バカとテストと召喚獣<神と仮面と先導者>-Remake-   作:Nirkxi

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Episode2「集う旧友と神の先導者」

「久しぶりだな、明久」

「変わってないね」

「へ、お前らもな」

突然の再会に興奮した俺は、4人のいる教卓の近くまで駆け寄った。この4人が集まるのは中学の卒業式以来久しぶりだ。

「吉井君の笑顔を見るの、始めてかも知れませんね」

「あっ、すいません、取り乱しました」

「あなたが取り乱すなんて、珍しいわね」

確かにここ最近、こんなに興奮するようなことは無かった。まるで中学時代に戻ったみたいに興奮している。

『諸君、ここはドコだ?』

『『『最後の裁きを下す法廷!!』』』

『異端者には?』

『『『死の鉄槌を!!』』』

『男とは?』

『『『愛を捨て哀に生きるもの』』』

『よろしい、これより異端審問会を開廷する』

突然何だ!?大声で騒ぎやがって…

『被告、吉井明久、汝は我ら異端審問会の掟に背き、女子との交流を持ち』

『つまり』

『女子の友達を持って羨ましいであります!!』

『よし、すごく解りやすい理由だ』

確かに解りやすい、そんでもってとてつもなく、くだらなくて理不尽な理由だな。

「吉井、覚悟は出来てるわよね?」

「明久君?少しO・HA・NA・SIしましょうか?」

暴動に触発されて、女子2人まで暴れ始めやがった。

「明久・潤、戦闘用意」

「「了解!!」」

懐かしい、あの頃と同じだ。あの頃も暴動が起きたときは、光輝が命令し、俺と潤で実行する。俺たち5人でいたあの頃と同じだ。

 

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

「ふぅ、お掃除完了っと」

「ったく、嫉妬で襲うとか常識ねぇだろ」

「だから馬鹿なんでしょ」

約40人の暴走人間を捌いた俺たちは、息を吐くと同時に、微かに微笑を交わした。

「えー、替えを持ってきますので自習をしていてください」

そう言って教師が教室を後にした。そういえば、さっきの暴動で教卓ふっ飛ばしちまったんだよな…後で謝っておくか。

「おい明久、ちょ・・・・・・・・・」

「明久、ちょっといいか」

「何だ」

悪鬼羅刹が何か言おうとしていたが、それを光輝が遮った。

「大事な話がある、ちょっと廊下に出よう」

「?あぁ」

「あ、おい」

悪鬼羅刹を無視し、俺たち5は廊下に出た。

 

 

 

「話って何だ、光輝」

「あぁ、お前のことなんだけどさ」

俺の事?何が言いたいんだ。

「お前さ、Vクラスだろ」

「!?」

いきなり過ぎてビックリした、何で光輝は俺がVクラスだって知っているんだ。

「俺たちもVクラスなんだよ」

「あぁ、そういう事」

同じクラスなのか、だったら納得するな。

「あなた、最近変な夢を見なかった?」

「変な夢?」

「ブラックライトがかかっていた部屋にいた夢なんだが」

「あぁ、あれか」

皐と潤が言ったのはおそらく、今朝見た夢のことだろう。

「やっぱり、明久君も神の先導者なんだ」

「そういえば、あの人も言っていたな、“神の先導者”って」

「あぁ、それはな」

『俺たちFクラスは、Aクラスに“試験召喚戦争”を仕掛けようと思う』

光輝の説明は、あの悪鬼羅刹によって遮られた、だが…

「・・・・・・・・・フッ」

一瞬だけ、光輝の顔がニヤリとした。

こりゃ、何か企んでいるな…

 

 

 

SIDE CHANGE

 

 

 

「勝てるわけが無い」

「これ以上設備が落とされるなんて嫌だ!!」

「姫路さんが居れば何もいらない」

最下位が最上位への戦争。それはすなわち、奴隷が皇帝に戦争を仕掛けるような無謀な戦い、当然反対者もいる。

「そんなことは無い、俺が勝たせてやる」

しかし唯1人、坂本雄二だけが違っていた。絶対に勝てる勝算が、この者の思考回路にあるように。

「このクラスには勝てる要因が…」

「お前には無理だ」

「!?」

しかし、坂本雄二の演説を遮ったのは、真藤光輝だった。

「悪鬼羅刹に陥った、元神童のお前には」

彼の目は、自己紹介や明久達と話していた時の優しい目ではなく。何かの物事を指揮する者の鋭い目に変わっていた。

「お前には、出来る証拠があるのか」

「あるさ、俺を誰だと思っている」

坂本雄二の質問に、自身満々に答える真藤光輝、そして彼は…

「長月中学校生徒会会長、『未來視の軍師』真藤光輝だぜ」

自分が中学時代に語られた二つ名を口に出した。

 

 

 

SIDE CHANGE

 

 

 

「長月中学校生徒会・・・・・・・・・会長」

「未來視の軍師」

「三手先を読み勝ち続け、教師ですら思いつかない策で支持を」

光輝が自分の二つ名を言った瞬間、教室内に動揺が起きた。

「改めて自己紹介しよう。長月中学校生徒会会長、『未來視の軍師』真藤光輝」

「同じく長月中学校生徒会会計、『天性の計算師』水城歌憐」

「長月中学校生徒会副会長、『狂騒の断罪者』影月潤」

「長月中学校生徒会書記、『冷徹な情報屋』軌条皐」

長月中学校生徒会。俺たち5人のみで結成された生徒会だが、数多くの仕事をこなすだけでなく、多くの生徒から支持されて、一部の生徒からは恐怖の対象となっている小規模な組織で、俺たちの代では、最強の5人衆とも言われてきた。

「明久、あなたも言いなさい」

「…長月中学校生徒会庶務、『無慈悲な凶気』吉井明久」

「吉井も・・・・・・・・・生徒会」

「無慈悲な凶気ってあの」

「敵と認識した者は徹底的に潰す、あの」

まぁ、想像通りの反応だな。

「脱線したな、とにかくお前じゃ戦争を勝ち進むことは出来ない」

「何を根拠に」

「学力が全てではない、だっけ」

「!?」

あからさまに悪鬼羅刹が動揺した。

「確かに物事全てが学力を必須とはしない、だがこの場においては学力主義だ。たとえ他クラスを狙うにしても、Aクラス相手だとしたら、どうあがいても学力に頼るしかない」

「そ、それは」

段々と光輝の圧に押されているな、所詮元神童、その頭脳も劣化したみたいだな。

「まぁ、見ていな、俺が本当の戦術を見せてやるよ」

そういって、悪鬼羅刹を押しのけ、教卓にたった。

「お前ら、確かにFクラスは最弱の集まりだ。それは変わらない事実だ」

「「「・・・・・・・・・」」」

「だがな、それを覆す事も出来る!!人にはやり直すチャンスがあるからだ!!」

「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」

「今もう一度、本気になってみろ!!そうすれば、必ず勝ちの希望が見える!!」

「「「オォォォォォ!!」」」

さすが会長、演説はお手の物だな。だが、アイツのあのニヤリとした顔。あいつ、何を企んでいるな。




詳細:長月中学生徒会について
真藤光輝が発足した委員会。仕事内容としては、行事の司会進行や準備がほとんどで、翌日生徒に配布する手紙の分配などが該当する。
表向きは先生の手助けだが、裏活動でいじめなどの問題事を秘密裏に処理していて、その指揮をしていたのが真藤光輝。
光輝・明久の二つ名の由来は本編で出た通りだが、他3人は以下の通り

・水城歌憐「天性の計算師」
 部活内の部費等、金銭面でのトラブルを主に処理していた
・影月潤「狂騒の断罪者」
 他学校絡みの問題を処理、1人で20人近くの他学校生徒を処理した
・軌条皐「冷徹な情報屋」
 クラスでの不審な動きをキャッチし、問題の原因を探る役割
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