令和記念 映画 プリキュア ガーディアンメモリーズ ~時空を超える奇跡の絆~   作:うさペン

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つながる奇跡!

「闇の力の根源はわたしから離れ宇宙空間へと飛び出しました。今からわたし達はそれを追っていくことになります。その途中、闇の根源を守る闇の化身たちがそれこそ宇宙を覆うほど現れるでしょう」

「そんなに闇の化身っているんだ」

「この願いの星の隅々まで入りこんでいましたから」

「でもそいつら倒せば」

「闇の根源は姿をあらわし、その闇の根源を消し去ることができればこの事態は収束します」

 闇の根源は宇宙大魔王を生み出し時のように膨れ上がり、さらなる力を得て願いの大樹を侵食しはじめていた。もし倒すことができなければ、星の光も輝くことのない、闇色に世界は染まってしまうだろう。

「スター達にはこれを」

「これは」

「魔法のマント、これがあれば自由に宇宙空間も飛ぶことが可能です」

 光輝く魔法のマントをスター、ミルキー、ソレイユ、セレーネはメモリーから授かった。

 ハートキャッチプリキュア達が妖精をマントにして飛んでいるのと見た目は同じだが、この魔法のマントは願いの力を使って飛ぶことができる代物だ。

「これで準備完了ってわけだね」

「いえまだ一つやるべきことがあります」

 メモリーはキュアコンタクトを触り、

「キュアチャンネルのみなさん、大変申し訳ありませんでした」

 キュアチャンネルを観ている人達に謝った。

 

「謝る必要なんてないよ」

「ってか、メモリーだけの願いじゃなくて、わたし達の願いも集まってこうなったわけでしょ。だからメモリーのせいじゃない」

「すげぇたくさんプリキュアが活躍して欲しいなんて当然じゃん」

「だからメモリー顔をあげて。いつもの調子で俺たちを盛り上げてくれよ」

 キュアチャンネルを観ていた人達はメモリーのために声援を送る。

 さくらとしてずっとプリキュアの活動を銀河中に届けてくれた。そんな彼女だからこそ許し、前に進む。みんなでつくる笑顔の輪、それがキュアチャンネルでもあるのだから。

 

「みなさん、ありがとう――みんな~ミラクルライトは持ったかな!」

 キュアチャンネルを観ている人達に支えられメモリーは落ち着いて声色ではなく、明るく元気な声でキュアチャンネルを観ている人に呼びかける。

 プリキュアの活躍を、自分の好きを目一杯届けるために。 

「みんなの願いがわたし達の力になります。よろしければ応援してください。これからみんなで過去と未来を手にいれましょう!」

 キュアチャンネルを創設し、時空を越えてネットワークを広げてきた。そんなメモリーがプリキュアとしてその願いを力に変えようとしている。それもまた大きな時代の変化を表しているのやもしれない。

「ではいきましょうか」

「うん」

 願いの大樹には闇の力によって空洞になっている部分があり、星の光を頼りにプリキュア達は宙を舞い、闇の力の根源を目指す。

 闇の力はプリキュア達を拒もうと、翼を生やした化身を召喚しプリキュア達に差し向けてきた。

「プリキュア・ダイヤモンド・エターナル」

 ミラクルとマジカルはリンクルステッキからダイヤモンの力をとき放つが、ほとんどの翼の生えた化身に攻撃をかわされた。

「スターパ……ちょっと邪魔しないでよ!」

 スターも攻撃をしようとしたが、その前に化身がはなつ黒い気弾で対処をされた。

「ちょっとこれってどういうこと」

「おそくら願いが抑制されなくなったことで、わたしが持っている記憶から事前に動きを察知できるようになったようです」

 メモリーの知識が蓄積された化身達は、抑制されなくなったことで自由により動けるようになっている。それが先読みを可能にしていた。

「え、じゃあわたし達の行動って先読みされちゃうってわけ」

「すいません、こんなことになるとは」

「メモリーが謝ることじゃないよ。それだけわたし達のことを熱心に観てたってことだから」

 謝るメモリーをスターは肯定的にとらえ、変に落ちこませないようにした。

 とはいえ、これには適切な対処をしなくてはならない。

「それに先読みされるなら、先読みされないような攻撃をすればいいだけだよ! ブロッサム、ミラクル、いこう!」

 スターはその方法を思いつき、ブロッサムとミラクルと共に

「フラワータンザナイトスターパンチ」

 花渦巻く巨大な五芒星の塊をつくり、三人で一緒にパンチをして五芒星の塊を闇の化身達に向かって飛ばした。

 メモリーの知識でみたことのないような合体技には対処ができないからか闇の化身達は避けることさえせずに数十体はこの攻撃に巻き込まれるていた。

「創造力超キラやば~な合体技なら大丈夫みたいだよ!」

「お~しこのまま、わくわくな技をだしまくるぞぉおおお」

「お手柔らかにお願いしますよ」

 超イケイケなキラキラわくわくなスターとミラクルの横で、ブロッサムはその圧に完全に飲まれていた。

「超かっこいいじゃんブロッサム達のやつ。ミルキーわたし達もやるよ!」

「うん、マリンミルキーショックを決めてやるルン!」

「それもいいんだけど、もっとめちゃヤバなことしようよ」

「ど、どういうことルン」

「はいこれ」

 と言って、マリンはミルキーにフラワータクトを渡した。

「よし、ミルキー、わたしのタクトを使って合体攻撃だよ!」、

「今、ミルキーがタクトを使うっていいました!」

「キラやば~☆!」

 面白そうなことをしていると察知し、ミルキーとマリンの様子をスターとミラクルは見に来ていた。

「ちょ、ちょっと待ってルン。これはどういうことルン」

 イケイケガール状態なマリン、スター、ミラクルをよそに、ミルキーはタクトを小刻みに振り回しながら戸惑っていた。ミルキーにとってこれはまさにファーストコンタクト、未知との遭遇といってもよいだろう。

「大丈夫大丈夫、星を超えてプリキュアになれたんだから時空を超えてプリキュアの武器だって使えるよ。ほらこうやってわたしも肩を掴んでパワーを注入するからさ」

 わりとマリンは真面目に技を超だしたいがためにミルキーの肩をつかんで、パワーを伝えた。

「こうなったらやけくそルン。なんちゃってプリキュア・ブルーミルキーフォルテウェブ」

 と叫ぶと、花の力ではなく願いの光がタクトの先端にあつまり、水と雷をまとった願いの塊となって放出された。

 こんなむちゃくちゃな技は記憶どころか予想だにもせず、闇の化身達はまともにこの技をくらって消えていった。

「すごいよミルキー、タクト使えるんだ!」

「た、たぶん、ミラクルライトや願いの力のおかげルン」

 使えたミルキー自身が一番驚き戸惑っているのはどうしようもなくしかたのないことだ。

「わぁ~わたしもやりたいな。ブロッサム、タクトをつかわせてください」

「ええええ……もう、今回きりですよ!」

「ありがとうございます」

 この流れに逆らうことができぬとブロッサムは感じ、タクトを渋々スターにわたした。

「ミルキー、こんどはわたしとタクトで合体技やろうよ」

「スター、勝手にハードルあげないでルン!」

「大丈夫だよ、ブロッサムも協力してくれるって言ってるから」

 と、マリンがありもしないことを口にし

「言ってないですよ」

「目は口ほどに物を言うっていう」

「言ってません!」

 ブロッサムにちょっかいをかけていた。

「それじゃあいくよ、なんちゃってプリキュアフローラルスターフォルテシモ」

 結局いろいろあったもののブロッサムは渋々協力。

 ブロッサムとつながったスターとマリンとつながったミルキーはタクトをふるい、四人一緒にピンクと青が混じった願い塊となり、闇の化身達を倒していく。

 闇の化身で覆われた世界の中で喜び戦うスター達、それは暗い星空の中で輝く明るい星々のように輝きを放っていた。

 

「スター達、すごい楽しみかたをしてるね」

「モフルンもやってみたいモフ。サンシャイン、シャイニータンバリン貸してモフ」

 おねだりキュアモフルンの甘いささやきにサンシャインが耐えれるはずもなく、

「もちろん」

 サンシャインはシャイニータンバリンを貸し与えた。

“パンパンパン”

「楽しいモフ~」

 キュアモフルンはシャイニータンバリン試しに叩いている姿は、幼い子どもが夢中になって叩いている姿と似ていた。だからこそ守ってあげたい、そんな気持ちが強くなる。

「モフルン準備はいいかい」

「モフ~」

「またあたし達の力を合わせるよ!」

 ソレイユとサンシャインはモフルンの肩をつかみ、ミラクルライトの力を制御する。

「花よ舞い踊れモフ~」

 モフルンがシャイニータンバリンを叩く度にひまわりの形をした小型エネルギー弾が出現するはずだったのだが、

「ええええええ、ひまわりじゃんなくて、モフルンがいっぱいでちゃったモフ」

 大量の小型モフルンが宇宙空間に展開されてしまった。

「心は願いの一部、サンシャイン、モフルンのことばっかかり考えてたね」

「う、かわいいからしかたないじゃないか」

「でもこれはこれで楽しいもふ~」

「そうだね。わたし達らしいかも」

 花の力ではなく願いの力を集めた結果、小型モフルンが大量に生まれる結果になってしまったがこれはこれでいいんだとソレイユ達は受け入れていた。

「モフルン、そのかわいさと強さをぶちかましてあげようよ」

「モフ~シャイニング・モフルンミサイルモフ~」

 小型モフルンミサイルは闇の化身達を追尾し、やさしくモフモフすることで浄化していく。

 みんなの笑顔を生み出し、みんなの笑顔を守るために。

 

「セレーネ、あの娘達はこの状況下で通じているだけであって真似するのが正しいというわけではないわ。わたし達は真面目にいきましょう」

「は、はい!」

 ムーンライトとセレーネは合体技を楽しむ面々達を白いめでみながら自分達だけは真面目に取り組もうと決意を固める。

「マジカルはいないようですね?」

「フェリーチェやミラクルと一緒にメモリーの所に行ってるのをみたわ。魔法使いは魔法使い同士でなにかやりたいことがあるのかしらね」

 ムーンライトと二人きりの戦闘。セレーネは他のプリキュア達とは違い、楽しいというよりも息のつまる緊張感を感じながら戦いに身を投じていく。

 背中の羽衣を背負ったスーパーシルエット状態のムーンライトは宇宙空間でも高速に動くことができる。魔法のマントを授かったセレーネもムーンライトの速度ほどではないが、願いの力が強い環境下にいることもあり少し速度を合わせてもらえればついていくことくらいはできる。

 宇宙の暗闇の中を光輝く粒子を放出しながら疾走し、二人は闇の化身へと接近した。

 闇の化身にさきに近づいたのはムーンライト。疾走したスピードを利用して闇の化身に蹴り倒して消滅させようとしたが、その攻撃は予測され避けられる。

 たとえどんな速度であっても対応してくる。それは驚異的な能力ではあるが、

「セレーネ」

「はい!」

 ムーンライトとセレーネはその予測さえも乗り越え、セレーネアローを闇の化身に当て消滅させた。

「どうやら合体攻撃ってものだけが有効というわけではなさそうね」

「時空を超えたプリキュア同士が連携をとり、先読みした行動を先読みしてもらうことで突破する、とてもいい作戦だと思います」

 ムーンライトの先をセレーネが、セレーネの先をムーンライトが読むことで、先読みされた時点で攻撃を合わせていく。冷静な判断ができる二人の連携が生んだ戦法だった。

「また速度をあげるとついてこられるかしら」

「可能なかぎりおともさせていただきます」

 背中合わせに語らい、闇の化身へと立ち向かっていく。

 ムーンライトが敵の後ろに回り込めばセレーネは前に、セレーネが背後をとられればムーンライトが闇の化身の背後をとり攻撃をする。

 やがて二人の動きは紫色の光となって空を駆け、お互いにお互いを高めあっていく。

「先輩として嬉しいわ、ここまでついてきてくれなんて」

「わたしもムーンライトのような強い方と一緒に戦えて嬉しいです」

「そう」

 ムーンライトもセレーネも戦いの中でどこか嬉しさを感じるようになっていた。

 お互いを理解し、そして高め合う。それもまたプリキュアの戦い方だ。

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