鉄血の潜伏者   作:村雨 晶

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次話は戦闘回になると言ったな?あれは嘘だ。

というわけでグリフィン側の行動です。




M4A1救出

――S09地区廃墟群

 

普段、鉄血の人形以外動く者のいないこの街で足音がする。

M4A1の救出任務を命じられたS09地区の人形達だ。

 

――前線に立ちつつ、焼夷手榴弾で敵を焼き尽くすSMG、「Vector」

――Vectorと共に前線を支え、榴弾によってまとめて吹き飛ばすAR、「FAL」

――強力な防御スキル、そしてその後の自身の強化によって頼もしい堅牢さを持つSMG、「一〇〇式」

――敵後衛を違わず狙い撃ち、時に強力な狙撃を撃ちこむRF、「スプリングフィールド」

――そしてそれら全てを支援し、牽制によって敵の動きを鈍らせる、部隊長を務めるHG、「NZ75」

 

S09地区の人形の中でも精鋭の証である第一部隊に配備されている彼女たちはM4A1の信号がある地点へと急いでいた。

 

「ねえ、鉄血のクズどもがやけに少なくない?」

 

物陰に隠れつつ疑問を呈すFAL。

 

「敵が少ないのはいいことだ、と言いたいところだが……。少なすぎるな、罠かもしれない」

 

「でも、撤退するわけにはいかないわよ、M4の信号はもうすぐそこだから」

 

罠の可能性に顎に手を当てて考え込むNZに言葉をかけるVector。

 

「そうだな…、どちらにしろ今は救出が最優先だ、突入するぞ!」

 

「「「「了解!」」」」

 

NZの号令で第一部隊は信号が発信されている建物へ突入する。

しかし、中には鉄血の人形の姿はなかった。

 

「クリア。どうやら鉄血の人形はここにはいないみたいだな」

 

「こっちもクリアです。残るは二階ですね」

 

一回のクリアリングを済ませた部隊は二階へと進んでいく。

 

二階に着いた彼女たちが見たものは壁に寄りかかり、休息しているM4A1の姿だった。

 

「M4A1を発見!スプリングフィールド、司令官に連絡を!」

 

「はい!」

 

「M4A1、無事か?」

 

NZの指示により司令部へ連絡を取るスプリングフィールド。

それを横目で見つつ、NZは声をかけた。

 

「はい、大きな損傷はありません。弾薬も配給もこの街の廃墟に残っていたもので賄えたので。……そうだ!お願いします、ある人形を救出してください!」

 

「何を言っている、お前を救出できた以上、鉄血の支配領域にいる必要はない」

 

「でも…、彼女のおかげで助かったんです!彼女がこの街への道を教えてくれたおかげで、私は!」

 

「だがな…。そんな人形は見かけなかったぞ?どこにいたんだ?」

 

「街の近くの森を抜けたところです!彼女は大破して動けない!せめて、ボディだけでも回収しないと…!」

 

「私達もその辺りを通ったが、そんな人形はいなかった。その人形も上手く逃げたんじゃないか?…ともかく、今はお前の救出が最優先だ、すぐに脱出するぞ」

 

「っ、はい…分かり、ました…」

 

悔しそうに顔を歪め、しかし指示に従うM4。

自身が機密の塊であることは彼女も重々承知していたことだった。

 

肩を落としFALに案内されていくM4をみてNZは首をかしげる。

 

「大破した人形、ね。この付近の地区でMIAになった人形がいると連絡は受けていないが……?」

 

NZの疑問は解決されることなく消えて行った。

 




というわけで彼女達は原作通りM4を救出しました。
でも処刑人とは戦ってない模様。なんででしょうね?(すっとぼけ)


ちなみに今回出てきた人形達は作者が実際に第一部隊で運用してる子たちです。
始めたころからいる最古参の人形達で今もドリーマーやらを軽く捻りつぶす子達です。
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