東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

102 / 150
眠かったです……(ネムネム


桜花見より?

「早くないかしら?」

「いいや、んなこと無いぞ。3日持ったからいい方だろ」

「そ、そうなのですか」

俺の隣に羽衣を纏った天子と衣玖

そう、今日は約束の花見の日なのだ

それはもう、あらゆる方面からの圧力のおかげで、花見の席は貸切状態

魔法使い、巫女、妖怪、神様……まさに分け隔てない感じなのだが

無論全員花より団子、で酒、酒、酒。

鬼や天狗が来た辺りからある程度の察しが付くのだが、今日は来る前からわかる

「まぁ、招待してくれたんだし感謝するわ。

だから、向こうでは別行動で良いわよ」

「そうか?なら色々ブラブラしてくるよ」

なんて、少し話していると花見会場が見えてきた

既に人は集まっており(集合一時間前だけどなぁ)料理が運ばれつつある

空中で天子達と散会して、俺は幽々子の元へ向かう

よくよく見てみると、妖夢が幽々子の食欲を必死に押さえつけているようだった

無理だけどww

「よっ、幽々子」

「あら~、蒼真じゃない。貴方もお花見に誘われたのかしら?」

「俺個人としては、お前が花見だと思っていたことに驚愕を隠せないんだが」

「そっ!そうですよ、幽々子様はお花よりお団子ばっかで!」

「うん、知ってる。妖夢も大変だな」

「なら、手伝ってくださいよ~~!」

「妖夢、お花は目の保養。お団子はお腹への栄養なのだから、目的が違うの

だから、止めちゃ駄目よ~~」

「意味が分かりませんよ!?」

駄目だ、この夫婦漫才のようなペースには付いていけないや

俺はすごすごと退散して、次のまとまりに移動した

 

「此処は紅魔館組みか?」

「そうよ、ここら辺一体は許可を得て独占したわ」

「お兄様だったら、一緒に居ても良いわよ。何して遊ぶ!」

「やめなさい、フラン。今日は桜を見に来たのよ?」

と、いうレミリアの返答にフランは

「居ている人なんてあんまり居ないわ」と、めっちゃ的を射た返答をする

それに対してレミリアが、フランが……

「お嬢様も妹様も、蒼真様に会えるのを楽しみにしておりました」

「咲夜さん、俺に対して敬語はやめてくれないかな?堅苦しくてさ」

「それはすいません。しかしお嬢様のご友人ですので」

「あれ、俺は咲夜さんともお友達のつもりだったんだけどな」

「そ、そうなのですか?」

という咲夜の声に返答しようとしたが、思わぬところから声が掛かった

「蒼真さんは相変わらずですね、相手のペースが直崩せるなんて」

「よっ、美鈴。俺は普通に返してるだけなんだけどな」

「それが凄いんですよ、ナナメ上を押し切るような感じで」

「ではつまり、私と蒼真……さんはお友達と言うことでよろしいですか?」

「ああ、そうだよ咲夜」

なんて、少し呼び捨てで読んでみた所、そそくさと姉妹の喧嘩をとめにいって行ってしまった

若干頬が赤かったが、俺のせいじゃないよな?

その後、少し美鈴と喋ってから月組みへ会いに行く

 

「久しぶりだな、優曇華」

「はい、デート以来ですね」

ぴょこぴょこ跳ねてくる優曇華の頭を撫でる

「熱いねぇ、まだ春なのにさ」

「なんだいてゐ、お前も撫でてやろうか?」

「いや、遠慮しておくよ。どっちかといえば責めるタイプだからね」

そうか、と納得すると今度は奥の上位陣に声を掛ける

「久しぶり、何やってんの?」

「あら、蒼真久しぶりね。あの時は優曇華がお世話になったわ

今は暇だから麻雀をやっているわね、貴方も混じる?」

月の頭脳が麻雀とか、いろいろ強すぎるんじゃないかな?

「いや、輝夜に依姫に豊姫。挙句の果てに月の頭脳の永琳と来たら、誰が相手でも勝てる気がしないよ」

「そう?てゐや山の巫女みたいなチートではないと思うけれど?」

「そうじゃないくても十分キツイさ」

それもそうね、なんて言いながら永琳が牌を捨てた

その直後、ガタン!と音がして輝夜の牌が倒された

「ロン!!」と勢い良く輝夜の声が響き、ゲームセット。

永琳が「振り込んだのは蒼真と話していたからよ、牌を間違えたわ」とか言い出す前に、俺はそそくさと退散した

 

しばらく間を縫っていると、萃香と勇儀が仲良く酒を飲んでいた

声を掛けて隣に座らせてもらうと、お酒を注いでもらい杯を重ねた

「んで、鬼同士……いや旧友同士、積もる話はあったのかい?」

「結構あったよ、今までの思い出話や他愛も無い平凡な毎日

それが、なんだか思い返すと新鮮だったりするんだよ」

「うんうん。私も萃香と別れて地底で過ごしてきて

可哀相な子を見て、皆と仲良くなって、こうやって酒が飲めて……」

そこまで言うと勇儀は萃香を見やり、二人顔を合わせると

「「友達ってサイコー!」」と、カシャンって杯をぶつけた

そのまま入っていた酒をグイッと飲み干して、そのまま昔話をしてくれた

喧嘩好きの鬼だからこそ語るその時の楽しさ、新鮮さ、勝つ喜び。

いい話が聞けたなぁと思いつつ、俺は席を立った

 

「やっほ、蒼真君」

「ん、小町か。そんな呼び方してたっけ?」

「んーん、映姫様がアンタの話を色々してたからさ、妙な親近感が出来ちゃって」

「そうか、まぁ仲良く慣れるのはいい事だし、良いんじゃないか?」

そう言うと、そうだよねーなんていいながらお酒を飲んだ

そして一息つくと、唐突にこう切り出してきた

「それで、彼女さんの唇は柔らかかったかい?」

俺の右手が勝手に小町の頭の上に吸い寄せられた

決して殴った訳じゃないよ、吸い寄せられたんだよ

「いたたた、もう乙女に手をあげるなんて酷いよ」

「お前がそのくらい変な質問をしてきたからだろ!」

「……ふーん、柔らかかったんだぁ?」

ヤバイどうしよう、俺の右手が勝手に椿を握り始めたよ

あー、鞘から抜いちゃったなぁー、仕方ないなー、自分じゃ抑えられないもん

「ちょっ蒼真冗談だから!抑えて、抑えて!!」

「ゴメン、無理」

俺は椿の背の部分で小町にとてつもなく痛いみねうちをかました

 

無論、その後楽しい楽しい弾幕ゴッコが繰り広げられましたとさ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。