さて、最後にキャンプに行ったのが7、8年くらい前の作者によるグダグダキャンプな回です。そのくせある意味1番書きたかった話だったり…。
それではそんな7話目、よろしくお願いします。
~桜叶side~
「そろそろ着きますよーっと。」
今は運転手の自分含めて由華ちゃんと
「天斗ー、両手の花様たち起こしてあげて。」
「はなさま…?束、千冬、そろそろ着くって。」
束ちゃんと千冬ちゃんが途中から天斗を挟んで寝てた。両手に花が羨ましいって言ったら由華ちゃんに睨まれたけど。
「…おはよー。」
「…寝てしまったか。」
「千冬ったら昨日なかなか寝付けなかったもんね。」
「か、母さん!それは言わないでって言ったのに!」
「天斗はさっさと寝て4時くらいからソワソワしてましたよ。」
「お父さんなんで知ってるの!?」
「実は超能力者なのだー。」
「嘘だ。」
「せいぜい思考を読むのが精一杯だけどね。」
「じゃあ今何考えてるか当ててみてよ。」
「天斗は今…お父さんが超能力かどうかはおいといてなんで起きたの知ってたんだろ。って考えてる。」
「超能力だー!」
「だから言ったじゃん。」
まぁ枕元でゴソゴソされれば気付くしその話してたからその事考えるのは自然なんだけど。
「じゃあ束や千冬は?」
「お父さん女性の心読むのはどうかと思うなー。」
「う、なら秀十さんは?」
「仕事の機密情報が流れ込んできちゃったらお父さんの命が危ないなー。」
あ、由華ちゃんが笑うの堪えてる。秀十さんも苦笑いしてるけど。
「うーん…なら仕方ないかぁ…。あ、最後にもう一回僕の考えてること当ててみてよ。」
「んー…何言われても違うって言おう。」
「………違うもん。」
「はい、当たった。」
「え?」
合ってるならそれでよし。間違ってても違うって言うこと読み取ったって言えばいいもんね~。
「よし、到着ー。お腹すいたしぱっぱと準備しよう!」
深く聞かれたら敵わないけどね。
~天斗side~
「おとうさーん!早く!」
「ちょっと待てー。」
「ちーちゃんまた釣ったの!?」
「なかなか楽しいな。」
前に約束した通りに3人で釣りをしてるけど千冬が凄い釣ってる…。
「天斗、どうだ?」
「すっごい重い…。」
「あーくんもようやく魚1匹目かな?」
今日僕が釣ったもの。長靴、釣竿、空き缶、空き缶。あとお徳用シャケの切り身。もっと上でバーベキューしてた人が落としちゃったらしい。だから
「ゴミはやだー!」
「あーくんあとちょっとだよ!」
「頑張れ天斗!」
「釣れ…たぁ!」
…ちゃんと大物が釣れた。けど…
「…クーラーボックス…?」
「……みたいだね…。」
「撥水加工効いてるし密封性も良くて中のもの濡れてないな…。」
「なんか凄いやつ…?」
「みたいだね…。」
「………あ、また釣れた。」
さっきから千冬ばっかり釣ってない…?
~束side~
ちーちゃんもあーくんもよく釣るなぁ…。魚とゴミの違いはあるけど。
「束ちゃんは釣らないの?」
「最初の方に釣りましたよ。」
「もう満足?」
「楽しかったですよ。今なら写真も撮れますし。」
それに釣竿壊れちゃったし…。
「楽しかったなら良かった。で、満足はした?それともまだ釣りたい?釣竿なら貸してあげるよ?」
はぐらかそうとしたけどダメみたい。でも…
「でもそしたら桜叶さんが…」
「うんうん、束ちゃんは賢いし気遣いも出来るんだね。でもね?まだ子どもなんだから僕たち大人にそんなに遠慮することは無いんだよ?で、どうする?」
「なら…釣竿を貸してください。」
「よし、ならたくさん釣っておいで。」
「はい!」
久しぶりにお父さんやお母さん以外にワガママ言った気がするなぁ…。せっかく貸してもらったんだしちゃんとたくさん釣らなきゃ!
「ちーちゃーん、あーくーん、間入れてー。」
「束、釣竿は…?」
「桜叶さんに貸してもらったんだー。」
「そうか。なら間に…」
「千冬ちょっと場所変わって!千冬が魚ばっかり釣るから魚がぜんぜん釣れない!」
「魚ばっかりって魚を釣るのが釣りだぞ?」
「そうだけどさー!」
「まぁまぁちーちゃんも変わってあげたら?」
「そうだな…バケツもいっぱいになってきたし。あ、天斗がバケツも釣ってくれるかもしれないな。」
「あははは!そしたらまだまだ釣れちゃうね!よーし、今度はあーくんが魚ばっかり釣りすぎて私をゴミ釣りにさせないでね?」
「千冬があんなに釣ってたからどうかな〜。」
「ゴミ釣りになったらあーくんより上行くからね。」
「またゴミ釣りにする気だよね!?」
「私にも釣らせてくれればいいんだよ〜。」
ちゃんと魚釣れるかな~。
~千冬~
「ちょ、ちーちゃん腕増えてない!?」
「腕が増えるわけないだろ!タッチしようと全力で振ってるだけだ!」
「束助けてー!」
「あーくんいっそ一回捕まればいいじゃん。」
「だってもう、あんまり、時間がない。」
制限時間30分間の鬼ごっこ。最後に鬼の人は罰ゲームがあるらしいから負けられない。というかそろそろやばい。
「くっ!なんで触れないんだ!」
「タッチ、されたく、ないからね!」
両手使って…最近少し習った篠ノ之流のジャブよようなものまで使っているのに天斗に触ることができない。時間もあと2分くらい。なら…
「束ー!」
「わっ!?ちーちゃんはもっと粘るべきだよぉ!」
束に標的を変える。
「危なかったぁ…。」
フリをして
「まだ危ないからな?」
「え?」
天斗をタッチして逃げる。
「あっ!」
「ちーちゃん…せこい。」
「せ、戦場で正々堂々として負けても仕方ないだろう!」
「ちーちゃん、ここ戦場じゃないからね?」
「なら束が鬼になるか?」
「やだ。」
こんなことを言ってる間に天斗との距離も近くなる。残り1分もない。だからやる事は1つ。
「束!」
「うん!」
全力で散って逃げるだけ!
~由華side~
子ども3人の鬼ごっこの間に夜ご飯の準備をしてたけど…。
「恵理さん…切るの早すぎませんか?」
「普段千冬のために短い時間でも作ってあげようと思ったらつい…。火を通す時間は難しいですけど切る時間はどれだけでも早くできますから。」
流石に限度はあると思います。
「ただいまー!」
「負けた~。」
「ただいま…です。」
「3人ともおかえりなさい。手洗っておいで。」
「「「はーい。」」」
3人の鬼ごっこは天斗が罰ゲームみたいね…。おうちゃん無茶な罰ゲーム出さなきゃいいけど。
「由華ちゃーん、恵理さーん、ご飯炊けたよー。後は蒸らすだけー。」
「お疲れ様でした、桜叶さん。こちらも後は火が通るのを待つだけですね。」
「わかりました。あ、そういや由華ちゃん鬼ごっこって誰が負けたの?」
「天斗が負けたよ。あ、でもあんまり変なのはやめてあげてよ?」
「わかってるよー。」
あの顔は絶対何か企んでるけど…仕方ないかな。
~天斗side~
「よーっしご飯も食べたし鬼ごっこの結果発表しようか。」
なかなか言わないから忘れてたと思ったのにちゃんと覚えてる…。
「じゃあ先に罰ゲームの発表かな。負けた人見て考えたって思われるのも癪だし。」
「そうね。どうするの?」
「皿洗い1週間!」
「今日だけじゃないの?」
「あ、もちろん家に帰ってからもちゃんとやって貰うからね。」
「桜叶さん、ちゃんとやってるかどうかはどうやって確認するんですか?」
「天斗なら由華ちゃんが基本的に一緒だろうし千冬ちゃんは勝負事には真っ直ぐでしょ?束ちゃんもお手伝いは嫌いじゃないでしょ。」
「僕だけ罰ゲームから逃げるって思ってない?」
「どうせ天斗が負けたと思ってるからごまかす理由なんてなんでもよかったと思ってる。」
「負けた人見てからでも変わらないじゃん!」
「天斗負けてたのかー。気付かなかったなー。」
「棒読みじゃん!ホントは見てたんでしょ!」
「いや、桜叶さんは僕と一緒にご飯炊いてたからそんな暇はなかったよ?」
うーん…ならなんでばれたんだろ…。負けたことはお父さんには言ってないし…。
「あ、お母さんが教えたな!」
「なんのことかなー。」
「束ちゃんや千冬ちゃんかもしれないよー?」
「僕がホントは一緒にいなっかったのに嘘をついてるかもしれないねー。」
「わ、私が教えたかもしれないぞ!」
「ちーちゃん嘘下手だよねー。」
もうわけ分かんない…。
「まぁホントはお母さんから聞いたんだけどね。」
「ほらー!なんでみんなして嘘つくのさ!」
「ん?ついてないよ?」
「だって束や千冬から聞いたって!」
「あーくん、私たちはそれに返事したっけ?」
「…してない。」
「でもお母さんだって教えてないって!」
「お母さんなんのことかなーとは言ったけど教えてないとは言ってないけどな〜。」
「うっ…。」
「さて、天斗弄るだけ弄ったし…罰ゲームはコレでおしまいかな。」
「…へ?」
「ん?皿洗いしたかった?いいよ、やる?」
「……暇な時にやろうかな。」
なんか断りにくい。
「なら明日の朝のお皿洗いから頼もうかなぁ。」
「はーい。」
明日の朝は暇なんだろうなぁ。
〜束side〜
「あーくん、ちーちゃんこっち見てー。」
秀十さんが花火を持ってきたからみんなでやってるけど…
「花火が上手に撮れない…。」
「天斗ー、千冬ちゃんこっち向いてー。」
「今度はお父さん?」
「スマホだけどね。」
「スマホで撮れるんですか?」
「アプリ使うけどね。やってる事は束ちゃんの持ってるカメラと変わらないよ。これをこうして…光の量が……これを変えて…これでどうかな?」
「ちーちゃんこっち見てー。」
「今父さんの方向いてるから待ってくれ。」
「あーくーん。」
「今お母さんの方が向いてるから無理ー。」
「よし、束ちゃんが花火持ちな?撮ってあげるから。」
「え?でも…。」
「柳韻さんたちも束ちゃんの写真欲しいと思うけどな〜。」
そう言われると私が写ってる写真ってあんまりないかもしれない…。
「それにあまり花火できてないでしょ?」
「なら…お願いします。」
「よし、任せなさい。千冬ちゃん、天斗ーこっちおいで。」
「はーい。」
「よし、じゃあ3人とも火付けて〜。」
「あーくんなんで線香花火なのさ。」
「千冬なんてねずみ花火だよ?」
「何してんのさちーちゃん!?」
「だって父さん『これなら面白いぞ』って…。」
「ちーちゃん早く投げて!早く!」
「千冬ちゃんこのバケツの中に入れといて。」
「は、はい!…うわっ煙出てきた!?」
「ちーちゃんそれ投げて遊ぶやつだから!」
バケツの中ですごい音立てながら回ってる…。
「千冬ちゃん?秀十さんに遊び方教えてもらった?」
「えっと…面白いとだけです。」
「そっかそっか。ちょっと秀十さんと話してくるから花火はもうおしまいだね。」
桜叶さんの笑顔がなんでか怖い…。けどあーくんとちーちゃんはなんで怖いか分かってるみたいだなぁ…。
「な、なぁ天斗…桜叶さん怒ってないか…?」
「花火が危ないからじゃない?お父さんそういう事にはよく怒るし。」
「そういえば前に2人で料理してみようとした時も注意されたな…。」
そんな事もあったんだ…。
「2人は何作ろうとしたの?」
「卵焼きだったな。」
「あとたこさんウインナー。」
「火と包丁で怒られたの?」
「大正解。」
「あの時の桜叶さんは怖かった…。」
「ちーちゃんが怖がるなんて…。」
「なかなか見れないよね。だいぶ前にお皿割った時にオロオロしてたけど。」
「手伝い名乗り出たのに壊してしまったからな…。真っ先に怪我の心配されてしまったが。」
そういえばこの2人ずっと一緒にいるんだもんなぁ…。
「あ、そうだ!今度あーくんの家泊まりに行ってもいい?」
「いいんじゃない?今度聞いてみるよ。」
「うん、よろしくね!」
楽しみだな〜。
〜束side〜
…夜中なのに目が覚めちゃった。
あーくんと桜叶さんと由華さんと一緒にテントにいるけど…起こさないように外に出ちゃお。
「うわぁ…。」
テントから出た瞬間に綺麗な星空が目に飛び込んできた。ただ星が綺麗とか暗くて怖いとかじゃない。ただそのままに
「…凄い。」
思ったことを口に出してた。
きっとこの事はずーっと忘れない。
子どもって本当元気ですよね。元気に遊びつくして疲れて寝るまでワンセットな感じがします。
相方にチェックかけてもらって
千冬と天斗の料理で一本書けそう
と言われました。料理をしない料理回とは一体。
さて、テストに追われるので次の更新が1ヶ月程空くかもしれませんが待ってくださる方、お待ちください。追いかけます。
それから、気をつけてはいますが誤字脱字等ございましたらご指摘ください。
それではまた次回、よろしくお願いします