泣き顔の復讐者【のんびり更新】   作:沙香月 雪音

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没サブタイ:星宮家だよ全員集合
はい、冗談です。流石に原作前は話数カウントしたいです。…8話目で使えるんじゃ…。あ、すいません。石を投げないでください!
さて、のっけからグダ感見えてきた第4話。サブタイ通り星宮家が主です。
それではお楽しみ下さいませ。


星宮家だよ第4話

~天斗side~

「いやぁ、ホントにウチの天斗は人気者で…」

「いやいや!千冬は運動が…」

「束は昔から物覚えが良くて…」

 

…酔っ払いがいる。千冬から聞いたら千冬のお父さんも元々千冬を預けるつもりだったらしいしそれで話が早く終わったのかな?千冬もそれでいいって言ったみたいだし。

 

「あーくんのお父さんいつもあんな感じなの?」

「うーん…あんな風になったのはあまり見たことないけど嬉しいんじゃないかな。すごい楽しそうだし。」

「そっか…お酒って怖いね。」

「ね。」

 

でも多分もうすぐお母さんが…

 

「あなた?飲みすぎじゃない?」

「んーまだ飲めるよ~。」

「飲みすぎじゃないですか?」

「まだ半分も残って…」

「飲みすぎだよね?」

「…はい。」

 

こうやって怒る。怒ると怖いよね…。

 

「あーくんのお母さん…。」

「迫力がすごいな…。」

「束ちゃん?千冬ちゃん?何か言った?」

「「い、いえ、なんでもないです!」」

 

やっぱり怖い。

 

 

 

~千冬side~

星宮の家はいつも外から見るが…

 

「思ったより広いんだな…。」

「3家族が寛いでるもんね…。」

 

外見と比べて広すぎやしないか…?

 

「な、なぁ星宮?なんでこんなにも広いんだ?見た目は私の家と同じくらいのはずなのに…。」

「え?広いの?」

「少なくとも私の家では出来ないことをしてるぞ。」

「そうなんだ。でも友達の家とか行ったことないし家のこともよくわかんないや。」

 

言われてみればそうだな。私も自分の家の建て方とか知らないし他の家も束くらいしか…。

 

「ちーちゃんの家って一階も小分けだからねぇ…。壁の数が増えれば狭くも感じるよ。」

「束って色々知ってて凄いよね。」

「え?そ、そうかなぁ。」

「漢字もいっぱい知ってるし家のことも知ってるし。」

「えへへ…。」

「星宮、あまり束を調子に乗らせないでくれ…。」

「あっ!酷いよちーちゃん!」

「お前が調子に乗っていい事があった試しが無い!」

「そんな事ないよ!ちーちゃんこそこの前『今日は上手くいく気がする!』とか言いながら面打って外れて肩に当ててたじゃん!」

「なっ、それは関係ないだろう!」

「あははは!2人とも仲良いんだね。」

「「どこが!」」

「そういうところが。」

 

あぁ、もう!束の相手だけでも疲れるのに星宮も調子が狂う…!でもまぁ、束と仲が良いのは当然だな。…口には出さないが。

 

 

 

~束side~

ちーちゃんと仲良しね~…。それなりに一緒に居るし当たり前だよねー。…恥ずかしいから言わないけど。

 

「あーくんだってちーちゃんともう仲良しに見えるけど?」

 

ちょっとくらい仕返ししてやろう。

 

「そう?まだまだだと思うけどなぁ…。」

「1日2日でそんなに仲良くなれるはずがないだろ。」

「まぁそれもそうだね~。」

「それに今朝喧嘩したばかりだぞ?本当はこうしているのも大概だと思うが…。」

「喧嘩ってほどでもないけどねー。」

「そういえば今朝の出来事だったっけ…。」

 

今朝の険悪っぷりからは想像つかないよね…。というか本当にこの二人は朝ピリピリしてた二人なんだろうか…。あ、ピリピリはちーちゃんだけか。

 

「束、何か変なこと考えてないか?」

「ん?考えてないよ?やだなーちーちゃん。」

「…ならいい。」

 

危なかったー…人の心読めるなんて聞いてないよ全く。

 

「束がわかりやすいだけじゃないの?」

「そうなのかなぁ…ゑ?」

「ん?」

「私声に出てた?」

「顔に『危なかった』って書いてある。」

「そんなに?」

「うん。」

 

…ポーカーフェイスの練習したほうがいいのかな…。

 

 

 

~天斗side~

束も千冬も仲良いなぁ。なんて思ってたらみんなもうそろそろ帰るみたい。時計見たら8時半だしもうすぐ寝る時間だもんね。

 

「あーくん、明日も今日と一緒だから寝坊しちゃダメだよ?」

「し、しないよ!」

 

明日も稽古はやるらしい。毎日やらないと身につかないんだっけか。

 

「ははは、星宮さん今日はありがとうございました。」

「こちらこそ、織斑さんと篠ノ之さんと楽しく飲ませていただいて…ありがとうございました。」

「それでは、千冬のことをよろしくお願いします。」

「ええ、もちろんです。身体にお気をつけてお仕事頑張ってください。」

「ありがとうございます。」

「あ、でも千冬ちゃんを寂しがらせたらダメですよ?一人ぼっちではないとはいえ千冬ちゃんの親は貴方達お二人しかいませんので。」

「そうですね…。なるべく早く仕事が終わるようにします。」

「そうしてあげてください。」

 

お父さんたちも話は終わったのかな。

 

「じゃあねー、あーくん。」

「また明日だな。」

「うん、また明日ー。」

 

みんなを見送ってから家に入る。今日は疲れたなぁ…。

 

 

 

~千冬side~

目が覚めて時計を見るといつも通り6時30分だった。父さんも母さんも今日は仕事らしく机の上に朝ご飯と手紙が置いてある。

 

「今日は星宮さんの家か…。」

 

あれから5日経ったがこれで星宮さんの家にお世話になるのは2回目だ。

 

「いただきます。」

 

朝ごはんを温め直して食べる。一度冷めても美味しいのはすごいと思う。

 

「ごちそうさまでした。」

 

後はいつも通り素振りをして学校だな。

 

 

 

~天斗side~

金曜…学校…今日…頑張る…明日…休み…

 

「あーくんおはよー!」

「束おはよー…。」

「あれ?元気ないね?どうかしたの?」

「家帰って宿題やって稽古して疲れて大変…。」

「あー、まだそんなに日も経ってないしねぇ。こればかりはちょっとずつ体力つくよとしか言えないかなぁ。」

「だよねー…疲れた…。」

 

机のひんやりが気持ちいい…。

 

「でもよく頑張るよねぇ。地味なことしかしてないのに。」

「ちょっとずつ出来るようになってきて面白いからね。素振りも慣れてきたし。」

「そういえば安定するようになってたね。」

「千冬の素振り見てから真似したら大分ね。」

「ふーん。あ、そろそろ授業だね。また後でねー。」

「また後でー。」

 

ちょっと元気出たし頑張ろー。

 

 

 

〜束side〜

なんか面白くないなぁ…そりゃちーちゃんの素振り先に見てたけど次の日私もやったじゃん。誘ってあげた私の真似してくれても良いジャマイカぁ。

 

「うーん…。」

 

モヤモヤするなぁ。

 

「篠ノ之さん?どこかわからないところでもあった?」

「へ?…あー、大丈夫です。」

「そう?もし分からないところがあったら先生に聞いてね?」

「はーい。」

 

このレベルは全部分かるんだけどね〜っと。そういえば去年の先生は途中から分かるかどうか聞かなくなったっけ…。まぁ分かってたから良いんだけどね。

 

 

 

〜千冬side〜

「ただいまー。」

「お邪魔します。」

 

稽古も終わって今日は星宮さんにお世話になる。

 

「はーい、天斗、千冬ちゃんお帰りなさい。」

「お母さんただいまー。」

由華(ゆか)さん、お邪魔します。」

 

星宮だと紛らわしいから名前で呼んでほしいと前に言われたから名前で呼ぶ。星宮のお父さんは桜叶(おうか)さんだ。

 

「今日は手巻き寿司だからね。手洗ってきなさい。」

「はーい。」

「分かりました。」

 

お世話になってると思いつつも手巻き寿司は楽しみだ。

 

 

 

〜天斗side〜

うーん…。

 

「うーん…。」

「どうした?星宮。そんなに唸って。」

「んー、それだよそれー。」

「それ?」

 

お父さんとお母さんは名前で呼ぶのに何故か僕のことは星宮のまんまってのはどうなんだろう…。

 

「うん。千冬、僕のお父さんとお母さんを名前で呼ぶ理由は?」

「星宮さんだと紛らわしいからだな。」

「僕の苗字は?」

「星宮だな。」

「星宮と呼ぶと?」

「桜叶さんと由華さんにはちゃんと『さん』を付けるから反応するのは星宮だけだな。」

「そうだけどさー…。束は束で呼ぶじゃん?天斗も天斗で呼んでみない?」

「そうだな…。でももう星宮で慣れてしまったというか…。まぁ気をつけよう…天斗。」

「流石ちーちゃん。」

「ちーちゃんで呼ぶな!」

「えー、束は呼んでるじゃんかー。」

「あいつは何を言っても変えないから諦めた。」

「なら僕も呼び続ければいいんだね。」

「おい。」

「じ、冗談だよ。」

「なら許す。…まぁ星宮なら少しだけなら考えてもいいが…。」

「星宮にされた…。」

 

後から考えるだけとか言わないよね…。束じゃあるまいし。

 

「あ、そういえば何で束は束なの?」

「それは…束本人にしか分からないんじゃないか?私は私だし星宮は星宮だろう?」

「え?千冬が呼ぶのに千冬じゃ分からないの?」

「ん?」

「え?」

「…あぁ、もしかして束と呼ぶ理由のことか?」

「そうだけど?」

「それはだな…。」

 

僕のこと苗字で続けるくらいだから何かあるんだろうなぁ。

 

「篠ノ之って呼びにくいだろ?」

「…うん。呼びにくい。」

「だからだ。」

「それだけ?」

「それだけだ。」

 

なんかショックだな…。

 

「お?どうした天斗?何か負けたって顔してるぞ?」

「あ、お父さん。千冬が名前で呼んでくれないんだよ。」

「お、おい!星宮!桜叶さんに言うほどのことでもないだろ!」

「まぁまぁ千冬ちゃんも落ち着いて。で、どうした?天斗。」

「束は名前で呼ぶから聞いてみたら『篠ノ之は呼びにくいから』って言われてなんかショックなんだよ。」

「あー…確かに篠ノ之は呼びにくいよなぁ。」

「で、ですよね!」

「そうだけどさー。もし僕の苗字が篠ノ之とか青天目(なまため)とかぱみゅぱみゅだったら名前で呼んでた?」

「多分呼んでたな…。」

「うーん…ならいいか…。」

 

まぁ強制する気なんてないけど。

 

「もう9時か…。そろそろ帰りますね。」

「なら送ってこうかね。天斗は?」

「行くよー。」

「じゃあ由華さんに挨拶してきます。」

「いってらっしゃーい。」

 

隣とはいえ夜だから危ないもんね。それについてけば星見れるし。

 

「よし、それじゃあ行こうか。」

「いってきまーす。」

「お邪魔しました。」

 

あ、この前とは違う星見っけ。




視点切り替え多い、後半のグダ感ぱねぇとお思いの方。ご安心ください。書いた本人が一番思ってます。ちょっと遊び心をしすぎたか…。
さて、ちーちゃんがちょっとデレたし束さんも何故かモヤっとしてます。
それから主人公の両親の名前出ましたね。これでちょっとずつ進めれる…。
ただここから少々詰まってまして次が明確に言えないですがとりあえず頑張ります(魔法の言葉?)
では、また次回よろしくお願いします

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