泣き顔の復讐者【のんびり更新】   作:沙香月 雪音

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ちょっとずつ時間すっ飛ばす事を覚えました。お陰で視点変更が増えました。ときどき自分でも読みにくい(p_q*)シクシク
さて、他作者様の作品読みながらポチポチ作ってるわけですが読んでるともう「多少シリアスやりたい」とか「コメディやりたい」とか「お腹すいた」とか思うわけでして、えぇ。
シリアスにせよコメディにせよもう少し土台敷いてからになりそうです。
では、5話目よろしくお願いします。


急な予定変更ってキツいと思う5話目

〜天斗side〜

今日は土曜日!稽古も半日!こんな日は遊びに行くしかないよね。

 

「千冬ー。遊びに行かない?」

「どうしたんだ急に。」

「いや、今日の稽古もう終わりじゃん?」

「暑いからな。」

「午後から自由じゃん?」

「そうだな。」

「遊びに行くしかないじゃん?」

「宿題はやったのか?」

「無いよ?」

「嘘だろ…?」

「先生が土日はよく遊べって言って金曜日は宿題絶対出ないんだよ。束に聞いてみれば分かるよ?」

「…束、宿題は無いのか?」

「ん?無いよー。先生が土日は遊べって。」

「2人ともズルくないか?」

「それは先生に言ってよ。それよりあーくん!なんで私は誘ってくれないのさ!」

「千冬の後に誘うつもりだったんだよ。宿題ないのは分かってたし。」

 

束より千冬の説得の方が大変だし。

 

「ならいっか。」

「それで?千冬、どう?」

「そうだな…。なら行こう。でも何をするんだ?」

「そうだなぁ…釣り!」

「なんでまた…いや、昨日のテレビの影響か。」

「当たりー。」

「あーくんもちーちゃんも2人だけでわかり合ってないで私も入れてよー。」

 

束が拗ねた…。束は一緒に居なかったもんね。

 

「ごめんね、束。昨日テレビで釣りしてるの見て面白そうだなぁって話を千冬としてたんだ。」

「それで、釣り?」

「うん、釣り。」

 

テレビみたいには釣れないかもしれないけど絶対面白いよね!

 

 

 

〜束side〜

むぅ…ちーちゃんがあーくんの家でお世話になる様になってから明るくなった。ちょっとした冗談も言うようになったしちょっとした時も今までよりも楽しい。これはいい。

あーくんとは会ってからそんなに長くないけどコミュニケーションが苦手な私のことをちゃんと待ってくれた。明るいというよりも優しいってのがピッタリだと思う。これもいい。

でもさ…?ちーちゃんとあーくんが会うきっかけの私が除け者ってどうよ?

 

「でもさー、あそこの川なら釣れそうじゃん?」

「あの川までどれだけ遠いと思ってるんだ?」

「うーん…隣町くらい?」

「もっとだ。大体テレビに出るくらいだから人も多いだろう。」

「ならどこにしようかなぁ。」

 

ほら、私の見てないテレビを2人は共有してるんだよ…。ジェラシーだよジェラシー!

 

「うーん…。」

「束…ちょっといいか?」

「どうしたの?お父さん。」

 

稽古終わりにお父さんから呼ぶなんて珍しい気がする。何かあるのかな…?

 

「束、この後なんだが少し小太刀術の稽古をつけようと思うんだがいいか…?」

「小太刀術?って神楽舞の為だっけ?」

「神事の為となると少し変わるがな。そろそろ覚えて損はないはずだ。」

「ちょっとあーくん達に聞いてきてもいい?」

「あぁ、もちろん。天斗くん達と予定があるなら無理にとは言わんよ。」

「分かった。」

 

正直言って今の2人に私は居なくても変わらないよね…。

 

「ちーちゃん、あーくん。」

「ん?なにー、束。」

「どうかしたのか?」

「午後からなんだけど遊べなくなっちった。」

「え?なんで…?」

「ちょっとねー、小太刀術の稽古なんだって。」

「こだちじゅつ…?」

「確か小振りな刀を使うんだったか…?」

「ちーちゃんせいかーい。ウチでは毎年お盆に神楽舞をするからねー。ちょっとずつ覚えて損はないだろうってお父さんが。」

「そうか…なら仕方ないな。」

「…束、それ見てみたいんだけどいい?」

「うーんどうだろ…。」

「構わないよ。」

 

うわっ、びっくりしたぁ…。

 

「いいの?お父さん。」

「あぁ、希望があれば無手や剣、小太刀に限らず薙刀や弓に棒術、鉄扇術まである。」

「そんなにあるんですね…。」

「篠ノ之流は元は戦国に生まれたもの…使えるものは何でも使っていた古武術から派生したものが篠ノ之流だからね。」

「凄いんだなぁ…。じゃあお昼食べたらまた来るね。」

「うん!」

「14時頃から始めようか。」

 

篠ノ之流のことはちーちゃんとあーくんだけで共有出来ないもんねー。仕方ないから許してあげよー!

 

 

 

〜千冬side〜

束のやつ…ジェラシーとか言ってたが確か嫉妬だったか…?それにしても

 

「良かったな天斗。今日は色々見れそうで。」

「うん!これは釣りしてる場合じゃないね。束が来なかったら釣りしてたか分からないけど。」

 

うんうん…。ん?

 

「束が来なかったら釣りしてなかったのか?」

「多分ねー。3人でやってみたかったんだよねー。」

「そうなのか…。」

「千冬と2人でも楽しいだろうけどクラス違っても稽古とかでいつも一緒でしょ?」

「まぁ…そうだな。」

「まぁいいじゃん。とりあえず早く帰ってご飯食べよー。」

「あ、あぁ。」

 

見れなかったら普通に釣りしたかったんだけどなぁ…。

 

 

 

〜天斗side〜

剣道以外のも見せてくれるなら釣りしてる場合じゃないよねって思ったけど千冬はどうだったかな…。勝手に決めちゃったけど…。

 

「ねぇ千冬。」

「………どうした?」

「……勝手に決めちゃったけど良かった?」

「…………釣りのことか?」

「うん。」

「こら、2人とも。食べるか喋るかどっちかにしなさい。」

「ごめんなさい。」

「すいません。」

 

もぐもぐ…暑い日はそうめん美味しいよね。そうめんばっかり食べるのは良くないらしいけどこんなに暑い日は許して欲しい。

 

「……………。」

「………………。」

「………。」

 

みんなして黙っちゃうから凄い静かだなぁ。

 

「……。ふぅ、ご馳走さまでした!」

「はいお粗末様でした。」

「ご馳走さまでした。」

「千冬ちゃんもお粗末様でした。」

 

美味しかったぁ…。

 

「それで、星宮。釣りのことだが小太刀術は私も見たかったし構わなかったぞ。」

「なら良かった。ホントは千冬が釣り行きたかったらどうしようかと思ってたんだよね。」

「あぁ、釣りは行きたいぞ?だから今度束も誘って行こう。」

「…うん!」

 

でも次の休みっていつになるんだろ…?

 

 

 

〜束side〜

「そういえばお父さん。今年も神楽舞はお母さんが舞うの?」

「もちろんだ。いくら束でも1ヶ月では覚えられんだろうし覚えられたとしてもお前はまだ幼いんだから。」

「そっかー…今年もお母さんかぁ。」

 

去年初めて見た神楽舞。いつもはふんわりしてるお母さんがとても綺麗でびっくりしちゃったなぁ…。今年は神楽舞を撮ってみたいから私が舞わないのは都合がいい。

 

「そういえばお父さん。ビデオカメラってどこにあったっけ?」

「ビデオカメラなら確か…2階だな。どうしてだ?」

「お母さんの神楽舞撮るの!」

「…そうか。なら後でちゃんと撮れるか確かめようか。」

 

それから、あーくんが来てから、というよりもあーくんのお父さん達と知り合ってからお父さんが少し柔らかくなった気がする。前までなら多分こんな事聞いてこないし話してない。

 

「そろそろあーくん達来るかなぁ。」

「束、まだ30分あるんだぞ…?少し落ち着きなさい。」

「はーい。」

 

楽しみがいっぱいだね!

 

 

 

〜天斗side〜

「こんにちは!」

「こんにちは!」

 

千冬と2人で道場に入る。束はまだみたいだね。

 

「あと20分か…。」

「思ったよりあるね…。」

「とりあえず待つか…素振りでもしながら。」

「そうだね。」

 

勝手に使っても大丈夫だよね…多分。

 

「あ、ちーちゃんもあーくんも早いねー。」

「束やっほー。」

「束も思ったより早かったんだな。」

「2人ならそろそろ来ると思ってねー。お母さんも着替えてるからもうちょっと待っててね。」

「うん。」

「ん?夏子さんが剣を振るのか!?」

「そうだよ。篠ノ之流は元々戦国時代で生き延びるための剣から徐々に神事になったんだって。なんでも江戸時代に女性のための剣を作る人がいたとか。」

「『しんじ』…?」

「神様のための儀式の事なんだけどね…。あ、今年のお盆もあるんだけどウチでは夏祭りの時に神楽舞って舞いがあってね?そういうのが神事だよ。」

「うーん…?とりあえずお祈りみたいなものってこと?」

「そんな感じかな。」

「なるほど。」

「ふぅ、ごめんね〜。3人ともお待たせしました〜。」

「夏子さんこんにちは!」

「こんにちは。」

「じゃあ早速始めましょうか。」

「「「はい!」」」

 

 

 

〜束side〜

「小太刀も振るう時は重さを意識してね。」

「はい。」

 

お母さんの剣は綺麗だ。

 

「小太刀に限らず剣も大太刀も薙刀も鉄扇に至るまで持ってるものと自分の動きを意識すると動きも変わるからね。」

「はい。」

 

動きは分かっても真似が出来ない。多分目に見えない部分で違うんだろうなぁ。

 

「夏子さん、重さを考えてみても軽くなる訳じゃないんですよね?どう変わるんですか?」

「いい質問だね〜。天斗くんは普段剣を振る時どうやって振ってるかな?」

「どうやって…真っ直ぐ剣先がブレないように…。」

「うんうん、じゃあ身体はどうやって動かしてるかな?」

「後ろの足で蹴り出した力で前に進めて…前の足で踏み込むときに踵から着いて全部使って振ってます。」

「うんうん…千冬ちゃんは?」

「後ろの足で強く蹴り出して踏み込むタイミングで腕を振ってます。」

「そっかそっか…束は?」

「私はなるべくお父さんの動きを真似して…基本ちーちゃんと同じ…です。」

「お父さんの動きも綺麗だからねぇ。よし、じゃあ束と千冬ちゃんは小太刀持ってね。」

「「はい。」」

「天斗くんは…無手と鉄扇どっちがいい?」

「えーっと…まずは鉄扇でお願いします。」

「鉄扇ね。とは言っても普通の扇子で大丈夫そうだね。」

 

鉄の扇(てつのおうぎ)って書いて鉄扇(てっせん)だよね…。それが普通の扇子ってもう鉄扇じゃないじゃん。扇じゃん。

 

「よし、じゃあそれぞれ始めましょうか。」

「「「はい。」」」

 

しょうもない事考えてないで今は頑張ろ。

 

 

 

〜天斗side〜

「ただいまー。」

「おかえりー。」

「おかえりなさい。」

 

つかれたぁ…。これから土曜日はこんな感じらしいけどついていけるかなぁ…。束と千冬はまだ元気そうだったし体力凄いなぁ。

 

「流石に疲れたか?」

「疲れたよー…夜ご飯なに?」

「夜ご飯聞けるなら大丈夫だな。今日はお好み焼きだぞ。」

「お肉いっぱいがいい。」

「お肉もいっぱいあるから早く着替えといで。」

「はーい。」

 

お好み焼き考えた人って天才だよね。野菜も甘いしお肉も美味しいし。

 

「あ、うどんと焼きそばも用意してあるからなー。」

「うどんー?なんでー?」

「それは後でのお楽しみだな。」

「はーい。」

 

とりあえず着替えて…手洗って…。

 

「お待たせ!」

「天斗、ちゃんと手洗ったの?」

「もちろん!」

「よし、じゃあ手を合わせて…。」

「「「いただきます。」」」

「じゃあ一枚目は豚玉で〜。」

「なら端で小さめのモダン焼き作るわね。」

「よろしく。」

「そういえばうどんは何に使うの?」

「この前広島に出張で行った時にうどん入りのお好み焼き食べて美味しかったんだ。モダン焼きみたいにお好み焼きの中に入れるんだけどな?」

「うん。」

「店によってふわふわの店とうどんがカリカリの店とあって凄かったんだ。」

「1日しか行ってなかったよね…?」

「お昼前に仕事終わらせて美味しいところ教えてもらって二軒とも行っちゃった。」

「お父さん…。」

「あなた…。」

 

お好み焼き屋さん2カ所も行くなんて…。

 

「ほ、ほら、そろそろ焼けるしみんな食べよ?ね?」

「はぁ…後で美味しいの作ってくださいね?」

「それはもちろん。」

「カリカリの食べたい。」

「天斗はカリカリか。わかった。」

 

カリカリなうどんってお菓子みたいで美味しそうだよね。




相方からの感想
「食事回」
自覚はあります。お好み焼きのハシゴは私が旅行で実際にやりました。私はカリカリ派です(誰も聞いてない)
次はもう少しちゃんと書いていきたいですね。
ではまた次回よろしくお願いします。
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