帝国最高傑作よ。私の名を与えなさい。」
建造:1939年3月12日
急遽建設した造船所を全て使い建造が開始された五隻のうちの一隻。
主砲は46cm45口径連装砲を三基搭載している。
北方艦隊に編入されたが、北方艦隊が転移の影響で南方艦隊(黒海艦隊の真隣)になった為現在は黒海艦隊と北方艦隊を合わせた南方艦隊に居る。
しかしパリツカヤ・コミュニカと共に1939年3月31日、レニングラードへ移動しバルト海艦隊へ編入された。
1939年4月1日?
サンクトペテルブルク
「ふふっ、素晴らしいわね。」
軍港にて、女帝は護衛数人とともにある艦隊を眺めていた。
それは戦艦、空母総勢10隻からなる主力艦隊だ。
旗艦はロシア最大の戦艦たるエカテリーナ、その後にロシア級一番艦ロシア、二番艦ウクライナ、三番艦ペラルーシ、四番艦アゼルバイジャン、マラート級のマラート、ガングード(旧オクチャブリツカヤ・レヴォルーチヤ)、パリツカヤ・コミュニカ、アルハンゲリスク級(21号計画艦)のアルハンゲリスク、クラースヌイ・ヴォズドゥフ級のオリョールの構成だ。
この艦隊はロウリア王国の海軍を完膚なきまで破壊し、相手の軍港を抑え砲撃による地上支援を行うための艦隊である。
両国内の緊張が張り詰めた今、いつ奴らが来てもおかしくはなかった。
その為、敵を撃滅し、またロシア帝国の強大さを知らしめるための艦隊を編成したのだ。
戦艦の中でも屈指の大きさを誇るロシア級、これを使えば奴らの心も折れるだろうと踏んだのだ。
開戦の時は近い
同日
クワ・トイネ公国公都クワ・トイネは目覚しい発展を遂げていた。
街路はコールタールで舗装され、あちこちでコンクリート製の建物が建ち始めていた。
それを作っているのはロシア人が多かった。
というのも、ロシア帝国内の民需工場ではやることのなくなった工場が仕事がなく生活に困っている!という話が出ていたのだ。
前まではシベリアや極東、旧モンゴルなどのインフラの整っていない場所のインフラ整備の仕事が舞うように入ってきたが、それも終わるといよいよやることがなかった。
軍需工場はスターリン時代に乱立されもう要らない状態、海軍造船所は寧ろ鉄鋼が足りなくなるのでストップしろという状態、要塞も必要がなくなり建設中止、対空砲は元々作る予定なし…と、仕事がなかったのだ。
そんな時にやっと仕事が来たのだ
しかも仕事内容は慣れているインフラ整備に要塞建設よりも楽な一般の建物建築。
彼らにとってはお易い御用、厳しい気候の中鍛えられたベテラン達の手によりインフラ整備や建築は一ヶ月もあればほとんど終わった。
公都以外のインフラもほとんど整備できており、これはクイラ王国は例外ではない…どころか、寧ろクイラ王国の方が凄まじかった。
燃料の手に入るクイラ王国は優先されたインフラ整備がされており(これはクワ・トイネにもプラスなのでクワ・トイネもクイラを優先するようにお願いしてた)れっきとした都市国家となっていた。
首都に関してはパリに勝るとも劣らない都市である。
精製工場が乱立し、その精製工場がある限りクイラはクワ・トイネから金が入り、その金は国民に給与として与えられ、娯楽の増えた都市で遊び回る…そんな夢のような国となっていた。
ちなみにクワ・トイネも似たような状態になっている(主に食料の輸出によるもの)
さて、そんなクワ・トイネではある物が走っていた。
それはAMO-F-15のような形をしているが、細部の異なるトラックであった。
それこそクワ・トイネがAMO-F-15を簡易的にコピーして独自アレンジした(まあほとんどロシアの技師がやったが…)ゴヒトトラック、及びゴヒト自動車である。
ゴヒトには二つのバリエーションがあり、一つは元とそれほど変わらないトラック。
しかしこれはドーザーが付属して着いてきて取り外し、取り付けが容易に行えたり、車高が高く悪路を走りやすいことが挙げられる。
馬力もある程度あり坂道を苦もなく登ることができる。
ゴヒト自動車はミニバスのようなもので、車高は低くなったが全体的に大型化し、定員10名の簡易バスになる。
民間用に作られた為ミニバス型とバン型がある。
また、民間が新しくなる中クワ・トイネ、クイラ陸軍では小銃を使った訓練がされ始めていた。
最初こそロシア陸軍が協力していたが、最近では使い方を覚えた為ロシア陸軍の協力がなくてもできるようになってきた。
野砲などの扱いも慣れて来た彼らは野砲、小銃を扱えるように簡易的に訓練した部隊をロウリア王国の国境を警備させた。
簡易的な要塞とロシア帝国からレンドリースされた大型砲(130mmクラスの海軍砲を使った要塞砲)と対ロウリア王国の為の第一軍集団が国境にて護りを固めていた。
クワ・トイネの簡易国旗が描かれたT-26と共に、白い月を描いたロシア帝国の新型中戦車A-32の砲は、いつかロウリア王国から来る敵に狙いを定めていた…