令和記念 映画 プリキュア ガーディアンメモリーズ ~時空を超える奇跡の絆~ 作:うさペン
「メモリーわたしたちもいきましょう」
「フェリーチェ」
フェリーチェはメモリーの手をつかみ、二人で闇の化身へと立ち向かう。
「ラパーパに近い位置にいる原初のプリキュア、メモリーあなたとは一緒にわたしは戦いたいと思っておりました」
「わたしもです」
ラパーパの意思と魂を色濃く受け継ぐ二人は、時を超えつながりあう。それは時を超えた奇跡の魔法のようなものなのかもしれない。
ぎゅっと手をにぎりながらお互いの鼓動と魔力の波動を感じ、
「リンクル・ピンクトルマリン」
「メモリー・フォースエレメント」
フェリーチェはピンクトルマリンの力を、メモリーはメモリーストーンに眠る力を解き放った。
闇の化身達はつばさをひるがえし避けようとするものの、二人の波長があった魔力は想像を超えたもので、対処しきれず浄化されていく。
闇の化身に対してとれる行動としてムーンライト達は先よみをすることで対処していたが、フェリーチェとメモリーは二人の力を重ね合わせた魔法で、どんな行動をされようとも対処していった。
「これが二人の魔法」
「相性抜群ね」
メモリーとフェリーチェが魔法を発動しおえ振り返ると、ミラクルとマジカルがそこいた。
「ミラクル、マジカル」
「わたしも一緒にわくわくさせて」
「きっとみんなとならもっとすごい魔法を扱えるものね」
「モフルンも混ぜてモフ」
「モフルン!」
「メモリーとフェリーチェの魔法をみて来ちゃったモフ~」
ミラクル、マジカル、キュアモフルンも一人で複数の属性を扱うことができるメモリーの力に興味があったようだ。
「しかしそんなすぐに思いつくようなものでは」
「大丈夫だよ。わたしたちが手をつなぎあえば心は願いは応えてくれる。だってスター達とも」
「ミルキー達とも」
「ソレイユ達とも」
「セレーネ達とも、つながりあって奇跡を起こせたから。だからメモリーとだってできるわ」
時空を超えてつながり会ってきた、それが根拠となってメモリーの不安を消しさっていく。
「そうでしたね。あなた方は時空を越えてつながってこられた。だからわたしもあなた達とつながりたい」
メモリー、フェリーチェ、ミラクル、マジカル、キュアモフルンは手をつなぎ、目を閉じる。
メモリーの視界には大きな大樹、願いの大樹の姿がみえた。願いとプリキュアの使命のもと成長し、星のように大きくなっていく。
願いの大樹との出会い、そしてプリキュアとして生まれた自分。その心のありようが、魔法のイメージとなっていく。
「願いの大樹に導かれし記憶の欠片よ」
メモリーが
「つながりあい」
ミラクルが
「ひとつとなりて」
マジカルが
「生まれいでよ」
フェリーチェが
「奇跡よ今ここに」
キュアモフルンが願いを魔法として生み出し
「ミラクルメモリーグロリアス」
みんなでその奇跡の力を解き放った。
宇宙空間に巨大な魔法陣が輝き、そこから無数の植物の根が生まれうねるように成長することで闇の化身達をとらえ、花を咲かせることで浄化していく。
出会いは魔法を育み、魔法は願いを叶えていく。それがメモリー達の願いの魔法となった。
「これがわたし達の魔法」
「やりましたね、メモリー」
「すごいモフ~」
「はい、みなさんのおかげです」
つながりあうことで魔法を発動したことをメモリー達は微笑み合って喜んだ。
「メモリーすごかったよ」
「スター達もみておられたのですね」
闇の化身達と戦っていたスター達も、メモリー達の強力な魔法に引き寄せられ集まっていく。
「うん。大樹が生まれて、ばばっと闇の化身達を倒してくの超かっこよかった。そのおかげ闇の化身達もだいぶ数を減らしたよ」
「それはわたしだけではない。あなた方のおかげでもあります」
それぞれのプリキュア達が時空のつながりを頼りに戦ったことで、闇の化身は数を大きく減らしていた。
「ってことは、闇の根源は」
「はい、闇の化身を倒すわたし達を排除しようと姿をみせると思います……あ、来ます!」
メモリーの言葉の後に、巨大な闇の根源が姿をあらわす。
闇の根源は巨大な星の塊。なにも語らず、なにも願わず、ただ歪んだ願いを根源としてすべてを飲み込もうとしていた。
「あれが闇の根源。願いの成れの果て」
「そしてわたしから生まれでてしまったもの」
「でもあれはもう願いとは呼べない。ただ歪んだものだけが残っているだけ」
「それゆえに歯止めがきかなくなっている。これが最後のお願いです。みなさんの力を合わせ、闇の根源を倒します。キュアチャンネルで応援してくださっているみなさんも、お力を貸してください」
プリキュア達とプリキュア達を応援していくれる人達はミラクルライトをふって願いの輝きを結集させていく。
「頑張れプリキュア」
「ずっとずっと大好きでいるよ~」
その言葉はこころの輝きは願いとなってプリキュア達に届いていく。
「みんな頑張ってるね」
「ええそうね」
遠い時空を越えてなぎさ、ほのか、ひかりは願いの大樹の力によってこの光景をみていた。
「わたし達はいかなくてよいのでしょうか」
「大丈夫だってひかり。メモリー達だけでこの危機は乗り越えられるさ。まぁわたし達もいってあげてもいいけど」
「なぎさ、あなたプリキュアになって戦いたいだけでしょ」
「やっぱみんなと戦うのって楽しいじゃん」
「では今回はどうしていかないと決めておられるのですか」
「う~ん、どういえばいいのかな。ほら! リレーのバトンてきな」
ひかりの疑問にぐるぐると頭を悩ませなぎさは答える。どうにもいいが言葉みつからない、直感で出た言葉がそれだった。
「バトンですか」
「なぎさはたぶんこういいたいんじゃない。託せるものがあるなら託していきたい、未来を走り続けるために」
「なるほど、そういうことでしたか」
ほのかの言葉でひかるはぽんと手をたたき、なぎさの伝えたことを理解した。
「そうそう、だから今回はメモリー達が託していけばいい、プリキュア達にバトンをさ」
「そうね」
「まぁまた呼ばれたらその時は戦うけど。時を超えてわたし達を思い出してくれている誰かのためにね。そしてぶちゃっけありえないって活躍ができればそれでいいじゃん」
「なぎさらしいわね。それじゃあ今回は応援を頑張るってことで」
「みんな、わたし達のぶんまでがんばなさいよ!」
なぎさ、ほのか、ひかる達はミラクルライトを振って仲間達に想いを託していく。この先もつづく未来のために。
それは他の時空のプリキュア達も同じ。そこにいなくてもプリキュア達の願いや想いは同じだ。
応援してくれる人たちがいるかぎり。
「すごい、みんなの願いが集まっていく」
「他のプリキュア達も応援してくれています」
スター達に時空を越えて願いが急速に集まり星のような大きさになっていく。
「これがみんなの願い。みんなの気持ち。メモリーとしてつながれたことわたしは誇らしいです。これならいけます」
闇の根源たる星よりもこの願い星は小さいかもしれない。それでもこの輝きは絶対にけされることはない。それがどんなに深い深淵であったとしても。
「みんなの願いでわたし達はこれまで頑張ってこれました」
ブロッサムが
「そしてそれはこれからも続いていく」
サンシャインが
「あなた達が応援し続けてくれるかぎり」
ムーンライトが
「過去も未来も関係ないよ!」
マリンが
「あなたの心と願いがわたし達と出会わせてくれるから」
ミラクルが
「みんなはどんなプリキュアが好きだったんでしょうか」
フェリーチェが
「それは前に問いかけたわね」
マジカルが
「その答えはきっと今も続いているモフか、それとも変わってるモフか」
キュアモフルンが
「でもそれは変わらなくても変わっていってもいい」
セレーネが
「過去も未来、どちらも大切なものですから」
ソレイユが
「そしてこれからも願いは想いは続いていくルン」
ミルキーが
「わたし達だけでは終わらせない」
スターが
「この先もたくさんの出会いと別れをつないでいくためにも」
メモリーが過去と未来の希望をつなぐ言葉を届けていく。
たくさんの人にありがとうと、これからもよろしくと伝えるために。
「願いよ咲き誇れ、創造の彼方へ続く終わりなき道を照らすために」
プリキュア達の声を重ね合わせ、願いは今、形となって現出する。
みんなでつくった願い星は暗い夜空を照らし、過去と未来の希望となる。
「オールフォーオール・ミラクルメモリースター、届けみんなの願い!」
その願いは輝く星となって闇の根源へと向かって進んでいき、闇の根源を消滅させた。
そうして闇は光となり、光は輝きとなって降りそそぐ。
流れ星となって、みんなの願いを叶えるために。
* * *
闇の力の根源を消し去ったプリキュア達は、プリキュア博物館でもてなしを受けた後、それぞれの世界に旅立とうとしていた。
プリキュア博物館のプラットホームにはそれぞれの時空に帰還するためのロケットが用意され、ピトン達の星の人々が準備を進めている中、
「ちぇ~これでみんなともしばらくお別れか」
「さびしくなるルン」
「それならここに残っちゃう。勉強めんどくさいし~」
「それはだめだと思うルン」
「は~ちゃんもだめだと思うよ」
「ですよね~そうだ、願いの大樹にお願いすれば合格できたりしないかな」
「えりか、本当にこりないルン」
「えりか、自分でやるべきことはやる。そうしなければ成長しないよ」
「も~うしょうがないな。つぼみに教えてもらいながら頑張るかな。ララちゃんもいろいろ不慣れなことあるだろうけど頑張って応援してるよ」
「ありがとうルン」
えりか、は~ちゃん、ララ、
「モフルン~また会えなくなるけど、今度また会ったときはモフモフさせてね」
「約束モフ」
「えれな、みんなの笑顔を守る太陽としてくじけちゃだめだよ」
「もちろん、そのつもりだよ」
「プルンス、フワ、そっちの世界のプリキュアのこと頼んだです」
「フワぁああ」
「任せるプルンス」
いつき、モフルン、えれな、妖精たちが
「まどか、あなたはこれからまだまだ強くなれる。どんなときも冷静でいなさい、それがきっと仲間の助けになるわ」
「それとしっかりしすぎようとするのはだめよ。もっと気楽に考えてみたらいいと思うわ」
「はい、先輩方もお元気で」
ゆり、リコ、まどかが、
「つぼみ、宇宙飛行士になるでっかい夢応援してるよ!」
「わたしもこれからのひかるのこと応援します」
「みらい、また今度あったらわくわくし会おうね」
「うん、約束だよ」
「さくさん、これからもプリキュアのことたくさんたくさん伝えていってね」
「まかせてください」
つぼみ、みらい、さくら、ひかるが、別れを言葉にし想いを伝えあった。
「プリキュア達、そろそろいくピトよ~」
「うん、今行く。それじゃあみんな、またいつか」
「バイバイ~」
寂しさはあるけれど、これでずっとお別れというわけではない。
プリキュアであればまた出会える、その希望を胸にプリキュア達はそれぞれの時空へ帰還した。
「う~戻ってきたね」
「ルン」
ロケットから降り立ち、観星町の空気を吸った。
次元を移動したのでそれほど時間は立っていないが、星を観ていた頃よりも少し時間が立ってしまっている。
「日付は変わってないようだけどもうこんな時間だ、。わたしは先に失礼するね。子供達の様子がきになるし、チャオ!」
「わたくしもやるべきことがありますので先に失礼させていただきます」
観星町に戻ってくるやいなや、えれなとまどかは早々に帰るべき家と向かう。彼女達はプリキュアでも用事をかかえた中学生に変わりはないのだ。
「ひかるはどうするルン」
「わたしは急ぎの用事はないよ」
「わたしもルン」
「それじゃあさぁ、ちょっと外でもあるかない」
「いいルンよ」
ひかるとララは夜空に輝く星々に照らされながら観星町を見下ろすことができる小高い丘を目指して歩いていく。
その時、流れ星がいくつもいくつも光輝きはじめた。
「流れ星があんなにたくさん……ねぇねぇ、もしかしてあれってわたし達が願いの大樹で輝かせたものなのかな」
「時空を越えてきた願い星を過去の星の光となってみえている、ひかるが言ったとおりならきっとそうルン」
時空を超えるなんて超常的なことではあるが、きっとそうだとララは確信できる。だってこんなにも多くの流れ星はみたことがないから。
「そう考えるとわたし達ってすごいことしたんだな~願いってさどうして生まれてくるんだろ」
多くの願いに支えてもらったからこそひかるは夜空に手を伸ばしながら、どうして願いは生まれてくるのかを考える。
「それは出会いがあるからルン、出会いがあるから願い生まれたルン」
「うん、絶対そうだよね! わたしもララと出会って、プリキュアになれて、いっぱい、いっぱい願いが生まれたよ」
「わたしもひかると出会って、プリキュアになれて、願いがいっぱいできたルン」
「だからわたしさもっとみんなと出会いたい。この幸せをみんなにも届けたい」
「じゃあお願いしてみるルンか」
「そうしよ!」
ララとひかるはミラクルライトを振り、夜空に流れる流れ星を見上げながら誓う。
「たとえ時代が変わってもこの願いは変わらない。このさきもずっと、ずーっと、みんなと出会えますように!」
夜空に流れる流れ星を小高い丘で見上げながらひかるとララは願う。
この先も永遠に出会い、つながり続けていくことを。