ぶっちゃけ原作とそこまで変わらないし。
せいぜい潜伏者ちゃんがいることで発生した変化がある場合位ですね。
予約投稿の日付一日ズレてた…日刊投稿できてたのに…orz
――鉄血 情報ステーション
「困った。見つからないわね」
狩人の撃破後、データベースを探る潜伏者だったが、その結果は芳しくなかった。
ハイエンドモデルを示すデータが見当たらなかったためだ。
「僅かだけどデータを削除した形跡がある、ということは間違いなく私の求める情報がここにはあったということだろうけど、中身が分からないことにはどうしようもないわね」
やがて潜伏者はデータベースへのアクセスを中止し、溜息を吐く。
「侵入者姉さん、でしょうね。ここまで綺麗に情報を消せるのは」
情報戦に秀でた性能を持つ姉を思い浮かべる。
「手掛かりになりそうな情報はM16A1の位置情報くらいか」
M16A1は移動を続けている。それはつまり、まだ鉄血に捕捉されていないということでもあった。
しかし、それを見て潜伏者は眉を顰める。
「だけど、厄介な奴らが動いているみたいね」
M16の近辺で確認された戦術人形の部隊、その信号は鉄血のものではない。
S09地区司令部が部隊を動かした情報はなく、その部隊の情報は一切入ってきていない。
だからこそ分かった。
「404小隊。存在そのものが疑問視されるほど徹底的に情報が秘匿されている小隊か。今回はM16の救援にでも動いているのだろうけど…」
潜伏者は404小隊の位置情報をダウンロードすると、その場を離れる。
「せっかくだから道案内をしてもらいましょう。M16への所まで」
♢
――S09地区 鉄血施設跡
(妙ね。彼女達、M16の座標まですぐに向かうと思っていたけど。ここは確か代理人がAR部隊を襲撃した施設のはず。なぜこんな場所に?)
光学迷彩を起動し、404小隊を追っていた潜伏者だったが、小隊は予想していたM16の救援には向かわず、放棄されたグリフィンのセーフハウスへと辿り着いていた。
潜伏者は何かのデータをダウンロードしているUMP45、HK416の姿をじっと物陰から見つめる。
「ねえ、45。さっきから妙な視線を感じない?」
「あら、416。あなたお化けを信じてたかしら?」
「からかわないで。鉄血の監視かもしれないのよ?」
「なら11が気が付くわ。連絡がこないってことは大丈夫よ」
「あのぐうたらのことが信じられるわけないでしょう」
「11は優秀な人形よ、あれでもね。…さ、仕事は終わり。帰還しましょうか」
「そう。なら私は別行動をとらせてもらうわ」
「またM16と張り合う気?好きね、あなたも」
「うるさいわね。決着をつけないといけないのよ、あいつとは…」
416が施設を出ていき、45もそれに続く。
だが、45が出る直前、彼女の視線は潜伏者へ向く。
しばらく睨むように見つめていた45だったが、やがて視線を外し、姿を消した。
「あのUMP45という人形、気付いていた、というよりはなんとなく何かがそこにいる、という目だった。私も未熟ね、近くで見ていただけで感づかれるなんて」
404小隊が離れたことを確認した潜伏者は光学迷彩を解除し、45が操作していた機器へと近づく。
「さて、AR小隊以上に優先される情報は、と。……これは!」
先程まで何をダウンロードしていたのか、削除されていた履歴を復元し、データを表示すると、そこには意味深な一文が示されていた。
それを見て、潜伏者は息を呑んだ。
『雨が降った、平原に』
潜伏者はこの一文を見たことがある。あの忌まわしい事件が起こる前だ。
「傘……!あれを使うつもりなの、あいつは!」
あるウイルスを意味する暗号。
それが意味することを理解した潜伏者は、急いでその場を離れた。
「今ここでAR小隊を失うわけにはいかない!姉さんたちを見つける重要な手掛かりなんだから!」