鎌倉時代の歌人、
「人は災害が起こるとそれについて語る。しかし月日が経過すると言葉に出して言い出す人さえいなくなる」
それは変わらない。昔も、今も。そして災害は忘れた頃にやってくることも人は忘れる。
例えその脅威が今まさに目の前まで
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平成が終わり
多くの人が『平成』という時代の終わりを「もう平成も終わりか」、「平成も色々あったよねぇ」などと名残惜しみ、『令和』という新時代の幕開けに「よっしゃあ!令和だ!!」と狂喜乱舞する時に、異変が現れた。
とあるビルの屋上。
「ふふふ」
何もなかったはずの空間から
少女はフェンスの前で止まると、ビルを遠巻きに見上げる集団を見ながら冷笑する。
「ここが平和のない世界を作る破壊の申し子、
「「「3ッ!!」」」
「愚かなる人間どもに告ぐ!」
零和と名乗る少女は眼下の集団に言い放つ。
「「「2ッ!!」」」
「私の名は零和!」
「「「1ッ!!」」」
「この世界を破壊し平和とは無縁の世界にするためにやってきた破壊の――」
申し子なり。そう続ける言葉を謎の少女は紡ぐことが出来なかった。なぜなら
「「「ゼロォォォッッッ!!」」」
ドゴオオオオオオォォォォォォンンンッッッッッッ!!!!
「うぎゃああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!??」
集団のカウントダウンがゼロになった瞬間、大地を揺るがす
「うわぁああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
謎の少女、零和は奈落に落ちるかのように落下していった。
ビルの取り壊しに集中していた民衆に、彼女の宣告はおろかビル以上の高さまで舞い上がる粉塵の中に少女がいることに気づいた者はいなかった。
数分後。
「おのれ、人間ども……この私をここまでしてただで済むと思うなよ!」