バカとテストと召喚獣<神と仮面と先導者>-Remake- 作:Nirkxi
「ハァァァァァ!!」
「ふん!」
カキン
Bクラス戦が始まり、新校舎と旧校舎を繋ぐ渡り廊下で戦闘がぶつかり合い、お互いの武器が交差して火花が散る。俺たち5人は最初から前線に出て戦闘を行っていたが…
「歌憐!そっちだ!!」
「えっ?」
「『ペルソナコール』!!」
バン
皐が咄嗟の判断でペルソナコールを使い『戦巫女 タギツヒメ』と呼び出した。何とか歌憐は守られたが、戦争開始から歌憐の動きが鈍い、光輝や俺たちに対しては大丈夫といっていたが…
「歌憐どうしたの!?動きが鈍いわよ!」
「え、えっと」
口ごもる歌憐、この様子だと何か隠している。
「光輝、あれ」
「何だ、潤………」
潤が指を刺した先には、Bクラスの生徒であろう奴が居た。そいつが持っていたのは歌憐がいつもつけていた指輪だった。契約の指輪とは違う、光輝が首から下げているモノと同じ、つまり本物の指輪だ。
「・・・・・・・・・あの野郎」
その指輪を見た瞬間、光輝の表情が変わった。この顔は確実に怒ってんな。
「光輝」
「何だ」
だから、俺が言えることは唯一つ、
「殺って来い」
「あぁ」
光輝を信じてやるだけだ。
「聖域を守りし光の剣士よ、我に汝の力を与えよ」
「光輝?」
「『ペルソナライド』!!来い『ブラスター・ブレード』!!」
バン
そういって、光輝は発砲した。ペルソナコールとは違いオーロラは出ず、光輝の召喚獣の足元にヴァンガードサークルが現れ、召喚獣は光に包まれる。光が収まった収まり中から現れたのは、『ブラスター・ブレード』の装備をした光輝の召喚獣だった。
「ハァァァァァァァ!!」
「「おー早い、早い」」
敵を薙ぎ払いながら突撃する光輝を、俺と潤は見送った。
「じゃあ頼むわ」
「わかったわ」
結局、俺と潤が残って前線維持をすることになり。皐は歌憐を連れて後退した。
「あの光輝は手に置けねえからな」
「まぁ、大丈夫でしょ」
そう言ってBクラスの群衆から現れたのは、ボブヘアに眼鏡をかけた男子と、白髪で赤い目の女子だった
「悪いが本気で行くぜ」
「あぁ、こっちも本気で戦わせて貰う」
本気の戦いは繰り広げられる。
SIDE CHANGE
「光輝………マジか」
「完全に怒ってるね」
その頃、真藤光輝は未だに『ペルソナライド』の状態でBクラス前までたどり着いた。
「どけ、俺は向こうの代表に用がある」
明らかに口調が変わった真藤光輝の様子を見て、彼と同じく神の先導者の『相澤護』『石田美園』は冷や汗をかいた。
「退きたいのは山々なんだが」
「ちょっと・・・・・・・・・ね」
2人は光輝の現状から戦いを避けたいようだが、避けれない理由があるため退くことができないようだ。
「何かあったのか」
「……………」
光輝の問いかけに口を閉ざしてしまう。だが、その一瞬で…
(さっきまでの発言の弱さ、今にも泣きそうな目、なるほど…脅迫か)
光輝は脅迫されたと一瞬で判断した。戦争においては相手の戦力を抑えることができる作戦だが、学生である彼らにとっては、一種の恐怖と言っても良いものだ。
「言いたくないなら言わなくていい、だが」
(俺の仲間に脅迫とは、いい度胸だ。終わったら向こうの代表に聞き出してやろう)
仲間思いの彼にとっては怒りを覚える所業だが、どこかで監視されている可能性があるので下手なことはできない。それに、結果として自分の目的に近づく展開でもあった。
「このシステムのテストもしたい、本気でかかってこい」
「ごめんね、本気で行くわよ」
「手加減しないからな」
こうして、2対1の戦いが始まった
SIDE CHANGE
「ハァァァァァ!!」
「とりゃぁぁぁ!」
カキン ドカーン ギギギギギ
Fクラス 吉井明久 科学 253点
ユニット ブラスター・ケロロ 310点
Fクラス 影月潤 科学 454点
ユニット ブラスター・ダーク 280点
VS
Bクラス 伊藤沙織 科学 211点
ユニット 熱望の悪魔 アモン 270点
Bクラス 天幸正志 科学 280点
ユニット キング・オブ・ソード 350点
剣と斧が交差し、互いの魔法がぶつかり合う。ユニットとの連携もあり、戦いは5分以上経過していた。
「くっ、強い」
「科学は俺の得意科目だからな」
潤は化学が得意科目だから優勢に戦えているが、
「ハァァァ!!」
「クソ!」
俺の方は劣勢だった。化学は元々得意な方ではなく、相手の戦闘スタイルがかなり強引なこともあり、隙を狙うことができず防戦一方だ。
「オラァ!!」
「しま!?」
相手の力押しに負け、大きく体勢を崩された。このままだと死ぬ!
『危機的状況において、貴方の“JOKER”が覚醒する時』
Dクラス戦で銃を受け取った時のように、周囲の時間が止まり、モノクロになった。後ろから声が聞こえて振り返れば、あの夢の中で出てきた女性がいた。
「あんたは」
『既に貴方は鍵を手に入れている。さぁ、叫びなさい。貴方のもう一つの仮面を』
そう言って、光り輝いている1枚のカードを差し出した。
周りの風景が戻り時間が進みだす。俺はブラスター・ケロロに指示を出して、俺の召喚獣を蹴り飛ばした。俺の召喚獣は攻撃を避けれたが、ケロロは身代わりの形でダメージを負った。
「もう一つの・・・・・・・・・仮面」
俺はそう呟きながら、ケロロに向けて銃を構える。
「・・・・・・・・・チェンジ」
そう言った瞬間、ブラスター・ケロロは“カードに戻った”、
「ユニットが」
「消えた」
カードにヴァンガードサークルが現れ通過して行く。そして俺は銃を頭に当て、
「フォール!!」
バン
トリガーを引いた。そしてカードは砕け、青いオーロラから出てきたのは、ブラスター・ケロロではなかった。現れたのは、“白銀の鎧に身を包み、背丈とほぼ同じ大きな剣を持った騎士”だった。
「パートナーユニットが2つ!?」
「これが、エトランジェの神の先導者の力なのか」
「見たことないユニットに、聞いたことのないユニット名。明久…」
仲間の潤も驚いているみたいだ。だけどわかったぞ、俺のパートナーユニットはケロロだけじゃなく、この見たことも聞いたこともないオリジナルのユニットも使えるのか。
「これが俺の“切り札”………『パートナーチェンジ』だ!!」