令和記念 映画 プリキュア ガーディアンメモリーズ ~時空を超える奇跡の絆~   作:うさペン

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絆の力

「ううう、フェリーチェとムーンライト以外は防戦一方だプルンス」

「プリキュア、プリキュアぁああああああ」

 ほとんど防戦一方なプリキュアをフワは応援をする。負けないで、負けないで、そう強く叫ぶかのように。

 

「プリキュアの絆、どれほどのものかと期待したが、やはりこの程度だったようだな」

 テンペストは相対するスター達を見下し、期待ハズレだと告げた。

「そんなことない。わたし達プリキュアはなによりも誰よりも絆を深めてきたんだから」

 絆を否定しようとするテンペストにスターは自分の想いをぶつけけるが

「違う、我らのいっている絆とは時空を超えたプリキュア同士の絆。しかしそんなものはなかったようだな。しょせんあなた達は願いによって集められたその場かぎりの関係。そこになんの絆もなかったということだ」

 その想いすらも否定をする。共に育んできたわけでも、衝突したわけでもない。同じプリキュア同士だから戦ってきた、そうテンペストが捉えるのはしかたのないことだろう。

 だけどプリキュア達にとっては違う。

「その場かぎりだなんてそんなことありません。確かにあなたのいう通りわたし達はごく僅かな時間しか共にいないです。ですが、プリキュアとして戦ってきた想いは同じ。それはプリキュア博物館を通して改ためて感じました。だからこそ解るんです、プリキュアとしてどうしたいか、どうするべきか」

「わたしはリコとずっと離れて生活をすることになった。それでも絆はずっとある。たとえ同じ時間に生きれずとも、いっしょにいれなくても、絆があるって知ってるもん。だからスターとわたし達は友達なんです!」

「そうだよ。たとえ僅かな時間でもずっと想いは一緒だった。守りたい気持ちも、プリキュアとしての楽しさや辛さも知っている。だからわたし達はつながれる。どんなことも乗り越えられるんだぁあああああ」

 プリキュアであるからこそ理解できる部分があり、信じて戦ってこれた。だから友達として、プリキュアとして絆があると信じられるのだ。

「ならばそれをみせてみよ、時空を超えたつながりというやつを」

 テンペストはそれを試すために存在をしている。テンペストもそういった意味ではプリキュアの絆を信じている一人なのやもしれない。

「ミラクル、お願い。わたし達に時空を超える力を、ミラクルライトを届けて」

「わかった! キュアップ・ラパパ、ミラクルライトよ、みんなの手に集まって!}

 ミラクルの呪文によってミラクルライトがプリキュア達の手にやどった。

「お願い、みんな力を貸して」

 キュアチャンネルをみていた人が、ピトン達や願いの大樹が創りだしたミラクルライトを振り始め、プリキュア達に力があつまっていく。

「これが願いの力。だがそれほどの力、一人では制御できまい」

「だから力を合わせるの!」

 テンペストのの言葉にスターは反論するかのように叫ぶ。友達力を合わせればなんだって乗り越えていける。それがプリキュアだから。

「わたし達が支えます」

「絶対上手くいくよ!」

「ミラクル、ブロッサム、ありがとう!」

 ミラクルとブロッサムの力を借り急激に集まった願いのパワーをスターは自分が望む形、巨大な星へと変えていった。

「この願いをわたしが届ける。ミラクルユニバース・トゥインクルスタァアアアアア」

 スターはみんなの願いを集結させた巨大な星の一撃をテンペストに浴びせた。

 かつてスターは宇宙大魔王との決戦時、現存しているプリキュア達と共に同じ技を使用したが、そのときよりも三人で発動している今は威力こそ小さい。

 しかしプリキュア同士で放つ合体技よりも強い威力を発揮し

「見事だ。ミラクルライトの力をさらに引き出せたようだな」

 テンペストを小さな龍の姿へと変え勝利した。

「だがまだ気をぬくでないぞ、さらばだプリキュア達よ」

 テンペストは風となって消え、緑色のメモリーストーンがスターに授けた。

「これがメモリーストーン、風を感じる……すごい不思議だなぁ」

 緑色のメモリーストーンはさきほど戦ったテンペストの力が備わっているとスターは直感で感じとっていた。

「いこう、ブロッサム、ミラクル、さくらさん。封印の祭壇に」

 スター達は封印の間を後にし、封印の祭壇へと向かう。仲間達の到着を信じて。

 

 

「しょせん貴様らなどプリキュアであること以外はなにも共通点などないただの集まり。そんなつながりに俺は負けはせんぞ。アークグランス」

 レドックスは巨大な龍の足を大地につけ、大きく翼を広げ、大地のエネルギーを操ると、大地から頑強な岩の槍が飛び出し続け、地上を這い続けながらマリン達を狙う。

「そんなことないルン」

「あんたは知らないんだろうけどあるんだよね~わたし達には」

「昨日みんなでファッションショーで大人かわいく楽しみあいました。かわいくなりたい、その気持ちはだけとってもわたし達には共通点はあります」

「かわいくなりたい、たかがそれだけの関係で俺の技を敗れるものか」

「たかがじゃない! かわいくなろうっていう女の子の気持ちを」

 地を這いながら進んでいく針山をつくっていく、レドックスの技にたいし

「舐めないでよ!」 「舐めないでルン!」 「舐めないでください!」

 マリンはマリンシュートを、フェリーチェはリンクル・ピンクトルマリンを、ミルキーはミルキーショックを同時に放って、攻撃を重ね合わせた。

 合わせようとして攻撃したわけではない、自然とつながりあうことで、それぞれの力はより混ざりあい、レドックスの頑強な岩山の勢いを遥かに超えるパワーを生み出した。

「こいつらパワーがあがってきおったか」

 にやりと笑うレドックスをよそに、

「いくよ、みんな!」

「ええ」

「まかせてルン」

 プリキュア達は奇跡の輝きで勝利をつかもうと結集する。

 キュアコンタクトを通じてスター達が試練を突破したことを知ったマリン、フェリーチェ、ミルキーは手をつなぎ、ミラクルライトの願いの力を借りて

「ミラクルフラワーマリンショック!」

 花と水と雷それぞれの力を融合させた一撃を浴びせた。

「く、この俺の岩の装甲を破るとは」

 フェリーチェの攻撃を防いだレドックスの鎧ではあったが、ミラクルライトの力を借りた攻撃には耐えることができず、レドックスは小さな龍の姿へと変化した。

「よっしゃああ、わたし達すごい息ぴったりだったよね」

「ルンルン」

「みなさんの力のおかげです」

 マリンが二人の肩を抱き寄せ健闘を称えあう。はじめて組んだチームで勝てたことを喜びあうために。

「どう、これが乙女の力ってやつよ」

 小さくなった岩の妖精レドックスに胸を張るマリン。勝利した喜びのせいというのもあるが、いつものマリンといえばそうともいえる行動だ。

「乙女というほどの年齢ではないと思うが」

「ちょっと女性に年齢の話はしないでよ」

「それを言う歳でもないと思うがな。まぁよい、期待しておるぞ、若きプリキュア達よ」

 そんなマリンにツッコミをいれ終えると、レドックスは土となって消え、マリンに大地のメモリーストーンを授けた。

「わたし達も封印の祭壇にいこう!」

「そうするルン」

 マリン達は封印の間を後にし、ブロッサム達が待っているであろう封印の祭壇へと向かった。

 

 

「アクアトルネード」

 空高く飛び上がっていたタイダルは急降下しながらセレーネとマジカルに対し、龍の大きな口から渦潮のようにうねり回る水を弾丸のように発射する。その勢いは消防車が消化活動をするようなものではない。大地をうねりすべてを消し飛ばす台風のように凄まじいものだった。

「く、勢いが強すぎる」

 セレーネはこの攻撃に対する対抗手段は持っていなかったが、

「ムーンライト・リフレクション」

「リンクル・ムーンナイト」

 ムーンライトとマジカルは同時に月の光の力が込められたバリアを出撃させ、その力を融合させることでアクアトルネードを弾き返した。

 弾き返されたアクアトルネードはコントロールを失いあさっての方向へ飛んでいき、壁面に大きな傷跡を残す。

「助かりましたムーンライト、マジカル」

 もう少し自分に力があれば、まどかは無力化を感じつつも助けられことに礼を言った。

「未熟なプリキュアのなんと弱気ことよ。しょせんそなたにはなにもできない。そなたがいるから協力ができぬのですよ」

「そんなことないわ。たとえその力まだが未熟だとしても力を重なられることはできる。わたしはブロッサム達ともそうやってきたわ」

「それに先輩として後輩は放っておけないのよね。未熟なら知恵をつかって乗り越えればいいのよ!」

「みなさん」

 先輩として後輩に立ち向かう勇気を伝え、セレーネの心は強く輝きを放っていく。

「セレーネ、セレーネアローを。今度はあいつに防がせたりなんかしないわ」」

 一度は防がれた技ではあるがマジカルの言葉を信じ

「プリキュア、ヤギ座」

 セレーネはその間に山羊座のスターカラーペンで五芒星を描き、山羊座の力をスターカラーペンダントから解き放ち弓に変え、

「セレーネアロー」

 スターカラーペンから生み出した光の矢をヤギ座の弓から打ち出した。

「おろかな」

 さきほど防いだ時と同じやり方でまっすぐと飛んでくる光の矢を水の防御壁で防ごうとするが、

「リンクル・アメジスト」

 リコがリンクルステッキにリンクルストーン・アメジストをセット、アメジストの力を使うことで時空を超える扉をつくりだし光の矢を水の防御壁がない頭上へと転移をさせた。

「なんだと!」

 頭上に転移した光の矢はタイダルの巨大な翼を貫き、態勢が大きく揺れてゆらゆらと巨体が揺れ動きが鈍る。

「集まれ花のパワー! ムーンタクト!」

 ムーンライトはそれを狙って、肩の花のエンブレムからムーンタクトを出現させ、

「花よ輝け! プリキュア・シルバーフォルテウェイブ!」

 出現させたタクトを振り下ろすと、銀色の花の形をしたエネルギー弾を撃ち出した。

 さきほどは水の障壁によって阻まれた攻撃ではあったが、セレーネアローによって態勢を崩していたタイダルは水の障壁で防御をすることができず、銀色の花の形をしたエネルギー弾はタイダルに直撃した。

 銀色の爆発が起き、タイダルはなんとか落下していく体を支えようと翼を大きく広げ力をふりしぼり、地上になんとか着地することができた。

「まだ、まだこの美しき戦いを終わらせるわけにはまいりません」

 やられはしていなかったが大きなダメージを受けタイダルは身動きがとれないでいた。

「マジカル、セレーネ、力を合わせましょう」

「ええ」 「はい」

 その間にムーンライトの呼びかけに答え、マジカルはリンクルステッキを、セレーネはセレーネアローをフラワータクトに重ね合わせ

「ミラクルムーンソード」

 巨大な月の形をした三日月のような形をした光の剣を創り出した。

「月光の力と願いの力を今一つに、ミラクルムーンスラッシュ」

 巨大な光の剣を三人一緒に振り下ろし、

「それがそなた達の力。なんと美しい」

 水の妖精タイダルを破り去った。

「そなたらよ見事であった。プリキュア達よ受け取りなさい」

 小さな龍となったタイダルは泡となって消え、水のメモリーストーンをムーンライトに授けた。

「さすがはムーンライト、マジカルですね」

「いいえ、あなた達がいたから勝てたのよ」

「そうよ、これはみんなの勝利なんだから。セレーネも胸を張りなさい」

「はい」

 満面な笑みで答えるセレーネ、それは彼女にって大きな自信と成長になった証だ。

「ではいきましょうか。封印の祭壇へ」

 セレーネ達も試練を超え、封印の祭壇へと向かう。

 

 

 次々に他のチームが試練を突破する中、ソレイユ達のチームだけは苦戦を強いられていた。

「ふははは、攻撃などさせねばよいだけのこと」

「くぅうう」

 ブラスターは火球を絶え間なく吐き出し、ソレイユはソレイユシュートで、サンシャインはサンフラワーイージスで防御に徹することでなんとかその攻撃を堪えている。

 他のチームが三人体制であるというのもあるが、ブラスターは他の妖精よりも容赦のない攻めで追い詰めていたからだ。

「ソレイユ、サンシャイン、負けないでモフゥウウウウ」

「まけないでフワぁあああ」

 モフルンとフワの声援が試練の間に響き渡る。

「たぁああああ」 「やぁああああ」

 二人はその声援を力にして火球回避しブラスターに接近、巨大な龍の頭を狙って二人同時に回し蹴りを決めた。

「ぬるい、ぬるいすぎるぞ!」

 しかしブラスターはその攻撃を全く聞いておらず、体内の炎の魔力を体外に放出することで爆炎を周囲に引き起こしサンシャインとソレイユを吹き飛ばした。

 サンシャインとソレイユをこの攻撃をなんとか耐えはしたものの、大きなダメージを受けてしまった。

「まったくもって甘いやつらだ。なぜこやつらだけ二人なのであろうな。それともなにか、そこのか弱き妖精共も数にはいっておるということか」

 ブラスターは妖精達の方を向いて、口を大きく開けて攻撃をするそぶりをみせえる。

「やめろ、妖精達には手をだすな」

「それを決めるのはこのわたしだ」

「やめろぉおおお」 「させないよ」

 サンシャインとソレイユはブラスターを止めようと飛びかかるが

「だからお前達は弱いのだ」

 飛びかかるサンシャインとソレイユをブラスターは龍の巨大な尻尾を振りまし吹き飛ばしす。妖精達を狙ってたのは陽動、ブラスターの作戦だった。

「ソレイユ! サンシャイン!」

 フワが名前を叫び、

「ひどいモフ!」

 モフルンはブラスターのひきょうな攻撃に怒った。

「なんとでもいえばいい。お前達はプリキュアだ、このような非道退けられなくてどうする」

 プリキュアは強大な悪とも戦わなくてはならず、そこに甘えや躊躇はあってはならない。それがブラスターの考えだった。

「あなたの言ってるいることは正しいのかもしれない。守ってばかりではだめだっていうのも」

「それでもわたし達は誰かの笑顔を守るために戦ってあんたに勝つ!」

 立ち上がり、守るべき自分の意思をサンシャインとソレイユが叫ぶ。

 笑顔は守り、誰かを守る。それがわたし達の戦いだから。

「我にこのまま敗北する運命のおまえ達がどうやって勝とう等というのだ。守ってばかりいる弱きものはプリキュアには必要ない」

「ソレイユとサンシャインは弱くないモフ! 絶対、絶対、弱くないモフ」

 モフルンはソレイユとサンシャインに叫んで走り出す。

「どうやら愚者共には少し手痛い思いをさせなければ解らんようだな」

 ブラスターはモフルンを攻撃しようと翼を広げ飛び上がり、急降下する。

「させないよ」 「絶対に守ってみせる」

 ソレイユとサンシャインは急降下してくるブラスターを両手で迎えうつ。

 地響きがなり大地がくだけるほどの衝撃がサンシャインとソレイユを襲い、本気の甘えのないブラスターの攻撃がプリキュア達を追い詰めていく。

「性懲りもないやつらだ」

 そこからさらにブラスターは炎をまとい、サンシャインとソレイユを押しつぶしていく。

 守ろうとしてくれるサンシャインとソレイユその姿に、モフルンのこころは熱く燃え上がり、願いが生まれる。

 守ってくれた、ぬくもりをくれた大切な友達。そんな友達を守りたい。

「モフルンはモフルンはサンシャインとソレイユ、やさしくしてくれた友達と一緒に戦いたいモフゥウウウ」

 モフルンの心が願いが時空を越えて届いたとき、奇跡の光がモフルンを包み込んだ。

「これはいったなんだ」

 モフルンはクマの人形用の姿から小柄な人間体になり、オレンジ色のロングヘアーをたなびかせ、ピエロのようなまん丸とし黄色の服をみにまとった。

 キュアモフルン、かつて願いの石で変身したその姿に

「うそ、モフルンが変身しちゃった」

「か、かわいいいい」

 ソレイユを驚かせ、サンシャインをときめかせた。

「ソレイユ、サンシャイン、みんなで力をあわせるモフゥウウ」

「うん」 「OK」

 押しつぶされそうになっていたサンシャインとソレイユと一緒にキュアモフルンは両手でブラスターを跳ね除けた。

「たかが一人増えた程度で調子にのるなよ」

「たかが一人じゃない」

「わたし達の大切なとってもかわいい友達だ!」

 モフルンの勇気と魂がサンシャインとソレイユをさらに強く、強く輝かせる。

「サンシャイン・インパクト」

 サンシャインは光の弾丸をブラスターへ向けて撃ち出し

「ソレイユ・シュート」

 ソレイユは炎の弾を蹴り、

「二つを一つにするモフ!」

 モフルンが二つの太陽の力を一つに結集し、ブラスターの巨大を吹き飛ばした、

「くぅうう」

「今だ」

 サンシャイン、モフルン、ソレイユは手を重ね合わせ、

「ミラクルライトの輝きよ、わたし達に力を、ミラクルサンイリュージョン」

 願いの力を結集させて巨大な太陽を創りだし、

「はぁあああああああ」

 隕石のようにその巨大な太陽をブラスターへぶつけた。

 炎の力をさらに上回る、心と願いが作り出し太陽はブラスターを小さな龍の姿へと変えた。

「見事だプリキュア達よ。すまなかったな、試練とはいえ傷つけるような真似をしてしまった」

「いえ、あなたも伝えたいことがあったゆえにそうしたんですよね」

「ふ、それが解っておればよい。頼んだぞ」

 ブラスターは傷つけたことを誤り、炎となって封印の間から消え、ソレイユの手に炎のメモリーストーンをさずけた。

「これが炎のメモリーストーンか。なにをブラスターはあたし達に期待してるんだろ」

「まだ終わっていないのかもしれない」

「それってどういう」

「この試練が、わたしの勘なんだけどね」

「まぁそれでもなんとかなるでしょ。わたし達みんなで力を合わせれば。早くメモリーストーンを持って合流しよう」

「そうだね」

 ブラスターの意味深な言葉に引っかかるものを感じたが、今はやれることやるしかない。

 ソレイユ達は封印の間にあった、メモリーストーンを持ち出しその場を後にした。

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