精神面の不調がだいぶ和らぎひと心地。書ける時に書いていくをどんどんやっていきたい坂付き雪音です。
あと修正掛けたい箇所がたっぷり見つかってます。徐々に修正していきたいですね。
そんなわけで2年ぶりの17話。どぞ。
〜束side〜
うーん?なんだろ?普段より考えがすごいスラスラと出る。
「嬢ちゃん、紙の追加ここに置いとくぞ。」
「ありがとう、ゲンさん。」
時結晶を触りながら考える。パソコンに打ち込みながら考える。
止まらない。
紙に書き殴る。じゃ足りない。鉱石を触る。試行する。思考する。今感じる窪みの形は?なぜ結果が食い違う?そもそもこの振動は正しいのか?
「……あっ。」
「嬢ちゃん?」
「これだ。」
今確かに感じた。窪みが移動した。振動数とともに形状が変化した。
「だから結果が食い違ってたんだ。振動数が変化するだけじゃなく表面にも変化が……」
だったらやることは一つ。変化するより先にこの迷路を解く。今の私なら……
「できると思う。」
窪みに指を這わせながら最短で、迷路を解きに掛かる。自然物対人間なんておかしな競争だけど……
「絶対解く。」
〜天斗side〜
「千冬ー。」
「どうした?天斗。」
「最近束何か隠してない?」
「?どういうことだ?」
「お父さんの会社にずっといる。」
「やりたいことがあると言ってたな。」
「で、そのやりたいことって?」
「さ、さぁ?私も聞いてないな。」
嘘だ。千冬はウソをついてる。勘だけどそう思う。こう言う時は
「ほんとに?」
「あ、あぁ。」
「千冬って嘘つく時左手隠すよね。」
先に嘘をついて誘導しよう。
「なっ。」
そう言って千冬は左手を前に出す。
「まぁ嘘だけど。」
「騙したのか!」
「千冬だって嘘ついたでしょ。」
「そ、それは……」
「うん。」
「悪かった。でも束からまだ内緒にしててくれと言われていて……。」
「そうならそうと最初から言ってよー。ずっと仲間外れにされるかと思ったじゃん。」
「す、すまない……。束がいつか話してくれるとは思うが私が話すわけには……。」
「うん、わかったよ。ごめんね、急に。」
「いや、いいんだ。」
でもまぁ少し寂しいなぁ……。
〜千冬side〜
天斗に束のことを聞かれた時……天斗が少し怖かった。悪気があるわけではないと思うし、敵意とかとは違う……こう、まっすぐ私のことを見て……どこまでも呑み込まれるような感覚。
「天斗ー、遊ぼうぜー!」
「ちょっと待っててー!じゃぁ千冬、また稽古でね。」
友達に呼ばれて遊びに出る天斗は普段通りだがなんだったんだろうかあの感覚は。
なんてことを考えていると
「ちーちゃーん。」
束の声が聞こえた。
「束か。どうかしたのか?」
「夢が……完成するかもしれない。」
「ということは……?」
「桜叶さんに詳しくは話しちゃダメって言われてるけど進んだんだよ。」
「そうか……そうか!」
束の嬉しそうな顔だ。久しぶりに見た気がする。
さっきまで考えていたことを一度放棄して喜ぶ。
「まだまだ試作だったり色々とあるけど……」
「出来上がったら……」
「うん。」
束の夢の話を聞いてから私もワクワクしていた。宇宙に行ける。というのはピンと来ないが楽しそうに語る束の情熱がそうさせるのだろう。束の夢は剣術以外打ち込むことがなかった私の夢でもあるのだろう。
「あ、チャイム鳴っちゃう。じゃあね、ちーちゃん!」
そう言って束は自分のクラスに戻る。私も授業の準備をしないとな。
〜桜叶side〜
「さて……どうしたものかなぁ。」
「桜叶さん、これ現実ですか?」
「おー、僕も同じこと思ってた。こりゃ綺麗だ。」
現実とは思えないほど美しい光景が目の前にある。
「にしても……。」
この光景を作り出したのが自分の息子の同級生というのも現実感がない原因の一つだなぁ。
「な、なんですか?」
「すごいねぇ束ちゃんは。」
「あっ……ありがとうございます。」
こういう時に照れるのは年相応で可愛らしいんだけどなぁ。
「束ちゃん、この現象はどういう状態か説明できる?」
「は、はい。数パターンの固有の振動数を持った鉱石の表面の窪みが振動毎に変化してその窪みをなぞることで……。」
「あー……うん、レポートにして出してもらえる?書き方は社員が教える。何ページになってもいいから1週間以内に出してもらえる?」
「1週間……わかりました、頑張ります。」
「よし、オッケー。もし無理そうなら早めに連絡してね。」
「わかりました。」
さ、ここからより忙しくなるなぁ。
〜Out side〜
「マイクロマシンからナノマシンへの転用はできたかい?」
「あと一歩といったところよ。」
「ふーん。」
男は興味あるのかないのか分かりにくい声色で言う。
「まぁいいや。早めにナノマシンに転用してよ。そしたらあの研究所も用済みだしね。」
「わかったわ。……用済みになったらあの研究所は?」
「残すかもしれないし壊すかもしれないねぇ。まぁ君が気にすることじゃないよ。」
男が言ったことは本当だろう。どうしようかなぁなどと言いながら研究所をモニタリングしている。
そして思いついたように言う。
「あ、織斑秀十。あいつは消したほうがいいね。」
だってアイツ嫌いだし。付け加えながら男は写真にバツをつける。
「まぁ実動部隊に連絡だけするかぁ。」
「彼らを使うのね。」
「君にさせてもいいけど……そういうの嫌いでしょ?」
ヘラヘラと笑いながら男は言う。女との付き合いは長くない。が、男は女の精神性を読み切っていた。
女は嫌だと言わんばかりの表情で外へ出ていった。逃げ出すように。
そういやハピバしたせいで原作ちーちゃんの歳超えました。くそぅ。
14話目「夢への一歩」を読んだ方へ質問です。今回視点切り替えの数が多いかなと思ったのですが皆さんからしたらどうでしたか?
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多くて読みにくい。
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多いけど読める。
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ちょうどいい。
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少ない。