令和記念 映画 プリキュア ガーディアンメモリーズ ~時空を超える奇跡の絆~ 作:うさペン
「メモリー・ツインテンペスト」
メモリーは二つの巨大な竜巻をつくりだし、今度はプリキュア達を嵐の渦に飲みこもうとした。
「リンクル・ピンクトルマリン」
フェリーチェはその竜巻を止めるために、ピンクトルマリンの力を使って魔法の結界は張ってプリキュア達を守った。
「未来は育まれる命によってもたらされるもの。それを阻もうとしているあなたを見過ごすことはできません」
「待ってフェリーチェ。メモリーはプリキュアとしてのわたし達を守りたいだけ。敵対しちゃだめだよ」
今にでも攻撃しようとしていたフェリーチェを体を張ってミラクルは止めようとしていた。
「敵対しない、このわたしがあなたを倒そうというのにですか」
メモリーはそんなミラクルの背後に転移し蹴りをあびせた。
ミラクルはそんなことが起こると思っておらず、地面に叩きつけられる。
「ミラクルをよくも! リンクル・アクアマリン」
リコは説得を試みていたミラクルを攻撃したメモリーに怒って、リンクルステッキにアクアマリンをセットして氷のつぶてを呼び出した。
「はぁああああああ」
メモリーはまっすぐと飛んでくる氷のつぶてを気合だけで消し去り、魔法つかいとしての実力の差をみせつける」
「無駄ですよ、その程度の魔法では。魔法とは願いが形がなったもの。原初からの使い手であるわたしに勝てるとでも」
「く……」
マジカルは再び怒りにまかせてリンクルステッキをふるおうとした時、ミラクルがマジカルの手をつかんだ。
「ミラクル! あ……大丈夫なの?」
それでマジカルは我にかえり、ミラクルの心配をする。
「わたしは平気だよ。それよりもマジカル怒ちゃだめだよ」
「なんで、なんでよ。メモリーはあなたを攻撃したのよ」
「それでもさくらん、メモリーの気持ちも考えなくちゃ。だってわたしも大好きなものが消えちゃうのって嫌だから」
ミラクルは大好きなものほど大切にしてきた。だからメモリーの気持ちも解るのだ。
「ミラクル……」
ミラクルの言葉を聞いて、スタートゥルトゥルプリキュア達は説得を試みる。
「ねぇ、やっぱりやめよう。プリキュア同士が争うだなんて」
「そうです、わたし達はわかりあえるはず」
「メモリー言ってくれなきゃ、解んないこともあるルン」
「これじゃあみんな笑顔にならないよ」
スター、セレーネ、ミルキー、ソレイユは自分の想いや経験してきた言葉をぶつけメモリーの説得を続けた。
「あなた方はつねに対話の中で認証を求め、そしてその認証をもとに信頼を獲得し行動してきました。それは正しいことだとわたしも思います」
「そのことを知っているメモリーならわたし達とだって理解しあえるはず。一緒に突破口を探せば……きっと」
「それはできません。なぜなら……」
メモリーが天井を指差すと、大樹を侵食してしまうほどのおぞましいほどの闇の力が頭上に広がっていた。
「あれは闇の力」
「今まで出会ったものよりも大きい」
スターとセレーネはその闇の力の大きさに驚き、さらに状況が悪くなっていることを理解せざるおえなかった。
「あれはプリキュアに活躍して欲しいという願いが変質した姿。宇宙大魔王なる存在がなぜミラクルライトの工場で出現したのか、その答えでもあります」
「宇宙大魔王ってピトン達の星に現れたものだよね」
「それがどうして」
宇宙大魔王にまでこの問題が波及していることをスターとセレーネは驚きを隠せずいた。
「願いの大樹からとれたものをつかってミラクルライトは作られている。それはつまり願いの大樹の変質した願いすらも運ばれる機会があったことを意味しています。それをヤコンさんは浴びて願いが暴走、宇宙大魔王を生み出してしまいました。プリキュアに活躍して欲しい、その願いはけして間違いではありません。ですがそれで生まれてしまうものもあるのです」
善意と悪意は表裏一体。たとえその人にとって善意であったとしても悪意になりえてしまうことがある。そもそもプリキュアの存在が確立されているのは悪があってこそ。正義と悪は共存関係にあってこそはじめて成立する。それが世界の理でもあるのだ。
天井を覆っていた願い星達は侵食は進んでいき、闇の力があふれだす。
「闇の力が溢れてくるのをまずはなんとかしましょう、ミラクル。マジカル」
フェリーチェのことばにみらいとリコがうなずき、
「キュアップ・ラパパ! アレキサンドライト」
と、三人同時に唱えると、モフルンの胸のリンクルストーン・アレキサンドライトが輝いた。
フェリーチェがアレキサンドライトをリンクルスマホンにとりつけ、ミラクル、マジカル、フェリーチェが手をつなぎ、
「キュアップ・ラパパ、魔法つかいプリキュア、オーバー・ザ・レインボー」
三人はさらなる強化スタイル、大きなマントととんがり帽子が特徴的なアレキサンドライトスタイルに変身をとげた。
「レインボーキャリッジモフ、モフ~」
モフルンが乗った小さなガラスの馬車が空を駆ける中、
「巡り会う奇跡よ!」
ミラクルが
「繋がる魔法よ!」
マジカルが
「育まれし幸せよ!」
フェリーチェがそれぞれ手をかかげ、
「今私たちの手に!」
三人同時に叫ぶとレインボーキャリッジが光輝き、馬車の中からプレシャスブレスが飛び出し三人同時に装着された。
「プレシャスブレス」
ブレシャスブレスを装着した際にでた魔法陣でメロディを奏でることで膨大な魔力を調律、
「フル、フル、フルフルリンクル!」
それを虹の魔力として結集、
「プリキュア・エクストリームレインボー」
結集した虹の魔力を巨大な魔法陣に変え、
「キュアップ・ラパパ、虹の彼方に」
虹の魔力として放出。虹色の光の塊となって放出された虹の魔力は闇の力を浄化していった。
「メモリー、たとえ闇が広がり続けようともわたし達はその願いとも向き合います」
「そうだよ! なんどだってわたし達が悪さをしてしまう願いなんて消してみせる」
「だからあなたも」
「願いとむきあう、これでもそういえますか」
魔法つかいプリキュア達が浄化した場所から再びおびただしい闇の力が出現をする。
「そんな、さっき浄化したのに」
「プリキュア達への想いの強さ、それに比例してより闇の力もより膨大になっていく。メモリーとして解放されたわたしのこころとも反応しより活動的になったうえでね」
「そんな、じゃああなたを倒さないかぎり」
「永遠にこの闇は消えることはありません。わたしを倒さなければ永遠に」
メモリーが、現存しているプリキュア達がいて欲しいという願いがなくならなければ、世界は闇の力によって支配される。そうなってしまえばこの世は願いの光がなに一つ生まれないものになってしまうことだろう。
「もう! どうすればいいのさ!」
度重なる事態にマリンの脳は限界に達し、少しでも発散しなければどうにかなってしまいそうになっていた。
「プリキュアの使命は未来を守り導くこと」
ゆりは決意を新たに決め、
「でも、そのためにお世話になった人を倒していいなんてことにはならない」
いつきはそれでも守らなければいけないものがあると諭し、
「過去だって大事です。過去を受け止めわたし達は強くなれたのですから。ならばこたえは一つ、メモリーのこころをハートキャッチすれば。こころの花が清いものにかわり未来を真っ直ぐみつめることができるかもしれません。闇に染まってしまった願いは消えてしまうかもしれませんが……それはやらないといけないことなんです」
ブロッサムは悲しい顔をしながら、変えることができる可能性を導き出す。
ハートキャッチプリキュア達はこころの花を清いものにすることで、たくさんの人々のしおれたこころを導いてきた。
桜の中でも最も多い品種、ソメイヨシノの花言葉は純潔。
メモリーの願いがここまで変質したのは、そのメモリーのこころの花である“サクラ”の純潔なこころがくすんでしまったからである。それをなんとかすることができれば、願いは純潔なものへとかわり、正しい願いの形になる可能性がある。
「それしか手段ないなら、やるしかないしょ!」
「ええ、誰もが自分で自分を乗り越えれるというわけではないでしょうから」
マリンとサンシャインもメモリーと本気で戦う覚悟を決め、
「鏡よ、鏡、プリキュアに力を」
大きなハートの形をした鏡、ハートキャッチミラージュを呼び出し、鏡に願いをかけることで
「世界に輝く一面の花、ハートキャッチプリキュア・スーパーシルエット」
スーパーシルエットに変身をした。